ninchisho-yui-logo
menu

メニュー

clear ninchisho-yui-logo

「必見!最新情報」で記事を検索しました。

ブログ投稿画像

2021.08.13

必見!最新情報
ペルセウス座流星群が飛んだ夜 (ブログの振り返り2) センター長の石川です。 12日の深夜から13日にかけては、ペルセウス座流星群が一番流れる夜でした。 ところがこの季節に梅雨入りとは、前代未聞の天候です。 やはり地球の気候はおかしくなっていますね。 それをもたらしたのは、私たち人類そのものなのでしょう。 本来なら天の川がめっちゃきれいで そして流星群も見れたはず。 まぁ雲の上に行けば見れたのでしょうけど… 数年前に撮影したものです。昴の近くを流れました。   さて、ブログの振り返り 3月から5月です。 3月18日 若き日の私のとんでもない失敗談です。ウナギを見るたびにこの出来事を思い出し、心が疼きます。ウナギは好きですけど(苦笑) 3月30日 自分では当たり前だと思っていたことも、違う視点から見れば、それはどうなのかな?と思われてるかもしれません。違った視点で見て見ると、ああそうか!と思うこともあるかもですね。一度立ち止まって考えてみましょう。 4月30日 ケアの仕事は様々な人生を送ってきた方と関われる味わい深い仕事であり、しんどい状況でもちょっとした喜びを見いだすことが出来る仕事と言えますね。 5月29日 私たちは普段からどれだけ多くの認知機能を働かせているか。その認知機能にダメージを受けた認知症の方は、車の乗り降りはとても大変なのです。認知機能が厳しくなった時の状況理解が大切です。 次回は6月を振り返ります。
ブログ投稿画像

2021.08.11

必見!最新情報
お久しぶりのブログです(振り返り作業を行ってました) センター長の石川です。 暫くの間アーカイブの確認修正作業を行っていました。 ここで振り返ってみると、この時こんなことを書いてたんだなとか、 同じことばかり書いてるなとか、今となってはどうなのかな?とか、 色々と思うこともありました。 今回振り返りながら文章の修正も一部行いました。 そこでもう一度、読み返していただければ、あらためて理解していただける所も あるのではないかと思います。 とは言っても、数年分振り返るのも大変なので、 今年に入ってからの分だけでも読み返してもらえればと思います。 特にその中でピックアップしておきます。 今回はそのピックアップ第1回、1~2月分から簡単に紹介します。 1月8日 コロナ禍でダークサイトに乗るか、助けあう方に乗るかを書いたものです。 一度しかない人生、誹謗中傷する悪に手を染めるのは、人生もったいないですね。 1月26日 医師として頑張っていた方が若年性認知症になり、自分が崩壊していく中での苦しみやもがきを書きました。 その苦しみもがきを、私たちは「認知症の人の大変な行動」と醒めた目で見ているのではないかと。 2月5日 地位権力のある高齢者による不適切発言をきっかけに、認知症の人が軽蔑されている社会の風潮が浮かび上がりました。まるで認知症の人が害ある人のように。そこを間違えないで欲しいと言う内容でした。 2月11日 私の大いなる失敗談を載せています。本当に最低なことをやってますね。 私たちから見て困ってしまう行動も、本人にとっては「必死になって生きていこうとする自分自身への生命の証」なのです。 2月22日 見かた捉え方を変えてみると、また別の発想、考えが生まれるかもしれないと書きました。温かなユーモアを交えると、頭の柔軟性は増えていきます。 「それは間違ってる。」とだけを思ってしまうことの方が、間違っているのかもしれません。 以上2月までの主なブログの内容でした。 よければ読み直していただければと思います。 画面右側のアーカイブから見ることが出来ます。 次回は3~5月分のアーカイブです。
ブログ投稿画像

2021.07.22

必見!最新情報
認知症の人の気持ちをどう理解する?(2)~ダークサイトの誘惑~ 前回私たちの対人援助技術の上達を手助けしてくれる強力なトレーナーとは、 利用者、入居者(認知症の人)だと書きました。 この意味わかるでしょうか? 入居者は確かにケアが必要な方々です。 私たちケアスタッフ側がその衣食住を支えると言うことになります。 しかし、ここが危険なところで、 支える側ゆえの優位性と言うダークサイトへの誘惑が生じやすいということです。 利用者より優位な立場にいると言うことです。 ですから利用者のAさんがこうしたいと思っても、ケア側の都合に従わせるのです。 悪いことに、人間にあるミラーニューロン細胞は、「周囲に染まる」ことを促進してしまう細胞で、 周りがみんなダークサイトなら、それが普通に思ってしまうのです。 例えば寄ってたかってSNSで批判するのも、それ自体がおかしいことだとわからなくなるのです。 このダークサイトにはまってしまうと、 利用者、入居者は、私たちの対人援助技術向上のためのトレーナーにはなってもらえなくなります。 前回、少し学べば、そして柔軟な思考を持てば、 「対人援助技術」は少しずつ身に付いていきますと書きましたが、それは私たちの心掛け次第でもあるのです。 私たちの心が柔軟ならば、介護職はお金をもらいながら、 より良い介護技術を利用者から学ばせてもらうことになるのです。 それも多様なトレーナー(利用者)から。 日々、働きまわってしんどい毎日でしょうが、 毎日着実に、トレーナーから技術を磨かせてもらっているのです。めっちゃ、お得ですやん! でももし、常にケア側の優位性の中と言うダークサイトにいるのなら、 トレーナーにはそっぽを向かれ、自分にはダークなイメージだけがついて、 それがトレードマークになってしまうでしょう。 結局自分の人生を損することになります。 と、言葉で書いてもわかりづらいかもしれません。 これを劇画風?やアニメ風にして思い浮かべればわかりやすいかもしれません。 ダークサイトにはまると言うことは、あなたが悪者で登場するということです。 劇画の主人公になるならば、ダークな主人公より、 かっこいい(容姿だけでなく)主人公になることを想像してみましょう。 もし自分が介護劇画やアニメーションの主人公ならば、どう描かれたいのか。 そのように想像してみればわかりやすいかもしれません。 あなたはダークな介護者として劇画に登場したいですか?…   センター長の石川でした。
ブログ投稿画像

2021.07.20

必見!最新情報
第66回灼熱のネットワーク委員会開催される。 センター長の石川です。 7月20日、第66回英田地区認知症ケアネットワーク委員会が、英田公民分館で開催されました。 ところが、なんと会場のクーラーが故障していて全く冷えません。 ほかの部屋のクーラーも故障していて、稼働しているところは他の方が使われていて、 結局酷暑の中の委員会となりました。 しかしながら、地域の会長からは独居の人の状況を心配(コロナワクチンなど)する声や、 教育委員会室長からは、最近ヤングケアラーのことが課題になっているので、 実状について調査中であるとの意見が出されました。 地域包括ケア課からは、認知症ワーキンググループや、若年性認知症の方の集いの説明などがありました。 2023年には若年性認知症の方の全国大会が東大阪で開催される旨は私から報告しました。 いずれにしても、地域に根差すネットワーク委員会、様々な活動との連携も必要になってきますねということでした。 と、暑い中40分に短縮したものの、中味の濃い委員会でしたが、とにかく暑かったです。 委員の皆様、ありがとうございました。 古い建物の古いクーラー、直らないだろうな~
ブログ投稿画像

2021.07.16

必見!最新情報
認知症の人の気持ちをどう理解する?(1) センター長の石川です 認知症の人であってもなくても、そもそも相手の気持ちを理解すると言うのは至難の業です。 基本、人の気持ちは簡単にわかるものではないですね。 それにはまず、自分自身の問題があります。 一人ひとりの中には自分自身が住んでいますよね?  当たり前の話ですが、それぞれの人にそれぞれに個性があるように、 私たちの中には、様々な価値観や意志、趣味嗜好から好き嫌いまで、 自分のパーソナリティを形作るあらゆるものが詰まっています。 つまり私たちの頭の中には、自分自身が一杯詰まっているので、 本来人の思いを受け入れると言うのは、とても苦手なのです。 ですから、この仕事でよく言われる 「相手の立場になって考えなさいとか、相手の気持ちを受容しなさい」とかいうのは、 実はできなくて当たり前なのです。 認知症の人の気持ちを理解するのは、さらに次元が高いと思ってしまうかもしれません。 ところがこの対人援助職と言う仕事は、他の人の考えや思いを受容すると言う、 とんでもないことをやっていかなければなりません。 まして、コミュニケーションもできない認知症の人の理解となると、 めちゃくちゃ難しいものに思えてしまうのです。 さて、困りましたね。 本来私たちは、人の思いや感じていることを受け止めることが苦手なのに! だからこそ、私たちには「対人援助技術」という、技術を持つことで、この苦手な壁を越えていけるのです。 また、認知症の人の状況を理解できれば、それ程難しいものでもありません。 では「技術」ってなんだ? 例えば、運転が全くできなかった人が、教習所に通い、運転技術を学び、 そして実際の公道を走ることで運転技術を向上させていきます。 それと同じことです。 少し学べば、そして柔軟な思考を持てば、「対人援助技術」は少しずつ身に付いていきます。 運転が公道を走れば上達していくように、「対人援助技術」もケアの現場の中で上達していくのです。 特に介護福祉士などの有資格者は、運転で生計を立てているプロドライバーと同様に、 プロとしての技術を身に着けていかなければならないのです。 そう言われると大変だと思いますが、 私たちには強力なトレーナーがいます。 私たちの対人援助技術の上達を手助けしてくれる、 利用者(認知症の人)という強力なトレーナーがいるのです。 (つづく)
ブログ投稿画像

2021.07.10

必見!最新情報
「アドボケーターについて」(その2)ケア従事者の使命 アドボケーター(advocater)の話、第2回目になります。 ちょっと、厳しめのことを書きます。 アドボケーターとは、「代弁者」と言う意味になります。 私たち対人援助職に就くものとして、必ず身に着けておかなければならない技術のひとつです。 繰り返します。 ケアマネジャーやケアワーカーなど対人援助を行う職業に就くものとして、 必ず知っておくべきものであり、また技術として持っておかなければならないのが「アドボケーター」つまり「代弁者」としての役割なのです。 では、誰の「代弁者」なのか? もちろん、私たちが支援している利用者のことになります。 特に自分の意志表示が厳しい認知症の人は、私たち側の判断だけで取り決めてしまうことが多々生じます。 そこで忘れてはならないのが、「本人の意思(意志)」です。 しかし、認知症の人の意思なんかわからない、 コミュニケーションができない人の思いなんてわからないと思うかもしれません。 ところが個々の意思の尊重は、私たち対人援助職に課せられている重要な役割なのです。 特に認知症の人の場合、アドボケーターをわかりやすく言えば、 その人のアバターになったつもりで考えることが必要です。 アバターのようなお花ですね   そして何よりも忘れてはならないことは、 入居利用者、特に認知症の人の側に立って考え、発言できるのは、 八百屋さんでも、魚屋さんでも、銀行員でも、警察官でもなく、 一番身近にいるケア従事者しかいないのです。 私たちが認知症の人(入居者)の思いに立たなければ、誰が立つのか!? 家族も今は入ることは出来ません。 このような状況の中で、認知症の人はわからない、伝えられない不安や孤独の中で、 誰も味方がなく、ケア側の言われるままに生きていかなければならないのです。 繰り返します。 「私たちが認知症の人の思いを汲まなければ、誰がその思いをわかってあげられるのか? 専門職である私たちしかいないのです。これは専門職の使命ともいえることです。」 例えば、カンファレンスの時、 認知症のAさんのアバター役(アドボケーター)を設け、本人の意思であろうことを発言します。 ある意味Aさんのアバターは、Aさんの弁護人と言う役割も担うのです。 例えばAさんの行動に困ったケア職員が、 その行動をなんとかしてほしいとカンファレンスで発言するとします。 この時Aさんのアバター役は、Aさんになり代わって、Aさんの思いを伝えるのです。 もしかしたら、Aさんの行動にはケア側の問題があったということもあるかもしれません。 誰かがAさんの立場に立たないと、全てはケア側の都合で決められて行ってしまうのです。 このように、カンファレンスではケア側だけの思いで何もかも決めるのではなく、 本人が意思表示できない人ならば、 その人のアバター役(アドボケーター)を職員の一人に設定しておくのです。 このアバター役を担った人は、とことん本人の思いを理解することを行っておかないと、 アバターにはなれません。 そのためにどうするかは、後日また掲載したいと思います。
ブログ投稿画像

2021.07.05

必見!最新情報
「若年性認知症の方の集い」レポート センター長の石川です。 コロナ禍の影響で、2か月中止になっていた「若年性認知症の方の集い(楽Café)」が、 若江岩田で開催されました。 今回の参加者は、50歳代の方が2名、60歳代前半の方が2名でした。 ご本人への関りと、介護家族の話を伺う二つのグループに分かれて行います。 9月に市役所でのお弁当配り実施予定だそうです。   新規の方もおられたので、前半はご本人の様子をうかがいながら、 後半は介護家族の方の話を聞いてきました。 当事者の方と関わると、介護家族の方の苦労が浮かび上がってきます。 今回、当事者の方はオリジナルマスク作りにチャレンジです。   私たちは毎分毎秒、瞬時に様々なことを、認知機能を働かせて理解し、行動していきますが、 ひとたび、その「瞬時に理解する認知機能」が支障をきたしだすと、 認知機能が正常な人とのギャップが大きく出てしまいます。 直前のことを忘れてしまったり、コミュニケーションがちぐはぐになる それだけで介護家族のストレスは、オーバーフローしてしまうのです。 そしてご本人も必死で、何とか「わかっている自分」を取り繕うとします。 ですから一見ごく普通の方です。 しかし、その一見ごく普通であるがゆえ、介護家族の苦労は増加してしまいます。 若年性認知症の方の場合、生活上の問題も出てきますし、家族の心の傷も生じてしまいます。 しかし実際には、それらのフォロー体制は確立されていないのが現状です。 「シチダンカ」希少な花だそうです。   当事者の方をサポートするとともに、介護家族もサポートする。 どちらも不可欠な両輪ですね。 介護家族同士のお話しでは、家族間同士のアドバイスが多く、これは凄い有効性があります。 そしてご本にに対しては、前回のブログで前触れしましたが、 私たちは「アドボケーター」としての役割を発揮していかなければならないのです。  
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 12日の深夜から13日にかけては、ペルセウス座流星群が一番流れる夜でした。 ところがこの季節に梅雨入りとは、前代未聞の天候です。 やはり地球の気候はおかしくなっていますね。 それをもたらしたのは、私たち人類そのものなのでしょう。 本来なら天の川がめっちゃきれいで そして流星群も見れたはず。 まぁ雲の上に行けば見れたのでしょうけど… [caption id="attachment_3084" align="alignnone" width="982"] 数年前に撮影したものです。昴の近くを流れました。[/caption]   さて、ブログの振り返り 3月から5月です。 3月18日 若き日の私のとんでもない失敗談です。ウナギを見るたびにこの出来事を思い出し、心が疼きます。ウナギは好きですけど(苦笑) 3月30日 自分では当たり前だと思っていたことも、違う視点から見れば、それはどうなのかな?と思われてるかもしれません。違った視点で見て見ると、ああそうか!と思うこともあるかもですね。一度立ち止まって考えてみましょう。 4月30日 ケアの仕事は様々な人生を送ってきた方と関われる味わい深い仕事であり、しんどい状況でもちょっとした喜びを見いだすことが出来る仕事と言えますね。 5月29日 私たちは普段からどれだけ多くの認知機能を働かせているか。その認知機能にダメージを受けた認知症の方は、車の乗り降りはとても大変なのです。認知機能が厳しくなった時の状況理解が大切です。 次回は6月を振り返ります。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 暫くの間アーカイブの確認修正作業を行っていました。 ここで振り返ってみると、この時こんなことを書いてたんだなとか、 同じことばかり書いてるなとか、今となってはどうなのかな?とか、 色々と思うこともありました。 今回振り返りながら文章の修正も一部行いました。 そこでもう一度、読み返していただければ、あらためて理解していただける所も あるのではないかと思います。 とは言っても、数年分振り返るのも大変なので、 今年に入ってからの分だけでも読み返してもらえればと思います。 特にその中でピックアップしておきます。 今回はそのピックアップ第1回、1~2月分から簡単に紹介します。 1月8日 コロナ禍でダークサイトに乗るか、助けあう方に乗るかを書いたものです。 一度しかない人生、誹謗中傷する悪に手を染めるのは、人生もったいないですね。 1月26日 医師として頑張っていた方が若年性認知症になり、自分が崩壊していく中での苦しみやもがきを書きました。 その苦しみもがきを、私たちは「認知症の人の大変な行動」と醒めた目で見ているのではないかと。 2月5日 地位権力のある高齢者による不適切発言をきっかけに、認知症の人が軽蔑されている社会の風潮が浮かび上がりました。まるで認知症の人が害ある人のように。そこを間違えないで欲しいと言う内容でした。 2月11日 私の大いなる失敗談を載せています。本当に最低なことをやってますね。 私たちから見て困ってしまう行動も、本人にとっては「必死になって生きていこうとする自分自身への生命の証」なのです。 2月22日 見かた捉え方を変えてみると、また別の発想、考えが生まれるかもしれないと書きました。温かなユーモアを交えると、頭の柔軟性は増えていきます。 「それは間違ってる。」とだけを思ってしまうことの方が、間違っているのかもしれません。 以上2月までの主なブログの内容でした。 よければ読み直していただければと思います。 画面右側のアーカイブから見ることが出来ます。 次回は3~5月分のアーカイブです。
ブログ投稿画像 前回私たちの対人援助技術の上達を手助けしてくれる強力なトレーナーとは、 利用者、入居者(認知症の人)だと書きました。 この意味わかるでしょうか? 入居者は確かにケアが必要な方々です。 私たちケアスタッフ側がその衣食住を支えると言うことになります。 しかし、ここが危険なところで、 支える側ゆえの優位性と言うダークサイトへの誘惑が生じやすいということです。 利用者より優位な立場にいると言うことです。 ですから利用者のAさんがこうしたいと思っても、ケア側の都合に従わせるのです。 悪いことに、人間にあるミラーニューロン細胞は、「周囲に染まる」ことを促進してしまう細胞で、 周りがみんなダークサイトなら、それが普通に思ってしまうのです。 例えば寄ってたかってSNSで批判するのも、それ自体がおかしいことだとわからなくなるのです。 このダークサイトにはまってしまうと、 利用者、入居者は、私たちの対人援助技術向上のためのトレーナーにはなってもらえなくなります。 前回、少し学べば、そして柔軟な思考を持てば、 「対人援助技術」は少しずつ身に付いていきますと書きましたが、それは私たちの心掛け次第でもあるのです。 私たちの心が柔軟ならば、介護職はお金をもらいながら、 より良い介護技術を利用者から学ばせてもらうことになるのです。 それも多様なトレーナー(利用者)から。 日々、働きまわってしんどい毎日でしょうが、 毎日着実に、トレーナーから技術を磨かせてもらっているのです。めっちゃ、お得ですやん! でももし、常にケア側の優位性の中と言うダークサイトにいるのなら、 トレーナーにはそっぽを向かれ、自分にはダークなイメージだけがついて、 それがトレードマークになってしまうでしょう。 結局自分の人生を損することになります。 と、言葉で書いてもわかりづらいかもしれません。 これを劇画風?やアニメ風にして思い浮かべればわかりやすいかもしれません。 ダークサイトにはまると言うことは、あなたが悪者で登場するということです。 劇画の主人公になるならば、ダークな主人公より、 かっこいい(容姿だけでなく)主人公になることを想像してみましょう。 もし自分が介護劇画やアニメーションの主人公ならば、どう描かれたいのか。 そのように想像してみればわかりやすいかもしれません。 あなたはダークな介護者として劇画に登場したいですか?…   センター長の石川でした。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 7月20日、第66回英田地区認知症ケアネットワーク委員会が、英田公民分館で開催されました。 ところが、なんと会場のクーラーが故障していて全く冷えません。 ほかの部屋のクーラーも故障していて、稼働しているところは他の方が使われていて、 結局酷暑の中の委員会となりました。 しかしながら、地域の会長からは独居の人の状況を心配(コロナワクチンなど)する声や、 教育委員会室長からは、最近ヤングケアラーのことが課題になっているので、 実状について調査中であるとの意見が出されました。 地域包括ケア課からは、認知症ワーキンググループや、若年性認知症の方の集いの説明などがありました。 2023年には若年性認知症の方の全国大会が東大阪で開催される旨は私から報告しました。 いずれにしても、地域に根差すネットワーク委員会、様々な活動との連携も必要になってきますねということでした。 と、暑い中40分に短縮したものの、中味の濃い委員会でしたが、とにかく暑かったです。 委員の皆様、ありがとうございました。 古い建物の古いクーラー、直らないだろうな~
ブログ投稿画像 センター長の石川です 認知症の人であってもなくても、そもそも相手の気持ちを理解すると言うのは至難の業です。 基本、人の気持ちは簡単にわかるものではないですね。 それにはまず、自分自身の問題があります。 一人ひとりの中には自分自身が住んでいますよね?  当たり前の話ですが、それぞれの人にそれぞれに個性があるように、 私たちの中には、様々な価値観や意志、趣味嗜好から好き嫌いまで、 自分のパーソナリティを形作るあらゆるものが詰まっています。 つまり私たちの頭の中には、自分自身が一杯詰まっているので、 本来人の思いを受け入れると言うのは、とても苦手なのです。 ですから、この仕事でよく言われる 「相手の立場になって考えなさいとか、相手の気持ちを受容しなさい」とかいうのは、 実はできなくて当たり前なのです。 認知症の人の気持ちを理解するのは、さらに次元が高いと思ってしまうかもしれません。 ところがこの対人援助職と言う仕事は、他の人の考えや思いを受容すると言う、 とんでもないことをやっていかなければなりません。 まして、コミュニケーションもできない認知症の人の理解となると、 めちゃくちゃ難しいものに思えてしまうのです。 さて、困りましたね。 本来私たちは、人の思いや感じていることを受け止めることが苦手なのに! だからこそ、私たちには「対人援助技術」という、技術を持つことで、この苦手な壁を越えていけるのです。 また、認知症の人の状況を理解できれば、それ程難しいものでもありません。 では「技術」ってなんだ? 例えば、運転が全くできなかった人が、教習所に通い、運転技術を学び、 そして実際の公道を走ることで運転技術を向上させていきます。 それと同じことです。 少し学べば、そして柔軟な思考を持てば、「対人援助技術」は少しずつ身に付いていきます。 運転が公道を走れば上達していくように、「対人援助技術」もケアの現場の中で上達していくのです。 特に介護福祉士などの有資格者は、運転で生計を立てているプロドライバーと同様に、 プロとしての技術を身に着けていかなければならないのです。 そう言われると大変だと思いますが、 私たちには強力なトレーナーがいます。 私たちの対人援助技術の上達を手助けしてくれる、 利用者(認知症の人)という強力なトレーナーがいるのです。 (つづく)
ブログ投稿画像 アドボケーター(advocater)の話、第2回目になります。 ちょっと、厳しめのことを書きます。 アドボケーターとは、「代弁者」と言う意味になります。 私たち対人援助職に就くものとして、必ず身に着けておかなければならない技術のひとつです。 繰り返します。 ケアマネジャーやケアワーカーなど対人援助を行う職業に就くものとして、 必ず知っておくべきものであり、また技術として持っておかなければならないのが「アドボケーター」つまり「代弁者」としての役割なのです。 では、誰の「代弁者」なのか? もちろん、私たちが支援している利用者のことになります。 特に自分の意志表示が厳しい認知症の人は、私たち側の判断だけで取り決めてしまうことが多々生じます。 そこで忘れてはならないのが、「本人の意思(意志)」です。 しかし、認知症の人の意思なんかわからない、 コミュニケーションができない人の思いなんてわからないと思うかもしれません。 ところが個々の意思の尊重は、私たち対人援助職に課せられている重要な役割なのです。 特に認知症の人の場合、アドボケーターをわかりやすく言えば、 その人のアバターになったつもりで考えることが必要です。 [caption id="attachment_1471" align="alignnone" width="650"] アバターのようなお花ですね[/caption]   そして何よりも忘れてはならないことは、 入居利用者、特に認知症の人の側に立って考え、発言できるのは、 八百屋さんでも、魚屋さんでも、銀行員でも、警察官でもなく、 一番身近にいるケア従事者しかいないのです。 私たちが認知症の人(入居者)の思いに立たなければ、誰が立つのか!? 家族も今は入ることは出来ません。 このような状況の中で、認知症の人はわからない、伝えられない不安や孤独の中で、 誰も味方がなく、ケア側の言われるままに生きていかなければならないのです。 繰り返します。 「私たちが認知症の人の思いを汲まなければ、誰がその思いをわかってあげられるのか? 専門職である私たちしかいないのです。これは専門職の使命ともいえることです。」 例えば、カンファレンスの時、 認知症のAさんのアバター役(アドボケーター)を設け、本人の意思であろうことを発言します。 ある意味Aさんのアバターは、Aさんの弁護人と言う役割も担うのです。 例えばAさんの行動に困ったケア職員が、 その行動をなんとかしてほしいとカンファレンスで発言するとします。 この時Aさんのアバター役は、Aさんになり代わって、Aさんの思いを伝えるのです。 もしかしたら、Aさんの行動にはケア側の問題があったということもあるかもしれません。 誰かがAさんの立場に立たないと、全てはケア側の都合で決められて行ってしまうのです。 このように、カンファレンスではケア側だけの思いで何もかも決めるのではなく、 本人が意思表示できない人ならば、 その人のアバター役(アドボケーター)を職員の一人に設定しておくのです。 このアバター役を担った人は、とことん本人の思いを理解することを行っておかないと、 アバターにはなれません。 そのためにどうするかは、後日また掲載したいと思います。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 7月7日 七夕ですが、心和やらぐどころか、 天の川は厚い雲に覆われ、豪雨に襲われている状況ですね。 [caption id="attachment_2865" align="alignnone" width="1024"] ここ一年、ろくに星空撮影できませんでした。これまで撮りためていた天の川です。[/caption] ただ、天の川自体はしっかりと雲の上で輝いています。 ベガとアルタイルと書くと、ロマンがないですが、 ベガが織姫星(天の川から少し離れたところで輝いています) アルタイルが彦星ですね。 地球からの距離はベガと25光年、アルタイルとは17光年 1光年は約9兆5千億キロですから、 ベガの場合、地球から9兆5千億×25キロ向こうにあると言うことです。 [caption id="attachment_2863" align="alignnone" width="1024"] ふたつの星は、結構距離が離れています。[/caption] ベガとアルタイルの間も約14光年離れており、 織姫と彦星が光速移動しても7年もかかるのですね~ もっとも、ふたつの星とも、その寿命が80億~100億と言われているので、 その間には、十分逢える?ということですね。 [caption id="attachment_2864" align="alignnone" width="1024"] 少し感度をあげると、これだけの星が写ります。[/caption] でも何故願い事を書くようになったのでしょうかね~  
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 コロナ禍の影響で、2か月中止になっていた「若年性認知症の方の集い(楽Café)」が、 若江岩田で開催されました。 今回の参加者は、50歳代の方が2名、60歳代前半の方が2名でした。 ご本人への関りと、介護家族の話を伺う二つのグループに分かれて行います。 [caption id="attachment_2854" align="aligncenter" width="1024"] 9月に市役所でのお弁当配り実施予定だそうです。[/caption]   新規の方もおられたので、前半はご本人の様子をうかがいながら、 後半は介護家族の方の話を聞いてきました。 当事者の方と関わると、介護家族の方の苦労が浮かび上がってきます。 [caption id="attachment_2853" align="alignnone" width="1024"] 今回、当事者の方はオリジナルマスク作りにチャレンジです。[/caption]   私たちは毎分毎秒、瞬時に様々なことを、認知機能を働かせて理解し、行動していきますが、 ひとたび、その「瞬時に理解する認知機能」が支障をきたしだすと、 認知機能が正常な人とのギャップが大きく出てしまいます。 直前のことを忘れてしまったり、コミュニケーションがちぐはぐになる それだけで介護家族のストレスは、オーバーフローしてしまうのです。 そしてご本人も必死で、何とか「わかっている自分」を取り繕うとします。 ですから一見ごく普通の方です。 しかし、その一見ごく普通であるがゆえ、介護家族の苦労は増加してしまいます。 若年性認知症の方の場合、生活上の問題も出てきますし、家族の心の傷も生じてしまいます。 しかし実際には、それらのフォロー体制は確立されていないのが現状です。 [caption id="attachment_2855" align="alignnone" width="1024"] 「シチダンカ」希少な花だそうです。[/caption]   当事者の方をサポートするとともに、介護家族もサポートする。 どちらも不可欠な両輪ですね。 介護家族同士のお話しでは、家族間同士のアドバイスが多く、これは凄い有効性があります。 そしてご本にに対しては、前回のブログで前触れしましたが、 私たちは「アドボケーター」としての役割を発揮していかなければならないのです。