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「認知症の教室(一般市民用)」で記事を検索しました。

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2022.08.01

認知症の教室(一般市民用)
高齢者こそ、外出すべき!なのですが… 大阪府では、高齢者は不要不急な外出を控えよと言うお達しが出ました。 コロナ感染による重症化を防ぐということからです。 不要な行動とは、今すぐいかなくてもいいのなら、行くなということですね。 確かに高齢者が出ていくと感染のリスクは高まり、重症化する人が増えるので それを阻止したいということですね。 しかし、あまりにも上段的に言われると、 「高齢者は街をうろつくなと言われてるのに、なんでうろうろしてるねん!」なんて言われかねません。 何よりも、高齢者の家への引きこもりは、二次災害というか、心身の著しい低下をもたらします。 歩かないと、高齢者の筋肉は若者よりはるかに早く、一気にその能力を奪われます。 散歩や日常生活上必要なものの買い物は構わないとのことですが、 人間は散歩だけで心を満たすものではありません。 私たちが取り組んでいる地域活動の中には、大切な人と人との交流、心身機能の維持向上があります。 そのような活動にも自粛モードが出てくると、心の機能も衰え、認知症が忍び寄ってくるのです。 ですから、高齢者だからこそ、外に出て、様々な刺激を受けなければならないのです。 例えば、「吉本新喜劇を見て大いに笑いたい!そのために難波に出たい!」 そのような思いも奪い取られると、ボディブローのように要介護者がそのうちに増えてくるでしょう。 「高齢者こそ外に出るべき!」 なのですが…  そこにもう一つの大敵、熱中症が待ち構えています。 この暑さが、お出掛けを妨げます。 まるで高齢者であってもサバイバル生活をやっているような状況ですね。 しかし、24時間のうちには高齢者に味方の時間帯もあります。 夜明け前、朝陽が昇るころ、お店は開いてないけど、街を大いに闊歩できる時間です。 そして、暮れなずむ時間。物価高だけど、お出掛け我慢の分、 そんな自分へのご褒美で、少し美味しいものでも買いましょう。 とにかく高齢者であっても、コロナと熱中症というサバイバルな状況の中、 一生懸命自分の心身の維持について、積極的に取り組んでいくこと。負けてたまるか!ですね。でも、「吉本行って大いに笑い、551の豚まんをお土産に買って帰る。」そんな自由までも奪ってほしくないですね。 私たちの行動に、不要な行動なんてないのです。 コロナも熱中症も、これ以上の狼藉は、私が許しません!
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2022.07.26

認知症の教室(一般市民用)
若年認知症啓発セミナーに参加しました センター長の石川です 「若年認知症の最大の課題とは」というテーマで、 全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会会長である宮永和夫先生のお話を聞いてきました。 現在、若年性認知症の方は日本で約3万6千人おられるとのこと。 この数字を多いと取るか少ないと取るかは別にして、 必ずおられるし、身近におられる可能性ありともいえます。 若年性認知症の方の場合、高齢の認知症の方以上に様々な課題が生じてしまいます。 一番大きな問題は家族としての財政崩壊を招くということでしょうか。 ご本人の就労支援もさることながら、家族単位のサポートが必要になってくると言えるでしょう。   残念ながら私たち介護保険制度の下で働く、ケアマネジャーや地域包括支援センターなど、 さらにケア実践の現場で働く者にとって、若年性認知症の方への関わり方へのノウハウは、まだまだ浅いといえます。 私たちの課題ともいえるでしょう。 来年3月19日、「全国若年認知症大会」が東大阪市で開催されます。 全国大会の情報については順次お知らせします。 これを機にぜひとも若年認知症の方、並びにその家族への関わり方について視点を深めていただければと思います。
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2022.07.22

認知症の教室(一般市民用)
第77回ネットワーク委員会開催されました(河内警察との連携) センター長の石川です。 第77回英田地区認知症ケアネットワーク委員会が開催されました。 今回は河内警察署から2名の警察官が参加され、 増えつつある特殊詐欺を、どう市民の方にその危険性を伝えていけばいいのかなどの話をされました。 独居の方の場合、ケアマネジャーやヘルパーが関わるので、 それら専門職の気づきも必要ではないかという話も出ていました。 河内警察は、これまでゲスト参加のような形でしたが、 次回からはこのネットワーク委員会にレギュラー参加してもらうことになりました。 詐欺だけでなく、認知症の人の見守りという点でも、強力なメンバーになりますね。 また、10月25日開催のシンポジウムに向けて、 ここでも大阪府警からの参加、健康体操、そしてネットワーク委員会のメンバーによる 「コロナ禍での健康管理(仮称)」をテーマに、劇を交えた講演を行おうということになりました。 また委員会での話題は、やはりコロナでした。 様々な社会活動は実施したいものの、急増する感染者。 この状況に地域も翻弄されているということです。 何かを開催する場合、そこから感染者が出た時の開催者の責任を問うのではなく、 参加者の自己責任という形にしないと、活動を実施する側は責任を問われることに委縮して、 何も行わなくなるということでした。 盆踊りなど、開催については各地区に任され、やるところ、やらないところなど バラバラになるだろうとのことでした。 本当に、コロナはいつ収まるのでしょうか…    
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2022.07.20

認知症の教室(一般市民用)
介護家族の会「ほっこりなつどい」開催されました コロナ禍で延長になっていた介護家族の会「ほっこりなつどい」が16日に開催されました。 当初この日程を決めた時は、コロナも下火になり、殺風景な公民館ではなく、特養本体の一階相談室で開催と決めたのですが、 直前に一気に感染者が増え,開催の危機の中、滑り込みで実施しました。 6名のご家族の方が参加され、それぞれに切々たる状況を述べられました。 その内容についてはここでは個人情報になるので書けませんが、皆さん本当に厳しい状況を送られているといえます。 ただ、介護者同士、こうしてみれば、ああしてみればという意見も出て、楽しく話しあわれておられました。 専門職と家族というよりも、介護者同士の話の中で、皆さん心をほぐしていかれます。 そして異口同音に、来て、喋れてよかったと話されていました。 私たち側の課題も見いだせて、実りある時間になったのではないでしょうか。 本来ならお茶菓子も出せて、もう少しほっこりできればいいのですが、 それにはもう少し時間が掛かりそうですね。 次回開催もコロナ見になりそうですが、必要性大のつどいなので、早いうちに開催できればと思います。 デイサービスの様子を写真を通じて説明を受けています。  
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2022.07.08

認知症の教室(一般市民用)
「なんでやねん!思考法」とは(中編) さて、前回の「なんでやねん思考法」から時間が経ち、私も何を書いたのか覚えていませんでした(苦笑) そこで、前振りになった「なんでやねんと思うことの大切さ」と、 「なんでやねん!思考法(前篇)」を添付しておきました。 読み直してから入るほうが理解しやすいと思います。 「なんでやねん」と思うことの大切さ 「なんでやねん!思考法」とは(前編) さて、「なんでやねん!」と思うためには、 「なんでやねん!」と思う(気づく)ことが必要になります。 そのためには、いつも当たり前のように流れていくケア(景色)の中で、 1分でいいから立ち止まって考えること、ですね。 そうすると、あれ?と思うことが「なんでやねん!?」に繋がっていきます。   NDY(なんでやねん)はABCテレビから引用しています   ここで「なんでやねん!」は、二つの考え方があるといえます。 ひとつは、「なんでやねん、こんなんおかしいらろ!」と憤慨するような思い、 もう一つは、「なんでやろなぁ?」と疑問を持つ思い、と言えます。 ひとつめの「なんでやねん!」は憤慨に終わるのではなく、 そのエネルギーを「こんなんおかしいから変えていこう!」という改善へのエネルギーとして使うこと。 つまり、批判だけに終わるのではなく、 「どうしたらよくなるか、一緒に考えていこう!」というようなポジティブな考えを持つということです。   もう一つは、とにかく「わからないことを探求する」という、 「おかしなこと、わからないこと」を、そのままで終わらせないという、 前向きな方向で考えていくということです。 では具体的にどうするかは、後編に続きます。          
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2022.07.04

認知症の教室(一般市民用)
通信障害と認知症 センター長の石川です。 私は以前から認知症は携帯電話が使えない状態と同じということをお話ししていました。 今、現在を生きる人たちにとって携帯電話は生活の一部どころか、 その人の心身の一部ともいえるくらい重要なものになっています。 「携帯電話が使えないとしたらどうする?」と、若い人に尋ねたら、 皆さんそれは困る、ありえないと返答します。それは若い人でなくても同じでしょう。 携帯電話は、認知機能そのものです。 認知機能の技術の粋をこめて作られたものです。 使う私たちも認知機能をフルに働かせてスマートフォンを使います。 しかし、ひとたびその認知機能があやふやになっていく認知症になってしまうと、 携帯電話は使えなくなってしまいます。 携帯電話は、あらゆる情報の収集や伝達、決済、予約に至るまで様々な機能を担っています。 その携帯電話に電波が来なくなってしまったら、現代の人たちはたちどころにパニックに陥ります。 何故ならば携帯電話は心身の一部と化しているからです。 情報が入らない、伝えられない、それだけで大パニックです。 怒り出す人がいれば、イライラする人もいます。 それはその人たちの生活そのものにも影響してしまうという状況だからでしょう。 認知症の人の場合、認知機能が働かなくなります。 つまり、携帯電話がつながらないのと同じ状況に陥ってしまうのです。 何を言われているのか理解しがたくなり、伝えようとすることも伝えられなくなるのです。 ですから混乱し、時に怒り、イライラし、消沈する人もいるでしょう。 何故ならば、生きていくことそのものが脅かされるからです。 まさしく今回のKDDIの通信障害は、 認知症の人と同じような状況に携帯の利用者がなってしまったといえます。 私もその一人でした。   しかし30年前までは、携帯電話などなくても普通に生活していました。 その時はその時で不便だとは思わなかったのです。 今こうして携帯電話の電波に翻弄されている人々。 便利な世の中、こんな世の中かもしれませんが、 ひとたび使えなくなってしまったら、これほどもろいものもありません。 一方認知症の人は、非認知機能の中で一生懸命に生きていく道をさぐっているといえます。 認知機能を駆使している現代人が、認知機能が使えなくなっても、 非認知機能を働かせて何とか生きていこうとする人を、上から視点で見降ろすことなんてできるのでしょうか? 認知症の人とのかかわり方のヒント、 それはデジタル化以前の世界にあるといえます。
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2022.06.30

認知症の教室(一般市民用)
認知症の方、デイ、ショート利用の避暑がお勧めです! センター長の石川です。 早くも猛烈な暑さが続いていますね。 認知症の人にとって熱中症は恐ろしい怪物です。 どうしても認知機能が低下している状況なので、暑さ、寒さへの対処が難しくなります。 自ら水分を摂ったり、衣服の調整をしたり、エアコンを入れたりなどの 行動自体が起こせなくなってしまいます。 適切なサポートがないと、たちどころに熱中症にやられてしまいます。 認知症の人の場合、一番いいのは デイサービスやショートステイを活用して 避暑にくることです!   さて、熱中症対策 まずは何と言っても水分補給ですね。 なかなか飲んでもらえないということもあるでしょうか、 味見を変えて(甘みがあるものも含めて)少しずつこまめに飲んでもらいましょう。 梨などの水分の多いものを食べてもらうのもいいと思います。 とにかく、くどいくらい水分補給を進めてください。 但し、一気に飲むのではなく、こまめに少しずつで。 エアコンは直接的に風が当たらないようにして、できれば除湿が良いでしょう。 エアコンを入れていても結構汗はかいているものなので、 水分補給はエアコンを入れていても怠らないように。 よく家庭訪問すると、どんなに暑くてもエアコンを入れていない高齢者の方がおられます。 電気代がかかるとか、手足が冷えるとか、 いろいろな理由があるとは思いますが、 熱中症はそんな考えなど関係なく、容赦なく襲ってきます。 電気代と命は引き換えることはできません。 冷えるのならば、風が直接当たらないようにして、 扇風機でかくはんするのもいいでしょう。 日中は極力外出しないようにしましょう。 認知症の人の場合、家でじっとしているのは苦痛です。 デイサービスやショートステイをこれまで以上に活用して 避暑に来ることも考えましょう。   認知症になってしまうと、 あらゆる感覚機能が落ちてしまいます。 周囲の者が気配りしなければ たちどころに熱中症に襲われてしまいます。 介護者も同じです。 水分補給と心地よい室温。 電気代も冷え性も、命の引換にはできません。 (イラストは、いらすと屋さんより)
ブログ投稿画像 大阪府では、高齢者は不要不急な外出を控えよと言うお達しが出ました。 コロナ感染による重症化を防ぐということからです。 不要な行動とは、今すぐいかなくてもいいのなら、行くなということですね。 確かに高齢者が出ていくと感染のリスクは高まり、重症化する人が増えるので それを阻止したいということですね。 しかし、あまりにも上段的に言われると、 「高齢者は街をうろつくなと言われてるのに、なんでうろうろしてるねん!」なんて言われかねません。 何よりも、高齢者の家への引きこもりは、二次災害というか、心身の著しい低下をもたらします。 歩かないと、高齢者の筋肉は若者よりはるかに早く、一気にその能力を奪われます。 散歩や日常生活上必要なものの買い物は構わないとのことですが、 人間は散歩だけで心を満たすものではありません。 私たちが取り組んでいる地域活動の中には、大切な人と人との交流、心身機能の維持向上があります。 そのような活動にも自粛モードが出てくると、心の機能も衰え、認知症が忍び寄ってくるのです。 ですから、高齢者だからこそ、外に出て、様々な刺激を受けなければならないのです。 例えば、「吉本新喜劇を見て大いに笑いたい!そのために難波に出たい!」 そのような思いも奪い取られると、ボディブローのように要介護者がそのうちに増えてくるでしょう。 「高齢者こそ外に出るべき!」 なのですが…  そこにもう一つの大敵、熱中症が待ち構えています。 この暑さが、お出掛けを妨げます。 まるで高齢者であってもサバイバル生活をやっているような状況ですね。 しかし、24時間のうちには高齢者に味方の時間帯もあります。 夜明け前、朝陽が昇るころ、お店は開いてないけど、街を大いに闊歩できる時間です。 そして、暮れなずむ時間。物価高だけど、お出掛け我慢の分、 そんな自分へのご褒美で、少し美味しいものでも買いましょう。 とにかく高齢者であっても、コロナと熱中症というサバイバルな状況の中、 一生懸命自分の心身の維持について、積極的に取り組んでいくこと。負けてたまるか!ですね。でも、「吉本行って大いに笑い、551の豚まんをお土産に買って帰る。」そんな自由までも奪ってほしくないですね。 私たちの行動に、不要な行動なんてないのです。 [caption id="attachment_1451" align="alignnone" width="650"] コロナも熱中症も、これ以上の狼藉は、私が許しません![/caption]
ブログ投稿画像 センター長の石川です 「若年認知症の最大の課題とは」というテーマで、 全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会会長である宮永和夫先生のお話を聞いてきました。 現在、若年性認知症の方は日本で約3万6千人おられるとのこと。 この数字を多いと取るか少ないと取るかは別にして、 必ずおられるし、身近におられる可能性ありともいえます。 若年性認知症の方の場合、高齢の認知症の方以上に様々な課題が生じてしまいます。 一番大きな問題は家族としての財政崩壊を招くということでしょうか。 ご本人の就労支援もさることながら、家族単位のサポートが必要になってくると言えるでしょう。   残念ながら私たち介護保険制度の下で働く、ケアマネジャーや地域包括支援センターなど、 さらにケア実践の現場で働く者にとって、若年性認知症の方への関わり方へのノウハウは、まだまだ浅いといえます。 私たちの課題ともいえるでしょう。 来年3月19日、「全国若年認知症大会」が東大阪市で開催されます。 全国大会の情報については順次お知らせします。 これを機にぜひとも若年認知症の方、並びにその家族への関わり方について視点を深めていただければと思います。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 第77回英田地区認知症ケアネットワーク委員会が開催されました。 今回は河内警察署から2名の警察官が参加され、 増えつつある特殊詐欺を、どう市民の方にその危険性を伝えていけばいいのかなどの話をされました。 独居の方の場合、ケアマネジャーやヘルパーが関わるので、 それら専門職の気づきも必要ではないかという話も出ていました。 河内警察は、これまでゲスト参加のような形でしたが、 次回からはこのネットワーク委員会にレギュラー参加してもらうことになりました。 詐欺だけでなく、認知症の人の見守りという点でも、強力なメンバーになりますね。 また、10月25日開催のシンポジウムに向けて、 ここでも大阪府警からの参加、健康体操、そしてネットワーク委員会のメンバーによる 「コロナ禍での健康管理(仮称)」をテーマに、劇を交えた講演を行おうということになりました。 また委員会での話題は、やはりコロナでした。 様々な社会活動は実施したいものの、急増する感染者。 この状況に地域も翻弄されているということです。 何かを開催する場合、そこから感染者が出た時の開催者の責任を問うのではなく、 参加者の自己責任という形にしないと、活動を実施する側は責任を問われることに委縮して、 何も行わなくなるということでした。 盆踊りなど、開催については各地区に任され、やるところ、やらないところなど バラバラになるだろうとのことでした。 本当に、コロナはいつ収まるのでしょうか…    
ブログ投稿画像 コロナ禍で延長になっていた介護家族の会「ほっこりなつどい」が16日に開催されました。 当初この日程を決めた時は、コロナも下火になり、殺風景な公民館ではなく、特養本体の一階相談室で開催と決めたのですが、 直前に一気に感染者が増え,開催の危機の中、滑り込みで実施しました。 6名のご家族の方が参加され、それぞれに切々たる状況を述べられました。 その内容についてはここでは個人情報になるので書けませんが、皆さん本当に厳しい状況を送られているといえます。 ただ、介護者同士、こうしてみれば、ああしてみればという意見も出て、楽しく話しあわれておられました。 専門職と家族というよりも、介護者同士の話の中で、皆さん心をほぐしていかれます。 そして異口同音に、来て、喋れてよかったと話されていました。 私たち側の課題も見いだせて、実りある時間になったのではないでしょうか。 本来ならお茶菓子も出せて、もう少しほっこりできればいいのですが、 それにはもう少し時間が掛かりそうですね。 次回開催もコロナ見になりそうですが、必要性大のつどいなので、早いうちに開催できればと思います。 [caption id="attachment_3885" align="alignnone" width="1024"] デイサービスの様子を写真を通じて説明を受けています。[/caption]  
ブログ投稿画像 さて、前回の「なんでやねん思考法」から時間が経ち、私も何を書いたのか覚えていませんでした(苦笑) そこで、前振りになった「なんでやねんと思うことの大切さ」と、 「なんでやねん!思考法(前篇)」を添付しておきました。 読み直してから入るほうが理解しやすいと思います。 https://yoshijukai.or.jp/ninchisho-yui/blog/2022/06/10/%e3%80%8c%e3%81%aa%e3%82%93%e3%81%a7%e3%82%84%e3%81%ad%e3%82%93%e3%80%8d%e3%81%a8%e6%80%9d%e3%81%86%e3%81%93%e3%81%a8%e3%81%ae%e5%a4%a7%e5%88%87%e3%81%95/ https://yoshijukai.or.jp/ninchisho-yui/blog/2022/06/17/%e3%80%8c%e3%81%aa%e3%82%93%e3%81%a7%e3%82%84%e3%81%ad%e3%82%93%ef%bc%81%e6%80%9d%e8%80%83%e6%b3%95%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%88%e5%89%8d%e7%b7%a8%ef%bc%89/ さて、「なんでやねん!」と思うためには、 「なんでやねん!」と思う(気づく)ことが必要になります。 そのためには、いつも当たり前のように流れていくケア(景色)の中で、 1分でいいから立ち止まって考えること、ですね。 そうすると、あれ?と思うことが「なんでやねん!?」に繋がっていきます。   [caption id="attachment_3875" align="alignnone" width="422"] NDY(なんでやねん)はABCテレビから引用しています[/caption]   ここで「なんでやねん!」は、二つの考え方があるといえます。 ひとつは、「なんでやねん、こんなんおかしいらろ!」と憤慨するような思い、 もう一つは、「なんでやろなぁ?」と疑問を持つ思い、と言えます。 ひとつめの「なんでやねん!」は憤慨に終わるのではなく、 そのエネルギーを「こんなんおかしいから変えていこう!」という改善へのエネルギーとして使うこと。 つまり、批判だけに終わるのではなく、 「どうしたらよくなるか、一緒に考えていこう!」というようなポジティブな考えを持つということです。   もう一つは、とにかく「わからないことを探求する」という、 「おかしなこと、わからないこと」を、そのままで終わらせないという、 前向きな方向で考えていくということです。 では具体的にどうするかは、後編に続きます。          
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 私は以前から認知症は携帯電話が使えない状態と同じということをお話ししていました。 今、現在を生きる人たちにとって携帯電話は生活の一部どころか、 その人の心身の一部ともいえるくらい重要なものになっています。 「携帯電話が使えないとしたらどうする?」と、若い人に尋ねたら、 皆さんそれは困る、ありえないと返答します。それは若い人でなくても同じでしょう。 携帯電話は、認知機能そのものです。 認知機能の技術の粋をこめて作られたものです。 使う私たちも認知機能をフルに働かせてスマートフォンを使います。 しかし、ひとたびその認知機能があやふやになっていく認知症になってしまうと、 携帯電話は使えなくなってしまいます。 携帯電話は、あらゆる情報の収集や伝達、決済、予約に至るまで様々な機能を担っています。 その携帯電話に電波が来なくなってしまったら、現代の人たちはたちどころにパニックに陥ります。 何故ならば携帯電話は心身の一部と化しているからです。 情報が入らない、伝えられない、それだけで大パニックです。 怒り出す人がいれば、イライラする人もいます。 それはその人たちの生活そのものにも影響してしまうという状況だからでしょう。 認知症の人の場合、認知機能が働かなくなります。 つまり、携帯電話がつながらないのと同じ状況に陥ってしまうのです。 何を言われているのか理解しがたくなり、伝えようとすることも伝えられなくなるのです。 ですから混乱し、時に怒り、イライラし、消沈する人もいるでしょう。 何故ならば、生きていくことそのものが脅かされるからです。 まさしく今回のKDDIの通信障害は、 認知症の人と同じような状況に携帯の利用者がなってしまったといえます。 私もその一人でした。   しかし30年前までは、携帯電話などなくても普通に生活していました。 その時はその時で不便だとは思わなかったのです。 今こうして携帯電話の電波に翻弄されている人々。 便利な世の中、こんな世の中かもしれませんが、 ひとたび使えなくなってしまったら、これほどもろいものもありません。 一方認知症の人は、非認知機能の中で一生懸命に生きていく道をさぐっているといえます。 認知機能を駆使している現代人が、認知機能が使えなくなっても、 非認知機能を働かせて何とか生きていこうとする人を、上から視点で見降ろすことなんてできるのでしょうか? 認知症の人とのかかわり方のヒント、 それはデジタル化以前の世界にあるといえます。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 早くも猛烈な暑さが続いていますね。 認知症の人にとって熱中症は恐ろしい怪物です。 どうしても認知機能が低下している状況なので、暑さ、寒さへの対処が難しくなります。 自ら水分を摂ったり、衣服の調整をしたり、エアコンを入れたりなどの 行動自体が起こせなくなってしまいます。 適切なサポートがないと、たちどころに熱中症にやられてしまいます。 認知症の人の場合、一番いいのは デイサービスやショートステイを活用して 避暑にくることです!   さて、熱中症対策 まずは何と言っても水分補給ですね。 なかなか飲んでもらえないということもあるでしょうか、 味見を変えて(甘みがあるものも含めて)少しずつこまめに飲んでもらいましょう。 梨などの水分の多いものを食べてもらうのもいいと思います。 とにかく、くどいくらい水分補給を進めてください。 但し、一気に飲むのではなく、こまめに少しずつで。 エアコンは直接的に風が当たらないようにして、できれば除湿が良いでしょう。 エアコンを入れていても結構汗はかいているものなので、 水分補給はエアコンを入れていても怠らないように。 よく家庭訪問すると、どんなに暑くてもエアコンを入れていない高齢者の方がおられます。 電気代がかかるとか、手足が冷えるとか、 いろいろな理由があるとは思いますが、 熱中症はそんな考えなど関係なく、容赦なく襲ってきます。 電気代と命は引き換えることはできません。 冷えるのならば、風が直接当たらないようにして、 扇風機でかくはんするのもいいでしょう。 日中は極力外出しないようにしましょう。 認知症の人の場合、家でじっとしているのは苦痛です。 デイサービスやショートステイをこれまで以上に活用して 避暑に来ることも考えましょう。   認知症になってしまうと、 あらゆる感覚機能が落ちてしまいます。 周囲の者が気配りしなければ たちどころに熱中症に襲われてしまいます。 介護者も同じです。 水分補給と心地よい室温。 電気代も冷え性も、命の引換にはできません。 (イラストは、いらすと屋さんより)