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「認知症の教室(一般市民用)」で記事を検索しました。

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2018.12.06

認知症の教室(一般市民用)
「もの忘れについて」その② 認知症の教室 センター長の石川です。 「もの忘れについて」の2回目です。 もの忘れと言っても、認知症の進行具合で変わってきます。 今回は認知症初期のもの忘れのお話しです。 特に初期の場合は、年相応のもの忘れ(病気でないもの忘れ)との区別がつきにくく 認知症が見逃されてしまうことがあります。 また認知症ではないけれど、軽度認知障がい(MCI)の方にも、もの忘れはあります。 そのため、一般の人から見ると、 もの忘れがあると、年相応のもの忘れなのに、すぐに認知症と思ってしまう人と、 逆に年相応のもの忘れと思って、認知症に気付かない人がいます。 なかなか難しいですね。 しかし、定期的に身体的な健康診断を行い、早期発見早期治療が大切なように 認知機能の健康診断も必要なのです。 身体の病気だけでなく、認知機能の低下(認知症)に対しても、早期発見早期の対応が必要なのです。 少しでも「最近ちょっともの忘れが多いのでは?」と思ったら、健康診断の一環として本人に説明し、認知機能についても診察してもらいましょう。 なお軽度認知障がい(MCI)と判断された人のもの忘れは、現状では病気ではなくても、放置すれば認知症によるもの忘れへと進行してしまいます。 MCIについては後日書くこととして、次回は認知症の人本人から見たもの忘れについて書いてみたいと思います。
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2018.12.04

認知症の教室(一般市民用)
「もの忘れについて」① 一般の方並びに介護従事初心者の方向け認知症教室2 センター長の石川です。 今回は認知症の教室第2回目です。 一般の方だけでなく、新人介護従事者向けにもなっています。 今回は「もの忘れ」について、その①です。 前回同様、長谷川洋先生の文章をベースにしてお伝えします。 認知症というと一番思い浮かべるのは「もの忘れ」ですね。 しかし、もの忘れは私たちにも普段からあります。 隣の部屋に何かを取りに行こうと思って、隣の部屋に来たら、何を取りに来たのか忘れてしまって、「えっと、何を取りに来たんだろう?」などと思ってしまうことはあるかもしれませんね。 でもそのことがすぐに「認知症」と結びつくわけではありません。 認知症とは、もの忘れに伴い「生活に支障を生じている状態」であり、自分が体験した「出来事全体」を忘れてしまうという特徴があるのです。そしてそれは、まさしく「認知症」の「症」という言葉が付くように、 症状、つまり病気としてとらえることになるのです。 記憶を帯で例えれば、通常の物忘れは体験の一部を忘れるだけなので、その忘れた部分は思い出すことが出来ます。 しかし、認知症の物忘れは、体験全体を忘れてしまうので、さっきあったことも思い出せず、生活の支障へと進んでいくのです。 (中央法規出版「認知症のケアマネジメント」長谷川洋・石川進著 P5図表1-2参照) 体験そのものを忘れてしまうので、そのことを問うたり責めたりすることは、本人にはわけのわからない、つらいことだということを認識してください。   (つづく)
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2018.11.13

認知症の教室(一般市民用)
一般の方への講座シリーズ 1.「認知機能」について センター長の石川です。 週1回程度の割合で、認知症について載せていきたいと思っています。 今回は一般の方への内容になりますが、専門職の方でも初心者の方には読んでいただきたいと思います。中央法規出版「認知症のケアマネジメント」で、長谷川洋先生が書かれた部分を引用しながら説明します。   「認知機能」について 認知機能っていったい何でしょうか? あまり聞きなれない言葉ですが、実は私たちが日常生活を送るにおいて、とても大切な機能なのです。 例えば、AさんがBさんの話を聞いているとします。 AさんはそのBさんの話を瞬間的に解釈します。同時に部屋の温度を感じたり、明るさ暗さを感じたり、おなかが減ったななどという自分の身体的なことも瞬間に判断します。様々な生活上の動きの全てに認知機能が働いているのです。 つまり認知機能とは物事を判断する力なのです。日々の活動は、認知機能が保たれていることで成り立っているといえます。 ところがこの大切な認知機能の低下をもたらすのが認知症なのです。 (つづく)   *中央法規出版「認知症のケアマネジメント」長谷川洋・石川進 P2より
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 「もの忘れについて」の2回目です。 もの忘れと言っても、認知症の進行具合で変わってきます。 今回は認知症初期のもの忘れのお話しです。 特に初期の場合は、年相応のもの忘れ(病気でないもの忘れ)との区別がつきにくく 認知症が見逃されてしまうことがあります。 また認知症ではないけれど、軽度認知障がい(MCI)の方にも、もの忘れはあります。 そのため、一般の人から見ると、 もの忘れがあると、年相応のもの忘れなのに、すぐに認知症と思ってしまう人と、 逆に年相応のもの忘れと思って、認知症に気付かない人がいます。 なかなか難しいですね。 しかし、定期的に身体的な健康診断を行い、早期発見早期治療が大切なように 認知機能の健康診断も必要なのです。 身体の病気だけでなく、認知機能の低下(認知症)に対しても、早期発見早期の対応が必要なのです。 少しでも「最近ちょっともの忘れが多いのでは?」と思ったら、健康診断の一環として本人に説明し、認知機能についても診察してもらいましょう。 なお軽度認知障がい(MCI)と判断された人のもの忘れは、現状では病気ではなくても、放置すれば認知症によるもの忘れへと進行してしまいます。 MCIについては後日書くこととして、次回は認知症の人本人から見たもの忘れについて書いてみたいと思います。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 今回は認知症の教室第2回目です。 一般の方だけでなく、新人介護従事者向けにもなっています。 今回は「もの忘れ」について、その①です。 前回同様、長谷川洋先生の文章をベースにしてお伝えします。 認知症というと一番思い浮かべるのは「もの忘れ」ですね。 しかし、もの忘れは私たちにも普段からあります。 隣の部屋に何かを取りに行こうと思って、隣の部屋に来たら、何を取りに来たのか忘れてしまって、「えっと、何を取りに来たんだろう?」などと思ってしまうことはあるかもしれませんね。 でもそのことがすぐに「認知症」と結びつくわけではありません。 認知症とは、もの忘れに伴い「生活に支障を生じている状態」であり、自分が体験した「出来事全体」を忘れてしまうという特徴があるのです。そしてそれは、まさしく「認知症」の「症」という言葉が付くように、 症状、つまり病気としてとらえることになるのです。 記憶を帯で例えれば、通常の物忘れは体験の一部を忘れるだけなので、その忘れた部分は思い出すことが出来ます。 しかし、認知症の物忘れは、体験全体を忘れてしまうので、さっきあったことも思い出せず、生活の支障へと進んでいくのです。 (中央法規出版「認知症のケアマネジメント」長谷川洋・石川進著 P5図表1-2参照) 体験そのものを忘れてしまうので、そのことを問うたり責めたりすることは、本人にはわけのわからない、つらいことだということを認識してください。   (つづく)
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 週1回程度の割合で、認知症について載せていきたいと思っています。 今回は一般の方への内容になりますが、専門職の方でも初心者の方には読んでいただきたいと思います。中央法規出版「認知症のケアマネジメント」で、長谷川洋先生が書かれた部分を引用しながら説明します。   「認知機能」について 認知機能っていったい何でしょうか? あまり聞きなれない言葉ですが、実は私たちが日常生活を送るにおいて、とても大切な機能なのです。 例えば、AさんがBさんの話を聞いているとします。 AさんはそのBさんの話を瞬間的に解釈します。同時に部屋の温度を感じたり、明るさ暗さを感じたり、おなかが減ったななどという自分の身体的なことも瞬間に判断します。様々な生活上の動きの全てに認知機能が働いているのです。 つまり認知機能とは物事を判断する力なのです。日々の活動は、認知機能が保たれていることで成り立っているといえます。 ところがこの大切な認知機能の低下をもたらすのが認知症なのです。 (つづく)   *中央法規出版「認知症のケアマネジメント」長谷川洋・石川進 P2より