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「必見!最新情報」で記事を検索しました。

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2022.09.02

必見!最新情報
認知症の人が狙われている!みんなで気をつけて! センター長の石川です。 コロナ禍が続く中、「騙す」犯罪が急増しています。 特に高齢者、さらには認知症の人が狙われています。 その被害の84%が高齢者なのです。 「騙して金を盗る」行為は、特殊詐欺(還付金詐欺)のみならず、悪徳商法、さらには霊感商法など多岐に及んでいます。 老夫婦、一人暮らしの人は特に危険性が高いので、常日頃からご家族のチェックが必要です。 新聞記事にもあるように、電話への対策、特に「この電話は録音されています」のメッセージは効果があると言われています。 またご家族がおられない場合は、ケアマネジャー、地域包括職員などによる公的機関職員による支援体制も必要になるでしょう。   私が地域包括職員だった時代に、「変な電話が掛かってきたら、『地域包括さんに聞いてから』と強く返事してください」と伝え、 或いは電話の前にその旨を書いた紙を貼っておきました。 そう返事するだけで二度と同一者からは電話は掛かってきませんでした。 常に誰かが見守ってるよという認識を騙す側に感じさせることが必要でしょう。 しかし騙す側もますます巧妙になってきます。 私たちも「うちの親に限って」ではなく、「あの人は大丈夫」ではなくて、 常に知らない人の訪問、電話はチェックするということが必要不可欠と言えます。 なお、還付金詐欺は、少しの返金もうれしい庶民だけでなく、 貯金額が多い人でもお金が入るのならと引っ掛かってしまう人も多いようです。 ただコツコツと地道に必死に働いてお金を貯めてきた庶民の汗一杯の貯金が、 一つの騙しであっという間になくなってしまうのは、あまりにも切ないですね。 皆さんの目配り、気配りよろしくお願いします。
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2022.09.01

必見!最新情報
音楽という「しつらえ」 オリバー・サックス博士が亡くなってから7年 俳優ロビン・ウイリアムスが亡くなってから8年 そして映画「レナードの朝」が公開されてから30年 いずれも、誰や?なんや古い映画やなって、今の若い人は思うでしょうね。 映画「レナードの朝」の原作者がオリバー・サックス博士 そのサックス博士を演じたのが、ロビン・ウイリアムスでした。     この映画は以前にも紹介しましたが、 介護者必見の映画です。 特に、患者の心に通じるものを探すために あれやこれやと一生懸命アプローチするケアスタッフの姿が胸を打ちます。 今こんな情熱があるのかな?と   サックス博士の基本的な考え方は、 「私たちは患者の(認知症の人の)不足部分に注意を払いすぎて、 保存されている能力の部分にあまりにも無関心すぎる。」と語り、 「逆境にめげずに失われた部分を補っていこうとする人間の能力を活かさなければならない。」 とも語っています。 まさしく、ここが大切なところ。 可能性の部分と繋がり引き出すこと。 このことを忘れてはならないと思います。 サックス博士は、音楽の効用も説いています。 寝たきりになり、コミュニケーションも難しくなり、 何もわからなくなっているのではと、私たちが思うのは大間違いです。 「しつらえ」には音楽という外すことができない環境要素があります。 子どものころから何らかの音楽に親しみ、 成人してからも好みの音楽は常にその人のそばにあります。 亡くなってからではなく、生きている間に。 その場を設けるのも大切な「しつらえ」です。
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2022.08.29

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行方を捜すには! GPSの活用です。 センター長の石川です。 自宅訪問すると、以前山に登っていたという人と時々出会います。 近辺の山が多いようですが、中には北アルプスまで遠征していた強者もおられました。 ただ時に、その健脚者が認知症になって外に出られた時、 健脚ゆえにどんどん歩いて行ってしまい、飛んでもなく遠くへ行ってしまった人もおられるようです。 以前は探すのも大変だったのですが、最近は便利機能も増えてきました。 GPSによる居場所確認できる福祉用具がいくつも出てきましたね。 下記はその一つです。 はたしてご本人がうまく発信機を持って出てもらえるかという その点の課題はありますが、居場所がすぐにわかるので、 これまで血眼になって探していたことを思うと、随分と助かりますね。 このようなシステムをご希望の方は、遠慮なくご相談ください。 はるか先に見える山頂   さて、淀川花火大会は見たいものの、人がめっちゃ集まるところはNG テレビ観戦でした。 そして人の少ない、中国地方で大山(だいせん)の次に高い氷ノ山(ひょうのせん)に登ってきました。 山頂にある避難小屋が目前に   昔のように軽快には登れず、必死のパッチでしたが、 大勢の人が集まる場所でない、クマとサルとシカとヘビの世界での 山の頂で食べたカップヌードルは最高においしかったです。 因みに山でも最近はGPSを活用した地図を使います。 便利になりましたね~ 山ではスマートフォンが使えない状況も念頭に置いて活動しなければなりませんね。
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2022.08.23

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グーグルレンズでもわからないことがある 先日「しつらえ」のことを少し書きました。 その続きのようなものになります。 「しつらえ」を行おうとしたら、何故それが必要なのかという根拠から考え、 どのように実施するのか、それがどのような効果につながるのかなど、 考えていかなければならないことがたくさん出てきます。 ところが今は考えなくてもすぐに答えを出してくれるものが色々と出てきました。 子どもたちでも使っているのが、グーグルレンズです。 これを使えば、計算も翻訳もわからない言葉も一瞬で答えを出してくれます。 算数の宿題もグーグルレンズが簡単に答えてくれます。 だから頭の中で計算しなくてもよいのです。 今でも「しつらえとは何か?」とグーグルに聞けば、簡単に答えてくれます。 恐らく、「認知症の人への対応は?」と聞けば、 教科書的答えが返ってくるでしょう。 ところが人の心というものはそう簡単に理解できるものではありません。 教科書的対応で上手くいくとは限らないのです。 一人一人違う思いや感覚。 グーグルレンズでは測れない領域ですね。 みんなスマホに熱中 一緒にいてもコミュニケーションなし   認知症ケアはその多くがAIでは測れない領域に関わるものです。 便利さを共有することで効率化を図ることも大切です。 今やそれを行わなければならない時代でしょう。 しかし便利さに溺れてしまうと、大切なものを失ってしまいます。 人の心を理解するということ。 安曇野 黒澤明監督「夢」のロケ現場でもあります。   私たちは科学的なものを開発理解していくだけでなく、 それはヒントとして活用しながらも、 1+1では測れないものを理解していくこと。 認知症ケアは多分にそのようなものと言えるでしょう。 「しつらえ」も、感じ、考えるところから始まります。
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2022.08.20

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しつらえについて しつらえって何? わからないですよね? しかし、高齢者施設においてはとても大切なものなのです。 簡単に言えば、心地よい生活環境を設えて(しつらえて)行くということになります。 島之内前の花壇のお花です。   かつて私が働いていた施設には、豊富なほど、観葉植物がそこら中に設置されていました。 認知症の人がおられてでもです。 そこで仕事をしていたので、緑があるのは当たり前だと私は思っていたのです。 ある日別の施設に見学に行ったとき、なにか違和感を感じたのです。 それは観葉植物一つない何か心が潤わない施設環境だったということなのです。 たかが観葉植物一つでなんて思わないでください。 そのたかが一つの観葉植物が、部屋の雰囲気をがらりと変えるのです。 或いは最近は心身の状況が重度の人ばかりで、心地よい生活空間を整えても、 本人にはわからない(わかるはずもない)とも思う人もいるのかもしれません。 それは、とんでもない職員側のおごりだと言えます。 寝たきりの人は何もわかってない? それは私たちの勝手な思い込みです。 私たちがそう思っているだけで、ご本人には周囲の状況がはっきりとわかっているのです。 寝たきりの人だからこそ、なおさら環境が必要なのです。 見えているもの、聞こえているもの、香り、触れる感覚等、そして自分の状態(身だしなみも含めて)…  それを表現できないだけで、どんなに脳が萎縮しても、感覚は生きているのです。 (実際私はそのような方に出会いました。) 自分が住みたくない環境に、認知症だから理解力がない(と、勝手に思い込んでいる)人ならばかまわないというのは、 人としてどうなのか?とも言えるのです。   (つづく)
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2022.08.15

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終戦の日に想う 戦争があったことそのものが忘れられようとしている昨今 戦争実体験者も今は数少なくなりました。 7~8年前までは、地域の高齢者を訪問する中で、多くの戦争体験を聴けたものです。 しかし実体験を語れる人も少なくなり、人々の心からも忘れ去られようとしています。 今日に至るまで、戦争は悲惨、悲しみ苦しみしかもたらさないと、言い続けていながらも、 今もって戦争は起きています。 民衆の地獄よりも、国家の(一部指導者の)権威が常日頃優先される、懲りない人類です。 しかし、確かに戦争によって、多くの幼い命が奪われたのは事実。 その事実を忘れることは決してできません。 淀川区十三にある北野高校に保存されている、米軍戦闘機による機銃掃射による弾痕   当時も認知症の人はおられたはずですが、 実際どのように過ごしていたのでしょうか。 多くの高齢者の方との話の中にも、当時の認知症の人の話は出てきませんでした。 戦争という過酷な状況の中で、認知症の人はどのように生きてこられたのか… 今となっては聴き取りできる人も少なくなりました。 もっと早くから調査をすべきだったと思いますが、 想像するに、病院が姨捨山のような存在になっていたのかもしれません。 当時、女、子供関係なく機銃掃射を受けた。戦争の事実が残る貴重な場所です。   戦争の経験だけでなく、認知症の人の状況も 「忘れ去られる日々」であってはならないと思うのです。
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2022.08.12

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山に想う 昨日は山の日でした。 登山大好きな私は、山に登らず、 職場の屋上に登り? 生駒アルプス(と、勝手に名付けた。山並みを見ると、なんでもアルプスと名付けたくなります)を眺めていました。 山の向こうに湧く白い雲と、青空がきれいでしたね。 生駒アルプス?   さて、今年も北アルプスに行こうと思っていたのですが、 あまりのコロナの猛威に断念。 北アルプスのいくつかの山小屋も従業員が感染し (間違いなく、登ってきた登山者に感染させられた)閉鎖したところもありました。 奥穂高岳から槍ヶ岳を望む   今でこそ牛歩でしか私は登れませんが、昔はあちこちの山に元気よく登ったものです。 ただ最近はマナーの悪い登山者が増えてきているとか。 (ほかの登山者関係なく、我が道を行く(走る))、高山植物のお花を摘むなどなど… 山に行くと心洗われるのですが、 山でも不快な思いに会うことが増えてきたのかもしれません。 北アルプス常念岳山頂(積雪期)   私たちの仕事の大切なところは、 利用者の心身が安心できる、そんな場所を提供すること。 そのためには私たち自身の人間関係も良くしていくこと。 「好循環」ですね。 三千メートル峰から見るご来光   心を汚す仕事ではなく、荘厳なご来光のように、 心潤う仕事 生駒アルプス?を眺めながら、そう思いました。 屋上、暑い! 三千メートル峰は涼しいのになぁ~
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 コロナ禍が続く中、「騙す」犯罪が急増しています。 特に高齢者、さらには認知症の人が狙われています。 その被害の84%が高齢者なのです。 「騙して金を盗る」行為は、特殊詐欺(還付金詐欺)のみならず、悪徳商法、さらには霊感商法など多岐に及んでいます。 老夫婦、一人暮らしの人は特に危険性が高いので、常日頃からご家族のチェックが必要です。 新聞記事にもあるように、電話への対策、特に「この電話は録音されています」のメッセージは効果があると言われています。 またご家族がおられない場合は、ケアマネジャー、地域包括職員などによる公的機関職員による支援体制も必要になるでしょう。   私が地域包括職員だった時代に、「変な電話が掛かってきたら、『地域包括さんに聞いてから』と強く返事してください」と伝え、 或いは電話の前にその旨を書いた紙を貼っておきました。 そう返事するだけで二度と同一者からは電話は掛かってきませんでした。 常に誰かが見守ってるよという認識を騙す側に感じさせることが必要でしょう。 しかし騙す側もますます巧妙になってきます。 私たちも「うちの親に限って」ではなく、「あの人は大丈夫」ではなくて、 常に知らない人の訪問、電話はチェックするということが必要不可欠と言えます。 なお、還付金詐欺は、少しの返金もうれしい庶民だけでなく、 貯金額が多い人でもお金が入るのならと引っ掛かってしまう人も多いようです。 ただコツコツと地道に必死に働いてお金を貯めてきた庶民の汗一杯の貯金が、 一つの騙しであっという間になくなってしまうのは、あまりにも切ないですね。 皆さんの目配り、気配りよろしくお願いします。
ブログ投稿画像 オリバー・サックス博士が亡くなってから7年 俳優ロビン・ウイリアムスが亡くなってから8年 そして映画「レナードの朝」が公開されてから30年 いずれも、誰や?なんや古い映画やなって、今の若い人は思うでしょうね。 映画「レナードの朝」の原作者がオリバー・サックス博士 そのサックス博士を演じたのが、ロビン・ウイリアムスでした。     この映画は以前にも紹介しましたが、 介護者必見の映画です。 特に、患者の心に通じるものを探すために あれやこれやと一生懸命アプローチするケアスタッフの姿が胸を打ちます。 今こんな情熱があるのかな?と   サックス博士の基本的な考え方は、 「私たちは患者の(認知症の人の)不足部分に注意を払いすぎて、 保存されている能力の部分にあまりにも無関心すぎる。」と語り、 「逆境にめげずに失われた部分を補っていこうとする人間の能力を活かさなければならない。」 とも語っています。 まさしく、ここが大切なところ。 可能性の部分と繋がり引き出すこと。 このことを忘れてはならないと思います。 サックス博士は、音楽の効用も説いています。 寝たきりになり、コミュニケーションも難しくなり、 何もわからなくなっているのではと、私たちが思うのは大間違いです。 「しつらえ」には音楽という外すことができない環境要素があります。 子どものころから何らかの音楽に親しみ、 成人してからも好みの音楽は常にその人のそばにあります。 亡くなってからではなく、生きている間に。 その場を設けるのも大切な「しつらえ」です。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 自宅訪問すると、以前山に登っていたという人と時々出会います。 近辺の山が多いようですが、中には北アルプスまで遠征していた強者もおられました。 ただ時に、その健脚者が認知症になって外に出られた時、 健脚ゆえにどんどん歩いて行ってしまい、飛んでもなく遠くへ行ってしまった人もおられるようです。 以前は探すのも大変だったのですが、最近は便利機能も増えてきました。 GPSによる居場所確認できる福祉用具がいくつも出てきましたね。 下記はその一つです。 はたしてご本人がうまく発信機を持って出てもらえるかという その点の課題はありますが、居場所がすぐにわかるので、 これまで血眼になって探していたことを思うと、随分と助かりますね。 このようなシステムをご希望の方は、遠慮なくご相談ください。 [caption id="attachment_3983" align="alignnone" width="2517"] はるか先に見える山頂[/caption]   さて、淀川花火大会は見たいものの、人がめっちゃ集まるところはNG テレビ観戦でした。 そして人の少ない、中国地方で大山(だいせん)の次に高い氷ノ山(ひょうのせん)に登ってきました。 [caption id="attachment_3982" align="alignnone" width="2560"] 山頂にある避難小屋が目前に[/caption]   昔のように軽快には登れず、必死のパッチでしたが、 大勢の人が集まる場所でない、クマとサルとシカとヘビの世界での 山の頂で食べたカップヌードルは最高においしかったです。 因みに山でも最近はGPSを活用した地図を使います。 便利になりましたね~ 山ではスマートフォンが使えない状況も念頭に置いて活動しなければなりませんね。
ブログ投稿画像 先日「しつらえ」のことを少し書きました。 その続きのようなものになります。 「しつらえ」を行おうとしたら、何故それが必要なのかという根拠から考え、 どのように実施するのか、それがどのような効果につながるのかなど、 考えていかなければならないことがたくさん出てきます。 ところが今は考えなくてもすぐに答えを出してくれるものが色々と出てきました。 子どもたちでも使っているのが、グーグルレンズです。 これを使えば、計算も翻訳もわからない言葉も一瞬で答えを出してくれます。 算数の宿題もグーグルレンズが簡単に答えてくれます。 だから頭の中で計算しなくてもよいのです。 今でも「しつらえとは何か?」とグーグルに聞けば、簡単に答えてくれます。 恐らく、「認知症の人への対応は?」と聞けば、 教科書的答えが返ってくるでしょう。 ところが人の心というものはそう簡単に理解できるものではありません。 教科書的対応で上手くいくとは限らないのです。 一人一人違う思いや感覚。 グーグルレンズでは測れない領域ですね。 [caption id="attachment_3955" align="alignnone" width="500"] みんなスマホに熱中 一緒にいてもコミュニケーションなし[/caption]   認知症ケアはその多くがAIでは測れない領域に関わるものです。 便利さを共有することで効率化を図ることも大切です。 今やそれを行わなければならない時代でしょう。 しかし便利さに溺れてしまうと、大切なものを失ってしまいます。 人の心を理解するということ。 [caption id="attachment_3957" align="alignnone" width="2048"] 安曇野 黒澤明監督「夢」のロケ現場でもあります。[/caption]   私たちは科学的なものを開発理解していくだけでなく、 それはヒントとして活用しながらも、 1+1では測れないものを理解していくこと。 認知症ケアは多分にそのようなものと言えるでしょう。 「しつらえ」も、感じ、考えるところから始まります。
ブログ投稿画像 しつらえって何? わからないですよね? しかし、高齢者施設においてはとても大切なものなのです。 簡単に言えば、心地よい生活環境を設えて(しつらえて)行くということになります。 [caption id="attachment_3705" align="alignnone" width="2560"] 島之内前の花壇のお花です。[/caption]   かつて私が働いていた施設には、豊富なほど、観葉植物がそこら中に設置されていました。 認知症の人がおられてでもです。 そこで仕事をしていたので、緑があるのは当たり前だと私は思っていたのです。 ある日別の施設に見学に行ったとき、なにか違和感を感じたのです。 それは観葉植物一つない何か心が潤わない施設環境だったということなのです。 たかが観葉植物一つでなんて思わないでください。 そのたかが一つの観葉植物が、部屋の雰囲気をがらりと変えるのです。 或いは最近は心身の状況が重度の人ばかりで、心地よい生活空間を整えても、 本人にはわからない(わかるはずもない)とも思う人もいるのかもしれません。 それは、とんでもない職員側のおごりだと言えます。 寝たきりの人は何もわかってない? それは私たちの勝手な思い込みです。 私たちがそう思っているだけで、ご本人には周囲の状況がはっきりとわかっているのです。 寝たきりの人だからこそ、なおさら環境が必要なのです。 見えているもの、聞こえているもの、香り、触れる感覚等、そして自分の状態(身だしなみも含めて)…  それを表現できないだけで、どんなに脳が萎縮しても、感覚は生きているのです。 (実際私はそのような方に出会いました。) 自分が住みたくない環境に、認知症だから理解力がない(と、勝手に思い込んでいる)人ならばかまわないというのは、 人としてどうなのか?とも言えるのです。   (つづく)
ブログ投稿画像 戦争があったことそのものが忘れられようとしている昨今 戦争実体験者も今は数少なくなりました。 7~8年前までは、地域の高齢者を訪問する中で、多くの戦争体験を聴けたものです。 しかし実体験を語れる人も少なくなり、人々の心からも忘れ去られようとしています。 今日に至るまで、戦争は悲惨、悲しみ苦しみしかもたらさないと、言い続けていながらも、 今もって戦争は起きています。 民衆の地獄よりも、国家の(一部指導者の)権威が常日頃優先される、懲りない人類です。 しかし、確かに戦争によって、多くの幼い命が奪われたのは事実。 その事実を忘れることは決してできません。 [caption id="attachment_3937" align="alignnone" width="1600"] 淀川区十三にある北野高校に保存されている、米軍戦闘機による機銃掃射による弾痕[/caption]   当時も認知症の人はおられたはずですが、 実際どのように過ごしていたのでしょうか。 多くの高齢者の方との話の中にも、当時の認知症の人の話は出てきませんでした。 戦争という過酷な状況の中で、認知症の人はどのように生きてこられたのか… 今となっては聴き取りできる人も少なくなりました。 もっと早くから調査をすべきだったと思いますが、 想像するに、病院が姨捨山のような存在になっていたのかもしれません。 [caption id="attachment_3938" align="alignnone" width="960"] 当時、女、子供関係なく機銃掃射を受けた。戦争の事実が残る貴重な場所です。[/caption]   戦争の経験だけでなく、認知症の人の状況も 「忘れ去られる日々」であってはならないと思うのです。
ブログ投稿画像 昨日は山の日でした。 登山大好きな私は、山に登らず、 職場の屋上に登り? 生駒アルプス(と、勝手に名付けた。山並みを見ると、なんでもアルプスと名付けたくなります)を眺めていました。 山の向こうに湧く白い雲と、青空がきれいでしたね。 [caption id="attachment_3930" align="alignnone" width="2048"] 生駒アルプス?[/caption]   さて、今年も北アルプスに行こうと思っていたのですが、 あまりのコロナの猛威に断念。 北アルプスのいくつかの山小屋も従業員が感染し (間違いなく、登ってきた登山者に感染させられた)閉鎖したところもありました。 [caption id="attachment_3933" align="alignnone" width="1600"] 奥穂高岳から槍ヶ岳を望む[/caption]   今でこそ牛歩でしか私は登れませんが、昔はあちこちの山に元気よく登ったものです。 ただ最近はマナーの悪い登山者が増えてきているとか。 (ほかの登山者関係なく、我が道を行く(走る))、高山植物のお花を摘むなどなど… 山に行くと心洗われるのですが、 山でも不快な思いに会うことが増えてきたのかもしれません。 [caption id="attachment_3931" align="alignnone" width="2048"] 北アルプス常念岳山頂(積雪期)[/caption]   私たちの仕事の大切なところは、 利用者の心身が安心できる、そんな場所を提供すること。 そのためには私たち自身の人間関係も良くしていくこと。 「好循環」ですね。 [caption id="attachment_3932" align="alignnone" width="1600"] 三千メートル峰から見るご来光[/caption]   心を汚す仕事ではなく、荘厳なご来光のように、 心潤う仕事 生駒アルプス?を眺めながら、そう思いました。 屋上、暑い! 三千メートル峰は涼しいのになぁ~