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「認知症の教室(専門職用)」で記事を検索しました。

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2022.04.25

認知症の教室(専門職用)
全国若年認知症フォーラム開催されました。 昨年実施予定だった広島大会。 今年2月に開催されることになっていましたが、オミクロンが猛威を振るっている時期と重なり、 4月24日、ようやくリモート開催されました。 YouTube配信もあったので、私はそれにて参加しました。 一番印象に残ったのは、広島市西部認知症疾患医療センターの岩崎庸子先生の話でしょうか。 まさしく、「心への働きかけ」が大切なのだと、改めて感じます。 感情への働きかけ、それは1+1=2という論理的なものではないのでしょう。 「心地よさ」(その逆もあり)を感じること、 それが失われた(私たちから見ればそう思ってしまう)能力を最大限に発揮することにつながるのかもしれません。 個別の発表で感じることは、就労支援の難しさです。 当然、介護保険の制度を超えて考えていかなければならないので、垣根を越えた活動が必要になります。 厚労省の資料からわかるように、多くの方が就労を断念しています。 どのように社会の中で活動していただくか、課題解決には多くの人の協力が必要になってくるでしょう。 ちなみにこの資料を見ると、10代、20代の人の発病もあります。 若年認知症は40歳代からのものではないというのがわかります。 新たなる支援策として、「認知症の人と家族への一体的支援」というのが始まっています。 これについては今後情報収集を進めていきたいと思います。 今回、プログラムがいっぱいで、休憩時間もあまりなく、 私もすぐにできるチキンラーメンを食べながらの参加となりました(笑) 来年は、地元東大阪市で開催されます。リモートではなく、会場開催できればいいですね。
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2022.04.23

認知症の教室(専門職用)
認知機能万能の世界での認知症の人 今やスマートフォンは私たちにとって欠かすことができない存在です。 生活必需品というより身体の一部ともいえるかもしれません。 このスマートフォンは「認知機能」の結集だといえます。 認知機能とは、人を取り巻くすべてのことを瞬時のうちに判断する機能です。 明るさ暗さ、温かさ寒さ、人間関係、思考… とにかく生活上かかわるすべてのことを認知機能が判断しています。 自分を取り巻くすべてのことを一瞬に判断するだけでなく、 自分の身体の状況も感じ取ります。 おなかがすいた、どこかが痛いというのも認知機能の一つですね。 ですから認知機能は、人が生活するうえで必要不可欠なものなのです。 そしてスマートフォンは、今では自分の身体の一部とも書きました。 情報を得る、情報を伝えるだけでなく、今や決済もできてしまう。 何でもできてしまう万能な道具でしょう。 同時にスマートフォンがないと今の人は、たちどころに不安になります。 時に自分の自由をも縛ってしまうスマートフォンなのに、 ないと、不安で不安で落ち着かなくなってしまいます。 まさしくスマートフォンに支配された、便利という言葉に目を眩まされた 哀しき人の姿がそこにあります。 でもこの万能な道具は認知機能があってこそ役立つものです。 いらすとやさんより   認知機能が厳しくなっていく認知症の人には 或いは認知機能の活動そのものが弱くなっていく高齢者には どんなに便利な道具であっても、生活するうえで意味のないものといえます。 何を言いたいかというと、認知機能万能の世界にどっぷりと漬かっている私たちは、 認知機能が厳しくなってしまった認知症の人を、排他的に見てしまうということなのです。 認知症の症状ばかりに目を向け、認知機能の世界で生きていくことができなくなった人たち というような視点で見降ろしてしまうこともあるのです。 認知症の人にとって、スマートフォンを忘れた!と不安になる皆さんのことなどどうでもよいのです。 どんなに便利な道具であっても、それはどうでもいいことです。 今この時間、安心して生きていけるのか。そのことのほうがずっと大切なのです。 認知機能の世界から見ている限り、 非認知機能の世界にいる認知症の人のことはわからないでしょう。 私たちはあまりにも便利さに惑わされ、 大切な何かを忘れていってるのではないでしょうか。 例えば、コミュニケーションはSNSを通じて行うことが多くなりました。 逆に言えば、面と向かってしゃべることができなくなっていくでしょう。 いらすとやさんより   休みの日は思い切ってスマートフォンのスイッチをオフにする。 不便さの代わりに自由度がきっと増えます。 スマートフォンのない不便さを今から体感しておかないと、 災害で電波基地局が破壊されたらスマートフォンなど単なる文鎮でしかなくなるのです。 便利さを享受し、活用しながらも、便利さに惑わされないことも必要でしょう。  
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2022.04.22

認知症の教室(専門職用)
メタ認知力を身につけよう⑥「音について2」 メタ認知力 一言でいえば、今の自分を客観的に分析できる能力ということになります。 他の職員に訴えたいことがヒートアップしたとき 「あ、今私は感情的になって怒ってるな、これでは相手にはうまく伝わらないな。」と 判断できる能力となります。 「この話はうまく伝わってるのかな? 自分の話は強引だったのではないだろうか? 相手はどんなふうに聞いていたのだろうか?」 と、常にセルフチェックを行うことができるかどうか。ということになります。 「自分にとっての正当性は、必ずしも相手にとっての正当性ではない」 ということを念頭に置かなければなりません。 夜のアーバンケア島之内の照明に照らされた花もきれいです   しかし、人はついつい自分の意見を通したくなりますから いつの間にか客観的に自分の状況を見つめる視点を失ってしまいます。 そんな時は一旦「リセットする時間を作ること」です。 イラストやさんより   例えば、交差点のすぐ横で話をしていたとすると、あらゆる騒音が聞こえて、自分の心は落ち着きません。 そんな時よく行うのは「ちょっと静かなところで話をしようか」ということになります。 誰だって、盛んに車、バス、トラック、そしてバイクが行き交う交差点の横で、 ゆっくりと話をしたいとは思いません。話の内容もぎすぎすしたものになるでしょう。 「一旦リセットする」のテクニックについては次回お話しします。 イラストやさんより   音はそれだけ私たちのコミュニケーションに影響を与えるものなのです。 つまり、メタ認知力を働かせようとすると、周辺環境、特に音の影響力が大きいのです。 そもそもが雑然とした音の中では、メタ認知力が働かないどころか、 イライラのほうが大きくなってしまいます。 お花満開です。でも明るいとお花も眠れない?   利用者の生活環境も同じです。 心が落ち着くことができない音が多いほど、 知らずのうちに心の中に咲く花も枯れてしまうのです。
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2022.04.14

認知症の教室(専門職用)
不便さを楽しむこと 先日、和歌山市に研修に行きました。 和歌山県全域の介護支援専門員向け研修で、リモートによるものでした。 ご存知のように、和歌山県と言っても、北から南まで膨大な大きさの県です。 しかしながら、リモート研修なので、和歌山市周辺だけでなく、 橋本、白浜、潮岬、紀伊勝浦、新宮市に至るまで同じ研修に同時に参加することが出来ます。 お出掛けしなくてもよいので、150名の方の参加となりました。 便利ですね! 特に和歌山県のような広大な県では助かるかもしれません。 本来ならば、対面の方がいいのですが、仕方ありません。 しかしながら、研修時間が近づくほど、 事務局への問い合わせ電話がひっきりなしに掛かってきます。 ZOOMのやり方がわからないのですね。 年配のケアマネジャーさんに多いでしょうか。 ここで研修発信をしました   世の中どんどん進んでいき、便利さが増していきます。 確かに、この世の中の流れについて行こうと思ったら、 最新のシステムも高齢者であっても覚えていかなければならないのでしょう。 認知機能をフルに活用した世界はこれからも進化していくでしょう。 認知症予防のためにも、新しいものにチャレンジすることは大切だと思います。 まして今の現代人からスマートフォンを奪ったら、 めちゃくちゃ不便と感じるでしょう。 認知機能がダメージを受ける認知症の人にとっては、 「認知機能万能」の世界では生きづらくなります。 もちろんGPSの恩恵で助けられることもあるでしょうが、 生活全般で言えば、世の中がどんなに便利になっていたとしても、 そんなこと知ったことじゃない、今日一日どう安心して暮らせるかなのです。 そもそも、ふた昔前まではスマートフォンがなくても生活は出来ました。 不便は不便なりに生活できましたし、楽しみもありました。 認知症の人と関わるときは、「認知機能万能」の世界での考え方では その思いに近づくことは出来ません。 「不便さを楽しむ」くらいの気持ちを持つこと。 では具体的にどのようなことか? それはまた後日に。 ひとつ皮肉を書かせてもらうと、 スマートフォン万能の世界になり、今や休みの時でも、どこにいても 仕事場からメールや電話が入ります。 残念なことに、少し前までは山奥にこもれば電波も届かなかったのですが、 今は大概の所で電波が届きます。 しかしいやだなと思っても、スマートフォンを電源OFFにはできないのです。 電波が通じていないと、持っていないと不安に駆られるからです。 哀しき現代人です。 ひっそりとプライベートを楽しむこともできないですね。 便利にはなりましたが、人の心の安らぎの時間も奪っていると言えるかもしれません。    
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2022.04.12

認知症の教室(専門職用)
「メタ認知力」を身につけよう⑤音について1 音について(その1) 私たちは常に音に囲まれて生活しています。 その音は実に千差万別です。 心落ち着く音があれば真反対の音もあります。 人それぞれに音の好みも変わってきます。 例えば、音楽にしても個々それぞれに好き嫌いがあります。 ハードロックが好きな人がいれば、クラシックが好きな人もいます。 クラシック好きの人からすればハードロックは不快なだけかもしれませんし、 ロックを聞いている人からすれば、クラッシックは退屈極まりないものかもしれません。 個々それぞれによって感じ方は違うでしょう。 フリーソフトいらすとやさんより   例えば、ハードロッカーな職員が、 私はロックが好きだからとロックを皆さんに聞かせたらどうなるでしょうか。 あ、ロックもなかなかええやんと思う人もいるかもしれませんが、 単なる騒音と思い、やめてくれ!と訴える人もいるかもしれません。 要は、メタ認知力では、 「私はハードロックが好きだけど、でも嫌だと思う人もいるんだろうな。」 と、もう一人の冷静な自分が判断することです。 自己中心の思考を広げて周囲の状況も考えるということです。 「自分の当り前は、相手にとっての当り前ではない」と言うことですね。 フリーソフトいらすとやより   施設の某フロアで、目を閉じて、聞こえてくる音に一度耳を澄ませてみてください。 私たちにとって当たり前の音(もちろん人の声も音です)が、とても不快かもしれません。 認知能力が厳しくなった認知症の人ならば尚更なのです。
ブログ投稿画像 昨年実施予定だった広島大会。 今年2月に開催されることになっていましたが、オミクロンが猛威を振るっている時期と重なり、 4月24日、ようやくリモート開催されました。 YouTube配信もあったので、私はそれにて参加しました。 一番印象に残ったのは、広島市西部認知症疾患医療センターの岩崎庸子先生の話でしょうか。 まさしく、「心への働きかけ」が大切なのだと、改めて感じます。 感情への働きかけ、それは1+1=2という論理的なものではないのでしょう。 「心地よさ」(その逆もあり)を感じること、 それが失われた(私たちから見ればそう思ってしまう)能力を最大限に発揮することにつながるのかもしれません。 個別の発表で感じることは、就労支援の難しさです。 当然、介護保険の制度を超えて考えていかなければならないので、垣根を越えた活動が必要になります。 厚労省の資料からわかるように、多くの方が就労を断念しています。 どのように社会の中で活動していただくか、課題解決には多くの人の協力が必要になってくるでしょう。 ちなみにこの資料を見ると、10代、20代の人の発病もあります。 若年認知症は40歳代からのものではないというのがわかります。 新たなる支援策として、「認知症の人と家族への一体的支援」というのが始まっています。 これについては今後情報収集を進めていきたいと思います。 今回、プログラムがいっぱいで、休憩時間もあまりなく、 私もすぐにできるチキンラーメンを食べながらの参加となりました(笑) 来年は、地元東大阪市で開催されます。リモートではなく、会場開催できればいいですね。
ブログ投稿画像 今やスマートフォンは私たちにとって欠かすことができない存在です。 生活必需品というより身体の一部ともいえるかもしれません。 このスマートフォンは「認知機能」の結集だといえます。 認知機能とは、人を取り巻くすべてのことを瞬時のうちに判断する機能です。 明るさ暗さ、温かさ寒さ、人間関係、思考… とにかく生活上かかわるすべてのことを認知機能が判断しています。 自分を取り巻くすべてのことを一瞬に判断するだけでなく、 自分の身体の状況も感じ取ります。 おなかがすいた、どこかが痛いというのも認知機能の一つですね。 ですから認知機能は、人が生活するうえで必要不可欠なものなのです。 そしてスマートフォンは、今では自分の身体の一部とも書きました。 情報を得る、情報を伝えるだけでなく、今や決済もできてしまう。 何でもできてしまう万能な道具でしょう。 同時にスマートフォンがないと今の人は、たちどころに不安になります。 時に自分の自由をも縛ってしまうスマートフォンなのに、 ないと、不安で不安で落ち着かなくなってしまいます。 まさしくスマートフォンに支配された、便利という言葉に目を眩まされた 哀しき人の姿がそこにあります。 でもこの万能な道具は認知機能があってこそ役立つものです。 [caption id="attachment_3678" align="alignnone" width="224"] いらすとやさんより[/caption]   認知機能が厳しくなっていく認知症の人には 或いは認知機能の活動そのものが弱くなっていく高齢者には どんなに便利な道具であっても、生活するうえで意味のないものといえます。 何を言いたいかというと、認知機能万能の世界にどっぷりと漬かっている私たちは、 認知機能が厳しくなってしまった認知症の人を、排他的に見てしまうということなのです。 認知症の症状ばかりに目を向け、認知機能の世界で生きていくことができなくなった人たち というような視点で見降ろしてしまうこともあるのです。 認知症の人にとって、スマートフォンを忘れた!と不安になる皆さんのことなどどうでもよいのです。 どんなに便利な道具であっても、それはどうでもいいことです。 今この時間、安心して生きていけるのか。そのことのほうがずっと大切なのです。 認知機能の世界から見ている限り、 非認知機能の世界にいる認知症の人のことはわからないでしょう。 私たちはあまりにも便利さに惑わされ、 大切な何かを忘れていってるのではないでしょうか。 例えば、コミュニケーションはSNSを通じて行うことが多くなりました。 逆に言えば、面と向かってしゃべることができなくなっていくでしょう。 [caption id="attachment_3677" align="alignnone" width="141"] いらすとやさんより[/caption]   休みの日は思い切ってスマートフォンのスイッチをオフにする。 不便さの代わりに自由度がきっと増えます。 スマートフォンのない不便さを今から体感しておかないと、 災害で電波基地局が破壊されたらスマートフォンなど単なる文鎮でしかなくなるのです。 便利さを享受し、活用しながらも、便利さに惑わされないことも必要でしょう。  
ブログ投稿画像 メタ認知力 一言でいえば、今の自分を客観的に分析できる能力ということになります。 他の職員に訴えたいことがヒートアップしたとき 「あ、今私は感情的になって怒ってるな、これでは相手にはうまく伝わらないな。」と 判断できる能力となります。 「この話はうまく伝わってるのかな? 自分の話は強引だったのではないだろうか? 相手はどんなふうに聞いていたのだろうか?」 と、常にセルフチェックを行うことができるかどうか。ということになります。 「自分にとっての正当性は、必ずしも相手にとっての正当性ではない」 ということを念頭に置かなければなりません。 [caption id="attachment_3665" align="alignnone" width="1024"] 夜のアーバンケア島之内の照明に照らされた花もきれいです[/caption]   しかし、人はついつい自分の意見を通したくなりますから いつの間にか客観的に自分の状況を見つめる視点を失ってしまいます。 そんな時は一旦「リセットする時間を作ること」です。 [caption id="attachment_3669" align="alignnone" width="708"] イラストやさんより[/caption]   例えば、交差点のすぐ横で話をしていたとすると、あらゆる騒音が聞こえて、自分の心は落ち着きません。 そんな時よく行うのは「ちょっと静かなところで話をしようか」ということになります。 誰だって、盛んに車、バス、トラック、そしてバイクが行き交う交差点の横で、 ゆっくりと話をしたいとは思いません。話の内容もぎすぎすしたものになるでしょう。 「一旦リセットする」のテクニックについては次回お話しします。 [caption id="attachment_3666" align="alignnone" width="376"] イラストやさんより[/caption]   音はそれだけ私たちのコミュニケーションに影響を与えるものなのです。 つまり、メタ認知力を働かせようとすると、周辺環境、特に音の影響力が大きいのです。 そもそもが雑然とした音の中では、メタ認知力が働かないどころか、 イライラのほうが大きくなってしまいます。 [caption id="attachment_3667" align="alignnone" width="1024"] お花満開です。でも明るいとお花も眠れない?[/caption]   利用者の生活環境も同じです。 心が落ち着くことができない音が多いほど、 知らずのうちに心の中に咲く花も枯れてしまうのです。
ブログ投稿画像 先日、和歌山市に研修に行きました。 和歌山県全域の介護支援専門員向け研修で、リモートによるものでした。 ご存知のように、和歌山県と言っても、北から南まで膨大な大きさの県です。 しかしながら、リモート研修なので、和歌山市周辺だけでなく、 橋本、白浜、潮岬、紀伊勝浦、新宮市に至るまで同じ研修に同時に参加することが出来ます。 お出掛けしなくてもよいので、150名の方の参加となりました。 便利ですね! 特に和歌山県のような広大な県では助かるかもしれません。 本来ならば、対面の方がいいのですが、仕方ありません。 しかしながら、研修時間が近づくほど、 事務局への問い合わせ電話がひっきりなしに掛かってきます。 ZOOMのやり方がわからないのですね。 年配のケアマネジャーさんに多いでしょうか。 [caption id="attachment_3641" align="alignnone" width="1024"] ここで研修発信をしました[/caption]   世の中どんどん進んでいき、便利さが増していきます。 確かに、この世の中の流れについて行こうと思ったら、 最新のシステムも高齢者であっても覚えていかなければならないのでしょう。 認知機能をフルに活用した世界はこれからも進化していくでしょう。 認知症予防のためにも、新しいものにチャレンジすることは大切だと思います。 まして今の現代人からスマートフォンを奪ったら、 めちゃくちゃ不便と感じるでしょう。 認知機能がダメージを受ける認知症の人にとっては、 「認知機能万能」の世界では生きづらくなります。 もちろんGPSの恩恵で助けられることもあるでしょうが、 生活全般で言えば、世の中がどんなに便利になっていたとしても、 そんなこと知ったことじゃない、今日一日どう安心して暮らせるかなのです。 そもそも、ふた昔前まではスマートフォンがなくても生活は出来ました。 不便は不便なりに生活できましたし、楽しみもありました。 認知症の人と関わるときは、「認知機能万能」の世界での考え方では その思いに近づくことは出来ません。 「不便さを楽しむ」くらいの気持ちを持つこと。 では具体的にどのようなことか? それはまた後日に。 ひとつ皮肉を書かせてもらうと、 スマートフォン万能の世界になり、今や休みの時でも、どこにいても 仕事場からメールや電話が入ります。 残念なことに、少し前までは山奥にこもれば電波も届かなかったのですが、 今は大概の所で電波が届きます。 しかしいやだなと思っても、スマートフォンを電源OFFにはできないのです。 電波が通じていないと、持っていないと不安に駆られるからです。 哀しき現代人です。 ひっそりとプライベートを楽しむこともできないですね。 便利にはなりましたが、人の心の安らぎの時間も奪っていると言えるかもしれません。    
ブログ投稿画像 音について(その1) 私たちは常に音に囲まれて生活しています。 その音は実に千差万別です。 心落ち着く音があれば真反対の音もあります。 人それぞれに音の好みも変わってきます。 例えば、音楽にしても個々それぞれに好き嫌いがあります。 ハードロックが好きな人がいれば、クラシックが好きな人もいます。 クラシック好きの人からすればハードロックは不快なだけかもしれませんし、 ロックを聞いている人からすれば、クラッシックは退屈極まりないものかもしれません。 個々それぞれによって感じ方は違うでしょう。 [caption id="attachment_3637" align="alignnone" width="400"] フリーソフトいらすとやさんより[/caption]   例えば、ハードロッカーな職員が、 私はロックが好きだからとロックを皆さんに聞かせたらどうなるでしょうか。 あ、ロックもなかなかええやんと思う人もいるかもしれませんが、 単なる騒音と思い、やめてくれ!と訴える人もいるかもしれません。 要は、メタ認知力では、 「私はハードロックが好きだけど、でも嫌だと思う人もいるんだろうな。」 と、もう一人の冷静な自分が判断することです。 自己中心の思考を広げて周囲の状況も考えるということです。 「自分の当り前は、相手にとっての当り前ではない」と言うことですね。 [caption id="attachment_3635" align="alignnone" width="803"] フリーソフトいらすとやより[/caption]   施設の某フロアで、目を閉じて、聞こえてくる音に一度耳を澄ませてみてください。 私たちにとって当たり前の音(もちろん人の声も音です)が、とても不快かもしれません。 認知能力が厳しくなった認知症の人ならば尚更なのです。
ブログ投稿画像 いつのまにか、厳しい寒さの冬が終わり 周囲は春爛漫ですね。 これで、コロナと戦争がなくなれば、 心も晴々なのですが… さて認知症予防のノウハウについて これまでも色々言われてきましたが、 ほぼ確実と言われているのが 「睡眠7時間の確保」です。 脳は働くことによって、アミロイドβという不要物質を生み出してしまうのですが、 それが神経細胞を破壊して、認知症に繋がってしまうことは 今の研究ではよく言われているものになっています。 そのアミロイドβは、睡眠中にクリーニング作用が脳の中で働き、除去してくれるそうです。 [caption id="attachment_3619" align="alignnone" width="1024"] デイサービスの飾りです[/caption]   ところが睡眠時間が十分でないと、クリーニングが完全にできず、 アミロイドβが脳内に残ってしまい、 蓄積されると認知症に繋がってしまうのですね。 これまでの研究では、7時間の睡眠が必要とのことです。 [caption id="attachment_3620" align="alignnone" width="1024"] 島之内の2階は絶好のお花見ポイントです。[/caption]   と言うことで、寝不足は厳禁です。 皆さん睡眠は、7時間は取りましょう。 しかし、春眠暁を覚えず 寝過ぎもよくありませんよ~ 太ります!