2020.11.07

ゆらーり、ゆらり

子どものようす

こんにちは、事務長の植田です。近畿地方では例年より早く木枯らし1号が吹き、北風の季節になりました。みなさんは、北風に揺れるもので何をイメージされますか?

保育園では、枝にぶら下がる「みのむし」さんをイメージしました。子どもたちは、自分が「みのむし」さんに変身して、風にゆらーり、ゆらりと揺れる作品を作りました。みのむし1みのむし2カラフルな毛糸をくっつけた「みの」を作り、そこから顔を出した「みのむし」さんたちです。子どもによって「みのむし」さんの顔の表情が異なり、見ているだけで楽しくなってきます。それぞれの「みのむし」さんの物語がありそうですね。描いた時の「みのむし」さんのひと言を子どもにお話してもらうと面白いかもしれません。

1階ホールに吊り下げた作品を子どもたちが見ています。私のミノムシ「ここにあった!」自分の作品がどこにあるのか一生懸命探して、見つけて喜び、お友だちの作品を教えてあげて楽しみ、わいわいと楽しいひと時を過ごしました。ぼくのミノムシ季節の風物詩「アーバンチャイルドみのむし」をご覧になってください。みのむし3 ところで、ミノムシはミノガという蛾(が)の幼虫ですが、蛾になってミノから飛び出していくのはオスだけで、メスはミノの中で一生を終えます。生き物の世界は多様で、不思議なことがいっぱいです。女性の社会進出・活躍を推し進める人間社会とは違った生き方ですね。また、成虫のオスには口がなく、飛び立ってパートナーを見つけたらすぐに死んでしまうんですよ。

そんなミノムシも数が激減し、今ではあまり見かけません。公園で見かけたらそっとしておいてあげてください。そのかわりに、保育園の「みのむし」さんをしっかり見てあげてください。子どもの感性の多様さに驚かれると思います。