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「2018年12月」で記事を検索しました。

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2018.12.28

認知症の教室(専門職用)
専門職向け講座2「話が伝わらない」 認知症の教室⑦ センター長の石川です。 専門職向け認知症の教室、第2回目です。 認知症の人と関わる中で、ケア実践者が大変だと思うことに、「話が伝わらない」或いは「何を言ってるのかわからない」ということがあると思います。 つまり、コミュニケーションが成立しないということなのです。 それでなくても多くの仕事をこなしていかなければならない現場の人間にとって、例えばトイレに誘導するにも、お風呂に行くにも、食事に行くにも、コミュニケーションができる人の何倍もの時間を認知症の人には使わなければならないのです。 ケア側の意思が伝わらず、また認知症の人も自分の状況がわからず、危険な行動(歩行不安定なのに立ってしまうなど)を取られ、ケア側が冷や汗をかくということも多々あるでしょう。 では、なぜコミュニケーションができないのか、それは「相手が認知症だから」、イコール「理解できない人だから」ということになるでしょう。 ケア実践者の誰もが知ってることです。「認知症で理解できない人だから」と。 それでは理解できないとはどういうことなのでしょうか? 当たり前の話ですが、理解する機能がダメージを受けてしまっている状態と言えます。 理解する機能というのは「認知機能」のことになります。 つまり、本人の意思とは関係なく、様々なことを認知する機能が正常に働かなくなるということです。 この認知機能へのダメージが、ケア実践者も、認知症の人本人も、混乱の渦の中に巻き込んでしまう要因となるのです。 この当たり前の事実を、意外と私たちは忘れがちになってしまうのです。 それにはそれなりの理由があります。 何故ならば、目の前で起こっている様々な私たちが困ってしまう認知症の人の行動に、その見えている事実に、私たちが翻弄されてしまうからなのです。 (つづく)  
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2018.12.22

認知症の教室(専門職用)
認知症の教室⑥ 専門職向け講座(1)「認知症の人はケア実践者にとって…」 センター長の石川です。 ケア実践者にとって、今や認知症の人とのかかわりは必要不可欠なものになっています。 さらにケア実践者にとって難易度が高いケアが認知症の人との関りということになります。 認知症の人の行動、特にBPSDに振り回されたり、コミュニケーションが取れなくて、認知症の人の思いがわからないし、ケア側が伝えたいことが理解してもらえないもどかしさを持っている人も多いでしょう。 つまりケア実践者(ケアマネジャー、ヘルパー、介護職等々)にとって、自らの表情に表すあらわさないは別として、「認知症の人はイライラする存在(ストレスのたまる存在)」として認識されているのでしょう。 もちろんその感覚はケア実践者によって大小はあるでしょうが、多かれ少なかれ認知症の人はケア実践者にとって「困った存在」と言えるかもしれません。 その「困った」も認知症の人その人を示すのか、認知症の人の行動のひとつを示すのか差異はあるでしょう。 この専門職向けブログでは、ケア実践者の混乱やしんどさを、当然生じる気持ちとして受け止めつつ、 同時に認知症の人を理解し、どのようなケア実践が適切なのかを、 時間をかけて解説していきたいと考えています。   (つづく)
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2018.12.19

認知症の教室(一般市民用)
認知症の教室5「もの忘れについて」③ ~一般の方・専門職初心者用~ 認知症の教室5「もの忘れについて」③ センター長の石川です。 今回は、もの忘れを、本人の立場で考えてみたいと思います。 残念ながら現在の医学では、認知症にならないための薬も、確実な予防法もありません。 逆に言えば、誰にでも認知症になる可能性はあるということなのです。 その認知症の初期症状として現れるのが「もの忘れ」です。 特に初期の頃は、もの忘れのことが非常に気になります。 当然私たちにも年相応のもの忘れはありますので、 認知症という「病気としてのもの忘れ」なのか、そうでないもの忘れなのか見極める必要があります。 病気としてのもの忘れの場合、まずは「不安」から始まります。 認知症になった多くの人が、もの忘れを病識としてとらえられたと述べています。 それは、言いようのない、霧に包まれたような「不安」から始まったそうです。 つまり、私たちが普段感じているもの忘れの感覚、 「えっと、なんだっけ?う~ん思い出せないな~、最近もの忘れが多くなった」という感覚よりも、ぐっと深く重たい不安感と言えます。 自らを認知症であるとカミングアウトした長谷川和夫先生は、「確かなことがなくなっていくような感覚」と述べられています。 もの忘れが、確かなことを失わせていってると、言えるのではないでしょうか。 そしてその不安感をありのままに恐怖感として受け止めていく人と、自分自身をその恐怖心から護るために、不安感そのものを否定する人とに分かれていくようなところがあるのではないでしょうか。   (つづく)
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2018.12.13

心の荷物預かり所
流れ星がいっぱい飛んできます! センター長の石川です。 12月14日は流れ星がいっぱい飛んできます! 「ふたご座流星群」の日ですね。 特に月が完全に沈む、23時頃から明け方にかけては、かなりの流れ星を見ることが出来るそうですよ。 お月さんが出ているときでも、月と反対方向を見れば見やすいです。 峰山高原にて撮影。左の星の集団は、昴星団 飛んでくるのは、ふたつの星が仲良く並んでいるふたご座からですが、 天空のどこへでも流れますので、できるだけ暗い方向を見てください。 大阪の夜空は明るすぎるので厳しいかもしれませんが、 両手で明かりを防いで天空を見上げれば、見れる可能性ありですね。 14日見れない方は13日でも結構見れるそうです。 この「ふたご座流星群」ともうひとつ観測できるのが、接近中の彗星なのです。 「ウィルタネン彗星」で、下記の写真は先日私が撮影したものです。 ウィルタネン彗星 志摩半島にて撮影 この彗星は「君の名は」のような尻尾はあまり見られないのですが、緑色に輝いているので他の星との違いが判ります。 もっとも、肉眼では探せないかもですね。双眼鏡を使えば見れるとのことです。 問題は場所ですね。 空高く見上げると、ぼわーっとした「昴星団」が見えますが、その昴に接近しつつあるので一度双眼鏡で探してみてください。 緑色の輝きを発見したら、それが彗星です。 この彗星、5年経てば、また戻ってくるそうですよ。 曽爾高原にて撮影 時には星空にロマンを求めてみてはいかがでしょうか。 ロマンを持つことは、認知症ケアにも反映されるのですよ! 今のケアの現場、ロマンを忘れているのではないでしょうか!
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2018.12.13

認知症の教室(専門職用)
認知症の教室4「専門職向け講座スタートします」(予告) センター長の石川です。 いよいよ、専門職向け認知症講座もこのブログでスタートします。 長い期間になると思いますが、まずは基本を徹底的に身につけることを主体として進め、徐々に具体的事例、ケアの方法などに入っていきたいと考えています。 実際現場で働く者にとって、認知症の人は正直「困った存在」と思う人がいるかもしれません。 一生懸命取り組んでいる人も、どうしたらよいかわからない、どの道を進めば正しいのかがわからないという人も多いと思います。 このブログでは正しい道がどの道なのかを示すことが一つの役割になります。 皆さんが間違った道に行かないように、皆さん自身の人生を大切にすることが、利用者や認知症の人を大切にすることにつながるからです。 しかし専門職向けと言っても、入居分野の職員と、在宅分野の職員とでは実際に認知症の方に関わる状況は大きく変わってきます。そのため入居分野の職員向けと、在宅分野の職員向けとに分けて解説する必要があります。 講座を進めていくうちにそれは行っていこうと思いますが、認知症の理解という基本部分については同じですので、当面は入居系、在宅系共々の職員向けで進めていきます。 その間、質問などがあれば、遠慮なくコメントを頂ければと思います。   では、次週からスタートです。
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2018.12.11

心の荷物預かり所
地球は丸いと感じるところ センター長の石川です。 やっぱり不思議です。 地球が本当に丸いのなら、水は全て南極に向かって流れ落ちるし 坂道は南に行くほどきつい登りになるのではと思ってみたり、 子どもの頃は、海の向こうは滝のように水が流れ落ちていると思っていましたし、 今もそんな風に思えます。 或いは地球は回っているというけれど、 本当に時速1440キロ(日本付近)などという 新幹線の5倍近いスピードで回っているのでしょうか? もし時速1440キロで回っているなら、 平均速度800~900キロのジェット機に乗ってもアメリカには着かないのでは? むしろどんどん遅れて、アメリカに向いて飛んでるはずなのに、ヨーロッパに追いつかれてしまうとなるのでは? などなど、物理学が得意でなければ、 わからないことが一杯です。 普段は当たり前に思っているので、こんなこと考えることもないのかもしれませんね。   しかし普段当たり前の景色や仕事の中に埋没してしまうと、 「探求心を働かせる」という、人間が持っている能力を失ってしまうかもしれませんね。 この「探求心」 実は私たちの仕事ではとても大切なものだと思うのです。   目の前で起きていることだけに捉われず、その原因・理由・背景を考えるためには 「探求心」を持つことがとても大切なのです。 認知症ケアにおいても「探求心」があるかないかで、ケアの内容が変わってくるのです。 ノーベル賞を取りたければ、「探求心」は必要不可欠です(笑)   さて、地球は丸い!と思える場所、日本にも結構ありますよ。 地球のでかさを感じるところを訪ね、自分の心も大きくする旅に出てみるのもいいですね。  
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2018.12.06

認知症の教室(一般市民用)
「もの忘れについて」その② 認知症の教室 センター長の石川です。 「もの忘れについて」の2回目です。 もの忘れと言っても、認知症の進行具合で変わってきます。 今回は認知症初期のもの忘れのお話しです。 特に初期の場合は、年相応のもの忘れ(病気でないもの忘れ)との区別がつきにくく 認知症が見逃されてしまうことがあります。 また認知症ではないけれど、軽度認知障がい(MCI)の方にも、もの忘れはあります。 そのため、一般の人から見ると、 もの忘れがあると、年相応のもの忘れなのに、すぐに認知症と思ってしまう人と、 逆に年相応のもの忘れと思って、認知症に気付かない人がいます。 なかなか難しいですね。 しかし、定期的に身体的な健康診断を行い、早期発見早期治療が大切なように 認知機能の健康診断も必要なのです。 身体の病気だけでなく、認知機能の低下(認知症)に対しても、早期発見早期の対応が必要なのです。 少しでも「最近ちょっともの忘れが多いのでは?」と思ったら、健康診断の一環として本人に説明し、認知機能についても診察してもらいましょう。 なお軽度認知障がい(MCI)と判断された人のもの忘れは、現状では病気ではなくても、放置すれば認知症によるもの忘れへと進行してしまいます。 MCIについては後日書くこととして、次回は認知症の人本人から見たもの忘れについて書いてみたいと思います。
ブログ投稿画像 認知症の教室⑦ センター長の石川です。 専門職向け認知症の教室、第2回目です。 認知症の人と関わる中で、ケア実践者が大変だと思うことに、「話が伝わらない」或いは「何を言ってるのかわからない」ということがあると思います。 つまり、コミュニケーションが成立しないということなのです。 それでなくても多くの仕事をこなしていかなければならない現場の人間にとって、例えばトイレに誘導するにも、お風呂に行くにも、食事に行くにも、コミュニケーションができる人の何倍もの時間を認知症の人には使わなければならないのです。 ケア側の意思が伝わらず、また認知症の人も自分の状況がわからず、危険な行動(歩行不安定なのに立ってしまうなど)を取られ、ケア側が冷や汗をかくということも多々あるでしょう。 では、なぜコミュニケーションができないのか、それは「相手が認知症だから」、イコール「理解できない人だから」ということになるでしょう。 ケア実践者の誰もが知ってることです。「認知症で理解できない人だから」と。 それでは理解できないとはどういうことなのでしょうか? 当たり前の話ですが、理解する機能がダメージを受けてしまっている状態と言えます。 理解する機能というのは「認知機能」のことになります。 つまり、本人の意思とは関係なく、様々なことを認知する機能が正常に働かなくなるということです。 この認知機能へのダメージが、ケア実践者も、認知症の人本人も、混乱の渦の中に巻き込んでしまう要因となるのです。 この当たり前の事実を、意外と私たちは忘れがちになってしまうのです。 それにはそれなりの理由があります。 何故ならば、目の前で起こっている様々な私たちが困ってしまう認知症の人の行動に、その見えている事実に、私たちが翻弄されてしまうからなのです。 (つづく)  
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 ケア実践者にとって、今や認知症の人とのかかわりは必要不可欠なものになっています。 さらにケア実践者にとって難易度が高いケアが認知症の人との関りということになります。 認知症の人の行動、特にBPSDに振り回されたり、コミュニケーションが取れなくて、認知症の人の思いがわからないし、ケア側が伝えたいことが理解してもらえないもどかしさを持っている人も多いでしょう。 つまりケア実践者(ケアマネジャー、ヘルパー、介護職等々)にとって、自らの表情に表すあらわさないは別として、「認知症の人はイライラする存在(ストレスのたまる存在)」として認識されているのでしょう。 もちろんその感覚はケア実践者によって大小はあるでしょうが、多かれ少なかれ認知症の人はケア実践者にとって「困った存在」と言えるかもしれません。 その「困った」も認知症の人その人を示すのか、認知症の人の行動のひとつを示すのか差異はあるでしょう。 この専門職向けブログでは、ケア実践者の混乱やしんどさを、当然生じる気持ちとして受け止めつつ、 同時に認知症の人を理解し、どのようなケア実践が適切なのかを、 時間をかけて解説していきたいと考えています。   (つづく)
ブログ投稿画像 認知症の教室5「もの忘れについて」③ センター長の石川です。 今回は、もの忘れを、本人の立場で考えてみたいと思います。 残念ながら現在の医学では、認知症にならないための薬も、確実な予防法もありません。 逆に言えば、誰にでも認知症になる可能性はあるということなのです。 その認知症の初期症状として現れるのが「もの忘れ」です。 特に初期の頃は、もの忘れのことが非常に気になります。 当然私たちにも年相応のもの忘れはありますので、 認知症という「病気としてのもの忘れ」なのか、そうでないもの忘れなのか見極める必要があります。 病気としてのもの忘れの場合、まずは「不安」から始まります。 認知症になった多くの人が、もの忘れを病識としてとらえられたと述べています。 それは、言いようのない、霧に包まれたような「不安」から始まったそうです。 つまり、私たちが普段感じているもの忘れの感覚、 「えっと、なんだっけ?う~ん思い出せないな~、最近もの忘れが多くなった」という感覚よりも、ぐっと深く重たい不安感と言えます。 自らを認知症であるとカミングアウトした長谷川和夫先生は、「確かなことがなくなっていくような感覚」と述べられています。 もの忘れが、確かなことを失わせていってると、言えるのではないでしょうか。 そしてその不安感をありのままに恐怖感として受け止めていく人と、自分自身をその恐怖心から護るために、不安感そのものを否定する人とに分かれていくようなところがあるのではないでしょうか。   (つづく)
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 12月14日は流れ星がいっぱい飛んできます! 「ふたご座流星群」の日ですね。 特に月が完全に沈む、23時頃から明け方にかけては、かなりの流れ星を見ることが出来るそうですよ。 お月さんが出ているときでも、月と反対方向を見れば見やすいです。 [caption id="attachment_245" align="aligncenter" width="650"] 峰山高原にて撮影。左の星の集団は、昴星団[/caption] 飛んでくるのは、ふたつの星が仲良く並んでいるふたご座からですが、 天空のどこへでも流れますので、できるだけ暗い方向を見てください。 大阪の夜空は明るすぎるので厳しいかもしれませんが、 両手で明かりを防いで天空を見上げれば、見れる可能性ありですね。 14日見れない方は13日でも結構見れるそうです。 この「ふたご座流星群」ともうひとつ観測できるのが、接近中の彗星なのです。 「ウィルタネン彗星」で、下記の写真は先日私が撮影したものです。 [caption id="attachment_247" align="aligncenter" width="650"] ウィルタネン彗星 志摩半島にて撮影[/caption] この彗星は「君の名は」のような尻尾はあまり見られないのですが、緑色に輝いているので他の星との違いが判ります。 もっとも、肉眼では探せないかもですね。双眼鏡を使えば見れるとのことです。 問題は場所ですね。 空高く見上げると、ぼわーっとした「昴星団」が見えますが、その昴に接近しつつあるので一度双眼鏡で探してみてください。 緑色の輝きを発見したら、それが彗星です。 この彗星、5年経てば、また戻ってくるそうですよ。 [caption id="attachment_244" align="aligncenter" width="650"] 曽爾高原にて撮影[/caption] 時には星空にロマンを求めてみてはいかがでしょうか。 ロマンを持つことは、認知症ケアにも反映されるのですよ! 今のケアの現場、ロマンを忘れているのではないでしょうか!
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 いよいよ、専門職向け認知症講座もこのブログでスタートします。 長い期間になると思いますが、まずは基本を徹底的に身につけることを主体として進め、徐々に具体的事例、ケアの方法などに入っていきたいと考えています。 実際現場で働く者にとって、認知症の人は正直「困った存在」と思う人がいるかもしれません。 一生懸命取り組んでいる人も、どうしたらよいかわからない、どの道を進めば正しいのかがわからないという人も多いと思います。 このブログでは正しい道がどの道なのかを示すことが一つの役割になります。 皆さんが間違った道に行かないように、皆さん自身の人生を大切にすることが、利用者や認知症の人を大切にすることにつながるからです。 しかし専門職向けと言っても、入居分野の職員と、在宅分野の職員とでは実際に認知症の方に関わる状況は大きく変わってきます。そのため入居分野の職員向けと、在宅分野の職員向けとに分けて解説する必要があります。 講座を進めていくうちにそれは行っていこうと思いますが、認知症の理解という基本部分については同じですので、当面は入居系、在宅系共々の職員向けで進めていきます。 その間、質問などがあれば、遠慮なくコメントを頂ければと思います。   では、次週からスタートです。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 やっぱり不思議です。 地球が本当に丸いのなら、水は全て南極に向かって流れ落ちるし 坂道は南に行くほどきつい登りになるのではと思ってみたり、 子どもの頃は、海の向こうは滝のように水が流れ落ちていると思っていましたし、 今もそんな風に思えます。 或いは地球は回っているというけれど、 本当に時速1440キロ(日本付近)などという 新幹線の5倍近いスピードで回っているのでしょうか? もし時速1440キロで回っているなら、 平均速度800~900キロのジェット機に乗ってもアメリカには着かないのでは? むしろどんどん遅れて、アメリカに向いて飛んでるはずなのに、ヨーロッパに追いつかれてしまうとなるのでは? などなど、物理学が得意でなければ、 わからないことが一杯です。 普段は当たり前に思っているので、こんなこと考えることもないのかもしれませんね。   しかし普段当たり前の景色や仕事の中に埋没してしまうと、 「探求心を働かせる」という、人間が持っている能力を失ってしまうかもしれませんね。 この「探求心」 実は私たちの仕事ではとても大切なものだと思うのです。   目の前で起きていることだけに捉われず、その原因・理由・背景を考えるためには 「探求心」を持つことがとても大切なのです。 認知症ケアにおいても「探求心」があるかないかで、ケアの内容が変わってくるのです。 ノーベル賞を取りたければ、「探求心」は必要不可欠です(笑)   さて、地球は丸い!と思える場所、日本にも結構ありますよ。 地球のでかさを感じるところを訪ね、自分の心も大きくする旅に出てみるのもいいですね。  
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 「もの忘れについて」の2回目です。 もの忘れと言っても、認知症の進行具合で変わってきます。 今回は認知症初期のもの忘れのお話しです。 特に初期の場合は、年相応のもの忘れ(病気でないもの忘れ)との区別がつきにくく 認知症が見逃されてしまうことがあります。 また認知症ではないけれど、軽度認知障がい(MCI)の方にも、もの忘れはあります。 そのため、一般の人から見ると、 もの忘れがあると、年相応のもの忘れなのに、すぐに認知症と思ってしまう人と、 逆に年相応のもの忘れと思って、認知症に気付かない人がいます。 なかなか難しいですね。 しかし、定期的に身体的な健康診断を行い、早期発見早期治療が大切なように 認知機能の健康診断も必要なのです。 身体の病気だけでなく、認知機能の低下(認知症)に対しても、早期発見早期の対応が必要なのです。 少しでも「最近ちょっともの忘れが多いのでは?」と思ったら、健康診断の一環として本人に説明し、認知機能についても診察してもらいましょう。 なお軽度認知障がい(MCI)と判断された人のもの忘れは、現状では病気ではなくても、放置すれば認知症によるもの忘れへと進行してしまいます。 MCIについては後日書くこととして、次回は認知症の人本人から見たもの忘れについて書いてみたいと思います。