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「認知症の教室(一般市民用)」で記事を検索しました。

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2020.06.04

認知症の教室(一般市民用)
マスクと熱中症 その1(認知症の人に気をつけてほしいこと) センター長の石川です。 暑くなってきましたね。 マスクがつらい季節がこれからやってきます。 約4か月、マスクがつらくなります。 同時に熱中症にも気を付けなければなりません。 あじさいの花言葉は、移り気とか無常とか高慢とか言うそうです。え!?っていう感じですね。 昨年、熱中症で救急搬送された方の数は、71,317人なのです。 中途半端な夏であったにもかかわらず。 今年の夏は、かなり暑くなると言われています。 そしてマスクの着用。 アップで撮るのも面白いです。 「マスクは、息がマスク内にこもりやすく、熱を持った息を吸うことで、体温が上がる。」そうです。 つまり、さらに熱中症にかかりやすくなるということです。 昨年で7万人の救急搬送ですから、今年は10万人になるかもしれません。 しかし、病院は今やコロナで大変な状況です。 熱中症でも病院から拒否される可能性も大きくなるのです。 万博記念公園あじさい園にて 要するに、熱中症になって病院に運ばれないようにすることです。 では具体的に、何に気を付けたらよいのでしょうか。 そして認知症の人への注意ポイントは? それは次回に。 コロナは外~!新鮮な空気は内~!
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2020.05.29

認知症の教室(一般市民用)
認知症の人、それぞれの軌跡 センター長の石川です。 まずはいつものようにコロナウイルスに対する注意事項から。 ステイホームの制限も解除され、町会ではグラウンドゴルフも再開されるそうです。 ここで注意してほしいのは「三密」です。 「隠密」「壇蜜」「餡蜜」のことではないことは皆さんご承知の通りですが、 グラウンドゴルフは外だから大丈夫と思うかもしれません。 しかし「三密」はその一つでも該当すればアウト!ということになります。 グラウンドゴルフではどうしても仲間同士話をしたくなります。 でもそれは人と人が密になる空間を生み出します。 歩く人、走る人の後ろも危ないと言われています。 人が集まっての会話、それはアウト!というルールを今は追加して行ってください。 グラウンドゴルフを楽しむときも、ソーシャルディスタンス(ステック2本分)の距離を開けるようにしましょう。 外であっても、離れてください。 さて本題です。 今朝の新聞、読者の声欄に載っていた投稿です。 この短い文章の中に、色々な学びがありますね。 まずは、認知症の方に接する基本が書かれています。その通りですね。 でも、実際に介護家族になってしまうと、そんな基本は吹っ飛んでしまう。 それでも認知症の人のその世界を大切にしようとする思い。 朝日新聞5月29日朝刊より 実際の介護は本当に疲れてしまうでしょう。 でもそれだけではないと、視点をリセットすることが必要かもしれません。 あなたのことを支えてくれる、愚痴を聴いてくれる人がいるだけで、 視点のリセットに繋がるでしょう。(相談センター結も活用してください!) 認知症の人それぞれに人生の軌跡があります。 その軌跡に寄り添うことは、その人をリスペクト(尊敬)することにもなるのです。 何もわからなくなった人ではなく、何かでもわかることの素晴らしさ。 しっかりと繋がれば、今までと違う何かが生まれるかもしれません。 またもや若い人の音楽ですが、なかなかいいですよ 👇 (画像が途中から始まる場合は、最初に戻してみてください) https://www.youtube.com/watch?v=DwTinTO0o9I&t=239s  
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2020.05.23

認知症の教室(一般市民用)
コロナ禍の生活と認知症について(予防編) センター長の石川です。 緊急事態宣言も解除され、外出も普通に可能となりました。 しかし、人の集まるところには行かない、要するに、人と人との距離を置いて生活するということになります。 と言うことは、外出が普通に可能になっても、今まで地域で行っていた様々な活動への参加に制限が掛かるという状況には変わりありません。 つまり、自分自身の心身の健康は自分で守るということになります。 そして、認知症予防は、なにかをすることです。 家の中にいるときは、東大阪で行われている3B体操やトライ君体操、 或いはスローステップや軽い筋トレ(NHKのガッテンのホームページなど参照にしてください)もいいでしょう。これは外出が可能になっても続けられればと思います。   では外に出た時の心身の健康はどうしたらいいでしょうか。 まとめてみます。   ①とにかく歩くことです。買い物でも散歩でも構わないのですが、闇雲に歩くのではなく、テンポをつけます。 ②まずは早歩きです。しっかり前を向いて背筋を伸ばし、踵から着いて手を振って歩きます。数分早足で歩くだけで、息が上がってくるので、そこでテンポを落とします。 ③次にゆっくりと歩きながら、周囲に見えるものに声を掛けながら、道草するかのように歩きましょう。きれいな花が咲いていたら、「きれいに咲いてくれてありがとう」と声を掛けましょう。犬猫に声を掛けることもいいでしょう。 とにかく頭の中で感じたことを声に出して話しかけます。こうすることで脳細胞をしっかりと働かせます。 人間殿は困ってるようだが、ノラはマイペースにゃ ④少しばかし道草したら、再び早歩きを行います。2~3回これを繰り返します。 ⑤早歩きの時に有酸素運動をすることになるので身体機能の維持を行います。そして道草の時に脳の感性を働かせて、脳の機能の維持に結び付けていくのです。 花はよくても、人間の密集はダメですよ~ ⑥外に出て紫外線を浴びると、コロナウィルスは不活発になるので、お日様を浴びるのは必要なことです。但し紫外線は目や肌によくないので、サングラスを掛け、長袖の服を着て、帽子をかぶり、水分補給できるものを持って外出しましょう。 ⑦因みに人が誰もいないときはマスクは必要ないですが、人と行違うような場所ではマスクをして歩きましょう。外であっても歩行者からの飛沫が飛んでくる場合があります。ジョギングしている人のそばには行かないようにしましょう。 (つづく) コロナウイルス対策実施中!
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2020.05.21

認知症の教室(一般市民用)
コロナ禍の生活と認知症について(予防編まえがき) センター長の石川です。 大阪、兵庫、京都の緊急事態宣言が解除され、感染者数が少なくなったとはいえ、コロナウイルスは私たちの侵略をやめたわけではありません。 ウイルスはウイルスとしての生存のため、どこからか私たちをいつも狙っていることを忘れないでください。 そこで、新しい生活様式が提言されているのですが、 基本は人と人との接触を極力避け、手洗い消毒やマスクなどの衛生管理を徹底するということになります。 そしてできる限り不要な外出はせず、人と人の間隔をあけようと言うことになっています。 三密はダメですよ しかし、多くの高齢者には、今かなりの心身の危機が迫っている状況と言えるでしょう。 例えば、毎日楽しみにしていたグランドゴルフが出来なくなるだけで、その方の心身の機能は本人が意識している以上に落ちていると言えます。 今まで楽しくやっていたものが出来なくなる。 それは身体機能の衰えだけでなく、 認知症になる可能性も大きくなるということなのです。 そこで、次回はまず新しい生活様式の中での、認知症予防について提示していきたいと思います。 さらにその次では実際に認知症の人の介護者向けに書いてみたいと思います。 花の名前は知りません(苦笑) まずは、緊急事態宣言解除でやれやれ一安心と思う気持ちは素直に受け止めましょう。 緊張感はいつまでも持つものではありません。 しかし、次には気持ちをなお一層引き締めましょう。 人が動き始めるということは、感染の危険度も増えるということなのです。 そこら中に一杯咲いてますが、名前は知りません(苦笑) 新しい生活様式を「やらなければならない」ことから 「当たり前に行うこと」としていけば、気持ちの引き締めもそんなに苦にはならないでしょう。 では具体的には次回以降に。
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2020.05.11

認知症の教室(一般市民用)
お家にいよう!だけど外出もしよう!(高齢者市民向け) センター長の石川です 当り前のようにやっていたグランドゴルフや大勢の人の所へのお出掛け、井戸端会議など 全くできなくなりましたね。 法人が行っていたリボンカフェも居酒屋も、ちょっと大きめの様々な行事も軒並み中止になりました。 お家にいよう でも外には出るにゃん コロナウィルスは私たちが思っている以上に厄介で、すぐに収まる、なくなる、そして終了宣言を出せるようなものではなさそうです。 結局のところこのウイルスと同居していかなければならないようです。 つまり、当分は今まで当り前のように行っていた生活とは違う生活スタイルで暮らしていかなければならないということですね。 少なくともワクチンが出来るまでの1年、日本がそれでしのげても、世界各地にワクチンが浸透するまでの3年は、何らかの生活様式の変化が求められるかもしれません。 世界規模で行われるオリンピックは、厳しいかもしれませんね。 大阪市福祉局作成 さて、今は緊急事態宣言が出され、ステイホーム(お家にいよう!)ですが、高齢者の皆さんはお家にい過ぎると、心身ともに不健康になってしまいます。 特に高齢者は歩かないと、たちどころに足腰の筋力は衰え、つまずいて転倒することも十分にあり得ます。 これから暑くなっていきますので、朝夕のまだ気温が低い時に外の空気を吸いに行きましょう! スーパーへの買い物も、ひとつ遠いスーパーまで歩いていくというのもいいかもしれません。 大阪市福祉協が作成した資料を読んでいただき、ウイルスに負けない身体づくりも行ってください。 大阪市福祉局作成      
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2020.04.01

認知症の教室(一般市民用)
認知症の人とのケア物語② センター長の石川です M保健師が連れてきた二人の認知症の人。 Aさんはコミュニケーションがほとんど取れない方でしたが、穏やかな方でした。しかし生活上の何もかもがケアの必要な方です。 もう一人のBさんは、逆にアグレッシブな方でした。とにかく落ち着かない。 すぐに出て行こうとされるし、止めると大声を出し、そして噛みつかれます。 ここでもう一度、当時の特別養護老人ホームの状況を説明しておくと、デイやショートというサービスは、その制度そのものが、ようやく始まったばかりという状況です。 働くケアワーカーたちは、簡単なヘルパー研修を経たうえで働いていますので、今の介護福祉士のような専門的勉強と試験を受けてはいません。 いわゆるシロウト集団と言っても過言ではありません。 それはまだ駆け出しの私も同じようなものです。 まして認知症(当時は痴呆症)の症状については書かれてあっても、ケアの方法など書かれている書籍はほとんどありませんでした。 ですから全てが手探りです。 そして、施設もロックアウトするなどと言うことはなかったので、出て行こうと思えば、いくらでも出ていけたのです。 そのため、出て行く方(当時は徘徊者と呼んでいました)に対しては、一緒についていくしかなかったのです。 因みに当時の入所者へのケアは下記の写真のようなことが当たり前のように各地の施設で行われていました。 私がいた施設ではさすがにここまでのことはなかったですが、これに近いものはあったでしょう。 何をしているところかわからない人もいるかもしれません。 おむつ交換ですね。それを廊下で平気でやっていたのです。 おむつ交換が廊下で当たり前のように行われていました。中央法規出版「認知症の人の歴史を学びませんか」宮崎和加子著より つまり、認知症の人は特にですが、当時の老人ホームでは、人権や尊厳などなく、とにかく必要最低限のケアを行う状況です。 「めんどうみられている、面倒見たってる」という構図そのものだったのです。 さて、Aさんは私が初めて会った認知症の人ですが、今でも名前を憶えています。 やさしい笑顔を浮かべてくれる人でしたが、とにかく話が通じない。 今でこそ、認知症の人とのコミュニケーションについては色々と勉強もできますが、当時は「なんでわかれへんのや?」「それが認知症ちゃうの?」「じゃあどうして伝えるねん?」「こっちの言うことに従わせるしかないやろ」みたいな問答を職員としていたものです。 今となっては正しいとは言えない対応でしたが、とにかく私たちの誘導のままに動いてもらいました。 私たちが本当に困ったのが、アグレッシブでいつも噛みつかれたBさんへのアプローチでした。 (つづく)
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2020.03.31

認知症の教室(一般市民用)
認知症の人とのケア物語① ~40年前~ センター長の石川です これまでの認知症ケアについて、書き綴っていたことがなかったと思い、ぼちぼちではありますが、このブログで書き綴っていこうかなと思います。 私と認知症の人との出会いはかれこれ40年以上も前になるかなと思います。 当時私はM市の特別養護老人ホームに勤務していました。 まだ右も左もわからない時代でしたが、生活相談員(当時は生活指導員と呼んでました)兼介護員(当時は介護福祉士の資格などなく、介護職員のことを寮母と呼んでました。)として、入所の受け入れも行っていました。もちろん当時は介護保険など存在せず、入所は行政による措置入所(「収容依頼書」が送られてくる)という時代です。 そんな時にM市にある保健所のN保健師が、ある人を入所させてほしいと強引に言ってきたのでした。 因みに、この時代は、老人保健施設もグループホームもありません。 サービスとしては、デイサービスもショートステイもようやく始まろうかという時代です。 つまり特別養護老人ホームという入所だけの施設があった時代なのです。 当時の特養は、8~12人部屋というのは当たり前。びっしりと高齢者が値がされていました。中央法規出版「認知症の人の歴史を学びませんか」宮崎和加子著より その時代にあって、私がいた施設はI理事長という全国的にも有名な人がおられる施設でした。 先見性のある人で、私が勤めた時にはデイサービス開設準備室があり、今では当たり前のようにあるデイサービスを、確か日本で2番目に始めた施設でもあるのです。 またショートステイ、ナイトケアなどのサービスも始めた、まさしく現在の高齢者サービスの礎を築いたのがI理事長だと言えます。 そのI理事長にN保健師が直談判してきたのです。 認知症(当時は痴呆性老人と呼んでいました)の人を入所させてほしい!と。 寝たきりになった認知症の人はおられるものの、アクティブな認知症の人を受け入れる特別養護老人ホームは、まだほとんどない時代のことです。 では当時の認知症の人はどこへ行っていたのか? 多くは精神科の病院に入れられ、薬を飲まされ、身体拘束を受け、そして死んでいくか、或いは、家族が丸抱えで家から出さないで介護をしていた時代だったのです。 中央法規出版「認知症の人の歴史を学びませんか」宮崎和加子著より 「あんな薬を飲まされて、縛られてしまうような病院には入れたくない!何とか人間らしく暮らせるようお願いしたい!I理事長の施設ならできるでしょ!」とN保健師は、半ば強引に二人の認知症の人を立て続けに連れてきたのです。 先進的な考えを持つI理事長が断るわけはありません。 当時は「認知症」(痴呆症)の人への知識もケアの方法も全く分からない、いや知らない状態の私たちケアの現場に、突然アクティブな認知症の人がやってきたのです。 (つづく)
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2020.03.27

認知症の教室(一般市民用)
星に願いを 認知症の人には笑顔を センター長の石川です コロナウイルスの状況はますます悪化しますね。 ついに阪神タイガースの選手まで罹患してしまいました。 一体、どこで移るのか? 今までは明確なつながりが見えていましたが、 これからは一体どこで移ったのか?と、わからない状況が増えてきます。 不要不急の外出を控えろと言われると、 たとえ人里離れたところに行くと言っても 星空撮影にも行けなくなります(泣) 人それぞれに、皆さんも楽しみが出来なくなってしまいますね。 まるで宇宙の蝶のような、或いは巨大なクリオネのような、オリオン大星雲です。 さて、認知症の人も世間の空気は読み取れます。 テレビから流れるニュースも、その内容の明確な理解はできなくても、 社会不穏は感じ取るでしょう。 普段とは違う私たちが抱いている「不安」も、敏感に感じとることもできます。 認知症の人の「不安」をやわらげるのは、 何よりも「笑顔」、 そして、「ゆっくりと落ち着いた言葉」 手の甲や背中をやさしくさする「スキンシップ」 ですね。 でも、介護者自身が気持ち疲れて、不安定ならなかなか難しいかもしれません。 そんな時は、桂枝雀や綾小路きみまろのDVDなどを借りて見るのがいいでしょう。 こんな時こそ、「笑う」ことが大切です。 オリオンの三ツ星の下にオリオン大星雲はあります。でも間もなく見れなくなります。 私は、星空にコロナウイルスの終息を願うのみです。 今回はオリオン大星雲に。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 暑くなってきましたね。 マスクがつらい季節がこれからやってきます。 約4か月、マスクがつらくなります。 同時に熱中症にも気を付けなければなりません。 [caption id="attachment_1611" align="aligncenter" width="650"] あじさいの花言葉は、移り気とか無常とか高慢とか言うそうです。え!?っていう感じですね。[/caption] 昨年、熱中症で救急搬送された方の数は、71,317人なのです。 中途半端な夏であったにもかかわらず。 今年の夏は、かなり暑くなると言われています。 そしてマスクの着用。 [caption id="attachment_1610" align="aligncenter" width="650"] アップで撮るのも面白いです。[/caption] 「マスクは、息がマスク内にこもりやすく、熱を持った息を吸うことで、体温が上がる。」そうです。 つまり、さらに熱中症にかかりやすくなるということです。 昨年で7万人の救急搬送ですから、今年は10万人になるかもしれません。 しかし、病院は今やコロナで大変な状況です。 熱中症でも病院から拒否される可能性も大きくなるのです。 [caption id="attachment_1609" align="aligncenter" width="650"] 万博記念公園あじさい園にて[/caption] 要するに、熱中症になって病院に運ばれないようにすることです。 では具体的に、何に気を付けたらよいのでしょうか。 そして認知症の人への注意ポイントは? それは次回に。 [caption id="attachment_1437" align="aligncenter" width="650"] コロナは外~!新鮮な空気は内~![/caption]
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 まずはいつものようにコロナウイルスに対する注意事項から。 ステイホームの制限も解除され、町会ではグラウンドゴルフも再開されるそうです。 ここで注意してほしいのは「三密」です。 「隠密」「壇蜜」「餡蜜」のことではないことは皆さんご承知の通りですが、 グラウンドゴルフは外だから大丈夫と思うかもしれません。 しかし「三密」はその一つでも該当すればアウト!ということになります。 グラウンドゴルフではどうしても仲間同士話をしたくなります。 でもそれは人と人が密になる空間を生み出します。 歩く人、走る人の後ろも危ないと言われています。 人が集まっての会話、それはアウト!というルールを今は追加して行ってください。 グラウンドゴルフを楽しむときも、ソーシャルディスタンス(ステック2本分)の距離を開けるようにしましょう。 [caption id="attachment_1596" align="aligncenter" width="300"] 外であっても、離れてください。[/caption] さて本題です。 今朝の新聞、読者の声欄に載っていた投稿です。 この短い文章の中に、色々な学びがありますね。 まずは、認知症の方に接する基本が書かれています。その通りですね。 でも、実際に介護家族になってしまうと、そんな基本は吹っ飛んでしまう。 それでも認知症の人のその世界を大切にしようとする思い。 [caption id="attachment_1597" align="aligncenter" width="650"] 朝日新聞5月29日朝刊より[/caption] 実際の介護は本当に疲れてしまうでしょう。 でもそれだけではないと、視点をリセットすることが必要かもしれません。 あなたのことを支えてくれる、愚痴を聴いてくれる人がいるだけで、 視点のリセットに繋がるでしょう。(相談センター結も活用してください!) 認知症の人それぞれに人生の軌跡があります。 その軌跡に寄り添うことは、その人をリスペクト(尊敬)することにもなるのです。 何もわからなくなった人ではなく、何かでもわかることの素晴らしさ。 しっかりと繋がれば、今までと違う何かが生まれるかもしれません。 またもや若い人の音楽ですが、なかなかいいですよ 👇 (画像が途中から始まる場合は、最初に戻してみてください) https://www.youtube.com/watch?v=DwTinTO0o9I&t=239s  
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 緊急事態宣言も解除され、外出も普通に可能となりました。 しかし、人の集まるところには行かない、要するに、人と人との距離を置いて生活するということになります。 と言うことは、外出が普通に可能になっても、今まで地域で行っていた様々な活動への参加に制限が掛かるという状況には変わりありません。 つまり、自分自身の心身の健康は自分で守るということになります。 そして、認知症予防は、なにかをすることです。 家の中にいるときは、東大阪で行われている3B体操やトライ君体操、 或いはスローステップや軽い筋トレ(NHKのガッテンのホームページなど参照にしてください)もいいでしょう。これは外出が可能になっても続けられればと思います。   では外に出た時の心身の健康はどうしたらいいでしょうか。 まとめてみます。   ①とにかく歩くことです。買い物でも散歩でも構わないのですが、闇雲に歩くのではなく、テンポをつけます。 ②まずは早歩きです。しっかり前を向いて背筋を伸ばし、踵から着いて手を振って歩きます。数分早足で歩くだけで、息が上がってくるので、そこでテンポを落とします。 ③次にゆっくりと歩きながら、周囲に見えるものに声を掛けながら、道草するかのように歩きましょう。きれいな花が咲いていたら、「きれいに咲いてくれてありがとう」と声を掛けましょう。犬猫に声を掛けることもいいでしょう。 とにかく頭の中で感じたことを声に出して話しかけます。こうすることで脳細胞をしっかりと働かせます。 [caption id="attachment_1580" align="aligncenter" width="650"] 人間殿は困ってるようだが、ノラはマイペースにゃ[/caption] ④少しばかし道草したら、再び早歩きを行います。2~3回これを繰り返します。 ⑤早歩きの時に有酸素運動をすることになるので身体機能の維持を行います。そして道草の時に脳の感性を働かせて、脳の機能の維持に結び付けていくのです。 [caption id="attachment_1577" align="aligncenter" width="650"] 花はよくても、人間の密集はダメですよ~[/caption] ⑥外に出て紫外線を浴びると、コロナウィルスは不活発になるので、お日様を浴びるのは必要なことです。但し紫外線は目や肌によくないので、サングラスを掛け、長袖の服を着て、帽子をかぶり、水分補給できるものを持って外出しましょう。 ⑦因みに人が誰もいないときはマスクは必要ないですが、人と行違うような場所ではマスクをして歩きましょう。外であっても歩行者からの飛沫が飛んでくる場合があります。ジョギングしている人のそばには行かないようにしましょう。 (つづく) [caption id="attachment_1451" align="aligncenter" width="650"] コロナウイルス対策実施中![/caption]
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 大阪、兵庫、京都の緊急事態宣言が解除され、感染者数が少なくなったとはいえ、コロナウイルスは私たちの侵略をやめたわけではありません。 ウイルスはウイルスとしての生存のため、どこからか私たちをいつも狙っていることを忘れないでください。 そこで、新しい生活様式が提言されているのですが、 基本は人と人との接触を極力避け、手洗い消毒やマスクなどの衛生管理を徹底するということになります。 そしてできる限り不要な外出はせず、人と人の間隔をあけようと言うことになっています。 [caption id="attachment_1567" align="aligncenter" width="650"] 三密はダメですよ[/caption] しかし、多くの高齢者には、今かなりの心身の危機が迫っている状況と言えるでしょう。 例えば、毎日楽しみにしていたグランドゴルフが出来なくなるだけで、その方の心身の機能は本人が意識している以上に落ちていると言えます。 今まで楽しくやっていたものが出来なくなる。 それは身体機能の衰えだけでなく、 認知症になる可能性も大きくなるということなのです。 そこで、次回はまず新しい生活様式の中での、認知症予防について提示していきたいと思います。 さらにその次では実際に認知症の人の介護者向けに書いてみたいと思います。 [caption id="attachment_1572" align="aligncenter" width="650"] 花の名前は知りません(苦笑)[/caption] まずは、緊急事態宣言解除でやれやれ一安心と思う気持ちは素直に受け止めましょう。 緊張感はいつまでも持つものではありません。 しかし、次には気持ちをなお一層引き締めましょう。 人が動き始めるということは、感染の危険度も増えるということなのです。 [caption id="attachment_1570" align="aligncenter" width="650"] そこら中に一杯咲いてますが、名前は知りません(苦笑)[/caption] 新しい生活様式を「やらなければならない」ことから 「当たり前に行うこと」としていけば、気持ちの引き締めもそんなに苦にはならないでしょう。 では具体的には次回以降に。
ブログ投稿画像 センター長の石川です 当り前のようにやっていたグランドゴルフや大勢の人の所へのお出掛け、井戸端会議など 全くできなくなりましたね。 法人が行っていたリボンカフェも居酒屋も、ちょっと大きめの様々な行事も軒並み中止になりました。 [caption id="attachment_1155" align="aligncenter" width="650"] お家にいよう でも外には出るにゃん[/caption] コロナウィルスは私たちが思っている以上に厄介で、すぐに収まる、なくなる、そして終了宣言を出せるようなものではなさそうです。 結局のところこのウイルスと同居していかなければならないようです。 つまり、当分は今まで当り前のように行っていた生活とは違う生活スタイルで暮らしていかなければならないということですね。 少なくともワクチンが出来るまでの1年、日本がそれでしのげても、世界各地にワクチンが浸透するまでの3年は、何らかの生活様式の変化が求められるかもしれません。 世界規模で行われるオリンピックは、厳しいかもしれませんね。 [caption id="attachment_1517" align="aligncenter" width="650"] 大阪市福祉局作成[/caption] さて、今は緊急事態宣言が出され、ステイホーム(お家にいよう!)ですが、高齢者の皆さんはお家にい過ぎると、心身ともに不健康になってしまいます。 特に高齢者は歩かないと、たちどころに足腰の筋力は衰え、つまずいて転倒することも十分にあり得ます。 これから暑くなっていきますので、朝夕のまだ気温が低い時に外の空気を吸いに行きましょう! スーパーへの買い物も、ひとつ遠いスーパーまで歩いていくというのもいいかもしれません。 大阪市福祉協が作成した資料を読んでいただき、ウイルスに負けない身体づくりも行ってください。 [caption id="attachment_1518" align="aligncenter" width="650"] 大阪市福祉局作成[/caption]      
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 今回も柔らかい話題です。 昨日は満月 フラワームーンと呼ばれるそうです。 お天気が良く、しっかりと輝いていましたね。 [caption id="attachment_1503" align="aligncenter" width="650"] どこがフラワーやねんって思ってしまいますね。[/caption] 認知症の人と家で過ごす時間が多くなっている人も多いかと思います。 様々なことがわからなくなって、コミュニケーションもうまく取れないことも多いかと思います。 しかし、感じる力はしっかりと残っています。 四季折々の変化を伝えていくことは大切ですね。 どうせすぐ忘れてしまうから無駄なことと思わないでください。 認知症の人には一瞬一瞬に感じたことがとても大切なのです。 [caption id="attachment_1502" align="aligncenter" width="650"] 適当な合成。時間があれば切り抜きしました。[/caption] 「今日は満月だよ、大きいね~」って語り合ってください。 花々も一杯咲いています。木々の緑もきれいです。 それらを見て声を掛けることが、感じる力を育んでいきます。 自然の変化を大いに活用しましょう。 [caption id="attachment_1501" align="aligncenter" width="650"] これはお月さんか?[/caption] [caption id="attachment_1445" align="aligncenter" width="650"] ソーシャルディスタンス守りましょう![/caption]  
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 毎回コロナ情報をお伝えしたりしていますが、今回は認知症の人のお話。 私が時々研修で使う3分ほどの短いビデオがあります。 その短い時間の中に、今目の前に見えている認知症の人の行動の大変さに囚われるのではなく、 その人にも一生懸命生きてきた人生があるということ、 その一生懸命生きてきた人生に敬意を示すこと。 つまり、それが認知症ケアの基本的姿勢になること。 この短い映像の中に描かれています。 ご覧ください 👇 https://www.youtube.com/watch?v=tIudBRsTOw8&t=11s   と、なんとこのビデオ、種明かしすると「銀のさら」のCMなんですよね~ この「銀のさら」のCMは他にもたくさんあります。それは上記のようなまじめなものと言うより、笑えるCMがほとんどです。 この場ではその笑えるCMは不謹慎と思われても困るので載せませんが、 お家で楽しまれる分にはいいのではないでしょうか。 笑うことは大切です。難しく考えすぎず、笑いましょう。(人を馬鹿にした笑いはダメですよ!) 笑いは免疫力を高める薬にもなります。 [caption id="attachment_1445" align="aligncenter" width="650"] ソーシャルディスタンス守りましょう![/caption]
ブログ投稿画像 センター長の石川です M保健師が連れてきた二人の認知症の人。 Aさんはコミュニケーションがほとんど取れない方でしたが、穏やかな方でした。しかし生活上の何もかもがケアの必要な方です。 もう一人のBさんは、逆にアグレッシブな方でした。とにかく落ち着かない。 すぐに出て行こうとされるし、止めると大声を出し、そして噛みつかれます。 ここでもう一度、当時の特別養護老人ホームの状況を説明しておくと、デイやショートというサービスは、その制度そのものが、ようやく始まったばかりという状況です。 働くケアワーカーたちは、簡単なヘルパー研修を経たうえで働いていますので、今の介護福祉士のような専門的勉強と試験を受けてはいません。 いわゆるシロウト集団と言っても過言ではありません。 それはまだ駆け出しの私も同じようなものです。 まして認知症(当時は痴呆症)の症状については書かれてあっても、ケアの方法など書かれている書籍はほとんどありませんでした。 ですから全てが手探りです。 そして、施設もロックアウトするなどと言うことはなかったので、出て行こうと思えば、いくらでも出ていけたのです。 そのため、出て行く方(当時は徘徊者と呼んでいました)に対しては、一緒についていくしかなかったのです。 因みに当時の入所者へのケアは下記の写真のようなことが当たり前のように各地の施設で行われていました。 私がいた施設ではさすがにここまでのことはなかったですが、これに近いものはあったでしょう。 何をしているところかわからない人もいるかもしれません。 おむつ交換ですね。それを廊下で平気でやっていたのです。 [caption id="attachment_1402" align="aligncenter" width="650"] おむつ交換が廊下で当たり前のように行われていました。中央法規出版「認知症の人の歴史を学びませんか」宮崎和加子著より[/caption] つまり、認知症の人は特にですが、当時の老人ホームでは、人権や尊厳などなく、とにかく必要最低限のケアを行う状況です。 「めんどうみられている、面倒見たってる」という構図そのものだったのです。 さて、Aさんは私が初めて会った認知症の人ですが、今でも名前を憶えています。 やさしい笑顔を浮かべてくれる人でしたが、とにかく話が通じない。 今でこそ、認知症の人とのコミュニケーションについては色々と勉強もできますが、当時は「なんでわかれへんのや?」「それが認知症ちゃうの?」「じゃあどうして伝えるねん?」「こっちの言うことに従わせるしかないやろ」みたいな問答を職員としていたものです。 今となっては正しいとは言えない対応でしたが、とにかく私たちの誘導のままに動いてもらいました。 私たちが本当に困ったのが、アグレッシブでいつも噛みつかれたBさんへのアプローチでした。 (つづく)
ブログ投稿画像 センター長の石川です これまでの認知症ケアについて、書き綴っていたことがなかったと思い、ぼちぼちではありますが、このブログで書き綴っていこうかなと思います。 私と認知症の人との出会いはかれこれ40年以上も前になるかなと思います。 当時私はM市の特別養護老人ホームに勤務していました。 まだ右も左もわからない時代でしたが、生活相談員(当時は生活指導員と呼んでました)兼介護員(当時は介護福祉士の資格などなく、介護職員のことを寮母と呼んでました。)として、入所の受け入れも行っていました。もちろん当時は介護保険など存在せず、入所は行政による措置入所(「収容依頼書」が送られてくる)という時代です。 そんな時にM市にある保健所のN保健師が、ある人を入所させてほしいと強引に言ってきたのでした。 因みに、この時代は、老人保健施設もグループホームもありません。 サービスとしては、デイサービスもショートステイもようやく始まろうかという時代です。 つまり特別養護老人ホームという入所だけの施設があった時代なのです。 [caption id="attachment_1395" align="aligncenter" width="650"] 当時の特養は、8~12人部屋というのは当たり前。びっしりと高齢者が値がされていました。中央法規出版「認知症の人の歴史を学びませんか」宮崎和加子著より[/caption] その時代にあって、私がいた施設はI理事長という全国的にも有名な人がおられる施設でした。 先見性のある人で、私が勤めた時にはデイサービス開設準備室があり、今では当たり前のようにあるデイサービスを、確か日本で2番目に始めた施設でもあるのです。 またショートステイ、ナイトケアなどのサービスも始めた、まさしく現在の高齢者サービスの礎を築いたのがI理事長だと言えます。 そのI理事長にN保健師が直談判してきたのです。 認知症(当時は痴呆性老人と呼んでいました)の人を入所させてほしい!と。 寝たきりになった認知症の人はおられるものの、アクティブな認知症の人を受け入れる特別養護老人ホームは、まだほとんどない時代のことです。 では当時の認知症の人はどこへ行っていたのか? 多くは精神科の病院に入れられ、薬を飲まされ、身体拘束を受け、そして死んでいくか、或いは、家族が丸抱えで家から出さないで介護をしていた時代だったのです。 [caption id="attachment_1396" align="aligncenter" width="650"] 中央法規出版「認知症の人の歴史を学びませんか」宮崎和加子著より[/caption] 「あんな薬を飲まされて、縛られてしまうような病院には入れたくない!何とか人間らしく暮らせるようお願いしたい!I理事長の施設ならできるでしょ!」とN保健師は、半ば強引に二人の認知症の人を立て続けに連れてきたのです。 先進的な考えを持つI理事長が断るわけはありません。 当時は「認知症」(痴呆症)の人への知識もケアの方法も全く分からない、いや知らない状態の私たちケアの現場に、突然アクティブな認知症の人がやってきたのです。 (つづく)
ブログ投稿画像 センター長の石川です コロナウイルスの状況はますます悪化しますね。 ついに阪神タイガースの選手まで罹患してしまいました。 一体、どこで移るのか? 今までは明確なつながりが見えていましたが、 これからは一体どこで移ったのか?と、わからない状況が増えてきます。 不要不急の外出を控えろと言われると、 たとえ人里離れたところに行くと言っても 星空撮影にも行けなくなります(泣) 人それぞれに、皆さんも楽しみが出来なくなってしまいますね。 [caption id="attachment_1383" align="aligncenter" width="650"] まるで宇宙の蝶のような、或いは巨大なクリオネのような、オリオン大星雲です。[/caption] さて、認知症の人も世間の空気は読み取れます。 テレビから流れるニュースも、その内容の明確な理解はできなくても、 社会不穏は感じ取るでしょう。 普段とは違う私たちが抱いている「不安」も、敏感に感じとることもできます。 認知症の人の「不安」をやわらげるのは、 何よりも「笑顔」、 そして、「ゆっくりと落ち着いた言葉」 手の甲や背中をやさしくさする「スキンシップ」 ですね。 でも、介護者自身が気持ち疲れて、不安定ならなかなか難しいかもしれません。 そんな時は、桂枝雀や綾小路きみまろのDVDなどを借りて見るのがいいでしょう。 こんな時こそ、「笑う」ことが大切です。 [caption id="attachment_1384" align="aligncenter" width="650"] オリオンの三ツ星の下にオリオン大星雲はあります。でも間もなく見れなくなります。[/caption] 私は、星空にコロナウイルスの終息を願うのみです。 今回はオリオン大星雲に。