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「心の荷物預かり所」で記事を検索しました。

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2024.12.24

心の荷物預かり所
クリスマスイブのショートショートストーリー 支給品の安物のダウンジャケットからは寒さがしんしんと身体に伝わってくる 朝付けたカイロもすでに冷たくなっていた。 今夜はクリスマスイブ。 高齢の男は先端が赤い誘導灯を廻しながら、 チキンを買いに来る大勢の人と車を整理する。 時には、「おっさん、ちゃんと誘導せんかい! 俺が先やろ!」と 若い男に怒鳴られ、同行の女性に睨まれる。 感謝ひとつ言われず、ひたすら一番忙しい夜を過ごす。 吐く息も白い、雪がちらほら降る深夜 店の看板の明かりが消されるとともに、男の長い一日の仕事も終わる。 すると、店の女の子が帰り際に、声を掛けた。 「おっちゃん、ありがとう。はい、お裾分け。」 そう言って小さな箱を渡すと、そそくさと帰っていく。 今日初めて言われた「ありがとう」の言葉。   男は一人で暮らす冷え切った部屋に帰る。 部屋の中でも息が白い。空腹を通り過ぎた空腹。 男はこたつに足を突っ込むと、女の子からもらった小さな箱を開ける。 余りものの形の崩れたチキンが一つ入っている。 男はそれを電子レンジに入れた温めた。 檸檬堂の缶の蓋を開け、 机の上に置いた小さなチキンに向かって手を合わせた。 「ありがとうございます。」 男が吐く白い息と、チキンから出る湯気が交差した。   クリスマスイブ。働く多くの人たちに感謝の夜
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2024.09.12

心の荷物預かり所
星に願いを 非科学的な話は愉しい ちょっと心も体も疲れたなと思ったら 星空を見上げてみてはどうでしょうか? おっと、大阪の空では星も見えませんね。 でも昨夜は、国際宇宙ステーションや人工衛星が飛ぶ姿が見えたり、 夏の大三角も見えました。 その夏の大三角の場所には、天の川があるのですが、 昨夜は大阪の空でも何となく見えた気がします。 あくまでも「気」ですけど。 くじゅう高原 長者原にて   まぁ大阪は無理だとしても、奈良や和歌山まで足を延ばせば、 星空をたくさん見ることはできるでしょう。 先日乗ったフェリーのさんふらわあの船上からも見ることが出来ました。 くじゅう高原 長者原にて   「なんで星って光ってるんやろなぁ~」 「そりゃ~ 心が癒されるからやろ。蛍の光と一緒とちゃうか。」 なんて言う、非科学的な会話が愉しいのです。 そうなんです。星の光も、蛍の光も、何故か心を癒す効果があるのです。 (非科学的と書きましたが、実際には脳科学的に証明されているかもしれませんが) まぁこれだけ科学技術が進歩しても、お化けや謎現象などの話、皆さん大好きですから。 くじゅう高原 長者原にて   ちょっと心が疲れたら、星の光を見に遠出をしてみましょう。 認知症の人も、非科学的な話は、感情に通じるので 愉しくお話ができます。 認知機能は厳しくなったとしても、非認知機能は豊かに働いているので 非科学的な話は盛り上がることができるでしょう。
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2024.09.04

心の荷物預かり所
ケースやケアの検討会だけではなく カンファレンスと言うと、各個別ケースへのケアについてや、 ケアそのものの確認や技術に関するものや、認知症の人の理解(見かた捉え方)など、 私たちの主業務である「ケア」や「ケアマネジメント」のことが主題になると思います。 でもたまには「ケアという主題」から、 離れたことを考えてみるのも良いのではないでしょうか? 何故ならば、ケアの現場は息が詰まりそうなくらい どっぷりと浸かりながら仕事をしているので、 ある意味「考え方に柔軟性」を持ったり、 「想像力や創造力」を働かす余裕はないと言えます。 そのため認知症の人の理解と言っても、 自分に降りかかっている大変さを何とかしたいという意識の方が強く働くのでしょう。 そこで一旦、その息の詰まるような仕事の話から離れてみる 話し合いの場面があっってもいいかもしれません。 例えば、先日書いたようなショートステイ利用の方や家族への 「ちょっとした心遣い、気遣い」を主題にして、 「どのようなことが喜ばれるのだろうか」とか、「気遣い」ってどんなことだろうとか、 直接ケアの話ではない話をしてみること。 或いは旅行に行ったときに感じたざっくばらんな話をしてみてもいいかもしれません。 旅先のホスピタリティの良し悪しは、自分たちの仕事にも繋がっていくのです。 自分の推しの話をするのもいいでしょう。 何故その人(物)の推しになったのか。 そこには自分の心を揺るがす何かがあったからでしょう。 自分の心を揺るがすものってどのようなものなのか?  などなど、ケア実践とは全く違う話を討論してみる、 そんなカンファレンス? の時間があってもいいのではないでしょうか。 中之島美術館にもいる、シップスキャット   狭~い世界だけで論議するのではなく、違う視点で話しあってみると、 「これって、ケアに活かせるよね」っといったものが浮かんでくるかもしれません。 息が詰まるほどケアのことで頭が一杯!  だと、考える余地はないでしょう。 残った息を吐き出して、深呼吸をしなければ苦しさは増すだけです。 考える余地を生み出せるかどうか、心に空き地を作れるかどうか、 そのためには敢えてケアの世界から離れた話をしてみるのもいいのではないでしょうか。
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2024.08.24

心の荷物預かり所
夏バテ時には、心を笑わすことを行いましょう 大阪風に言えば、「なんでやねん!」と笑いながら突っ込むこと 夏バテに疲れた心には、そんな心をリラックスさせることが必要ですね。 笑いは脳の栄養とも言われています。 認知症の人の場合、脳の栄養が不足すると、認知症状の進行が早まります。 逆に笑いは認知症状を緩和させることができます。 同様に、認知症予防のために、笑いと言う栄養物質を脳に与えることは かなり効果があるとも言われています。 ということで、笑いやユーモア、楽しいジョークは、脳内物質を豊かにするのです。 さて、下記の写真 左の道標と右の道標 その間隔は、僅か一歩なのですが… 賤ヶ岳方面(右から左へ)へは、一歩で100メートル距離が延びるようです。 う~ん、この一歩、あまり進みたくないような 一歩歩くたびに距離が伸びていくようにも思います。 では、左から右、余呉湖方面は、この一歩で400メートルも進めるのです。 僅か一歩で400メートル進めるのはなんとも楽ちんですね。 と言うか、この道標、「なんでやねん!」と思わず突っ込みたくなるものでした。 カメラを持って、ぶらり歩いてみたら、 なんでやねん!と思わず突っ込んで笑ってしまうことがあるかもしれませんね。 そのように、心を働かせることで、暑い夏を乗り切りましょう!
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2024.08.16

心の荷物預かり所
信友直子さんの講演会にて 映画「ぼけますからよろしくお願いします」の監督である 信友直子さんの講演会に参加してきました。 信友さんはフジテレビでドキュメンタリー制作のディレクターなどで活躍されていた方で、 自分の母親が認知症になったことで、その姿を映像で納めた方です。 想像力を持てるかどうか、これは全てのキーワードであること カメラで撮影する中で、引きで(ワイドで)見ると、 客観的に視点を変えて見れる 「ぼけますからよろしくお願いします」とは、お母様が言われた言葉ですが、 たとえ認知症になっても社会で(地域で)支えてねという意味合いがある言葉だとも言えます。 実際に映画「ぼけますからよろしくお願いします」と、 続編「お母さんお帰り」を見ていただくことをお勧めします。 私はパネルディスカッションで司会を務めさせてもらったのですが、 続編に出てくるお母様の一時帰宅の場面 介護タクシーの運転手さんを探すのも大変だったようですが、 (家の中まで抱きかかえてはいるのは業務外であるし危険であると、多くの事業所に断られていた) その運転手さんが一時帰宅の場面で感動して号泣されたそうです。 介護保険制度と言う、制度でがんじがらめになる中 信友さんたち家族の思いを汲んだこの運転手さんの思い 今、このような思いが忘れられているような気がします。   (矢野健太郎氏撮影分) 因みに、信友さんのお父様は現在102歳 とにかく元気よく食べられる方です。長生きの秘訣ですね。 映画上映後、すっかり町(呉市)のアイドルになったようですが、 信友さんは、神戸中華街の行列ができる豚まん店の豚まんを買って帰り、 お父様は喜んで食されたようです。  (FBぼけますからよろしくお願いします より) プライムビデオは有料ですが、U-NEXTでは無料で見れるようです。 是非ともご覧ください。
ブログ投稿画像 支給品の安物のダウンジャケットからは寒さがしんしんと身体に伝わってくる 朝付けたカイロもすでに冷たくなっていた。 今夜はクリスマスイブ。 高齢の男は先端が赤い誘導灯を廻しながら、 チキンを買いに来る大勢の人と車を整理する。 時には、「おっさん、ちゃんと誘導せんかい! 俺が先やろ!」と 若い男に怒鳴られ、同行の女性に睨まれる。 感謝ひとつ言われず、ひたすら一番忙しい夜を過ごす。 吐く息も白い、雪がちらほら降る深夜 店の看板の明かりが消されるとともに、男の長い一日の仕事も終わる。 すると、店の女の子が帰り際に、声を掛けた。 「おっちゃん、ありがとう。はい、お裾分け。」 そう言って小さな箱を渡すと、そそくさと帰っていく。 今日初めて言われた「ありがとう」の言葉。   男は一人で暮らす冷え切った部屋に帰る。 部屋の中でも息が白い。空腹を通り過ぎた空腹。 男はこたつに足を突っ込むと、女の子からもらった小さな箱を開ける。 余りものの形の崩れたチキンが一つ入っている。 男はそれを電子レンジに入れた温めた。 檸檬堂の缶の蓋を開け、 机の上に置いた小さなチキンに向かって手を合わせた。 「ありがとうございます。」 男が吐く白い息と、チキンから出る湯気が交差した。   クリスマスイブ。働く多くの人たちに感謝の夜
ブログ投稿画像 柴金山アトラス彗星を二日続けて撮影しました。 大阪からでも結構撮影できました。   願い事をするのは流れ星ですが、 一瞬に過ぎ去ってしまうので、そもそも願い事する暇もありません。 その点、彗星の場合は、一定時間見えますので 願い事しようと思ったら、一杯できると思いますよ。 [caption id="attachment_5936" align="alignnone" width="1024"] 宝塚市方面を望む まるで「君の名は」みたいな感じですね。[/caption]   認知症の人への理解が進みますように 認知症の人や介護者の気持ちが少しでも癒されますように そして世界から戦争がなくなりますように…   If I must die You must live to tell my story   If I must die Let it bring hope Let it be a tale (リフアト アライール)   この柴金山アトラス彗星が次に見えるのは、 人類が存在しているかどうかもわからない遥かな未来になります。 戦争ばかりしている人類に、未来を語ることはできないでしょう。 [caption id="attachment_5934" align="alignnone" width="1024"] 二日目の撮影 雲の中から現れました[/caption]   でも一遍の詩が、未来を語ることに繋がるかもしれません。 柴金山アトラス彗星は、今週中ならば、 西の夜空に見ることができます。
ブログ投稿画像 ちょっと心も体も疲れたなと思ったら 星空を見上げてみてはどうでしょうか? おっと、大阪の空では星も見えませんね。 でも昨夜は、国際宇宙ステーションや人工衛星が飛ぶ姿が見えたり、 夏の大三角も見えました。 その夏の大三角の場所には、天の川があるのですが、 昨夜は大阪の空でも何となく見えた気がします。 あくまでも「気」ですけど。 [caption id="attachment_5873" align="alignnone" width="1024"] くじゅう高原 長者原にて[/caption]   まぁ大阪は無理だとしても、奈良や和歌山まで足を延ばせば、 星空をたくさん見ることはできるでしょう。 先日乗ったフェリーのさんふらわあの船上からも見ることが出来ました。 [caption id="attachment_5872" align="alignnone" width="1024"] くじゅう高原 長者原にて[/caption]   「なんで星って光ってるんやろなぁ~」 「そりゃ~ 心が癒されるからやろ。蛍の光と一緒とちゃうか。」 なんて言う、非科学的な会話が愉しいのです。 そうなんです。星の光も、蛍の光も、何故か心を癒す効果があるのです。 (非科学的と書きましたが、実際には脳科学的に証明されているかもしれませんが) まぁこれだけ科学技術が進歩しても、お化けや謎現象などの話、皆さん大好きですから。 [caption id="attachment_5871" align="alignnone" width="1024"] くじゅう高原 長者原にて[/caption]   ちょっと心が疲れたら、星の光を見に遠出をしてみましょう。 認知症の人も、非科学的な話は、感情に通じるので 愉しくお話ができます。 認知機能は厳しくなったとしても、非認知機能は豊かに働いているので 非科学的な話は盛り上がることができるでしょう。
ブログ投稿画像 カンファレンスと言うと、各個別ケースへのケアについてや、 ケアそのものの確認や技術に関するものや、認知症の人の理解(見かた捉え方)など、 私たちの主業務である「ケア」や「ケアマネジメント」のことが主題になると思います。 でもたまには「ケアという主題」から、 離れたことを考えてみるのも良いのではないでしょうか? 何故ならば、ケアの現場は息が詰まりそうなくらい どっぷりと浸かりながら仕事をしているので、 ある意味「考え方に柔軟性」を持ったり、 「想像力や創造力」を働かす余裕はないと言えます。 そのため認知症の人の理解と言っても、 自分に降りかかっている大変さを何とかしたいという意識の方が強く働くのでしょう。 そこで一旦、その息の詰まるような仕事の話から離れてみる 話し合いの場面があっってもいいかもしれません。 例えば、先日書いたようなショートステイ利用の方や家族への 「ちょっとした心遣い、気遣い」を主題にして、 「どのようなことが喜ばれるのだろうか」とか、「気遣い」ってどんなことだろうとか、 直接ケアの話ではない話をしてみること。 或いは旅行に行ったときに感じたざっくばらんな話をしてみてもいいかもしれません。 旅先のホスピタリティの良し悪しは、自分たちの仕事にも繋がっていくのです。 自分の推しの話をするのもいいでしょう。 何故その人(物)の推しになったのか。 そこには自分の心を揺るがす何かがあったからでしょう。 自分の心を揺るがすものってどのようなものなのか?  などなど、ケア実践とは全く違う話を討論してみる、 そんなカンファレンス? の時間があってもいいのではないでしょうか。 [caption id="attachment_5359" align="alignnone" width="1024"] 中之島美術館にもいる、シップスキャット[/caption]   狭~い世界だけで論議するのではなく、違う視点で話しあってみると、 「これって、ケアに活かせるよね」っといったものが浮かんでくるかもしれません。 息が詰まるほどケアのことで頭が一杯!  だと、考える余地はないでしょう。 残った息を吐き出して、深呼吸をしなければ苦しさは増すだけです。 考える余地を生み出せるかどうか、心に空き地を作れるかどうか、 そのためには敢えてケアの世界から離れた話をしてみるのもいいのではないでしょうか。
ブログ投稿画像 大阪風に言えば、「なんでやねん!」と笑いながら突っ込むこと 夏バテに疲れた心には、そんな心をリラックスさせることが必要ですね。 笑いは脳の栄養とも言われています。 認知症の人の場合、脳の栄養が不足すると、認知症状の進行が早まります。 逆に笑いは認知症状を緩和させることができます。 同様に、認知症予防のために、笑いと言う栄養物質を脳に与えることは かなり効果があるとも言われています。 ということで、笑いやユーモア、楽しいジョークは、脳内物質を豊かにするのです。 さて、下記の写真 左の道標と右の道標 その間隔は、僅か一歩なのですが… 賤ヶ岳方面(右から左へ)へは、一歩で100メートル距離が延びるようです。 う~ん、この一歩、あまり進みたくないような 一歩歩くたびに距離が伸びていくようにも思います。 では、左から右、余呉湖方面は、この一歩で400メートルも進めるのです。 僅か一歩で400メートル進めるのはなんとも楽ちんですね。 と言うか、この道標、「なんでやねん!」と思わず突っ込みたくなるものでした。 カメラを持って、ぶらり歩いてみたら、 なんでやねん!と思わず突っ込んで笑ってしまうことがあるかもしれませんね。 そのように、心を働かせることで、暑い夏を乗り切りましょう!
ブログ投稿画像 映画「ぼけますからよろしくお願いします」の監督である 信友直子さんの講演会に参加してきました。 信友さんはフジテレビでドキュメンタリー制作のディレクターなどで活躍されていた方で、 自分の母親が認知症になったことで、その姿を映像で納めた方です。 想像力を持てるかどうか、これは全てのキーワードであること カメラで撮影する中で、引きで(ワイドで)見ると、 客観的に視点を変えて見れる 「ぼけますからよろしくお願いします」とは、お母様が言われた言葉ですが、 たとえ認知症になっても社会で(地域で)支えてねという意味合いがある言葉だとも言えます。 実際に映画「ぼけますからよろしくお願いします」と、 続編「お母さんお帰り」を見ていただくことをお勧めします。 私はパネルディスカッションで司会を務めさせてもらったのですが、 続編に出てくるお母様の一時帰宅の場面 介護タクシーの運転手さんを探すのも大変だったようですが、 (家の中まで抱きかかえてはいるのは業務外であるし危険であると、多くの事業所に断られていた) その運転手さんが一時帰宅の場面で感動して号泣されたそうです。 介護保険制度と言う、制度でがんじがらめになる中 信友さんたち家族の思いを汲んだこの運転手さんの思い 今、このような思いが忘れられているような気がします。   (矢野健太郎氏撮影分) 因みに、信友さんのお父様は現在102歳 とにかく元気よく食べられる方です。長生きの秘訣ですね。 映画上映後、すっかり町(呉市)のアイドルになったようですが、 信友さんは、神戸中華街の行列ができる豚まん店の豚まんを買って帰り、 お父様は喜んで食されたようです。  (FBぼけますからよろしくお願いします より) プライムビデオは有料ですが、U-NEXTでは無料で見れるようです。 是非ともご覧ください。