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「トピックス」で記事を検索しました。

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2021.05.21

トピックス
若年性認知症の方との関り(15)【ドアを開けるとモノが飛んでくる】 久しぶりに若年性認知症の方のお話しです。 若年性認知症の方との関りはまだまだあります。 この時私は認知症デイサービスセンター(当時のE型)に配属されていました。 恐らくは認知症デイサービスセンターの走り(日本では1~2番目)ではなかったかなと思います。 特養施設の横にあった古い民家を改修して作られた、今でいうグループホームのような雰囲気のところでした。 毎回の利用者は7~10名程度だったでしょうか。 小さな民家ですから、ほんとにアットホームな感じの場所でした。 利用者の多くは高齢の方でしたが、Fさん(女性)は50歳代。利用者の中では飛びぬけて若かったと思います。   この方との記憶は鮮烈です。 マンションの一室。多分5~6階だったでしょうか。 このFさんのところへお迎えに上がるときは、必ず職員2名で伺います。 そして、扉を開けるとそこには顔を真っ赤にし、激怒した小太りのFさんが仁王立ちしているのです。 時にドアを開けた途端、モノが飛んでくることもありました。 そのFさんの後ろでは困惑した表情で夫がFさんを送り出そうとしています。 デイサービスへ行かれる朝は、早く起こされるため、Fさんは常に不機嫌で、 家の中で物を投げまくっているのです。     当然、私たちが来ると、鼻息高く超激怒しています。 そこから送迎車に行くまでの間、Fさんの両側にスタッフが回るのですが、 壁に押しつけられたり、押されたりと大変です。 エレベーターの中でも暴れられるので、エレベーターが停まりはしないかとひやひやなのです。 そして更なる障壁が。 いかにして送迎車に乗ってもらうかなのです。 (つづく) センター長の石川でした。
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2021.05.20

トピックス
認知症の相談事は何でも「結(ゆい)」まで センター長の石川です。 緊急事態宣言が続く中、感染者数はやや減少傾向とはいえ、 感染力の強い変異型は、ひとたび罹ると大変なことになります。 ワクチン接種が開始されたと言っても、全国民への接種にはほど遠く、 その予約システムは、高齢者には非常にわかりづらいものになっていますね。 特に認知症の人を介護する方の苦労はなおさらでしょう。 認知症の方をケアする介護者の方の 精神的負担はさらに厳しい状況が続いていると言えます。 ストレスが溜まって、それを掃き出したい方、 どう対処したらいいかわからない方、 これからどうしたらいいかお悩みの方など、 どんなことでもいいので、ご連絡ください。 全国どこからでもオーケーです。 Web相談も可能です。 英田北小学校での活動です   こんな愚痴聞いてもらえるやろか?と言うようなものでも構いません。 ご相談は一切無料です。 気軽にご連絡くださいね。 (ただし、コロナワクチンの予約の問い合わせについては、地元の自治体に問い合わせください) この色の建物が目印です。「吉田本町」のバス停前です。   連絡先:072-960-6070 (アーバンケア島之内として、応答しますので、「認知症の相談で」とお伝えください。)
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2021.05.17

トピックス
反対側の視点から見ることの大切さ センター長の石川です。 先週の土曜日の「世界ふしぎ発見」は、鬼の特集でした。 世間はまさしく「鬼滅の刃」ブームで、鬼がクローズアップされたのですが、 番組では鬼を単に悪者として見るのではなく、 鬼には鬼の置かれた立場があるのだという所にも視点が向けられていました。 鬼は視点を変えれば、コロナは寄せ付けないぞ!という、私たちの味方にもなるのです。 「鬼は人をだますことはしないが、人はだます卑怯なことをする。」という言葉に、 思わず頷いてしまいました。 私たちから見る鬼は、悪そのものかもしれませんが、 鬼から見たら人間の方がずっとずる賢い悪なのかもしれません。 立場を変えて(視点を変えて)みて見れば、全く違う世界が見えるのです。 私たちの仕事でも、ここは重要なポイントですね。 険しい林道を行くと、素晴らしい滝が現れます 前鬼手前の不動の滝 ここまで来るだけでもかなりの悪路です。 さて、番組では奈良の山奥に住む、鬼の子孫五鬼助義之さんが登場していました。 奈良下北山村の曲がりくねった落石の多い林道を長々と行くと前鬼(小仲坊)に着きます。 かつて私が宿泊した時の前鬼小仲坊 ここで五鬼助さんは夫婦でひっそりと宿坊を開いているのですが、 私もその昔、ここに宿泊したことがあります。 まさしく修験道の場所、そして山なのです。それも極めて険しい山です。 釈迦が岳山頂に釈迦像が見えます。 その山を登り詰めると、お釈迦様の銅像が立っている釈迦が岳山頂に着きます。 奈良大峰山奥駆け最深部にある釈迦が岳山頂 めっちゃ交通不便な、奈良の奥深い山にもかかわらず、私はこれまで5回登頂しています。 本当に心が洗われる素晴らしい山なのです。 釈迦が岳山頂。この当時は腹が出てない! さてさて、テレビに出てきた鬼の子孫五鬼助さん。 その先祖は前鬼、後鬼と言う夫婦の鬼なのです。 鬼の子孫 五鬼助義之さん (日本遺産吉野より) 驚くことに、この前鬼、後鬼は、生駒山暗峠で人間を襲っていた鬼でした。 つまり、下北山村の山奥の鬼の出身地は、生駒山だったのですね。 生駒山 一番低いところが暗峠です。 当時役行者(役小角 えんのおづぬ)と言う、スーパーマンのような行者がいて (この行者、修行の末に空を飛べたので)、この前鬼、後鬼を捕らえ (捕らえた場所が、鬼取という名前で暗峠近くの村落に今も残っています)、改心させ、 付き人とし、今の前鬼(地図にも出てきます)に住まわせ、 そして代々鬼の子孫がここで住み続けたという訳です。 役行者と前鬼(右)後鬼(左)5人の鬼の子をもうける(奈良観光HPより) ちなみにこの役行者、昇天された地は、箕面の山中なのです。 今は箕面の猿たちによってその聖域は守られているようですが、 緊急事態宣言が解除されれば、一度登ってみようかなと思っています。 因みに役行者は奈良県御所市生まれ。生粋の奈良人ですね。 コロナ退散をお願いに行かなければ
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2021.05.12

トピックス
「それぞれの人に人生の物語があり」長谷川洋先生のお話しより センター長の石川です。 長谷川洋先生へのインタビューの第2回目からの抜粋です。 洋先生から見た父長谷川和夫先生のこと。 それぞれの人にそれぞれなりの人生の物語があるということ。 まさしく幾星霜の方々なのですね。 ケア従事者は、今目の前の方の姿だけで判断するのではなく、 一人ひとりの方にはそれぞれの人生があり、喜びも悲しみも幾年月を経てきた人であり、 その人生に敬意をもって(リスペクトするということ)接しなければならないということです。 ここは忘れてはならないところですね。 以下、長谷川洋先生へのインタビューの抜粋です (「なかまある」息子が語る父・長谷川和夫の姿(下)より) 洋さんが特に実感したのは、和夫さんが一人ひとりの名もない人たちの人生を、いかに大切に考え、尊重して治療にあたってきていたかということだそうです。 「認知症になって、父は自分の人生を振り返るような本を出版させていただきました。それが父はとてもうれしかったようで、『この喫茶店のマスターの人生も、本になるといいのにね』『理容師の〇〇さんの人生も、近くの薬局の△△さんの人生も、みんな本になるといいのに』と繰り返し言うのです。父は認知症の治療も、常に本人を中心にした『パーソン・センタード・ケア』という考えを実践していました。すべての人に掛け替えのない人生があり、それは認知症になっても決して変わることがないのだ、という考えですね」 「パーソン・センタード・ケア」はまさしく認知症ケアの根幹をなすものなのです。  
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2021.05.08

トピックス
ICHIROが出てきた センター長の石川です。 緊急事態宣言、5月末までの延長になってしまいましたね。 5月予定の行事も中止、延期を余儀なくされるかもしれません。 それでも、デイサービスの方は、しっかりと頭の体操をし ご入居の方は、体操し、出来る限り体を動かしておられます。   さて、「グーグルマップタイムライン」というのをご存知でしょうか? 一か月間何処をウロチョロしたかを知らせてくれる機能です。 何と4月の一か月間、私が動いたところは池田市、豊中市、箕面市、吹田市、茨木市、摂津市、そして職場がある東大阪市。のみでした。 これだけアウトドア好きで、あちこち行く人間が、ひたすら北摂から出なかったということになります。 大阪市内に行くなどはご法度です。 5月もそんな感じになりそうですね。 そして家にいると、断捨離を兼ねて色々なものの発掘作業を行っています。 出てきたのが、イチローの写真です。 何年ごろの写真か不明なのですが、イチロー細いですね~ 球場は藤井寺球場。とっくになくなってしまいましたね。 ヤジがめちゃ聞こえた狭い球場でした。 イチローは、阪神の震災の時に神戸グリーンスタジアム(当時)に応援に行き、 まるで復興を願うかのようなホームランを打ってくれた記憶があります。 その時のホームランのように きっとまたみんなが笑える日が来ると願っています。
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2021.05.06

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「宅配便が先生をお届けに」から見えること センター長の石川です。 長谷川洋先生の第2回目の記事はお読みになられたでしょうか。 この2回目の記事にはいくつか大切なポイントがあるのですが、 今回は地域で支えるという部分で見ていきたいと思います。 長谷川洋先生「なかまある」よりの記事を転載します。👇 「ある日、父がなかなか帰ってこない日がありました。行きつけの喫茶店に行こうとして家を出たのですが、行ってみたらお休みだった。帰ってくればいいものを、今度はいつもの理容室に行ってしまい、たまたまそこも休み。どんどん遠くに行ってしまい、そこで転んでしまって帰れなくなったところに、いつもわが家に荷物を届けてくださる宅配便のドライバーの方が通りかかって、車に乗せてくださったんです。『今日は荷物ではなく、長谷川先生をお届けに来ました』って(笑)。父は、地域の方々に支えていただき幸せな時間を過ごすことができていると思います」   長谷川和夫先生が転倒され、そこを宅急便の人が助けてくれたという話は聞いていたのですが、「届けてくれた」というところ、大阪人的には「ええやん、おもろいやん」と、思ったところでした。 そこで思ったのは、宅配便の方は大体回る地域が決まっているということです。 宅配便の方だけでなく、郵便局員、Uber Eatsの方など、地域をぐるぐる回っている人は多いのです。 長谷川先生のように、有名人で届けてくれるというのはスペシャルなことかもしれませんが、 少なくとも「あれ、あの人大丈夫かな?」と思ってくれたならば、 或いはあらかじめ介護家族がカミングアウトしておく(社会的システムならばなお良い)などしておけば、 おや?っと思ってもらえて、家族、地域包括、警察などに連絡してもらえるだけでも助かるのです。 このように宅配便の方などは、地域での見守り、地域で支えることに繋がっていくのではないかとも思うのです。 宅配便の会社的取り組みがあれば、SDGsにも繋がることでしょう。 「なかまある」HPより転写 長谷川洋先生のインタビューから分かること、また取り上げていきたいと思います。
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2021.05.04

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長谷川洋先生のこと(2)「確かなことが失われること」 センター長の石川です。 何故長谷川洋先生の記事を載せたかというと、 そこには認知症ケアの大切な視点が散りばめられているからです。 今回は第1回の記事の中から「確かなことが失われる=不確かなことが増えること」について抜粋します。 これはかねてから長谷川和夫先生がお話しされていたことですね。 「特に父が言った『認知症が始まったことで、自分の中の“確かさ”が揺らぐ』という言葉には驚きました。 認知症の方は何度も同じことを話したり、質問したりしますが、それは短期記憶障害によるものだと思われています。でも父の言葉を聞いて、やはりそれだけではないのだな、と。自分の中にある『確かなこと』が失われていくことが不安だから、繰り返し尋ねたり、何度も確認したりする。根底にあるのは自分自身への不安感なのだと思うと、私たち周りの人間の対応の仕方も違ってくるのかもしれません。たとえば、聞かれなくても同じことを何度も話してあげることも必要かもしれませんし、それが認知症の方の不安感の解消にもなるのだということもよくわかりました」 (以上、なかまあるの記事から抜粋) 長谷川洋先生、中央法規の寺田さんと共に   例えば、目の前にペットボトルがあるとします。 私たちはそれを何の違和感もなくペットボトルとして認識する(認知する)のですが、 認知機能が低下していくと、そのペットボトルを 「これなんだっけ?」と思ってしまうのです。 私たちにとって当たり前のことが確かでなくなるのです。 だから不安が増してしまうのです。 ここは重要なところですね。 長谷川洋先生の第2回目はこちらから https://nakamaaru.asahi.com/article/13736264 次回、この内容から、またポイント整理を次回行っていきます。    
ブログ投稿画像 久しぶりに若年性認知症の方のお話しです。 若年性認知症の方との関りはまだまだあります。 この時私は認知症デイサービスセンター(当時のE型)に配属されていました。 恐らくは認知症デイサービスセンターの走り(日本では1~2番目)ではなかったかなと思います。 特養施設の横にあった古い民家を改修して作られた、今でいうグループホームのような雰囲気のところでした。 毎回の利用者は7~10名程度だったでしょうか。 小さな民家ですから、ほんとにアットホームな感じの場所でした。 利用者の多くは高齢の方でしたが、Fさん(女性)は50歳代。利用者の中では飛びぬけて若かったと思います。   この方との記憶は鮮烈です。 マンションの一室。多分5~6階だったでしょうか。 このFさんのところへお迎えに上がるときは、必ず職員2名で伺います。 そして、扉を開けるとそこには顔を真っ赤にし、激怒した小太りのFさんが仁王立ちしているのです。 時にドアを開けた途端、モノが飛んでくることもありました。 そのFさんの後ろでは困惑した表情で夫がFさんを送り出そうとしています。 デイサービスへ行かれる朝は、早く起こされるため、Fさんは常に不機嫌で、 家の中で物を投げまくっているのです。     当然、私たちが来ると、鼻息高く超激怒しています。 そこから送迎車に行くまでの間、Fさんの両側にスタッフが回るのですが、 壁に押しつけられたり、押されたりと大変です。 エレベーターの中でも暴れられるので、エレベーターが停まりはしないかとひやひやなのです。 そして更なる障壁が。 いかにして送迎車に乗ってもらうかなのです。 (つづく) センター長の石川でした。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 緊急事態宣言が続く中、感染者数はやや減少傾向とはいえ、 感染力の強い変異型は、ひとたび罹ると大変なことになります。 ワクチン接種が開始されたと言っても、全国民への接種にはほど遠く、 その予約システムは、高齢者には非常にわかりづらいものになっていますね。 特に認知症の人を介護する方の苦労はなおさらでしょう。 認知症の方をケアする介護者の方の 精神的負担はさらに厳しい状況が続いていると言えます。 ストレスが溜まって、それを掃き出したい方、 どう対処したらいいかわからない方、 これからどうしたらいいかお悩みの方など、 どんなことでもいいので、ご連絡ください。 全国どこからでもオーケーです。 Web相談も可能です。 [caption id="attachment_2741" align="aligncenter" width="1600"] 英田北小学校での活動です[/caption]   こんな愚痴聞いてもらえるやろか?と言うようなものでも構いません。 ご相談は一切無料です。 気軽にご連絡くださいね。 (ただし、コロナワクチンの予約の問い合わせについては、地元の自治体に問い合わせください) [caption id="attachment_2742" align="alignnone" width="1600"] この色の建物が目印です。「吉田本町」のバス停前です。[/caption]   連絡先:072-960-6070 (アーバンケア島之内として、応答しますので、「認知症の相談で」とお伝えください。)
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 先週の土曜日の「世界ふしぎ発見」は、鬼の特集でした。 世間はまさしく「鬼滅の刃」ブームで、鬼がクローズアップされたのですが、 番組では鬼を単に悪者として見るのではなく、 鬼には鬼の置かれた立場があるのだという所にも視点が向けられていました。 [caption id="attachment_1451" align="aligncenter" width="650"] 鬼は視点を変えれば、コロナは寄せ付けないぞ!という、私たちの味方にもなるのです。[/caption] 「鬼は人をだますことはしないが、人はだます卑怯なことをする。」という言葉に、 思わず頷いてしまいました。 私たちから見る鬼は、悪そのものかもしれませんが、 鬼から見たら人間の方がずっとずる賢い悪なのかもしれません。 立場を変えて(視点を変えて)みて見れば、全く違う世界が見えるのです。 私たちの仕事でも、ここは重要なポイントですね。 [caption id="attachment_2738" align="alignnone" width="1373"] 険しい林道を行くと、素晴らしい滝が現れます[/caption] [caption id="attachment_2732" align="aligncenter" width="1560"] 前鬼手前の不動の滝 ここまで来るだけでもかなりの悪路です。[/caption] さて、番組では奈良の山奥に住む、鬼の子孫五鬼助義之さんが登場していました。 奈良下北山村の曲がりくねった落石の多い林道を長々と行くと前鬼(小仲坊)に着きます。 [caption id="attachment_2733" align="alignnone" width="1600"] かつて私が宿泊した時の前鬼小仲坊[/caption] ここで五鬼助さんは夫婦でひっそりと宿坊を開いているのですが、 私もその昔、ここに宿泊したことがあります。 まさしく修験道の場所、そして山なのです。それも極めて険しい山です。 [caption id="attachment_2734" align="alignnone" width="1797"] 釈迦が岳山頂に釈迦像が見えます。[/caption] その山を登り詰めると、お釈迦様の銅像が立っている釈迦が岳山頂に着きます。 [caption id="attachment_2736" align="alignnone" width="1600"] 奈良大峰山奥駆け最深部にある釈迦が岳山頂[/caption] めっちゃ交通不便な、奈良の奥深い山にもかかわらず、私はこれまで5回登頂しています。 本当に心が洗われる素晴らしい山なのです。 [caption id="attachment_2735" align="alignnone" width="1264"] 釈迦が岳山頂。この当時は腹が出てない![/caption] さてさて、テレビに出てきた鬼の子孫五鬼助さん。 その先祖は前鬼、後鬼と言う夫婦の鬼なのです。 [caption id="attachment_2730" align="aligncenter" width="460"] 鬼の子孫 五鬼助義之さん (日本遺産吉野より)[/caption] 驚くことに、この前鬼、後鬼は、生駒山暗峠で人間を襲っていた鬼でした。 つまり、下北山村の山奥の鬼の出身地は、生駒山だったのですね。 [caption id="attachment_2729" align="aligncenter" width="1600"] 生駒山 一番低いところが暗峠です。[/caption] 当時役行者(役小角 えんのおづぬ)と言う、スーパーマンのような行者がいて (この行者、修行の末に空を飛べたので)、この前鬼、後鬼を捕らえ (捕らえた場所が、鬼取という名前で暗峠近くの村落に今も残っています)、改心させ、 付き人とし、今の前鬼(地図にも出てきます)に住まわせ、 そして代々鬼の子孫がここで住み続けたという訳です。 [caption id="attachment_2731" align="aligncenter" width="442"] 役行者と前鬼(右)後鬼(左)5人の鬼の子をもうける(奈良観光HPより)[/caption] ちなみにこの役行者、昇天された地は、箕面の山中なのです。 今は箕面の猿たちによってその聖域は守られているようですが、 緊急事態宣言が解除されれば、一度登ってみようかなと思っています。 因みに役行者は奈良県御所市生まれ。生粋の奈良人ですね。 [caption id="attachment_2737" align="aligncenter" width="590"] コロナ退散をお願いに行かなければ[/caption]
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 長谷川洋先生へのインタビューの第2回目からの抜粋です。 洋先生から見た父長谷川和夫先生のこと。 それぞれの人にそれぞれなりの人生の物語があるということ。 まさしく幾星霜の方々なのですね。 ケア従事者は、今目の前の方の姿だけで判断するのではなく、 一人ひとりの方にはそれぞれの人生があり、喜びも悲しみも幾年月を経てきた人であり、 その人生に敬意をもって(リスペクトするということ)接しなければならないということです。 ここは忘れてはならないところですね。 以下、長谷川洋先生へのインタビューの抜粋です (「なかまある」息子が語る父・長谷川和夫の姿(下)より) 洋さんが特に実感したのは、和夫さんが一人ひとりの名もない人たちの人生を、いかに大切に考え、尊重して治療にあたってきていたかということだそうです。 「認知症になって、父は自分の人生を振り返るような本を出版させていただきました。それが父はとてもうれしかったようで、『この喫茶店のマスターの人生も、本になるといいのにね』『理容師の〇〇さんの人生も、近くの薬局の△△さんの人生も、みんな本になるといいのに』と繰り返し言うのです。父は認知症の治療も、常に本人を中心にした『パーソン・センタード・ケア』という考えを実践していました。すべての人に掛け替えのない人生があり、それは認知症になっても決して変わることがないのだ、という考えですね」 「パーソン・センタード・ケア」はまさしく認知症ケアの根幹をなすものなのです。  
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 緊急事態宣言、5月末までの延長になってしまいましたね。 5月予定の行事も中止、延期を余儀なくされるかもしれません。 それでも、デイサービスの方は、しっかりと頭の体操をし ご入居の方は、体操し、出来る限り体を動かしておられます。   さて、「グーグルマップタイムライン」というのをご存知でしょうか? 一か月間何処をウロチョロしたかを知らせてくれる機能です。 何と4月の一か月間、私が動いたところは池田市、豊中市、箕面市、吹田市、茨木市、摂津市、そして職場がある東大阪市。のみでした。 これだけアウトドア好きで、あちこち行く人間が、ひたすら北摂から出なかったということになります。 大阪市内に行くなどはご法度です。 5月もそんな感じになりそうですね。 そして家にいると、断捨離を兼ねて色々なものの発掘作業を行っています。 出てきたのが、イチローの写真です。 何年ごろの写真か不明なのですが、イチロー細いですね~ 球場は藤井寺球場。とっくになくなってしまいましたね。 ヤジがめちゃ聞こえた狭い球場でした。 イチローは、阪神の震災の時に神戸グリーンスタジアム(当時)に応援に行き、 まるで復興を願うかのようなホームランを打ってくれた記憶があります。 その時のホームランのように きっとまたみんなが笑える日が来ると願っています。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 長谷川洋先生の第2回目の記事はお読みになられたでしょうか。 この2回目の記事にはいくつか大切なポイントがあるのですが、 今回は地域で支えるという部分で見ていきたいと思います。 長谷川洋先生「なかまある」よりの記事を転載します。👇 「ある日、父がなかなか帰ってこない日がありました。行きつけの喫茶店に行こうとして家を出たのですが、行ってみたらお休みだった。帰ってくればいいものを、今度はいつもの理容室に行ってしまい、たまたまそこも休み。どんどん遠くに行ってしまい、そこで転んでしまって帰れなくなったところに、いつもわが家に荷物を届けてくださる宅配便のドライバーの方が通りかかって、車に乗せてくださったんです。『今日は荷物ではなく、長谷川先生をお届けに来ました』って(笑)。父は、地域の方々に支えていただき幸せな時間を過ごすことができていると思います」   長谷川和夫先生が転倒され、そこを宅急便の人が助けてくれたという話は聞いていたのですが、「届けてくれた」というところ、大阪人的には「ええやん、おもろいやん」と、思ったところでした。 そこで思ったのは、宅配便の方は大体回る地域が決まっているということです。 宅配便の方だけでなく、郵便局員、Uber Eatsの方など、地域をぐるぐる回っている人は多いのです。 長谷川先生のように、有名人で届けてくれるというのはスペシャルなことかもしれませんが、 少なくとも「あれ、あの人大丈夫かな?」と思ってくれたならば、 或いはあらかじめ介護家族がカミングアウトしておく(社会的システムならばなお良い)などしておけば、 おや?っと思ってもらえて、家族、地域包括、警察などに連絡してもらえるだけでも助かるのです。 このように宅配便の方などは、地域での見守り、地域で支えることに繋がっていくのではないかとも思うのです。 宅配便の会社的取り組みがあれば、SDGsにも繋がることでしょう。 [caption id="attachment_2694" align="aligncenter" width="650"] 「なかまある」HPより転写[/caption] 長谷川洋先生のインタビューから分かること、また取り上げていきたいと思います。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 何故長谷川洋先生の記事を載せたかというと、 そこには認知症ケアの大切な視点が散りばめられているからです。 今回は第1回の記事の中から「確かなことが失われる=不確かなことが増えること」について抜粋します。 これはかねてから長谷川和夫先生がお話しされていたことですね。 「特に父が言った『認知症が始まったことで、自分の中の“確かさ”が揺らぐ』という言葉には驚きました。 認知症の方は何度も同じことを話したり、質問したりしますが、それは短期記憶障害によるものだと思われています。でも父の言葉を聞いて、やはりそれだけではないのだな、と。自分の中にある『確かなこと』が失われていくことが不安だから、繰り返し尋ねたり、何度も確認したりする。根底にあるのは自分自身への不安感なのだと思うと、私たち周りの人間の対応の仕方も違ってくるのかもしれません。たとえば、聞かれなくても同じことを何度も話してあげることも必要かもしれませんし、それが認知症の方の不安感の解消にもなるのだということもよくわかりました」 (以上、なかまあるの記事から抜粋) [caption id="attachment_113" align="alignnone" width="650"] 長谷川洋先生、中央法規の寺田さんと共に[/caption]   例えば、目の前にペットボトルがあるとします。 私たちはそれを何の違和感もなくペットボトルとして認識する(認知する)のですが、 認知機能が低下していくと、そのペットボトルを 「これなんだっけ?」と思ってしまうのです。 私たちにとって当たり前のことが確かでなくなるのです。 だから不安が増してしまうのです。 ここは重要なところですね。 長谷川洋先生の第2回目はこちらから https://nakamaaru.asahi.com/article/13736264 次回、この内容から、またポイント整理を次回行っていきます。