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2021.08.17
認知症の教室(専門職用)2021.08.14
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認知症の教室(専門職用)
若年性の方との出会いの項で、途中で止まっていたFさん(ここではAさんに言い変えます)のケースを通じて、
認知症の人の心の世界に近づいていきたいと思います。
Aさんのケースをおさらいすると、50歳代の若年性認知症の女性です。
当時私は今でいう認知症対応型デイサービスの職員でした。
恐らくは日本でまだ数カ所しかなかった認知症の方へのデイサービスセンターでした。
センターと言うとでかい建物を想像しますが、
古い民家を改築したもので、約10名ほどが利用されていました。
Aさんの認知症はかなり進行しており、マンションに迎えに行くと常に真っ赤な顔で激怒されています。
たまにドアを開けた途端、物が飛んでくることもありました。
興奮しているAさんを二人掛かりで誘導するのですが、
エレベーターの中で私たち職員をはねのけようと怒りを爆発させ、
エレベーターが停まるほどになったこともあります。
車の乗り降りも一苦労。やっと乗ってもらったと思うと、今度は降りてくれません。毎回四苦八苦でした。
デイサービス利用者の皆さんは高齢者ばかりで、その中に若いAさんが加わります。
Aさんは常に声掛けすると落ち着かれ、笑顔も出るのですが、時々興奮状態になります。
その場合、外に出てボール投げやボール蹴りなどをしてその怒りを発散してもらいました。
とにかく若いので、力は有り余っているのです。
しかし、怒りを発散すると落ち着かれて水分を摂ってくれ笑顔が戻ります。
しかしお昼の待機中は一人で全員に関わらなければなりません。
そのようなときにAさんが激怒し始めたら、他の利用者にとっても危険な状況になります。
その場を離れることが出来ないので、部屋の中でAさんと相撲のように、がっぷり四つに組みます。
そのままAさんの怒りが収まるまで押し合いへし合いをしたのでした。
そうして興奮状態を収めていったのです。
このようにケア職員からすると、本当に悪戦苦闘のAさんのケア状況でした。
しかし、この時のAさんの心の世界はどのようなものだったのでしょうか?
Aさんはどのような状況に置かれていたのでしょうか?
そのAさんの思いを知るためには、まず「認知機能」と言うものを理解しなくてはなりません。
私たちにとって当たり前にある機能が、当り前に働かなくなることなのです。
(つづく)
2021.07.24
認知症の教室(専門職用)2021.07.22
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