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「必見!最新情報」で記事を検索しました。

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2021.11.27

必見!最新情報
傾聴すべきは… センター長の石川です。 先日某県の認知症研修に行ってきました。 9時から5時までしゃべり詰めのリモート研修で、ちょっと大変でしたが、 教える側でありながら、学びも多くありました。 研修は教えているつもりが逆に学びも多く得られるのでいいですね。 さてそのひとつ。 カンファレンスを行う上においての情報について。 ①ケア側が欲しい情報とは何か ②利用者が思っているケア側に知って欲しい情報とは何か について、ブレイクアウトルームで議論してもらいました。   5つのグループから出た意見を大雑把にまとめてみると、 ①では、・ライフスタイルやライフヒストリー ・身体状況(既往歴) ・パーソナリティ ・課題となる行動 ・家族との関係性 など、アセスメント項目などが多く上がりました。 一方2⃣では、①の項目はあるものの、今思ってること (家に帰りたい、苦しみをわかって欲しい、自由にさせて、寂しい、痛い等) が多く上がりました。 つまり利用者視点になって考えると、「今、この時間の気持ちを知って欲しい」と言うことになります。 ここに大きな乖離がありますね。 ケアスタッフの考えと、利用者の考えは、色々な場面で乖離しているかもしれません。 もちろん、①で挙げられたようなアセスメント情報は必要不可欠なものです。 しかし利用者 (人生の時間がもうあまりないと感じている) にしてみれば、自分のライフヒストリーなんか今はどうでもいい、今、この時を心地よく生きたいという思いの方が大きいでしょう。     ではこの乖離はどうしたら埋められるのか? やはり、まずは「利用者の話を聴くこと。」 ここからがスタートです。 信頼関係が出来、穏やかな時間が作れれば、 ライフヒストリーの情報を元にした「語らい」もできるようになるでしょう。   私たちが思っている以上に、ケア側と利用者の思考は離れているかもしれません。 耳を傾けるのは、人のうわさ話ではなく、利用者の声なのです。
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2021.11.15

必見!最新情報
どんな試練があっても、きっと道は開ける 奈良の大峯山脈は、修験者の山として知られています。 修験道の開祖役行者(えんのぎょうじゃ)が開いた修行の山、つまりとても険しい山々が連なっている場所なのです。 元々東大阪市と役行者は縁があります。 暗峠近くで人間を襲っていた前鬼、後鬼の鬼を捕まえ、改心させて連れていったのが大峯山でした。 その前鬼、後鬼という鬼が住んだ場所の遥か上方にそびえ立つ山が「釈迦が岳」(1800メートル)です。 その釈迦が岳の山頂には、等身大のお釈迦さまが立っています。 険しい山を登り詰め、山頂に立った時、そのお釈迦様の表情に身も心も洗われるのでした。 27年前、晴天下が心地よさそうなお釈迦様でした   今回、今年亡くなられた私の山の師匠の慰霊のため、この山になんと27年ぶりに登ってきました。 師匠が好きな山だったからです。 私自身も登山から引退していたのですが、 修験者のように修業を積むわけではありませんが、 老体に鞭打ち自らを律するため最近は登山を再開していました。 27年前の写真です。山頂にそびえ立つ釈迦像。その昔、一人の人が担いで登ったそうです。   この日は山はかなり冷え込みマイナスの世界。 森は霧氷の森となり、登山としてはかなり厳しいものでした。 山頂も凍てついていました。 そしてお釈迦さまも凍り付いていたのです。 氷点下のお釈迦様 凄みがありました。写真を撮るために手袋を脱ぐと凍傷になるかと思うくらい寒かったです。   それでもお釈迦様の表情からは 「どんな試練があっても、きっと道は開ける」というエネルギーを頂いたと思います。 私は信心のない人間ですが、やはり山頂のお釈迦様には心洗われます。 今回27年ぶり6回目の釈迦が岳でしたが、 7回目はそう遠くない日にコロナ禍を耐えてきた人々を見守ってくれた御礼に登ると思います。
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2021.11.12

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擬人化トレーニング 「相手の気持ちになって考えよう」と、 ケアの現場ではよく言われます。 しかし人間は、自分の心の中には自分の考えが一杯詰まっているので 本来、相手の気持ちを考え、さらに受容すると言うのはとても苦手なのです。 SNSで平気でいじめをしてしまうのも、 相手の気持ちなど全く考えないからです。 しかし私たちの仕事は、「相手の気持ちを考えたり、受け止めたりすること」 それが出来なければ、専門職としての魅力は半減します。 この仕事に就いたからには、ケアの実践者として「自分はどうありたいのか」と 問いかけなければならないでしょう。 「相手の気持ちを考える」 そのため普段から柔らかい思考を持たなければなりません。 日頃から相手はどう思っているのだろうか?と考える姿勢が必要です。 ちょっとでいいのです。 ほんの少し立ち止まり、相手の気持ちを考える時間を持ちます。 そのトレーニングのひとつとして、どんなものにも声を掛け、 何を思っているのか想像するという、擬人化トレーニングをすることです。 それを普段からちょくちょく行うことです。 以下の3枚のお猿の写真は、私が撮影したものですが、 1枚1枚の写真に、「お猿の気持ち(思っていること)」を考えてみて、 書いてみてください。 ちょっとしたショートストーリーが出来るかもしれませんよ。       どうでしょうか。一枚一枚にお猿の気持ちを想像して書いてみる。 この瞬間に、あなたは「お猿の立場」で考えています。 どんなものでもいいので、ちょっと立ち止って、考えてみる。 そんなトレーニングをやってみてください。 今は電車に乗っていても何が起きるかわからない時代です。 スマホばっかりやってないで、周辺に目をやり、いろいろ想像してみることですね。 それだけでも心の柔軟性は養われます。 スマホの狭い画面ばかり見ていては得られない、心の世界を広げる情報がそこにあります。  
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2021.11.09

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オレンジメンバー養成講座開かれました 認知症の人や家族を支援するチームオレンジを形作っていくための 「オレンジメンバー養成講座」が開かれています。 地域で認知症の人を支える、それをチームとして行っていくのですが、 今回参加された方は約10名、熱意を持った方々ばかりです。 しかしその年齢層は、いわゆる「高齢者」の皆様ばかりでした。 高齢者が高齢者を支える。そのような状況が続いているのかもしれません。 ただ年代を越えて繋がっていける取り組みをもっと行わないといけないのかなと思います。 「安心声掛けつながり訓練」もそのひとつと言えるでしょう。 年配の方の普段の見守り+ICTを活用したものを取り入れて、 それらを活用できる年代の人も含めた支援作りが必要かもしれません。 雲海に浮かぶ美ヶ原と八ケ岳 標高3015メートルの立山山頂より   かくいう私も高齢者の部類に入るのでしょうね。 ただ、わがまま勝手な私はグループで動くのが苦手(自分が不器用でだらしないので、グループメンバーにめっちゃ気を遣う)なのですが、 自己責任で行う登山は大好きでしばらくやめていたのを復活させました。 都会と違って、山は人が少ないです。それが何より。 空気も新鮮です。(もっとも最近は、なんちゃって登山者も増えましたが) 元々は危険な山も何のそのと、若い時はよく北アルプスを登っていたのですが、今はひーひー言いながら登っています。 10月、紅葉を撮影に行ったのに、山はもう冬でした。 さて、11月20日「ほっこりなつどい」を開催します。 認知症の方を介護されている介護家族の方のつどいです。お気軽にご参加ください。まだ参加できますよ!
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2021.11.04

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耳を澄ませば・実践編 音は意外と気になるものです。 イヤホンで聞く人がノイズキャンセラーを使うのは、 雑音(自分にとって不快な音)が多いからでしょう。 では、自分の身の回りのことの全てが不確かな(認識する機能が弱まっている)状況にある認知症の人には、 周囲の様々な音(もちろん人の声も含みます)はどのように感じているのでしょうか? あくまでも模擬的な体感になりますが、普段真剣に考えることのない音について 考えてみましょう。 🙉 聞か猿ではありません 【実践条件】 *「耳を澄ませば実践者」は、ケアの現場のどこかの場所(できれば利用者が普段いる場所)に座ります。 *「耳を澄ませば実践者」は、基本目をつぶります。目隠ししたほうが実験を周囲の人に理解しやすいと思いますが、危険察知に備えてすぐに外せるようにしておきます。 *実践時間は何時でも構いませんが、認知症の人が落ち着かなくなる時間帯、職員が動き回っている時間帯など、この時の「音」について確認したい時間帯を選びます。 *1回10分程度(もう少し短くてもよい)で行います。 *「耳を澄ませば実践者」は壁と同じ存在になりますので、業務にもかかわりませんし、利用者のケアにも関わりません(危険を察知した場合はのぞく) *「耳を澄ませば実践者」の大変なところは、もちろん「聴く」ことに集中することですが、「感じたことを記憶する」という作業があります。 *記憶したものは、下記書式にまとめます。 聞き耳を立て、親やグループの情報を集めています。   何人かで行うのが良いでしょう。 そして心地よい音と、そうでない音を自覚し、ケアの改善に繋げてもらえればいいでしょう。   (写真は石川撮影分です。箕面の猿ではありません)
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 先日某県の認知症研修に行ってきました。 9時から5時までしゃべり詰めのリモート研修で、ちょっと大変でしたが、 教える側でありながら、学びも多くありました。 研修は教えているつもりが逆に学びも多く得られるのでいいですね。 さてそのひとつ。 カンファレンスを行う上においての情報について。 ①ケア側が欲しい情報とは何か ②利用者が思っているケア側に知って欲しい情報とは何か について、ブレイクアウトルームで議論してもらいました。   5つのグループから出た意見を大雑把にまとめてみると、 ①では、・ライフスタイルやライフヒストリー ・身体状況(既往歴) ・パーソナリティ ・課題となる行動 ・家族との関係性 など、アセスメント項目などが多く上がりました。 一方2⃣では、①の項目はあるものの、今思ってること (家に帰りたい、苦しみをわかって欲しい、自由にさせて、寂しい、痛い等) が多く上がりました。 つまり利用者視点になって考えると、「今、この時間の気持ちを知って欲しい」と言うことになります。 ここに大きな乖離がありますね。 ケアスタッフの考えと、利用者の考えは、色々な場面で乖離しているかもしれません。 もちろん、①で挙げられたようなアセスメント情報は必要不可欠なものです。 しかし利用者 (人生の時間がもうあまりないと感じている) にしてみれば、自分のライフヒストリーなんか今はどうでもいい、今、この時を心地よく生きたいという思いの方が大きいでしょう。     ではこの乖離はどうしたら埋められるのか? やはり、まずは「利用者の話を聴くこと。」 ここからがスタートです。 信頼関係が出来、穏やかな時間が作れれば、 ライフヒストリーの情報を元にした「語らい」もできるようになるでしょう。   私たちが思っている以上に、ケア側と利用者の思考は離れているかもしれません。 耳を傾けるのは、人のうわさ話ではなく、利用者の声なのです。
ブログ投稿画像 奈良の大峯山脈は、修験者の山として知られています。 修験道の開祖役行者(えんのぎょうじゃ)が開いた修行の山、つまりとても険しい山々が連なっている場所なのです。 元々東大阪市と役行者は縁があります。 暗峠近くで人間を襲っていた前鬼、後鬼の鬼を捕まえ、改心させて連れていったのが大峯山でした。 その前鬼、後鬼という鬼が住んだ場所の遥か上方にそびえ立つ山が「釈迦が岳」(1800メートル)です。 その釈迦が岳の山頂には、等身大のお釈迦さまが立っています。 険しい山を登り詰め、山頂に立った時、そのお釈迦様の表情に身も心も洗われるのでした。 [caption id="attachment_3278" align="alignnone" width="587"] 27年前、晴天下が心地よさそうなお釈迦様でした[/caption]   今回、今年亡くなられた私の山の師匠の慰霊のため、この山になんと27年ぶりに登ってきました。 師匠が好きな山だったからです。 私自身も登山から引退していたのですが、 修験者のように修業を積むわけではありませんが、 老体に鞭打ち自らを律するため最近は登山を再開していました。 [caption id="attachment_3280" align="alignnone" width="1024"] 27年前の写真です。山頂にそびえ立つ釈迦像。その昔、一人の人が担いで登ったそうです。[/caption]   この日は山はかなり冷え込みマイナスの世界。 森は霧氷の森となり、登山としてはかなり厳しいものでした。 山頂も凍てついていました。 そしてお釈迦さまも凍り付いていたのです。 [caption id="attachment_3281" align="alignnone" width="1024"] 氷点下のお釈迦様 凄みがありました。写真を撮るために手袋を脱ぐと凍傷になるかと思うくらい寒かったです。[/caption]   それでもお釈迦様の表情からは 「どんな試練があっても、きっと道は開ける」というエネルギーを頂いたと思います。 私は信心のない人間ですが、やはり山頂のお釈迦様には心洗われます。 今回27年ぶり6回目の釈迦が岳でしたが、 7回目はそう遠くない日にコロナ禍を耐えてきた人々を見守ってくれた御礼に登ると思います。
ブログ投稿画像 「相手の気持ちになって考えよう」と、 ケアの現場ではよく言われます。 しかし人間は、自分の心の中には自分の考えが一杯詰まっているので 本来、相手の気持ちを考え、さらに受容すると言うのはとても苦手なのです。 SNSで平気でいじめをしてしまうのも、 相手の気持ちなど全く考えないからです。 しかし私たちの仕事は、「相手の気持ちを考えたり、受け止めたりすること」 それが出来なければ、専門職としての魅力は半減します。 この仕事に就いたからには、ケアの実践者として「自分はどうありたいのか」と 問いかけなければならないでしょう。 「相手の気持ちを考える」 そのため普段から柔らかい思考を持たなければなりません。 日頃から相手はどう思っているのだろうか?と考える姿勢が必要です。 ちょっとでいいのです。 ほんの少し立ち止まり、相手の気持ちを考える時間を持ちます。 そのトレーニングのひとつとして、どんなものにも声を掛け、 何を思っているのか想像するという、擬人化トレーニングをすることです。 それを普段からちょくちょく行うことです。 以下の3枚のお猿の写真は、私が撮影したものですが、 1枚1枚の写真に、「お猿の気持ち(思っていること)」を考えてみて、 書いてみてください。 ちょっとしたショートストーリーが出来るかもしれませんよ。       どうでしょうか。一枚一枚にお猿の気持ちを想像して書いてみる。 この瞬間に、あなたは「お猿の立場」で考えています。 どんなものでもいいので、ちょっと立ち止って、考えてみる。 そんなトレーニングをやってみてください。 今は電車に乗っていても何が起きるかわからない時代です。 スマホばっかりやってないで、周辺に目をやり、いろいろ想像してみることですね。 それだけでも心の柔軟性は養われます。 スマホの狭い画面ばかり見ていては得られない、心の世界を広げる情報がそこにあります。  
ブログ投稿画像 認知症の人や家族を支援するチームオレンジを形作っていくための 「オレンジメンバー養成講座」が開かれています。 地域で認知症の人を支える、それをチームとして行っていくのですが、 今回参加された方は約10名、熱意を持った方々ばかりです。 しかしその年齢層は、いわゆる「高齢者」の皆様ばかりでした。 高齢者が高齢者を支える。そのような状況が続いているのかもしれません。 ただ年代を越えて繋がっていける取り組みをもっと行わないといけないのかなと思います。 「安心声掛けつながり訓練」もそのひとつと言えるでしょう。 年配の方の普段の見守り+ICTを活用したものを取り入れて、 それらを活用できる年代の人も含めた支援作りが必要かもしれません。 [caption id="attachment_3256" align="alignnone" width="1024"] 雲海に浮かぶ美ヶ原と八ケ岳 標高3015メートルの立山山頂より[/caption]   かくいう私も高齢者の部類に入るのでしょうね。 ただ、わがまま勝手な私はグループで動くのが苦手(自分が不器用でだらしないので、グループメンバーにめっちゃ気を遣う)なのですが、 自己責任で行う登山は大好きでしばらくやめていたのを復活させました。 都会と違って、山は人が少ないです。それが何より。 空気も新鮮です。(もっとも最近は、なんちゃって登山者も増えましたが) 元々は危険な山も何のそのと、若い時はよく北アルプスを登っていたのですが、今はひーひー言いながら登っています。 10月、紅葉を撮影に行ったのに、山はもう冬でした。 さて、11月20日「ほっこりなつどい」を開催します。 認知症の方を介護されている介護家族の方のつどいです。お気軽にご参加ください。まだ参加できますよ!
ブログ投稿画像 音は意外と気になるものです。 イヤホンで聞く人がノイズキャンセラーを使うのは、 雑音(自分にとって不快な音)が多いからでしょう。 では、自分の身の回りのことの全てが不確かな(認識する機能が弱まっている)状況にある認知症の人には、 周囲の様々な音(もちろん人の声も含みます)はどのように感じているのでしょうか? あくまでも模擬的な体感になりますが、普段真剣に考えることのない音について 考えてみましょう。 [caption id="attachment_3243" align="alignnone" width="1024"] 🙉 聞か猿ではありません[/caption] 【実践条件】 *「耳を澄ませば実践者」は、ケアの現場のどこかの場所(できれば利用者が普段いる場所)に座ります。 *「耳を澄ませば実践者」は、基本目をつぶります。目隠ししたほうが実験を周囲の人に理解しやすいと思いますが、危険察知に備えてすぐに外せるようにしておきます。 *実践時間は何時でも構いませんが、認知症の人が落ち着かなくなる時間帯、職員が動き回っている時間帯など、この時の「音」について確認したい時間帯を選びます。 *1回10分程度(もう少し短くてもよい)で行います。 *「耳を澄ませば実践者」は壁と同じ存在になりますので、業務にもかかわりませんし、利用者のケアにも関わりません(危険を察知した場合はのぞく) *「耳を澄ませば実践者」の大変なところは、もちろん「聴く」ことに集中することですが、「感じたことを記憶する」という作業があります。 *記憶したものは、下記書式にまとめます。 [caption id="attachment_3241" align="alignnone" width="1024"] 聞き耳を立て、親やグループの情報を集めています。[/caption]   何人かで行うのが良いでしょう。 そして心地よい音と、そうでない音を自覚し、ケアの改善に繋げてもらえればいいでしょう。   (写真は石川撮影分です。箕面の猿ではありません)