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「トピックス」で記事を検索しました。

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2023.12.12

トピックス
東大阪市認知症フォーラム開催されました 12月9日 東大阪商工会議所にて 東大阪市認知症フォーラム「つながる・支えあう~わたしたちにできること~」 が開催されました。 約140名の方が来られました。 今回の主体は若年性認知症の理解と支援です。 パネルディスカッションでは、 若年性認知症の妻を介護されている方の体験談を通じて 各関係機関の支援の状況などを伺いました。 (私が進行役をさせていただきました) 若年性認知症の方は、本人にとっても衝撃的であり、 それは家族にとっても同じです。 当事者の方をいかにサポートしていくかとともに 介護をされている方の人生をも大切にしてもらうためのサポートを行う。 そのためには関係機関のみならず、地域の方の理解も必要になりますね。 主治医先生、包括支援センター、ケアマネジャーそして介護者の方 それぞれに熱いお話しでした。 パネルディスカッションの後は、シンガーソングライター若林美樹さんの熱唱でした。 誰もが知っている「異邦人」は皆さんも一緒に歌っておられました。 そして若林さん自らが作詞作曲された若年性認知症の人の応援ソング 「あなたは大切な人」を最後に歌っていただきました。 この歌を始めて披露していただいたのは満開の桜の木の下でした。 その時も当事者の方が泣かれていたのですが、 この日も会場で泣かれている方がおられました。 フォーラム終了後は家族会を実施。 それぞれの思いを掃き出されていましたが、 本当に厳しい毎日を送っておられる状況がひしひしと伝わってきます。 気が付けば、陽がどっぷりとくれていましたが、 ご家族の方も帰り際は少し気持ちが楽になったのでしょうか。 少し元気になられた後ろ姿を見送りながら、私たちも会場を後にしました。
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2023.12.07

トピックス
心理学の概念からひもとく認知症(2) 前回ビッグファイブ理論の概念について説明しました。 一般的に使用されている性格分析と言えるものなのですが、 脳科学者の恩蔵絢子氏によれば、「心理学的に、その人らしさ」を表すとなると、 このビッグファイブになるだろうとのこと。 しかしそれゆえに、認知症の人をこの理論に当てはめてしまうと、 私たちは大いなる勘違いをするということなのです。 認知症状が表出すると、何よりも「神経症的傾向」の不安や緊張感が増加します。 この不安が増長すると、それまで外向的、開放的であった人の気持ちは萎え始め、 誠実性は自分を苦しめることに繋がり、他者との協調どころではなくなってきます。 つまり、「神経症的傾向」での不安や緊張感が高まると、 どんなに外向的であった人も内向的になり、 開放性も、誠実性も、協調性もダウンしてしまうのです。 そして、それをビッグファイブ理論に当てはめると、 下記のようにその方の性格そのもが、不安症状だけが目立ち、 他の心理的活動が著しくダウンしてしてしまった人間に見えてしまうのです。 そして私たちも、この図の落とし穴にはまった見方をしてしまいます。 認知症の人の神経症的傾向の高まりに伴うBPSDにだけ目を奪われ、 本来ならまだまだ残されているその人らしさ(ダウンしてしまったその他の因子)も見えなくなり、 認知症の人を「ひとりの人」として見ずに 「認知症の大変な人」だけで見てしまいます。 介護者にも心理的影響は押し寄せます。 介護者としての立場からの不安や緊張感が増し、 介護者自身の心理的因子もかなりの影響を受けてしまいます。 誠実性の強い方は何が何でも自分が面倒見なければならないと、 オーバーフローするくらい頑張ろうとするかもしれません。 外向的な人はあれやこれやと聞いたり調べたりに必死になり過ぎ、 逆に内向的な人は、聞くこともできず抱え込むかもしれません。 私たちでも、神経症的傾向が強まれば、他の心理的因子に影響が出るのと同じです。 このようにビッグファイブ理論に当てはめると、人の変化が見て取れます。 しかし反面、ダウンしたり変化した状況だけでその人を見てしまうと、 本当のその人らしさが見えなくなってしまいます。 問題はここからです。 本当のその人らしさが見れるようにするのにはどうしたらよいのか? そのためには、認知症の人にも、ケアスタッフにも、介護家族にも、 不安や緊張感が増幅した部分へのアプローチとしての、 セキュアベース(安全基地づくり)が必要となります。 (つづく)   (参考・引用) 〇恩蔵絢子氏「脳科学から見た認知症」
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2023.12.06

トピックス
心理的概念からひもとく認知症 ビッグファイブとは、性格は5つの因子によって構成されているという学説のことです。 ビッグファイブは、世界で最も信憑性のある性格分析と言われており、 ビッグファイブを使った心理テストは世界中で活用されています。 この5つの因子の強弱が人によって違うため、 人それぞれのパーソナリティに違いが出るのというのがビッグファイブの学説の主張です。 そのため、認知症と直接関係しているものではありませんし、 認知症状を測るものでもありません。 ただ、認知症の人がどのような状況になってしまうのかという点ではわかりやすい指標となります。 ビッグファイブ理論   今回は、まずビッグファイブ理論について説明します。 この理論では、人の個性を5つの因子に分類しています。 その5つの因子について説明します。 「開放性」 知的好奇心が強く、想像力の豊かさなどが高いと開放性があります。 そのため、開放性が高い人は、新しいことに前向きで、冒険心があり、 アイデアを生み出すことを好み、想像力が豊かなタイプになります。 一方、開放性が低い人は、物事を決められた通りに進めることを好み、保守的で慎重なタイプと言えます。 どちらが良いとか悪いとかではなく、あくまでも指標として捉えてください。 「誠実性」 感情的にならず、勤勉であり、責任感の強さを測定します。 誠実性の高い人は、責任感の強さから、目的のために自身をコントロールすることができ、 達成力も高いのですが、こだわりの強い人や完璧主義が多いタイプと言えます。 誠実性の低い人は、計画的というよりは、感情的で直感的に行動するタイプと言えます。 きっちりと行うというより、気の向いたものは迅速に行動できるタイプと言えます。 「外向性」 社交性や積極性、活発さを見ることができます。 外向性の高い人は社交的であり、大人数との関わりを好み、押しが強く、 積極的に刺激を求める冒険的なタイプと言えます。 逆に外向性の低い人は,比較的一人の時間を好み、 思慮深く、考えて行動するタイプと言えます。 「協調性」 他者への共感力や配慮、思いやりを測定します。 協調性の高い人は、協力的で他人に親切、争いや対立を避け、気遣いができるタイプになります。 協調性の低い人は、周囲の人に全く関心がない、他人の気持ちを重要だと感じない、 ある意味マイペースとも言えます。 「神経症的傾向」(情緒安定性) 自分へのネガティブな刺激への反応の強さを見ます。 神経症的傾向の強い人は、緊張や不安、ストレスの多い環境や状況に身を置くと、 精神や身体の健康に影響が出ます。 ストレス耐性が弱い人と言えます。基本ネガティブ思考になります。 一方、この傾向が低い人は感情が安定していて、 悩むことやストレスを感じることが少ないタイプと言えます。 もしくはストレス対処が上手ともいえるかもしれません。 以上がビッグファイブ理論の説明となります。 例えば一項目5点として、自分が何点かを見ていきます。 必ずしも各項目が高い人が「いい人」という意味ではありません。 例えば誠実性の高い人は時に完璧主義になってしまいますし、 外向性の高い人は、人をも巻き込んでしまう強さが出てしまうかもしれません。 逆に協調性の低い人は、チームに馴染むということが難しいかもしれません。 人それぞれに得意不得意があるわけで、 それがその人のパーソナリティ、或いはその人らしさと言えます。 例えば私の場合、開放性も、外向性も、協調性も、誠実性も平均以下だと思います。 それが私ということになります。 問題は「神経症的傾向(情緒安定性)」になります。 認知症の有無に関係なく、その人の生活に何らかの影響を与えます。 そして特に、認知症状を発症した場合、この部分のダメージが大きくなるのです。 では次回、このビッグファイブ理論を元に、認知症の人のことについてお話しします。   (参考・引用)  〇「アチーブメントHRソリューション」ビッグファイブとは?  〇「心理学用語の学習」ビッグファイブ理論  〇「ダイレクトコミュニケーション」ビッグファイブ理論とは  〇恩蔵絢子「脳科学から見た認知症」
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2023.12.05

トピックス
ビッグファイブ理論と認知症 昨日はキャラバンメイト研修がありました。 参加者は市内の地域包括支援センターの職員でした。 何かと事案の多い包括職員には サポーター講座の実施も課せられているので 本当に大変だな~と思います。 しかし、サポーター講座は地道にコツコツと 認知症の人への理解を多くの方に広げていく作業です。 畑に種を蒔かないと、野菜や花々が育たないのと同じで サポーター講座は認知症の人の理解を広げる 大切な種まきの作業なのですね。 キャラバンメイト研修後、急いで高槻市まで足を向けました。 何かと勉強させてもらっている脳科学者の恩蔵絢子先生の講演でした。 挨拶の時、「同じ話で気恥ずかしいです」と、言われ恐縮されてましたが、 「いい曲は何度聴いても飽きないのです。それと同じです。」 と、返しましたが、今回のお話はさらにパワーアップしていました。 特に「Big Five」理論をベースにした認知症の人の理解は非常にわかりやすかったです。 ビッグファイブ理論は、アメリカの心理学者ルイス・R・ゴールドバーグ氏が提唱した 個人の性格に関する学説です。現在ではかなり浸透し、一般的に使われている理論ですが、 この理論から認知症の人の「その人らしさ」に迫る話は ケアの在り方と言い、納得できるものでした。 ビッグファイブ理論と認知症ケアについては、また後日詳しく書きたいと思います。  
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2023.11.06

トピックス
選手ウォッチングが楽しかった日本シリーズ 日本シリーズ、「阪神タイガース優勝おめでとうございます!」 前回の日本一が32年前ですから、知らない人も多いのではないでしょうか。 私は前回の優勝、見てましたよ。掛布、岡田、バース! 素晴らしかったですね。 それにしても32年って、凄い年月です。 さて、元阪急ブレーブスのファンだった私は、阪神タイガースのファンでもありました。 その昔、阪急対阪神の西宮市内日本シリーズを期待していたのですが、 当時は阪神が弱すぎて願いかなわずでした。 その阪急の流れをくむオリックスとの対戦は、両方とも好きなチームだけに どっちも応援、なのですが、選手一人一人のウォッチングが楽しかったです。 その中で一番強く印象に残ったのは、宇田川投手の涙でした。 ドラフトにもかからない育成選手から拾い上げられ、 でも彼はやさしすぎるというか、心が弱いのですね。 だからいい球を持っていても芽が出ない。 そこを人材育成頑張ってWBCにも出れるくらいの選手になったのですね。 それだけに打たれて、純粋すぎる心が崩れてしまったのでしょう。 彼を慰める選手たちの姿が印象的でした。 オリックスはこのように育成上がりの選手が多いのです。 選手を育てるのが上手なのでしょう。 一方、阪神はドラフト1位の選手がそのまま活躍しています。 ドラフト1位でも芽が出ない選手が多い中、 その才能をしっかりと引き出している球団とも言えます。 そういう意味で、選手一人一人のドラマが実に面白かったし、 人材育成としても見て楽しい二チームでした。 因みに初戦の山本投手と村上投手。 日本一の投手としての気負いが見て取れ、余裕がなかった山本由伸。 一方、無心に楽しく投げた村上投手の差が出ましたね。 逆に第6戦は、村上選手に無心に楽しむ思いが消え、 気負いが本来の投球を邪魔した感じです。 一方山本投手は、本来の実力を後半ほどしっかり出せたと言えるでしょう。 日本で見れるこれが最後の姿!を熱く見せてくれました。 隠れた才能を伸ばす、才能をさらに引っ張り出す、 本来の実力を出せるか出せないか、精神的なものが微妙に影響することなど試合を楽しむというより、 ひとり一人の選手を見ていく。 人材育成においても、人間観察力を磨くうえでも楽しい日本シリーズでした。 そして浪花節的かもしれませんが、これまで功労のあった湯浅、青柳、 そして中継ぎの功労者桐敷を出すところなど、 私の歳に近い岡田監督の采配の粋なところを感じました。 阪神タイガース優勝おめでとうございます! オリックスも素晴らしかった!
ブログ投稿画像 12月9日 東大阪商工会議所にて 東大阪市認知症フォーラム「つながる・支えあう~わたしたちにできること~」 が開催されました。 約140名の方が来られました。 今回の主体は若年性認知症の理解と支援です。 パネルディスカッションでは、 若年性認知症の妻を介護されている方の体験談を通じて 各関係機関の支援の状況などを伺いました。 (私が進行役をさせていただきました) 若年性認知症の方は、本人にとっても衝撃的であり、 それは家族にとっても同じです。 当事者の方をいかにサポートしていくかとともに 介護をされている方の人生をも大切にしてもらうためのサポートを行う。 そのためには関係機関のみならず、地域の方の理解も必要になりますね。 主治医先生、包括支援センター、ケアマネジャーそして介護者の方 それぞれに熱いお話しでした。 パネルディスカッションの後は、シンガーソングライター若林美樹さんの熱唱でした。 誰もが知っている「異邦人」は皆さんも一緒に歌っておられました。 そして若林さん自らが作詞作曲された若年性認知症の人の応援ソング 「あなたは大切な人」を最後に歌っていただきました。 この歌を始めて披露していただいたのは満開の桜の木の下でした。 その時も当事者の方が泣かれていたのですが、 この日も会場で泣かれている方がおられました。 フォーラム終了後は家族会を実施。 それぞれの思いを掃き出されていましたが、 本当に厳しい毎日を送っておられる状況がひしひしと伝わってきます。 気が付けば、陽がどっぷりとくれていましたが、 ご家族の方も帰り際は少し気持ちが楽になったのでしょうか。 少し元気になられた後ろ姿を見送りながら、私たちも会場を後にしました。
ブログ投稿画像 前回ビッグファイブ理論の概念について説明しました。 一般的に使用されている性格分析と言えるものなのですが、 脳科学者の恩蔵絢子氏によれば、「心理学的に、その人らしさ」を表すとなると、 このビッグファイブになるだろうとのこと。 しかしそれゆえに、認知症の人をこの理論に当てはめてしまうと、 私たちは大いなる勘違いをするということなのです。 認知症状が表出すると、何よりも「神経症的傾向」の不安や緊張感が増加します。 この不安が増長すると、それまで外向的、開放的であった人の気持ちは萎え始め、 誠実性は自分を苦しめることに繋がり、他者との協調どころではなくなってきます。 つまり、「神経症的傾向」での不安や緊張感が高まると、 どんなに外向的であった人も内向的になり、 開放性も、誠実性も、協調性もダウンしてしまうのです。 そして、それをビッグファイブ理論に当てはめると、 下記のようにその方の性格そのもが、不安症状だけが目立ち、 他の心理的活動が著しくダウンしてしてしまった人間に見えてしまうのです。 そして私たちも、この図の落とし穴にはまった見方をしてしまいます。 認知症の人の神経症的傾向の高まりに伴うBPSDにだけ目を奪われ、 本来ならまだまだ残されているその人らしさ(ダウンしてしまったその他の因子)も見えなくなり、 認知症の人を「ひとりの人」として見ずに 「認知症の大変な人」だけで見てしまいます。 介護者にも心理的影響は押し寄せます。 介護者としての立場からの不安や緊張感が増し、 介護者自身の心理的因子もかなりの影響を受けてしまいます。 誠実性の強い方は何が何でも自分が面倒見なければならないと、 オーバーフローするくらい頑張ろうとするかもしれません。 外向的な人はあれやこれやと聞いたり調べたりに必死になり過ぎ、 逆に内向的な人は、聞くこともできず抱え込むかもしれません。 私たちでも、神経症的傾向が強まれば、他の心理的因子に影響が出るのと同じです。 このようにビッグファイブ理論に当てはめると、人の変化が見て取れます。 しかし反面、ダウンしたり変化した状況だけでその人を見てしまうと、 本当のその人らしさが見えなくなってしまいます。 問題はここからです。 本当のその人らしさが見れるようにするのにはどうしたらよいのか? そのためには、認知症の人にも、ケアスタッフにも、介護家族にも、 不安や緊張感が増幅した部分へのアプローチとしての、 セキュアベース(安全基地づくり)が必要となります。 (つづく)   (参考・引用) 〇恩蔵絢子氏「脳科学から見た認知症」
ブログ投稿画像 ビッグファイブとは、性格は5つの因子によって構成されているという学説のことです。 ビッグファイブは、世界で最も信憑性のある性格分析と言われており、 ビッグファイブを使った心理テストは世界中で活用されています。 この5つの因子の強弱が人によって違うため、 人それぞれのパーソナリティに違いが出るのというのがビッグファイブの学説の主張です。 そのため、認知症と直接関係しているものではありませんし、 認知症状を測るものでもありません。 ただ、認知症の人がどのような状況になってしまうのかという点ではわかりやすい指標となります。 [caption id="attachment_5233" align="alignnone" width="2060"] ビッグファイブ理論[/caption]   今回は、まずビッグファイブ理論について説明します。 この理論では、人の個性を5つの因子に分類しています。 その5つの因子について説明します。 「開放性」 知的好奇心が強く、想像力の豊かさなどが高いと開放性があります。 そのため、開放性が高い人は、新しいことに前向きで、冒険心があり、 アイデアを生み出すことを好み、想像力が豊かなタイプになります。 一方、開放性が低い人は、物事を決められた通りに進めることを好み、保守的で慎重なタイプと言えます。 どちらが良いとか悪いとかではなく、あくまでも指標として捉えてください。 「誠実性」 感情的にならず、勤勉であり、責任感の強さを測定します。 誠実性の高い人は、責任感の強さから、目的のために自身をコントロールすることができ、 達成力も高いのですが、こだわりの強い人や完璧主義が多いタイプと言えます。 誠実性の低い人は、計画的というよりは、感情的で直感的に行動するタイプと言えます。 きっちりと行うというより、気の向いたものは迅速に行動できるタイプと言えます。 「外向性」 社交性や積極性、活発さを見ることができます。 外向性の高い人は社交的であり、大人数との関わりを好み、押しが強く、 積極的に刺激を求める冒険的なタイプと言えます。 逆に外向性の低い人は,比較的一人の時間を好み、 思慮深く、考えて行動するタイプと言えます。 「協調性」 他者への共感力や配慮、思いやりを測定します。 協調性の高い人は、協力的で他人に親切、争いや対立を避け、気遣いができるタイプになります。 協調性の低い人は、周囲の人に全く関心がない、他人の気持ちを重要だと感じない、 ある意味マイペースとも言えます。 「神経症的傾向」(情緒安定性) 自分へのネガティブな刺激への反応の強さを見ます。 神経症的傾向の強い人は、緊張や不安、ストレスの多い環境や状況に身を置くと、 精神や身体の健康に影響が出ます。 ストレス耐性が弱い人と言えます。基本ネガティブ思考になります。 一方、この傾向が低い人は感情が安定していて、 悩むことやストレスを感じることが少ないタイプと言えます。 もしくはストレス対処が上手ともいえるかもしれません。 以上がビッグファイブ理論の説明となります。 例えば一項目5点として、自分が何点かを見ていきます。 必ずしも各項目が高い人が「いい人」という意味ではありません。 例えば誠実性の高い人は時に完璧主義になってしまいますし、 外向性の高い人は、人をも巻き込んでしまう強さが出てしまうかもしれません。 逆に協調性の低い人は、チームに馴染むということが難しいかもしれません。 人それぞれに得意不得意があるわけで、 それがその人のパーソナリティ、或いはその人らしさと言えます。 例えば私の場合、開放性も、外向性も、協調性も、誠実性も平均以下だと思います。 それが私ということになります。 問題は「神経症的傾向(情緒安定性)」になります。 認知症の有無に関係なく、その人の生活に何らかの影響を与えます。 そして特に、認知症状を発症した場合、この部分のダメージが大きくなるのです。 では次回、このビッグファイブ理論を元に、認知症の人のことについてお話しします。   (参考・引用)  〇「アチーブメントHRソリューション」ビッグファイブとは?  〇「心理学用語の学習」ビッグファイブ理論  〇「ダイレクトコミュニケーション」ビッグファイブ理論とは  〇恩蔵絢子「脳科学から見た認知症」
ブログ投稿画像 昨日はキャラバンメイト研修がありました。 参加者は市内の地域包括支援センターの職員でした。 何かと事案の多い包括職員には サポーター講座の実施も課せられているので 本当に大変だな~と思います。 しかし、サポーター講座は地道にコツコツと 認知症の人への理解を多くの方に広げていく作業です。 畑に種を蒔かないと、野菜や花々が育たないのと同じで サポーター講座は認知症の人の理解を広げる 大切な種まきの作業なのですね。 キャラバンメイト研修後、急いで高槻市まで足を向けました。 何かと勉強させてもらっている脳科学者の恩蔵絢子先生の講演でした。 挨拶の時、「同じ話で気恥ずかしいです」と、言われ恐縮されてましたが、 「いい曲は何度聴いても飽きないのです。それと同じです。」 と、返しましたが、今回のお話はさらにパワーアップしていました。 特に「Big Five」理論をベースにした認知症の人の理解は非常にわかりやすかったです。 ビッグファイブ理論は、アメリカの心理学者ルイス・R・ゴールドバーグ氏が提唱した 個人の性格に関する学説です。現在ではかなり浸透し、一般的に使われている理論ですが、 この理論から認知症の人の「その人らしさ」に迫る話は ケアの在り方と言い、納得できるものでした。 ビッグファイブ理論と認知症ケアについては、また後日詳しく書きたいと思います。  
ブログ投稿画像 第7回目になる英田北地区「安心声掛けつながり訓練」が 11月25日、開催されました。 この4年間コロナ禍の中、細々と実施していたことはありましたが、 コロナ禍前の大勢の方が集まって、賑やかにかつ交流を深める 通常型訓練が復活したのです。 総勢130名近くの人達による大規模な声掛け訓練となりました。 河内警察署員も、校長先生も、一緒に訓練に参加していただきました。 詳細についてはまたブログに追記させてもらいますが、 地域住民の皆様の熱い思いが感じられる訓練となりました。 [caption id="attachment_5199" align="alignnone" width="1600"] 声掛けの練習 悪い例を演じています。[/caption]   また、以前の訓練の時にもあったのですが、 実際に訓練中に道迷いの方を発見して 自宅までお連れすることが、 何と今回もありました。 本当に身近におられるのだと痛感です。 そして早期発見、早期対応 それは病気だけでなく、 このような道迷いの方への発見も同じですね。 [caption id="attachment_5201" align="alignnone" width="1600"] 子どもたちも頑張りました[/caption]   なお、今回の様子は、ケーブルテレビ(J/COM)東大阪似て、 12月1日「虹色ネットワーク」で放送されます。  
ブログ投稿画像 日本シリーズ、「阪神タイガース優勝おめでとうございます!」 前回の日本一が32年前ですから、知らない人も多いのではないでしょうか。 私は前回の優勝、見てましたよ。掛布、岡田、バース! 素晴らしかったですね。 それにしても32年って、凄い年月です。 さて、元阪急ブレーブスのファンだった私は、阪神タイガースのファンでもありました。 その昔、阪急対阪神の西宮市内日本シリーズを期待していたのですが、 当時は阪神が弱すぎて願いかなわずでした。 その阪急の流れをくむオリックスとの対戦は、両方とも好きなチームだけに どっちも応援、なのですが、選手一人一人のウォッチングが楽しかったです。 その中で一番強く印象に残ったのは、宇田川投手の涙でした。 ドラフトにもかからない育成選手から拾い上げられ、 でも彼はやさしすぎるというか、心が弱いのですね。 だからいい球を持っていても芽が出ない。 そこを人材育成頑張ってWBCにも出れるくらいの選手になったのですね。 それだけに打たれて、純粋すぎる心が崩れてしまったのでしょう。 彼を慰める選手たちの姿が印象的でした。 オリックスはこのように育成上がりの選手が多いのです。 選手を育てるのが上手なのでしょう。 一方、阪神はドラフト1位の選手がそのまま活躍しています。 ドラフト1位でも芽が出ない選手が多い中、 その才能をしっかりと引き出している球団とも言えます。 そういう意味で、選手一人一人のドラマが実に面白かったし、 人材育成としても見て楽しい二チームでした。 因みに初戦の山本投手と村上投手。 日本一の投手としての気負いが見て取れ、余裕がなかった山本由伸。 一方、無心に楽しく投げた村上投手の差が出ましたね。 逆に第6戦は、村上選手に無心に楽しむ思いが消え、 気負いが本来の投球を邪魔した感じです。 一方山本投手は、本来の実力を後半ほどしっかり出せたと言えるでしょう。 日本で見れるこれが最後の姿!を熱く見せてくれました。 隠れた才能を伸ばす、才能をさらに引っ張り出す、 本来の実力を出せるか出せないか、精神的なものが微妙に影響することなど試合を楽しむというより、 ひとり一人の選手を見ていく。 人材育成においても、人間観察力を磨くうえでも楽しい日本シリーズでした。 そして浪花節的かもしれませんが、これまで功労のあった湯浅、青柳、 そして中継ぎの功労者桐敷を出すところなど、 私の歳に近い岡田監督の采配の粋なところを感じました。 阪神タイガース優勝おめでとうございます! オリックスも素晴らしかった!