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「2019年08月」で記事を検索しました。

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2019.08.29

トピックス
チームオレンジについて(3) センター長の石川です。 ちょっとバタバタしてまして、ブログ更新が遅くなりました。 チームオレンジの具体的内容になります。 〇チームオレンジは、近隣チームによる早期からの継続支援や、担当サポーターの選定などを軸として、見守り、話し相手、出前支援などを実施します。またチーム参加者の認知症予防などの意味あいもあります。 〇チームオレンジは活動の交流拠点、居場所があることが望ましいとされ、空き店舗、空き家の活用、スーパーや金融機関の空きスペース、コミュニティセンターなどの利用が考えられています。 〇また交流拠点には、主にシニアサポーターが駐在することが望ましく、認知症の人や家族をはじめ、誰もが気軽に立ち寄り歓談できる憩いの場にする配慮が必要となります。 〇当面地域包括管轄範囲に1か所設置を目標とし、これまでの活動場所の使用も可となっています。 〇交流拠点には、シニアサポーターが駐在していることが望ましので、チームリーダーを決め、メンバーのローテーションや役割、マッチングなどを行います。   いずれにしても、既存のグループの活用も考えられますし、今後モデル地域が明示されますので、その地域の動きを参考にするのもいいかもしれません。
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2019.08.23

トピックス
チームオレンジについて(2) センター長の石川です。 先日あったチームオレンジ説明会の今回は「チームオレンジのメンバー構成」になります。 〇チームオレンジとは、 「本人・家族を含む地域サポーターと多職種の職域サポーターのチーム」が交流拠点(より所)をベースに活動します。 〇そのチームには名称を自由につけられます。(例えば「チームオレンジ英田」「チームオレンジほっこり」みたいな感じです。) 〇チームを組んで活動しますが、そのチームメンバーは、・認知症サポーター講座を受講済の方で、・ステップアップ研修を受講することということになります。 〇さらに認知症の人やその家族と共に認知症と向き合っていくことが出来る人となります。 地域で日頃から頑張っておられる、民生委員さんや町会長もこの図式の中に入れて欲しかった! 〇また交流拠点には、主にシニアサポーターが駐在することが望ましく、認知症の人や家族をはじめ、誰もが気軽に立ち寄り歓談できる憩いの場にする配慮が必要となります。 〇チームメンバーの構成は、認知症の人とその家族、住民サポーター(主力はシニアサポーター)、各種職域サポーター(薬剤師・銀行員・スーパー、コンビニ店員、美容院など)、キッズサポーター、介護・医療関係サポーターとキャラバン・メイトのメンバーで構成します。 次回は、具体的内容についてお伝えします。
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2019.08.22

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「チームオレンジ」近畿ブロック説明会がありました(1) センター長の石川です。 以前このブログで取り上げました認知症サポーター活動促進「チームオレンジ」の、近畿ブロック説明会がありました。 近畿ブロックというだけに、かなり遠方からも来られている人も含めて、約300名の参加者で狭い会場は満員でした。 来場者の多くは行政関係者、社会福祉協議会、地域包括支援センター、地域支援推進員でしょうか。 いわゆるこの活動の原動力になると思われる人たちが、近畿各地から集まったと言えます。 最初に厚生労働省 認知症施策推進室 室長補佐 井上宏氏より「認知症施策の方向性と展開」について話があった後、「チームオレンジの運営について」全国キャラバンメイト連絡協議会事務局長 菅原弘子氏より説明がありました。その後に「チームオレンジ」立ち上げに向けてのグループワークを実施しました。 運営の手引きは説明会に参加するともらえます。 ということで、ここまでがこの説明会の概要ですね。 長くなってしまうので、その中身の詳細は次回にしますが、 要は、近隣チーム(チームオレンジ○○)による認知症になっても安心して暮らせる地域づくりに向けた実践活動ということになります。 (運営の手引きでは「実践躬行」という字が使われてましたが、スタンダードな字でないものは使わないほうが良いと思います。私は語学力がないので読めませんでした。) なお、チームオレンジのメンバーになるには、サポーター講座を修了し、ステップアップ研修を受講することという取り決めがあります。 では、内容の詳細については次回に。 阪神高速がビルの中を通っています。このビルで説明会がありました。(写真:pow) このビルのエレベーターからは、阪神高速が見下ろせます。 5~7階は、阪神高速のトンネルです。
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2019.08.19

トピックス
語り継がなければならない記憶 センター長の石川です。 淀川区の地域包括支援センターに勤務していた時、夏になると必ず行く場所がありました。 進学校として有名な「北野高校」の壁面に、太平洋戦争末期、米軍グラマン戦闘機による機銃掃射痕が今も残されているのです。 ここは当時のまま保存されている数少ない戦争の遺構なのです。 この時の機銃掃射では、一人の若い命が奪われたとか… 包括支援センターにいる頃、実に多くの人の戦争体験を聞きました。包括としての訪問のため、戦争体験を聞きに行くのが目的ではないのですが、何故か数多くの戦争体験を聴くことになったのです。 それらの話は語り継いでいかなければならない記憶として、このブログでもたまに載せていきたいと思います。 今回は兵隊ではなく、一般市民のお話しです。 戦争末期、学校でも病院でも民間人でも学生でも、そして女性、子供まで動くものは全て戦闘機の機銃掃射の的になっていました。 アメリカ軍は戦闘機にカメラを設置し、誰がどれだけ仕事をしてきたか確認をしていたのです。 そのためパイロットはどんなものであれ、情け容赦なく機銃掃射を繰り返したのです。 もちろんアメリカ軍の戦闘機を迎撃できるような戦闘能力は日本にはなく、戦闘機は縦横無尽に日本上空を飛び回り、動くものや、兵隊が隠れていそうな建物を機銃掃射したのです。 特に学校は兵隊の隠れ蓑になっていると疑われ、よく狙われたそうです。 北野高校の機銃痕もそのひとつなのです。 北野高校西側の壁面は保存作業がされています。 生の戦争体験記を聴けるのはあと僅かしかないなか、これまでも多くの人たちの話を聴いてきました。 その中には戦艦大和の修理をした人や潜水艦乗りやラバウル航空隊にいた人の話も。 しかし一番痛ましいのは、一般市民だった人たちの語りでした。 ある方の小学生だったころの体験話です。 大阪の空襲の話でした。空襲は単に爆弾を落とすだけではないのです。 最初雨が降ってきたのかと思ったらそれはガソリンだったのです。 そしてそのあとにやってきた爆撃機が焼夷弾を落とします。 焼夷弾の威力を増加させるために米軍は最初にガソリンを空中から撒いたのでした。 小さな妹を背負って逃げ回った当人。 焼夷弾は家と人をことごとく焼き払うのが目的。 老人であろうと、女性であろうと、子供であろうと、幼児であろうと、乳児であろうと関係ないのです。 もちろん上空のパイロットたちからその地獄は見えません。戦争とはいえ、アメリカ軍も大概市民を殺戮していたのです。 この方は、死体が累々とする多くの悲惨な情景は今も忘れられないといいます。 藤本知子戦争画より 高知の空襲だそうです。 この辺りでの機銃掃射を受けた体験話はほかの人からも聴きました。 戦前から住んでいた方も多いのですね。 みんな軍人や軍の施設を攻撃するだけでなく、とにかく動くものは子供であろうと標的だったのです。 前述の方は船に乗って四国へ逃げる途中、その船が銃撃を受けました。 後ろにいた男性に突き飛ばされて転倒。 しかしそれはこの少女をかばって自らが犠牲になった男性だったのです。 今私たちはこの貴重な体験談を後世に伝えなければならないという役目を背負っているといえます。 戦争に正義はありません。 将来ある子供たちを悲劇から守らなければならないというのは、私たちの責務だからです。 戦争体験の話、まだまだ続きます。 北野高校に残された機銃痕。夕陽を受けて少し赤みを帯びていました。 決して作り話ではない実際にあった戦争の証言がここに記されています。
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2019.08.15

トピックス
輪の中にいると見えなくなる・吉田松陰 センター長の石川です。 台風襲来ですね。 自然が起こすこととはいえ、被害がないことを願いたいものですね。 さて、吉田松陰と言っても、今の人たちは知らない人の方が多いかもしれません。 知らなければ、調べてもらえばいいのですが、 要するに江戸時代末期の超有名人です。 松下村塾。吉田松陰が教えた場所。今でいえば大学ですね。(萩市観光協会より) その吉田松陰の言葉は現在に、そしてケアの世界に通じるものがあります。 まずは読んでみてください。 「輪の中にいると見えなくなる」 人が心ないことをしてしまう時、 当人にはそれが「ひどいこと」だとは自覚していないし、 少しも気にしていません。 もしも自分が部外者ならば、 はたから見て「ひどいこと」だってわかるはずです。 ですが人はひとたび輪の中に入ってしまうと、 どんなに賢い人でもその中に埋もれて、 自分のやっていることに、気づかなくなることがあるんです。 ですから、時々自分たちの行いを 客観的に考えてみることが大切です。 「もしかしたら私たちは、どうかしているのかもしれない」と。 超訳吉田松陰「覚悟の生き方」より   いじめはまさしくこのような感じでしょう。 人は複数になると、時に異常なことが正常に思えてしまいます。 残念ながら、人はそのようなダークサイドにはまりやすいのです。 ケアの世界でも同様と言えるでしょう。不適切なケアが不適切なケアと思わないこと。 ケアのことを何も知らない一般市民の方が突然ケアの現場を見たら、とても驚くかもしれません。 私自身も気を付けなけなければならないことですが、 あなたは、輪の中にいて正しいことが見えなくなっているかもしれないのです。 違う視点から見た人の意見はしっかりと聴く。 それは自分自身の人生を大切にすることに繋がります。 時々は、他の人の意見に耳を傾けることもやってみませんか? wikipedia  
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2019.08.14

トピックス
「ダイバーシティ」をラグビー日本代表から考える。 ラグビー日本代表(通称:ブレイブ・ブロッサムズ *注)には多数の外国人がいます。実はそこが理解されず、なんで日本代表に外人がいるねんっと、怪訝な目で見る人も数多くいます。 例えばサッカー日本代表は全員日本人です。 しかしラグビーは、ダイバーシティを早くから取り入れていると言えます。 ダイバーシティ(Diversity)とは、多様な人材を受け入れ、積極的に活用するという意味です。 人種、国籍、障がいの有無といった個人の属性に関わりなく、多様な人材の能力を融合し、活かしていくものです。日本の社会もそうなりつつありますし、ケアの世界でも同様です。むしろグローバルスタンダードなものなのです。 認知症の人への関りも、多様な状況の人を受け入れ、その人生を活用するるという意味で、ダイバーシティなのです。 昨年の対オールブラックス戦 東京スタジアム。ワールドカップの開幕戦が開かれる。 ラグビーはまさしくダイバーシティそのものと言えます。 ラグビー日本代表は外国人がその容姿から目立ってしまいますが、強国ニュージーランドのオールブラックスでも他国の選手はいますし、ラグビー発祥の地イングランド代表も中心選手はニュージーランド出身です。 つまりラグビーでは他国籍の選手でもその国の代表になれるのです。 もちろん一定期間(3年が5年になる予定)その国でラグビーを続けていることなどいくつかの条件はあります。でもその国の代表チームの一員として、その国の名誉をかけて闘うのです。 日本代表には、ニュージーランド、南アフリカ、フィジー、トンガ、サモア、韓国、オーストラリアなど、様々な国の出身者がいます。そのうちの何人かは日本国籍をも取得しています。 国歌斉唱では堂々と「君が代」も唄います。「日本代表」というチームとして闘う仲間たちです。 日本代表国歌斉唱・多国籍メンバーだが日本チームのために戦う(写真アフロ) その日本代表(ブレイブ・ブロッサムズ)で、いわゆるガイジンでありながら、めっちゃ日本人に愛されているのが、トンプソン・ルーク、通称トモさんです。ニュージーランドが母国ですが、日本国籍を取り、長年東大阪英田に住んでいます。 先日のトンガ戦後の疲労困憊のトモさん そのトモさんについては、詳細を後日に書いてみたいと思います。   注:ブレイブ・ブロッサムズは外国人記者が言った日本代表を表すもの。その戦いぶりに感銘して言い表した。それがいま日本代表の愛称になっている。日本代表のマークが桜花なので、「勇敢なる(樹木の)花」ですね。因みにオールブラックスはニュージーランド代表の愛称です。オーストラリア代表はワラビーズ(カンガルーの一種)という名前がついています。 なお、オールブラックスは「ハカ」でお馴染みですね。 ウェールズとの戦いでは日本の山下選手がニュージーランドのチームの一員として、ハカを踊りました。ここにもダイバーシティがありますね。山下選手ちょっと写ってますよ。 https://www.youtube.com/watch?v=azheB2D0Wy4
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2019.08.13

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アニメ「聲の形」から見えるもの センター長の石川です。 あまりにも暑いので、アウトドアはあきらめ、少し前の作品ですが、ネット配信で京都アニメーション制作の「聲の形」を見ました。 このアニメ、めっちゃ見応えありました。 そもそもアニメオタクではなく、アニメのアの字も知らず、「君の名は」すら、たかがアニメとバカにしていたくらいです。しかし、京都アニメーションの作品が若者たちの共感を呼び、その共感が世界に広がっていく意味が分かった気がします。 「聲の形」は、いじめや友情の意味に真正面から取り組んでいます。 ろうあ者ということでいじめの対象となる主人公。障がい者が受けるいわれなきいじめが描かれるだけでなく、障がい者自身もその思いを明確にしなければ、余計に溝は深まっていくこと。単に被害者には描いていません。 そしてもう一人の主人公は、いじめをして逆に友人たちに裏切られ、今度はいじめを受ける立場になり、周囲の人たちがすべて自分にとって心を許すことが出来ない、恐怖と辛さにさらされます。 そんな複雑な青春群像の中で、大切なものを彼らは見つけ出していきます。 アニメ独特の登場人物がいたりしますが、その脇役がまた内容を深めます。 舞台は大垣市。京都アニメーションのスタッフは丹念にそれぞれの舞台になった場所に行き、発想を膨らませ、そして描いていったのです。 聖地巡礼でその場所を訪れる若者が多いと言いますが、その気持ちもわかりますね。地域の知名度アップにもつながりますね。 「聲の形」、めっちゃ心に残る作品です。是非とも見てくださいね! そして改めて思うのは、対立しか生まず、そのほとんどの人間が地位や権力に執着する政治家と違って、アニメには若者たちの心が世界に繋がっていく「ちから」が感じられました。 アニメを侮ったり、バカにはできませんね。 京都アニメーションが基本的に描こうとしている人の弱さとそこから這い上がろうとするちからを、これからも復活してほしいものです。
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2019.08.09

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私たちはしっかりと見られている センター長の石川です。 昨日はグループホームのケースカンファレンスに行ってきました。 9名の入居者ではありますが、されど9名。スタッフさんたちは熱く話しあってくれます。反省点も踏まえ、一生懸命さが伝わってくる時間でした。 その中で思ったことは、やはり「入居者は私たちのことをしっかりと見ている」ということでしょうか。 デイサービスの方の作品です 認知症の入居者にとって、一人で生きていくのが無理なのは本人たちも感じているでしょう。 つまり私たちケアワーカーがいないと、たちどころに生活そのものが厳しくなってしまうのです。 それだけに認知症の人にとって、ケアワーカーとの関りは死活問題ともいえるのです。 だからこそ関わるケアワーカーがどのような人なのかということを、感覚的に観察し判断していると言えます。 生きていくからには嫌な思いはしたくないという自己防衛反応も働きますから、「いや」と感じたケアワーカーには、「いや」な対応で返すか、逃避するかという行動に繋がります。   普段は私たち側から見て感じて判断することが主体で仕事をしていますが、実は「見られ、観察され、判断されている」のは私たちケアワーカー側であるということを考えてみる必要があるのではないでしょうか。
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2019.08.06

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認知症ジュニアサポーター講座へ向けて(楠根地域) センター長の石川です。 昨日は、アーバンケア稲田包括が実施する楠根中学向け「認知症サポータージュニア向け養成講座」の進め方について、楠根中学校の先生と打ち合わせしました。 対象となるのは1年生ですが、どのように生徒たちに理解してもらえるか、あれやこれやと意見が出る中、どのようなことがわかりやすく、どのようなことが難しいのか、一度生徒たちと相談しながら決めていこうということになりました。 楠根中学の先生の皆さん、熱いです! つまり、ジュニアサポーター講座の内容を、先生や生徒と共に考えていこうということになったのです。 一度草案を作り、それを基にあらためて、皆さんと協議して作り上げていくことになります。そしてそのサポーター講座を実践した後、「安心声掛けつながり訓練」を実施し、生徒さんたちの実践訓練へとつなげていこうという流れです。 先生や生徒と共に作り上げていく認知症サポーター講座。ちょっとキャラバンメイトっぽいですが、これもわかりやすく生徒に伝えていくための方法ですね。 また認知症の人だけでなく、広く人権教育として意味合いもあります。 この動きがやがて、認知症キャラバンの次のステップ「チームオレンジ」へ繋がっていく可能性もありますし、地域の人やグループホーム香寿庵の入居者の参加(認知症の人の思いを聴く)なんてこともありかもしれませんね。 さて、認知症役の人はどこにいるのでしょうか? いずれにしても、学校側との共同歩調の中、社会教育・社会(地域)貢献の一翼を担う形になっていくでしょう。 次回は夏休み明け、生徒さんと共に協議していきます。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 8月25日、法人本部があるアーバンケア御厨、老健、八戸ノ里合同の夏祭りがありました。 [caption id="attachment_970" align="aligncenter" width="650"] 野田市長の挨拶です。[/caption] チケット売り場には長蛇の列、先頭の方は30分以上お待ちでした。 [caption id="attachment_971" align="aligncenter" width="650"] 暑い中、長時間待ってもらいました。[/caption] 私はジュース等の販売係の裏方。猛烈に暑いという日ではありませんでしたが、 ジュース・ビール等は猛烈に売れていました。 やはり水分補給が必要な日でしたね。 [caption id="attachment_972" align="aligncenter" width="650"] 休む暇なく売れていきました。[/caption] あまり全体を見ての撮影はできませんでしたが、今回も数多くの市民の皆様に来ていただきました。 [caption id="attachment_975" align="aligncenter" width="650"] 地上最強のプロレスラー!?[/caption] 新しく、布施プロレスの皆さんも来ていただき、子どもたちとの交流タイムを持ってもらいました。もっとも幼児はみんな泣いてしまいましたが(笑) [caption id="attachment_974" align="aligncenter" width="650"] 小さくても、怖いのはわかります。[/caption] [caption id="attachment_973" align="aligncenter" width="650"] 誰や、私に怖い思いさせて写真撮ってるのは!(代弁)[/caption] 来訪していただいた皆様ありがとうございました。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 ちょっとバタバタしてまして、ブログ更新が遅くなりました。 チームオレンジの具体的内容になります。 〇チームオレンジは、近隣チームによる早期からの継続支援や、担当サポーターの選定などを軸として、見守り、話し相手、出前支援などを実施します。またチーム参加者の認知症予防などの意味あいもあります。 〇チームオレンジは活動の交流拠点、居場所があることが望ましいとされ、空き店舗、空き家の活用、スーパーや金融機関の空きスペース、コミュニティセンターなどの利用が考えられています。 〇また交流拠点には、主にシニアサポーターが駐在することが望ましく、認知症の人や家族をはじめ、誰もが気軽に立ち寄り歓談できる憩いの場にする配慮が必要となります。 〇当面地域包括管轄範囲に1か所設置を目標とし、これまでの活動場所の使用も可となっています。 〇交流拠点には、シニアサポーターが駐在していることが望ましので、チームリーダーを決め、メンバーのローテーションや役割、マッチングなどを行います。   いずれにしても、既存のグループの活用も考えられますし、今後モデル地域が明示されますので、その地域の動きを参考にするのもいいかもしれません。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 先日あったチームオレンジ説明会の今回は「チームオレンジのメンバー構成」になります。 〇チームオレンジとは、 「本人・家族を含む地域サポーターと多職種の職域サポーターのチーム」が交流拠点(より所)をベースに活動します。 〇そのチームには名称を自由につけられます。(例えば「チームオレンジ英田」「チームオレンジほっこり」みたいな感じです。) 〇チームを組んで活動しますが、そのチームメンバーは、・認知症サポーター講座を受講済の方で、・ステップアップ研修を受講することということになります。 〇さらに認知症の人やその家族と共に認知症と向き合っていくことが出来る人となります。 [caption id="attachment_962" align="aligncenter" width="650"] 地域で日頃から頑張っておられる、民生委員さんや町会長もこの図式の中に入れて欲しかった![/caption] 〇また交流拠点には、主にシニアサポーターが駐在することが望ましく、認知症の人や家族をはじめ、誰もが気軽に立ち寄り歓談できる憩いの場にする配慮が必要となります。 〇チームメンバーの構成は、認知症の人とその家族、住民サポーター(主力はシニアサポーター)、各種職域サポーター(薬剤師・銀行員・スーパー、コンビニ店員、美容院など)、キッズサポーター、介護・医療関係サポーターとキャラバン・メイトのメンバーで構成します。 次回は、具体的内容についてお伝えします。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 以前このブログで取り上げました認知症サポーター活動促進「チームオレンジ」の、近畿ブロック説明会がありました。 近畿ブロックというだけに、かなり遠方からも来られている人も含めて、約300名の参加者で狭い会場は満員でした。 来場者の多くは行政関係者、社会福祉協議会、地域包括支援センター、地域支援推進員でしょうか。 いわゆるこの活動の原動力になると思われる人たちが、近畿各地から集まったと言えます。 最初に厚生労働省 認知症施策推進室 室長補佐 井上宏氏より「認知症施策の方向性と展開」について話があった後、「チームオレンジの運営について」全国キャラバンメイト連絡協議会事務局長 菅原弘子氏より説明がありました。その後に「チームオレンジ」立ち上げに向けてのグループワークを実施しました。 [caption id="attachment_849" align="aligncenter" width="650"] 運営の手引きは説明会に参加するともらえます。[/caption] ということで、ここまでがこの説明会の概要ですね。 長くなってしまうので、その中身の詳細は次回にしますが、 要は、近隣チーム(チームオレンジ○○)による認知症になっても安心して暮らせる地域づくりに向けた実践活動ということになります。 (運営の手引きでは「実践躬行」という字が使われてましたが、スタンダードな字でないものは使わないほうが良いと思います。私は語学力がないので読めませんでした。) なお、チームオレンジのメンバーになるには、サポーター講座を修了し、ステップアップ研修を受講することという取り決めがあります。 では、内容の詳細については次回に。 [caption id="attachment_957" align="aligncenter" width="650"] 阪神高速がビルの中を通っています。このビルで説明会がありました。(写真:pow)[/caption] [caption id="attachment_958" align="aligncenter" width="650"] このビルのエレベーターからは、阪神高速が見下ろせます。[/caption] [caption id="attachment_959" align="aligncenter" width="650"] 5~7階は、阪神高速のトンネルです。[/caption]
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 淀川区の地域包括支援センターに勤務していた時、夏になると必ず行く場所がありました。 進学校として有名な「北野高校」の壁面に、太平洋戦争末期、米軍グラマン戦闘機による機銃掃射痕が今も残されているのです。 ここは当時のまま保存されている数少ない戦争の遺構なのです。 [caption id="attachment_951" align="aligncenter" width="650"] この時の機銃掃射では、一人の若い命が奪われたとか…[/caption] 包括支援センターにいる頃、実に多くの人の戦争体験を聞きました。包括としての訪問のため、戦争体験を聞きに行くのが目的ではないのですが、何故か数多くの戦争体験を聴くことになったのです。 それらの話は語り継いでいかなければならない記憶として、このブログでもたまに載せていきたいと思います。 今回は兵隊ではなく、一般市民のお話しです。 戦争末期、学校でも病院でも民間人でも学生でも、そして女性、子供まで動くものは全て戦闘機の機銃掃射の的になっていました。 アメリカ軍は戦闘機にカメラを設置し、誰がどれだけ仕事をしてきたか確認をしていたのです。 そのためパイロットはどんなものであれ、情け容赦なく機銃掃射を繰り返したのです。 もちろんアメリカ軍の戦闘機を迎撃できるような戦闘能力は日本にはなく、戦闘機は縦横無尽に日本上空を飛び回り、動くものや、兵隊が隠れていそうな建物を機銃掃射したのです。 特に学校は兵隊の隠れ蓑になっていると疑われ、よく狙われたそうです。 北野高校の機銃痕もそのひとつなのです。 [caption id="attachment_949" align="aligncenter" width="650"] 北野高校西側の壁面は保存作業がされています。[/caption] 生の戦争体験記を聴けるのはあと僅かしかないなか、これまでも多くの人たちの話を聴いてきました。 その中には戦艦大和の修理をした人や潜水艦乗りやラバウル航空隊にいた人の話も。 しかし一番痛ましいのは、一般市民だった人たちの語りでした。 ある方の小学生だったころの体験話です。 大阪の空襲の話でした。空襲は単に爆弾を落とすだけではないのです。 最初雨が降ってきたのかと思ったらそれはガソリンだったのです。 そしてそのあとにやってきた爆撃機が焼夷弾を落とします。 焼夷弾の威力を増加させるために米軍は最初にガソリンを空中から撒いたのでした。 小さな妹を背負って逃げ回った当人。 焼夷弾は家と人をことごとく焼き払うのが目的。 老人であろうと、女性であろうと、子供であろうと、幼児であろうと、乳児であろうと関係ないのです。 もちろん上空のパイロットたちからその地獄は見えません。戦争とはいえ、アメリカ軍も大概市民を殺戮していたのです。 この方は、死体が累々とする多くの悲惨な情景は今も忘れられないといいます。 [caption id="attachment_950" align="aligncenter" width="340"] 藤本知子戦争画より 高知の空襲だそうです。[/caption] この辺りでの機銃掃射を受けた体験話はほかの人からも聴きました。 戦前から住んでいた方も多いのですね。 みんな軍人や軍の施設を攻撃するだけでなく、とにかく動くものは子供であろうと標的だったのです。 前述の方は船に乗って四国へ逃げる途中、その船が銃撃を受けました。 後ろにいた男性に突き飛ばされて転倒。 しかしそれはこの少女をかばって自らが犠牲になった男性だったのです。 今私たちはこの貴重な体験談を後世に伝えなければならないという役目を背負っているといえます。 戦争に正義はありません。 将来ある子供たちを悲劇から守らなければならないというのは、私たちの責務だからです。 戦争体験の話、まだまだ続きます。 北野高校に残された機銃痕。夕陽を受けて少し赤みを帯びていました。 決して作り話ではない実際にあった戦争の証言がここに記されています。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 台風襲来ですね。 自然が起こすこととはいえ、被害がないことを願いたいものですね。 さて、吉田松陰と言っても、今の人たちは知らない人の方が多いかもしれません。 知らなければ、調べてもらえばいいのですが、 要するに江戸時代末期の超有名人です。 [caption id="attachment_945" align="aligncenter" width="500"] 松下村塾。吉田松陰が教えた場所。今でいえば大学ですね。(萩市観光協会より)[/caption] その吉田松陰の言葉は現在に、そしてケアの世界に通じるものがあります。 まずは読んでみてください。 「輪の中にいると見えなくなる」 人が心ないことをしてしまう時、 当人にはそれが「ひどいこと」だとは自覚していないし、 少しも気にしていません。 もしも自分が部外者ならば、 はたから見て「ひどいこと」だってわかるはずです。 ですが人はひとたび輪の中に入ってしまうと、 どんなに賢い人でもその中に埋もれて、 自分のやっていることに、気づかなくなることがあるんです。 ですから、時々自分たちの行いを 客観的に考えてみることが大切です。 「もしかしたら私たちは、どうかしているのかもしれない」と。 超訳吉田松陰「覚悟の生き方」より   いじめはまさしくこのような感じでしょう。 人は複数になると、時に異常なことが正常に思えてしまいます。 残念ながら、人はそのようなダークサイドにはまりやすいのです。 ケアの世界でも同様と言えるでしょう。不適切なケアが不適切なケアと思わないこと。 ケアのことを何も知らない一般市民の方が突然ケアの現場を見たら、とても驚くかもしれません。 私自身も気を付けなけなければならないことですが、 あなたは、輪の中にいて正しいことが見えなくなっているかもしれないのです。 違う視点から見た人の意見はしっかりと聴く。 それは自分自身の人生を大切にすることに繋がります。 時々は、他の人の意見に耳を傾けることもやってみませんか? [caption id="attachment_943" align="aligncenter" width="650"] wikipedia[/caption]  
ブログ投稿画像 ラグビー日本代表(通称:ブレイブ・ブロッサムズ *注)には多数の外国人がいます。実はそこが理解されず、なんで日本代表に外人がいるねんっと、怪訝な目で見る人も数多くいます。 例えばサッカー日本代表は全員日本人です。 しかしラグビーは、ダイバーシティを早くから取り入れていると言えます。 ダイバーシティ(Diversity)とは、多様な人材を受け入れ、積極的に活用するという意味です。 人種、国籍、障がいの有無といった個人の属性に関わりなく、多様な人材の能力を融合し、活かしていくものです。日本の社会もそうなりつつありますし、ケアの世界でも同様です。むしろグローバルスタンダードなものなのです。 認知症の人への関りも、多様な状況の人を受け入れ、その人生を活用するるという意味で、ダイバーシティなのです。 [caption id="attachment_937" align="aligncenter" width="650"] 昨年の対オールブラックス戦 東京スタジアム。ワールドカップの開幕戦が開かれる。[/caption] ラグビーはまさしくダイバーシティそのものと言えます。 ラグビー日本代表は外国人がその容姿から目立ってしまいますが、強国ニュージーランドのオールブラックスでも他国の選手はいますし、ラグビー発祥の地イングランド代表も中心選手はニュージーランド出身です。 つまりラグビーでは他国籍の選手でもその国の代表になれるのです。 もちろん一定期間(3年が5年になる予定)その国でラグビーを続けていることなどいくつかの条件はあります。でもその国の代表チームの一員として、その国の名誉をかけて闘うのです。 日本代表には、ニュージーランド、南アフリカ、フィジー、トンガ、サモア、韓国、オーストラリアなど、様々な国の出身者がいます。そのうちの何人かは日本国籍をも取得しています。 国歌斉唱では堂々と「君が代」も唄います。「日本代表」というチームとして闘う仲間たちです。 [caption id="attachment_935" align="aligncenter" width="645"] 日本代表国歌斉唱・多国籍メンバーだが日本チームのために戦う(写真アフロ)[/caption] その日本代表(ブレイブ・ブロッサムズ)で、いわゆるガイジンでありながら、めっちゃ日本人に愛されているのが、トンプソン・ルーク、通称トモさんです。ニュージーランドが母国ですが、日本国籍を取り、長年東大阪英田に住んでいます。 [caption id="attachment_934" align="aligncenter" width="650"] 先日のトンガ戦後の疲労困憊のトモさん[/caption] そのトモさんについては、詳細を後日に書いてみたいと思います。   注:ブレイブ・ブロッサムズは外国人記者が言った日本代表を表すもの。その戦いぶりに感銘して言い表した。それがいま日本代表の愛称になっている。日本代表のマークが桜花なので、「勇敢なる(樹木の)花」ですね。因みにオールブラックスはニュージーランド代表の愛称です。オーストラリア代表はワラビーズ(カンガルーの一種)という名前がついています。 なお、オールブラックスは「ハカ」でお馴染みですね。 ウェールズとの戦いでは日本の山下選手がニュージーランドのチームの一員として、ハカを踊りました。ここにもダイバーシティがありますね。山下選手ちょっと写ってますよ。 https://www.youtube.com/watch?v=azheB2D0Wy4
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 あまりにも暑いので、アウトドアはあきらめ、少し前の作品ですが、ネット配信で京都アニメーション制作の「聲の形」を見ました。 このアニメ、めっちゃ見応えありました。 そもそもアニメオタクではなく、アニメのアの字も知らず、「君の名は」すら、たかがアニメとバカにしていたくらいです。しかし、京都アニメーションの作品が若者たちの共感を呼び、その共感が世界に広がっていく意味が分かった気がします。 「聲の形」は、いじめや友情の意味に真正面から取り組んでいます。 ろうあ者ということでいじめの対象となる主人公。障がい者が受けるいわれなきいじめが描かれるだけでなく、障がい者自身もその思いを明確にしなければ、余計に溝は深まっていくこと。単に被害者には描いていません。 そしてもう一人の主人公は、いじめをして逆に友人たちに裏切られ、今度はいじめを受ける立場になり、周囲の人たちがすべて自分にとって心を許すことが出来ない、恐怖と辛さにさらされます。 そんな複雑な青春群像の中で、大切なものを彼らは見つけ出していきます。 アニメ独特の登場人物がいたりしますが、その脇役がまた内容を深めます。 舞台は大垣市。京都アニメーションのスタッフは丹念にそれぞれの舞台になった場所に行き、発想を膨らませ、そして描いていったのです。 聖地巡礼でその場所を訪れる若者が多いと言いますが、その気持ちもわかりますね。地域の知名度アップにもつながりますね。 「聲の形」、めっちゃ心に残る作品です。是非とも見てくださいね! そして改めて思うのは、対立しか生まず、そのほとんどの人間が地位や権力に執着する政治家と違って、アニメには若者たちの心が世界に繋がっていく「ちから」が感じられました。 アニメを侮ったり、バカにはできませんね。 京都アニメーションが基本的に描こうとしている人の弱さとそこから這い上がろうとするちからを、これからも復活してほしいものです。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 昨日はグループホームのケースカンファレンスに行ってきました。 9名の入居者ではありますが、されど9名。スタッフさんたちは熱く話しあってくれます。反省点も踏まえ、一生懸命さが伝わってくる時間でした。 その中で思ったことは、やはり「入居者は私たちのことをしっかりと見ている」ということでしょうか。 [caption id="attachment_925" align="aligncenter" width="650"] デイサービスの方の作品です[/caption] 認知症の入居者にとって、一人で生きていくのが無理なのは本人たちも感じているでしょう。 つまり私たちケアワーカーがいないと、たちどころに生活そのものが厳しくなってしまうのです。 それだけに認知症の人にとって、ケアワーカーとの関りは死活問題ともいえるのです。 だからこそ関わるケアワーカーがどのような人なのかということを、感覚的に観察し判断していると言えます。 生きていくからには嫌な思いはしたくないという自己防衛反応も働きますから、「いや」と感じたケアワーカーには、「いや」な対応で返すか、逃避するかという行動に繋がります。   普段は私たち側から見て感じて判断することが主体で仕事をしていますが、実は「見られ、観察され、判断されている」のは私たちケアワーカー側であるということを考えてみる必要があるのではないでしょうか。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 昨日は、アーバンケア稲田包括が実施する楠根中学向け「認知症サポータージュニア向け養成講座」の進め方について、楠根中学校の先生と打ち合わせしました。 対象となるのは1年生ですが、どのように生徒たちに理解してもらえるか、あれやこれやと意見が出る中、どのようなことがわかりやすく、どのようなことが難しいのか、一度生徒たちと相談しながら決めていこうということになりました。 [caption id="attachment_860" align="aligncenter" width="650"] 楠根中学の先生の皆さん、熱いです![/caption] つまり、ジュニアサポーター講座の内容を、先生や生徒と共に考えていこうということになったのです。 一度草案を作り、それを基にあらためて、皆さんと協議して作り上げていくことになります。そしてそのサポーター講座を実践した後、「安心声掛けつながり訓練」を実施し、生徒さんたちの実践訓練へとつなげていこうという流れです。 先生や生徒と共に作り上げていく認知症サポーター講座。ちょっとキャラバンメイトっぽいですが、これもわかりやすく生徒に伝えていくための方法ですね。 また認知症の人だけでなく、広く人権教育として意味合いもあります。 この動きがやがて、認知症キャラバンの次のステップ「チームオレンジ」へ繋がっていく可能性もありますし、地域の人やグループホーム香寿庵の入居者の参加(認知症の人の思いを聴く)なんてこともありかもしれませんね。 [caption id="attachment_499" align="aligncenter" width="650"] さて、認知症役の人はどこにいるのでしょうか?[/caption] いずれにしても、学校側との共同歩調の中、社会教育・社会(地域)貢献の一翼を担う形になっていくでしょう。 次回は夏休み明け、生徒さんと共に協議していきます。