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雲は一瞬一瞬に姿を変えていきますね
まるで魔術師のような芸術家
時間が停まらない限り
雲も大地も人間も
そして心の中も変化していくのです。
人の心も雲のように変化します。
時に暗雲となり、雷を轟かせ
人を不安にさせると思えば
ふわふわとのんびりと
まるでほくそ笑んでいるかのように
人の心を和ませてくれることも
雲って人の心のような存在です。
当然、認知症という病気になっても
感情は私たちと同じ
時に雷雲になり、時にのんびり浮かぶ雲になる
感情の動きは何ら変わらないのに
私たちは認知症のせいにしてしまうのです。
でも雲一つない、快晴のような心も
やっぱり欲しいですよね。
コロナ、物価高、誹謗中傷、そして戦争…
人の心は、快晴には程遠いのかもしれません…
今日は8月6日ですね。
広島に原爆が投下されてから77年
人々の記憶から忘れられていくことが多くなっているのでしょうか。
しかし、乳児、幼児、児童、生徒…
あらゆる多くの子どもたちが瞬時に命を奪われました。
決して忘れてはならない記憶として、語り継いでいかなければならないことですね。
記憶
認知症になると、その記憶が失われていくことになります。
しかし、記憶は簡単に「失われる」だけで片付けるにはあまりにも複雑です。
直近のことは覚えられなくても、随分昔のことをしっかりと覚えていたりもします。
或いは過去の記憶が、自分に都合の良い記憶として残っている場合もあります。
その記憶によって、私たちは日常生活を行っています。
記憶は複雑多岐、複雑怪奇なるものですね。
認知症の人の記憶と行動について、
脳科学者の恩蔵絢子先生の本をもとに順次紹介していきたいと思います。
2022.08.04
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いぶし銀
「見た目の華やかさはないが実力や魅力があるもの」
私は彼のことを「いぶし銀のようなケアマネジャー」と呼び、尊敬していました。
彼とはわずか3年間しか仕事を共にしませんでしたが、
その謙虚で真摯な姿勢を見るたびに、いつも自分は何をやってんだかと思った次第です。
彼の名前から、浮かんだ言葉が「月に咲く花」でした。
月に花なんか咲かない?
いやいやそのような場所であっても花を咲かせてくれるような存在だったのです。
今年に入って私は、二人の若く熱き思いを持った後輩を病気で亡くしました。
将来を託せる人の早逝は、痛手です。
本当に全てにおいて心が痛むことなのです。
同時に、いつどこでどうなるかわからない人生。
一日一日を無駄に過ごすことがないようにしたいものですね。
どんなに暑くてもどんなに寒くても
宮沢賢治の詩のように、自転車で走り回っていた彼の姿が
今でも目に浮かびます。
石川が詩を改変しました。
「雨ニモマケズ」
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けず
新型コロナウイルスの脅威と恐怖の中でも
丈夫なからだと心をもち
決して怒らず
いつも冷静に対処し、利用者には笑っている
一日に、相談・訪問・デイ・ショート
守るべき人たちのことを
よく見聞きし分かり
そして忘れず
地域の住民や高齢者にとって
灯台のような建物から
東に病気の高齢者あれば
行って適切なマネジメントをし
西に疲れた介護者あれば
行ってそのつらさを受け止め
南に死にそうな人があれば
行って看取りを支え
北に認知症の人が不安の中にいれば
あたたかなまなざしと言葉をかけ
新型コロナウイルスの恐怖に怯えながらも
日照りの時は汗を流して自転車をこぎ
寒い冬も北風に負けずに歩き
マスコミにはその地味な努力を
褒められもせず
苦にもされず
それでもひたすら頑張っている
そういういぶし銀のようなあなたを
私は
誇りに思いたい。
2022.07.26
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