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「心の荷物預かり所」で記事を検索しました。

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2019.09.06

心の荷物預かり所
三億キロ彼方に思いを寄せて センター長の石川です。 長い林道をひたすら登っていくと、突然目の前に巨大なパラボラアンテナが現れます。 突然、でっかいアンテナが現れます。 これはJAXAの直径64メートル、総重量2000トンに及ぶ巨大アンテナで、宇宙探査機の追跡管制を行います。つまり探査機への動作指令や、データ受信などをこのアンテナで行っているのです。 今は地球から約3億キロ(距離は位置によって、前後します)離れた「リュウグウ」にいる「はやぶさ2」と通信をしているのがこのアンテナなのです。 はるか彼方からくる微弱な電波を受けるでかいアンテナですね! 3億キロも離れたところとやりとりするので、とても微弱な電波を捉えることになります。 この時は、はやぶさ2と通信中でした。 電波が波打っているときは、はやぶさ2と通信中です。 このアンテナが向かう遥か遥か3億キロ離れた彼方の宇宙に、小さな小さな小さな「はやぶさ2」がいるのだと思うだけで、ちょっとワクワクしてしまいますし、はやぶさ2と繋がった気がします。 三億キロ彼方のはやぶさ2に電波を送っています。 宇宙を見上げると、私たちがいかに小さな世界、小さな社会の中で、いがみあったり、ぶつかったりしていることが、とても情けないことであるということがわかりますね。 宇宙の星々はとてつもなく遠いです。
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2019.07.11

心の荷物預かり所
織姫星と彦星の真実 センター長の石川です。 ちょっとブログをさぼっておりました。 そのため、七夕様の記事も今頃にということです。 さて、今年の七夕様、織姫さんと彦さんは逢えたのでしょうか? 7日の夜は、私はテレビの「ノーサイドゲーム」を見ていたので、この日の星空は知りません(苦笑) でも前日の七夕イブの夜、一瞬切れた雲の隙間から夏の大三角を写すことが出来ました。 織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)もはっきりと写っていました。 天の川も雲なのかどうなのかよくわかりませんが、写っているようです。 梅雨の合間のたなばたイブ、かろうじて見ることが出来ました   年に一度逢うと言われる織姫と彦さん 実際にはこの二つの星の距離は、 152,000,000,000,000キロ 152兆キロ離れているのです。 新幹線のぞみ号なら、5700万年、牛車なら87億年かかる距離なんですね~ う~ん、毎年なんて会えないな~ 光のスピードでも15~16年かかってしまいます。 まぁきっと最新の宇宙船に乗って、ワープしているのかもしれませんが、そうなると風情がないですね。 ベガは地球から25光年、アルタイルは17光年、デネブは1400光年も離れています。 この写真は天の川がはっきりと写っているものです。 今年はまだお目にかかってません。 上方の星がデネブと言います。下方の左側がアルタイル(彦)、天の川から少し離れたところに ベガ(織姫)で、この三星を結んで夏の大三角と言います。 晴れた日なら、大阪の空でも見ることが出来ますよ。 早く梅雨が終わってほしいですね。
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2019.06.24

心の荷物預かり所
まなざしの先にあるものは 写真家渋谷敦志さん センター長の石川です。 以前にも紹介したことがあります渋谷敦志さんの写真展が現在大阪で開かれています。 アフリカの紛争、貧困、飢餓地域を取材に行かれた時の写真が中心の展示会です。 まなざしの先にあるものは… 撮る側と撮られる側と、その相手のまなざしにどう答えていくのか。奥深いテーマでもあります。写真から何を想うか、それも見る人の解釈の仕方で変わるかもしれません。 撮影はOKでした。もう少しほかの写真も撮ればよかったと後悔。 渋谷さんはギャラリートークで決められた時間以外も、気さくに来訪者と話をしてくれます。 7月4日まで開催されてます 特にこちらがファインダーを通じて見つめる人たちのまなざしは、私のことをどう見ているのか、「見ているつもりが見られている」という話は、私たちケア実践者も同じで、私たちは利用者様にしっかりと見られ、判断されているのだということを忘れて、私たち視点からばかり見ているところがあるとも言えるかもしれません。 渋谷さんとともに 様々な領域の方とお話しするのは楽しいものです。ケアに結び付けられるヒントもいっぱいもらえます。 もしお時間があれば、まなざしが出会える場所に訪れてみてはどうでしょうか。 富士フォトサロン(大阪本町) 7月4日まで。大阪メトロ本町駅下車 富士フイルムフォトサロンにて。 本も読見応えがあります。
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2019.06.10

心の荷物預かり所
姨捨山伝説 姨捨山伝説は各地にいくつかありますが、今回は長野県のお話。 川中島の合戦場を見下ろす位置に「姨捨駅」があります。 この駅や姨捨サービスエリアに来るたびに、お婆さんが捨てられてないか心配になってしまいます(笑) 無人駅なので、出入り自由です。観光ブームで?立派な駅舎になりました。 この「姨捨」は、「田毎の月」でも有名な場所です。 ここから見下ろす棚田は最近ちょっとした観光名所になりました。 豪華列車「四季島」も停車し、乗客は列車から降りて、この棚田を見下ろすそうです。 「田毎の月」とは、田んぼに水が張られたときにそのひとつひとつの田んぼに月が映る風情から、昔から名所として知られていたようです。 安藤広重も描いていますので、昔から有名な場所だったのですね。 私が訪れた時は新月。雲も出ていましたので、星も月も田んぼには映りませんでした。 わかりずらいですが、手前に棚田、その向こうは川中島、そして長野市街の明かりです。 さて、「姨捨山伝説」については、写真の説明のように、決して悲しい話ではなく、むしろお年寄りを大切にしよう、お年寄りの知恵を大事にしようという話なのです。 姨捨伝説のお話しです。お年寄りは知恵袋ですね。 ただこの説明文には記されてないのですが、とても大事なお話の部分があります。写真の説明文の前の方の部分になります。 田毎の月の絵 向こうに見えるのは姨捨山(冠着山)か。 「村では一定の年齢になった老人を山に捨てに行く取り決めがありました。ある村人の母親もその年齢になり、満月の夜、村人は年老いた母親を背負いながら姨捨山(今は冠着山と呼ばれている)に登り始めました。村人が息を切らしながら山道を登っていると背中のばあちゃん(母親)が木々の枝を折っては山道に落としていくのです。村人はまたわけのわからないことをばあちゃんがやっていると思っていました。 そして村人は山頂に着き、ばあちゃんを降ろしました。満月は山陰に沈みかけ、辺りには暗闇が迫っていました。にこにこと笑顔で見送る母親の姿に後ろ髪引かれる思いで、村人は山道を下り始めました。するとどうでしょう。月明りもなく道がわかりにくくなっていたのですが、ばあちゃんが折って落とした木の枝を踏む音で帰り道がわかるのです。息子が無事に村へ帰れるようにとばあちゃんが枝を折っていたのだとわかると、息子は「ばあちゃん捨てられない!」と引き戻り、再びばあちゃんを背負って村まで帰ったのでした。」 あとは、写真の説明の通りです。 姨捨山伝説にはこのように、母の思い、息子の思いも語られているのです。単に口減らしのために山に捨てられる高齢者の話ではないのです。 去り行く電車の姿が似合う駅です.ここはスイッチバックが行われる場所ともなっています。 幸い(笑)駅に捨てられたおばあさんはいませんでしたが、同行の友人は「姨捨山老人ホーム」という名前のホームがあればいいのにねと言います。「私は捨てられるようにこの老人ホームに入れられたけど、でもこの老人ホームめっちゃ過ごしやすい!来て満足!捨てられてよかった!」と利用者が言うようなホームがあればいいのにねと。なるほど、名前は姨捨だけど、捨てられてよかった!と本人が言うような老人ホーム。それもまたおもしろいかもしれませんね(笑)
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2019.06.06

心の荷物預かり所
見つかって本当によかったよ~!(高橋まゆみ人形館より) 長野県飯山市に「高橋まゆみ人形館」があります。 旅の途中に寄った所でしたが 心にグググッとくる人形がありました。 粘土で作られた爺やんや婆やんたちの表情が実に素晴らしいのですが、 その中で、雪の中でばあちゃんをぎゅっと抱きしめるじいちゃんの写真に引き付けられました。 (写真はポストカードを接写したものです) ばあちゃん,ああ、本当に見つかってよかった! まさしく道に迷っていた認知症のばあちゃんを見つけた時の 「無事でいてくれた!本当に良かった!」 という、じいちゃんの思いがひしひしと伝わってくるものでした。 膝には雪が付いていて、もしかしたら転んだのかもしれません。 後でわかったのですが、実際に認知症のとある方をモデルにしたのだとか。 写真では横顔しかわかりませんが、 展示してある人形では、ばあちゃんの表情がすごくよくわかります。 これだけ喜んでいるじいちゃんに対して、 混とんとした自分の頭の世界から抜け出せないばあちゃんの表情が見事に描かれています。 写真と違って、立体的に見える人形は それぞれの視点から見えるものが違って、感じるものも違ってきました。 (展示人形は撮影禁止です) こんな明るい爺やん婆やんの人形も一杯展示されています。 人生楽しまなあかんで~ って、言ってるような。   もう一枚、心にググっと入ってきた人形があったのですが、 それは次回に。 高橋まゆみ人形館のHPはこちらです。 https://www.ningyoukan.net/     認知症の人が道に迷っても、「見つかってよかった!」となるように!
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2019.05.07

心の荷物預かり所
京とれいん雅洛に思う 阪急電車梅田駅 たまたま降りたホームに「京とれいん雅洛」が止まっていました。 艶やかなラッピング電車になっていますが、車内はもっと京風に作り替えられ、 阪急電車の人気車両になっています。 向こうのホームでは、まだかまだかと扉が開くのを待っている乗客が。 阪急は古い車両のメンテナンスが上手ですが、この車両のようにまるで新型車両のように蘇らせることも得意のようです。製造からおよそ38年経過している車両ですが、新型車両のような感じです。 ぴかぴかの車両ですね。 思えば人間も、思い切ったリニューアルが可能ですね。これまでとは違ったスタイルや心構えに生まれ変わるということは、一度しかない人生をより濃いものにするかもですね。 悟りを開く窓ですかね? この「京とれいん雅洛」、京阪電車のプレミアムカーと違って、全席自由席、追加料金なしで乗れます。その分、席取り合戦があるようですが(笑) ドアもこんな感じです。 ちらっと中を撮影 おばちゃまが猛烈ダッシュでこの丸窓席をゲットしてました。 私は外見しか撮れませんでしたが、車内は阪急のホームページの分で味わってください。 阪急電鉄ホームページより 阪急電鉄ホームページより 阪急電鉄ホームページより 電車に乗るには、スリッパに履き替えなければなりません! 冗談ですが。 檜造りのお風呂がついている車両も! 冗談です。
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2019.04.27

心の荷物預かり所
40年ぶりに82年続いてる喫茶店へ 喫茶「静香」 昔の面影がしっかりと残っています。扉は押戸です。ガラス戸にはモダンな模様が入っています。 京都千本今出川というより、私には上七軒と言った方がピンとくるところ。 そこに喫茶「静香」があります。 学生時代、或は大学卒業後、近くの「翔鸞小学校」で非常勤職員として働いていた頃 この「静香」に来ては、一人で静かに本を読んでいました。 ちらっと本を読んでいるお客さんの姿が写っていますが、私もこんな感じで本を読んでました。 昭和12年、上七軒の芸妓の静香さんが始めたのがこの喫茶店なのです。 今年で82年目。今も創業当時の面影があちこちに残っています。 タイル張りの床も、椅子も、まさしく昭和ですね。 40年ぶりでしたが、まるで時間が停まっていたかのような、ほぼ昔のまんまの雰囲気でした。 昭和12年に洒落たものを作りましたね~ 奥には何故か小便小僧があり、この奥の座席が私はお気に入りでした。 一番奥のとても落ち着く場所です。 今のように客の出入りも多くなく、BGMすらなかったと思います。 本当に静かな場所だったのです。 さすがにこの音は聞いた記憶はありません。 確か当時は、おばあちゃんが古いレジスターを使っていたような。 40年前に使っていた?ものかな? 今から思えばこのおばあちゃんは、創業者の静香さんだったのかもしれませんね。 創業者の静香さんです。昭和12年、モダンな芸妓さんだったのですね。 40年経過しても全くと言っていいほど変わらないお店 時の流れが速いのか遅いのか、それとも停まっているのか 不思議な空間で佇んだひとときでした。 小ぶりながらシロップたっぷりめちゃうまのホットケーキ! だし巻き卵で作ったサンドイッチ。これも美味しかった。 そしてここから遠くないところに、高齢者福祉を志すきっかけとなった場所があります。 しかし40年の経過は私の記憶もあやふや あちこち近辺を歩きましたが、今回は発見するに至らず。 次回への宿題となりました。 喫茶「静香」京都市バス 千本今出川 下車すぐです。 この入口の趣は数年前に変更されたようです。赤塗ではありませんでした。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 長い林道をひたすら登っていくと、突然目の前に巨大なパラボラアンテナが現れます。 [caption id="attachment_985" align="aligncenter" width="650"] 突然、でっかいアンテナが現れます。[/caption] これはJAXAの直径64メートル、総重量2000トンに及ぶ巨大アンテナで、宇宙探査機の追跡管制を行います。つまり探査機への動作指令や、データ受信などをこのアンテナで行っているのです。 今は地球から約3億キロ(距離は位置によって、前後します)離れた「リュウグウ」にいる「はやぶさ2」と通信をしているのがこのアンテナなのです。 [caption id="attachment_987" align="aligncenter" width="650"] はるか彼方からくる微弱な電波を受けるでかいアンテナですね![/caption] 3億キロも離れたところとやりとりするので、とても微弱な電波を捉えることになります。 この時は、はやぶさ2と通信中でした。 [caption id="attachment_984" align="aligncenter" width="650"] 電波が波打っているときは、はやぶさ2と通信中です。[/caption] このアンテナが向かう遥か遥か3億キロ離れた彼方の宇宙に、小さな小さな小さな「はやぶさ2」がいるのだと思うだけで、ちょっとワクワクしてしまいますし、はやぶさ2と繋がった気がします。 [caption id="attachment_986" align="aligncenter" width="650"] 三億キロ彼方のはやぶさ2に電波を送っています。[/caption] 宇宙を見上げると、私たちがいかに小さな世界、小さな社会の中で、いがみあったり、ぶつかったりしていることが、とても情けないことであるということがわかりますね。 [caption id="attachment_988" align="aligncenter" width="650"] 宇宙の星々はとてつもなく遠いです。[/caption]
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 私はアニメファンでも、アニメオタクでもなく、まったく知らないと言ってもいいくらいなのですが、しかし、CGではない手書きの繊細さが見事な日本製アニメは、世界中の若者たちとの共感を生んでいることは知っていました。 とかく日本と対立的な国でも、アニメを通じて日本と繋がっている。 政治家にはできない市民レベルの繋がりが出来ていたと言えますね。 そういう意味では、日本の文化・産業としても大いなる損失ですし、 何よりも多くの若い人の命が断たれたのはあまりにも悲しいことです。 振り返れば、「聲の形」などは、所詮アニメじゃんって、バカにできる内容のものでもないです。 [caption id="attachment_877" align="aligncenter" width="400"] いじめの問題を取り上げていました。[/caption] 京都アニメーション最新作の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の映像は芸術品を見るかのようなものです。この映像を描いた人たちが今はもういないのです。 たかがアニメというなかれ。 世界中の人の心が繋がっているもの 「アニメなんてオタクが見るもの」と思って、めったに見ない人も、一度見てみたらどうでしょうか。 私もその一人ですが。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 ちょっとブログをさぼっておりました。 そのため、七夕様の記事も今頃にということです。 さて、今年の七夕様、織姫さんと彦さんは逢えたのでしょうか? 7日の夜は、私はテレビの「ノーサイドゲーム」を見ていたので、この日の星空は知りません(苦笑) でも前日の七夕イブの夜、一瞬切れた雲の隙間から夏の大三角を写すことが出来ました。 織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)もはっきりと写っていました。 天の川も雲なのかどうなのかよくわかりませんが、写っているようです。 [caption id="attachment_856" align="aligncenter" width="650"] 梅雨の合間のたなばたイブ、かろうじて見ることが出来ました[/caption]   年に一度逢うと言われる織姫と彦さん 実際にはこの二つの星の距離は、 152,000,000,000,000キロ 152兆キロ離れているのです。 新幹線のぞみ号なら、5700万年、牛車なら87億年かかる距離なんですね~ う~ん、毎年なんて会えないな~ 光のスピードでも15~16年かかってしまいます。 まぁきっと最新の宇宙船に乗って、ワープしているのかもしれませんが、そうなると風情がないですね。 [caption id="attachment_857" align="aligncenter" width="650"] ベガは地球から25光年、アルタイルは17光年、デネブは1400光年も離れています。[/caption] この写真は天の川がはっきりと写っているものです。 今年はまだお目にかかってません。 上方の星がデネブと言います。下方の左側がアルタイル(彦)、天の川から少し離れたところに ベガ(織姫)で、この三星を結んで夏の大三角と言います。 晴れた日なら、大阪の空でも見ることが出来ますよ。 早く梅雨が終わってほしいですね。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 以前にも紹介したことがあります渋谷敦志さんの写真展が現在大阪で開かれています。 アフリカの紛争、貧困、飢餓地域を取材に行かれた時の写真が中心の展示会です。 [caption id="attachment_826" align="aligncenter" width="650"] まなざしの先にあるものは…[/caption] 撮る側と撮られる側と、その相手のまなざしにどう答えていくのか。奥深いテーマでもあります。写真から何を想うか、それも見る人の解釈の仕方で変わるかもしれません。 [caption id="attachment_827" align="aligncenter" width="650"] 撮影はOKでした。もう少しほかの写真も撮ればよかったと後悔。[/caption] 渋谷さんはギャラリートークで決められた時間以外も、気さくに来訪者と話をしてくれます。 [caption id="attachment_830" align="aligncenter" width="650"] 7月4日まで開催されてます[/caption] 特にこちらがファインダーを通じて見つめる人たちのまなざしは、私のことをどう見ているのか、「見ているつもりが見られている」という話は、私たちケア実践者も同じで、私たちは利用者様にしっかりと見られ、判断されているのだということを忘れて、私たち視点からばかり見ているところがあるとも言えるかもしれません。 [caption id="attachment_828" align="aligncenter" width="650"] 渋谷さんとともに[/caption] 様々な領域の方とお話しするのは楽しいものです。ケアに結び付けられるヒントもいっぱいもらえます。 もしお時間があれば、まなざしが出会える場所に訪れてみてはどうでしょうか。 [caption id="attachment_829" align="aligncenter" width="650"] 富士フォトサロン(大阪本町)[/caption] 7月4日まで。大阪メトロ本町駅下車 富士フイルムフォトサロンにて。 [caption id="attachment_431" align="aligncenter" width="650"] 本も読見応えがあります。[/caption]
ブログ投稿画像 姨捨山伝説は各地にいくつかありますが、今回は長野県のお話。 川中島の合戦場を見下ろす位置に「姨捨駅」があります。 この駅や姨捨サービスエリアに来るたびに、お婆さんが捨てられてないか心配になってしまいます(笑) [caption id="attachment_768" align="aligncenter" width="650"] 無人駅なので、出入り自由です。観光ブームで?立派な駅舎になりました。[/caption] この「姨捨」は、「田毎の月」でも有名な場所です。 ここから見下ろす棚田は最近ちょっとした観光名所になりました。 豪華列車「四季島」も停車し、乗客は列車から降りて、この棚田を見下ろすそうです。 「田毎の月」とは、田んぼに水が張られたときにそのひとつひとつの田んぼに月が映る風情から、昔から名所として知られていたようです。 [caption id="attachment_771" align="aligncenter" width="400"] 安藤広重も描いていますので、昔から有名な場所だったのですね。[/caption] 私が訪れた時は新月。雲も出ていましたので、星も月も田んぼには映りませんでした。 [caption id="attachment_767" align="aligncenter" width="650"] わかりずらいですが、手前に棚田、その向こうは川中島、そして長野市街の明かりです。[/caption] さて、「姨捨山伝説」については、写真の説明のように、決して悲しい話ではなく、むしろお年寄りを大切にしよう、お年寄りの知恵を大事にしようという話なのです。 [caption id="attachment_770" align="aligncenter" width="650"] 姨捨伝説のお話しです。お年寄りは知恵袋ですね。[/caption] ただこの説明文には記されてないのですが、とても大事なお話の部分があります。写真の説明文の前の方の部分になります。 [caption id="attachment_766" align="alignleft" width="329"] 田毎の月の絵 向こうに見えるのは姨捨山(冠着山)か。[/caption] 「村では一定の年齢になった老人を山に捨てに行く取り決めがありました。ある村人の母親もその年齢になり、満月の夜、村人は年老いた母親を背負いながら姨捨山(今は冠着山と呼ばれている)に登り始めました。村人が息を切らしながら山道を登っていると背中のばあちゃん(母親)が木々の枝を折っては山道に落としていくのです。村人はまたわけのわからないことをばあちゃんがやっていると思っていました。 そして村人は山頂に着き、ばあちゃんを降ろしました。満月は山陰に沈みかけ、辺りには暗闇が迫っていました。にこにこと笑顔で見送る母親の姿に後ろ髪引かれる思いで、村人は山道を下り始めました。するとどうでしょう。月明りもなく道がわかりにくくなっていたのですが、ばあちゃんが折って落とした木の枝を踏む音で帰り道がわかるのです。息子が無事に村へ帰れるようにとばあちゃんが枝を折っていたのだとわかると、息子は「ばあちゃん捨てられない!」と引き戻り、再びばあちゃんを背負って村まで帰ったのでした。」 あとは、写真の説明の通りです。 姨捨山伝説にはこのように、母の思い、息子の思いも語られているのです。単に口減らしのために山に捨てられる高齢者の話ではないのです。 [caption id="attachment_769" align="aligncenter" width="650"] 去り行く電車の姿が似合う駅です.ここはスイッチバックが行われる場所ともなっています。[/caption] 幸い(笑)駅に捨てられたおばあさんはいませんでしたが、同行の友人は「姨捨山老人ホーム」という名前のホームがあればいいのにねと言います。「私は捨てられるようにこの老人ホームに入れられたけど、でもこの老人ホームめっちゃ過ごしやすい!来て満足!捨てられてよかった!」と利用者が言うようなホームがあればいいのにねと。なるほど、名前は姨捨だけど、捨てられてよかった!と本人が言うような老人ホーム。それもまたおもしろいかもしれませんね(笑)
ブログ投稿画像 長野県飯山市に「高橋まゆみ人形館」があります。 旅の途中に寄った所でしたが 心にグググッとくる人形がありました。 粘土で作られた爺やんや婆やんたちの表情が実に素晴らしいのですが、 その中で、雪の中でばあちゃんをぎゅっと抱きしめるじいちゃんの写真に引き付けられました。 (写真はポストカードを接写したものです) [caption id="attachment_757" align="aligncenter" width="650"] ばあちゃん,ああ、本当に見つかってよかった![/caption] まさしく道に迷っていた認知症のばあちゃんを見つけた時の 「無事でいてくれた!本当に良かった!」 という、じいちゃんの思いがひしひしと伝わってくるものでした。 膝には雪が付いていて、もしかしたら転んだのかもしれません。 後でわかったのですが、実際に認知症のとある方をモデルにしたのだとか。 写真では横顔しかわかりませんが、 展示してある人形では、ばあちゃんの表情がすごくよくわかります。 これだけ喜んでいるじいちゃんに対して、 混とんとした自分の頭の世界から抜け出せないばあちゃんの表情が見事に描かれています。 写真と違って、立体的に見える人形は それぞれの視点から見えるものが違って、感じるものも違ってきました。 (展示人形は撮影禁止です) こんな明るい爺やん婆やんの人形も一杯展示されています。 [caption id="attachment_755" align="aligncenter" width="650"] 人生楽しまなあかんで~ って、言ってるような。[/caption]   もう一枚、心にググっと入ってきた人形があったのですが、 それは次回に。 高橋まゆみ人形館のHPはこちらです。 https://www.ningyoukan.net/     認知症の人が道に迷っても、「見つかってよかった!」となるように!
ブログ投稿画像 阪急電車梅田駅 たまたま降りたホームに「京とれいん雅洛」が止まっていました。 艶やかなラッピング電車になっていますが、車内はもっと京風に作り替えられ、 阪急電車の人気車両になっています。 [caption id="attachment_690" align="aligncenter" width="650"] 向こうのホームでは、まだかまだかと扉が開くのを待っている乗客が。[/caption] 阪急は古い車両のメンテナンスが上手ですが、この車両のようにまるで新型車両のように蘇らせることも得意のようです。製造からおよそ38年経過している車両ですが、新型車両のような感じです。 [caption id="attachment_694" align="aligncenter" width="650"] ぴかぴかの車両ですね。[/caption] 思えば人間も、思い切ったリニューアルが可能ですね。これまでとは違ったスタイルや心構えに生まれ変わるということは、一度しかない人生をより濃いものにするかもですね。 [caption id="attachment_691" align="aligncenter" width="650"] 悟りを開く窓ですかね?[/caption] この「京とれいん雅洛」、京阪電車のプレミアムカーと違って、全席自由席、追加料金なしで乗れます。その分、席取り合戦があるようですが(笑) [caption id="attachment_695" align="aligncenter" width="650"] ドアもこんな感じです。[/caption] [caption id="attachment_693" align="aligncenter" width="650"] ちらっと中を撮影[/caption] [caption id="attachment_696" align="aligncenter" width="650"] おばちゃまが猛烈ダッシュでこの丸窓席をゲットしてました。[/caption] 私は外見しか撮れませんでしたが、車内は阪急のホームページの分で味わってください。 [caption id="attachment_685" align="aligncenter" width="650"] 阪急電鉄ホームページより[/caption] [caption id="attachment_687" align="aligncenter" width="650"] 阪急電鉄ホームページより[/caption] [caption id="attachment_686" align="aligncenter" width="650"] 阪急電鉄ホームページより[/caption] [caption id="attachment_548" align="aligncenter" width="650"] 電車に乗るには、スリッパに履き替えなければなりません! 冗談ですが。[/caption] [caption id="attachment_684" align="aligncenter" width="513"] 檜造りのお風呂がついている車両も! 冗談です。[/caption]
ブログ投稿画像 喫茶「静香」 [caption id="attachment_656" align="aligncenter" width="650"] 昔の面影がしっかりと残っています。扉は押戸です。ガラス戸にはモダンな模様が入っています。[/caption] 京都千本今出川というより、私には上七軒と言った方がピンとくるところ。 そこに喫茶「静香」があります。 学生時代、或は大学卒業後、近くの「翔鸞小学校」で非常勤職員として働いていた頃 この「静香」に来ては、一人で静かに本を読んでいました。 [caption id="attachment_655" align="aligncenter" width="650"] ちらっと本を読んでいるお客さんの姿が写っていますが、私もこんな感じで本を読んでました。[/caption] 昭和12年、上七軒の芸妓の静香さんが始めたのがこの喫茶店なのです。 今年で82年目。今も創業当時の面影があちこちに残っています。 [caption id="attachment_654" align="aligncenter" width="650"] タイル張りの床も、椅子も、まさしく昭和ですね。[/caption] 40年ぶりでしたが、まるで時間が停まっていたかのような、ほぼ昔のまんまの雰囲気でした。 [caption id="attachment_648" align="aligncenter" width="650"] 昭和12年に洒落たものを作りましたね~[/caption] 奥には何故か小便小僧があり、この奥の座席が私はお気に入りでした。 [caption id="attachment_647" align="aligncenter" width="650"] 一番奥のとても落ち着く場所です。[/caption] 今のように客の出入りも多くなく、BGMすらなかったと思います。 本当に静かな場所だったのです。 [caption id="attachment_650" align="aligncenter" width="650"] さすがにこの音は聞いた記憶はありません。[/caption] 確か当時は、おばあちゃんが古いレジスターを使っていたような。 [caption id="attachment_651" align="aligncenter" width="650"] 40年前に使っていた?ものかな?[/caption] 今から思えばこのおばあちゃんは、創業者の静香さんだったのかもしれませんね。 [caption id="attachment_652" align="aligncenter" width="650"] 創業者の静香さんです。昭和12年、モダンな芸妓さんだったのですね。[/caption] 40年経過しても全くと言っていいほど変わらないお店 時の流れが速いのか遅いのか、それとも停まっているのか 不思議な空間で佇んだひとときでした。 [caption id="attachment_653" align="aligncenter" width="650"] 小ぶりながらシロップたっぷりめちゃうまのホットケーキ![/caption] [caption id="attachment_649" align="aligncenter" width="650"] だし巻き卵で作ったサンドイッチ。これも美味しかった。[/caption] そしてここから遠くないところに、高齢者福祉を志すきっかけとなった場所があります。 しかし40年の経過は私の記憶もあやふや あちこち近辺を歩きましたが、今回は発見するに至らず。 次回への宿題となりました。 喫茶「静香」京都市バス 千本今出川 下車すぐです。 [caption id="attachment_657" align="aligncenter" width="650"] この入口の趣は数年前に変更されたようです。赤塗ではありませんでした。[/caption]