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2022.08.15

トピックス
終戦の日に想う 戦争があったことそのものが忘れられようとしている昨今 戦争実体験者も今は数少なくなりました。 7~8年前までは、地域の高齢者を訪問する中で、多くの戦争体験を聴けたものです。 しかし実体験を語れる人も少なくなり、人々の心からも忘れ去られようとしています。 今日に至るまで、戦争は悲惨、悲しみ苦しみしかもたらさないと、言い続けていながらも、 今もって戦争は起きています。 民衆の地獄よりも、国家の(一部指導者の)権威が常日頃優先される、懲りない人類です。 しかし、確かに戦争によって、多くの幼い命が奪われたのは事実。 その事実を忘れることは決してできません。 淀川区十三にある北野高校に保存されている、米軍戦闘機による機銃掃射による弾痕   当時も認知症の人はおられたはずですが、 実際どのように過ごしていたのでしょうか。 多くの高齢者の方との話の中にも、当時の認知症の人の話は出てきませんでした。 戦争という過酷な状況の中で、認知症の人はどのように生きてこられたのか… 今となっては聴き取りできる人も少なくなりました。 もっと早くから調査をすべきだったと思いますが、 想像するに、病院が姨捨山のような存在になっていたのかもしれません。 当時、女、子供関係なく機銃掃射を受けた。戦争の事実が残る貴重な場所です。   戦争の経験だけでなく、認知症の人の状況も 「忘れ去られる日々」であってはならないと思うのです。
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2022.08.12

トピックス
山に想う 昨日は山の日でした。 登山大好きな私は、山に登らず、 職場の屋上に登り? 生駒アルプス(と、勝手に名付けた。山並みを見ると、なんでもアルプスと名付けたくなります)を眺めていました。 山の向こうに湧く白い雲と、青空がきれいでしたね。 生駒アルプス?   さて、今年も北アルプスに行こうと思っていたのですが、 あまりのコロナの猛威に断念。 北アルプスのいくつかの山小屋も従業員が感染し (間違いなく、登ってきた登山者に感染させられた)閉鎖したところもありました。 奥穂高岳から槍ヶ岳を望む   今でこそ牛歩でしか私は登れませんが、昔はあちこちの山に元気よく登ったものです。 ただ最近はマナーの悪い登山者が増えてきているとか。 (ほかの登山者関係なく、我が道を行く(走る))、高山植物のお花を摘むなどなど… 山に行くと心洗われるのですが、 山でも不快な思いに会うことが増えてきたのかもしれません。 北アルプス常念岳山頂(積雪期)   私たちの仕事の大切なところは、 利用者の心身が安心できる、そんな場所を提供すること。 そのためには私たち自身の人間関係も良くしていくこと。 「好循環」ですね。 三千メートル峰から見るご来光   心を汚す仕事ではなく、荘厳なご来光のように、 心潤う仕事 生駒アルプス?を眺めながら、そう思いました。 屋上、暑い! 三千メートル峰は涼しいのになぁ~
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2022.08.04

トピックス
認知症のことで知ってほしい5つのこと(5)「なんでも認知症のせいにしないでほしい」 随分間隔があいてしまいましたが、今回も若年性認知症と診断された、 丹野智文さんと下坂厚さんが共同で作成された「認知症のことで知ってほしい5つのこと」から紹介したいと思います。 その5回目、最終回です。 私たち人間は、感情の生き物です。 怒ったり、笑ったり、泣いたり、落ち込んだり、 或いは何かをしたい行動も感情がベースになっています。 私たちの行動(姿)は、感情そのものともいえます。 当然、認知症の人もそれは同じです。 私たちと何ら変わらない、同じ人なのですから。 ところが認知症と診断されただけで、その人の行動の全てが「認知症のせい」になってしまうのです。 そしてその行動には、問題行動という、私たち側から見た「困った行動チェック」が入ります。 冊子の文面を借りれば、 お風呂を嫌がれば「入浴拒否」、一人で外出しようとすれば「徘徊」、 怒れば「暴言」、気持ち悪くておむつの中を触れれば「不潔行為」等… 「認知症の問題ある行動を取る人」というレッテルを貼ってしまうのです。 その行動には、様々な感情が揺れ動いていること。 それを理解し、突き詰めることが必要です。 しかし、認知症の人にそのようなレッテルを貼ってしまう私たちはどうでしょうか? 例えば職員関係、色々な状況での人間関係…  これらの中の方が、よほど困った行動の人が多いのではないでしょうか?
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2022.08.02

トピックス
換気を喚起して歓喜の日を迎えよう センター長の石川です。 コロナが猛威を振るっていますが、熱中症、コロナ、物価高に襲われる中で、 私たちはサバイバル生活を余儀なくされていますね。 ただ、対策もあります。 コロナへの最大の予防効果は、やはり換気です。 寒い時に換気したように、暑い時でも換気は必要です。 よくわかる短い映像があるので確認してください。 神奈川県が作成したビデオです。 https://www.youtube.com/watch?v=O9Q4OnCQwpQ   皆さん、「換気を喚起して、歓喜の日を迎えましょう!」   神奈川県のHPの文章も添付しておきます。 神奈川県さん、ありがとうございます。 非常にわかりやすいです。   新型コロナ対策と熱中症予防 オミクロン株は感染拡⼤のスピードが速く、マスクを着用していても、換気の悪い場所でのエアロゾルによる感染が確認されています。これを防ぐためには効果的な換気が重要です。夏場は室内の温度が外気よりも高くなるため、エアコンや扇風機を活用して熱中症を予防しながら行いましょう。 新型コロナの感染経路 エアロゾル感染 飛沫(ひまつ)よりも細かい5マイクロミリメートル(0.005ミリ)未満の粒子がしばらくの間空気中を漂い、その粒子を吸い込んで感染します。 2メートル以上の離れた距離にまで感染が広がる可能性があります。 飛沫感染 ウイルスを含む飛沫が口、鼻、目などの露出した粘膜に付着します。通常2メートル以内の距離で感染します。 接触感染 ウイルスを含む飛沫を直接触ったか、ウイルスが付着したものの表面を触った手指で目・鼻・口などの露出した粘膜を触ることにより感染します。 注意:空気感染 エアロゾルよりもさらに小さな微粒子となり、空気中を広範囲にわたってかなり長い時間漂い、それを吸い込んで感染します。空気感染するウイルスは麻しん、水痘(水ぼうそう)、結核菌と限られます。 エアロゾル感染 飛沫は水分を含み重いため、到達するのはおおむね2メートル以内です。エアロゾルは、5μm未満の粒子がしばらくの間空気中を漂い、2メートルを超える空間まで到達します エアロゾルは、ウイルスを含む飛沫から水分が蒸発した状態で、微細飛沫や飛沫核が空気中に浮遊している状態です エアロゾルは、1回の咳で約700個、1回のくしゃみで約4万個発生し、空中を浮遊するので、直接飛沫を浴びなくても、短距離では吸い込んで感染することがあります。 換気が不十分な室内や、混雑した室内に長時間滞在すると、エアロゾル感染が拡大するリスクが発生します。感染者との距離が遠いにもかかわらず感染が発生した事例が国内外で報告されています。 [参考1]厚労省社会・援護局事業オンライン研修市中感染、家庭内感染はこうして防ごう~施設職員のための注意ポイント(2021年1月5日版)(PDF) [参考2]【厚労省Q&A】新型コロナウイルス感染症にはどのように感染しますか。 [参考3]【国立感染症研究所】新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染経路について 感染対策 換気 夏場の一般家庭「換気の悪い密閉空間」の改善と熱中症予防 エアロゾル感染を防ぐには、換気が重要です。ただし、夏場は家電などからの発熱や日射侵入により、室内の温度が外気よりも高くなるため、エアコン(注釈1)や扇風機を活用して熱中症を予防することが必要です。 可能であれば、室温28℃以下を確保できる範囲で、防犯に注意しながら、5センチから15センチを目安に2か所の窓を常時開放します。常時換気が難しい場合は、30分に1回を目安に、数分間窓を全開にします。 ひとり暮らしの場合 エアコンを優先しながら24時間換気システム(注釈2)や換気扇を活用して、最小限の換気を確保しましょう。 窓開けによる換気を併用する際は、対角線上にあるドアや窓を2か所開放すると効果的です。 窓が1つしかない場合は、部屋のドアを開けて、扇風機などを窓の外に向けて設置しましょう。 24時間換気システムがない場合は、浴室やトイレの換気扇を常時運転しましょう。 室温が上がりすぎないようにすると窓を十分に開けられない場合には、換気不足を補うために、HEPAフィルタ(高性能エアフィルター)によるろ過式の空気清浄機の併用が有効です。 ご家族の皆様が一部屋で過ごす場合 上記の24時間換気システムや換気扇などの機械換気と窓開けによる換気を行いつつ、エアコン等を使用しましょう。 いずれの場合も、下記の熱中症対策に注意してください 室温が28℃以下を確保できる範囲で行いましょう(注釈3) 外気温の低い朝や夕方以降などに窓開けを行い、換気時間を多く取りましょう。 換気後はエアコンの温度を再設定しましょう。 (注釈1)一般の家庭用エアコンは空気を循環させるだけで換気を行っていません。 (注釈2)2003年7月の建築基準法改正以降に新築された住宅には、24時間換気システムの設置が義務付けられています。 (注釈3)「室温28℃」は、エアコンの設定温度ではありません。設定温度を28℃にしても、室内が必ずしも28℃になるとは限りません。そのような場合は設定温度を下げましょう。 換気により室内温度が高くなりがちです。エアコンの温度設定を下げるなど調整をしましょう
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2022.08.01

トピックス
高齢者こそ、外出すべき!なのですが… 大阪府では、高齢者は不要不急な外出を控えよと言うお達しが出ました。 コロナ感染による重症化を防ぐということからです。 不要な行動とは、今すぐいかなくてもいいのなら、行くなということですね。 確かに高齢者が出ていくと感染のリスクは高まり、重症化する人が増えるので それを阻止したいということですね。 しかし、あまりにも上段的に言われると、 「高齢者は街をうろつくなと言われてるのに、なんでうろうろしてるねん!」なんて言われかねません。 何よりも、高齢者の家への引きこもりは、二次災害というか、心身の著しい低下をもたらします。 歩かないと、高齢者の筋肉は若者よりはるかに早く、一気にその能力を奪われます。 散歩や日常生活上必要なものの買い物は構わないとのことですが、 人間は散歩だけで心を満たすものではありません。 私たちが取り組んでいる地域活動の中には、大切な人と人との交流、心身機能の維持向上があります。 そのような活動にも自粛モードが出てくると、心の機能も衰え、認知症が忍び寄ってくるのです。 ですから、高齢者だからこそ、外に出て、様々な刺激を受けなければならないのです。 例えば、「吉本新喜劇を見て大いに笑いたい!そのために難波に出たい!」 そのような思いも奪い取られると、ボディブローのように要介護者がそのうちに増えてくるでしょう。 「高齢者こそ外に出るべき!」 なのですが…  そこにもう一つの大敵、熱中症が待ち構えています。 この暑さが、お出掛けを妨げます。 まるで高齢者であってもサバイバル生活をやっているような状況ですね。 しかし、24時間のうちには高齢者に味方の時間帯もあります。 夜明け前、朝陽が昇るころ、お店は開いてないけど、街を大いに闊歩できる時間です。 そして、暮れなずむ時間。物価高だけど、お出掛け我慢の分、 そんな自分へのご褒美で、少し美味しいものでも買いましょう。 とにかく高齢者であっても、コロナと熱中症というサバイバルな状況の中、 一生懸命自分の心身の維持について、積極的に取り組んでいくこと。負けてたまるか!ですね。でも、「吉本行って大いに笑い、551の豚まんをお土産に買って帰る。」そんな自由までも奪ってほしくないですね。 私たちの行動に、不要な行動なんてないのです。 コロナも熱中症も、これ以上の狼藉は、私が許しません!
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2022.07.27

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月に咲く花 いぶし銀 「見た目の華やかさはないが実力や魅力があるもの」 私は彼のことを「いぶし銀のようなケアマネジャー」と呼び、尊敬していました。 彼とはわずか3年間しか仕事を共にしませんでしたが、 その謙虚で真摯な姿勢を見るたびに、いつも自分は何をやってんだかと思った次第です。 彼の名前から、浮かんだ言葉が「月に咲く花」でした。 月に花なんか咲かない? いやいやそのような場所であっても花を咲かせてくれるような存在だったのです。   今年に入って私は、二人の若く熱き思いを持った後輩を病気で亡くしました。 将来を託せる人の早逝は、痛手です。 本当に全てにおいて心が痛むことなのです。 同時に、いつどこでどうなるかわからない人生。 一日一日を無駄に過ごすことがないようにしたいものですね。 どんなに暑くてもどんなに寒くても 宮沢賢治の詩のように、自転車で走り回っていた彼の姿が 今でも目に浮かびます。   石川が詩を改変しました。 「雨ニモマケズ」   雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けず 新型コロナウイルスの脅威と恐怖の中でも 丈夫なからだと心をもち 決して怒らず いつも冷静に対処し、利用者には笑っている 一日に、相談・訪問・デイ・ショート 守るべき人たちのことを よく見聞きし分かり そして忘れず 地域の住民や高齢者にとって 灯台のような建物から 東に病気の高齢者あれば 行って適切なマネジメントをし 西に疲れた介護者あれば 行ってそのつらさを受け止め 南に死にそうな人があれば 行って看取りを支え 北に認知症の人が不安の中にいれば あたたかなまなざしと言葉をかけ 新型コロナウイルスの恐怖に怯えながらも 日照りの時は汗を流して自転車をこぎ 寒い冬も北風に負けずに歩き マスコミにはその地味な努力を 褒められもせず 苦にもされず それでもひたすら頑張っている そういういぶし銀のようなあなたを 私は 誇りに思いたい。
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2022.07.26

トピックス
若年認知症啓発セミナーに参加しました センター長の石川です 「若年認知症の最大の課題とは」というテーマで、 全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会会長である宮永和夫先生のお話を聞いてきました。 現在、若年性認知症の方は日本で約3万6千人おられるとのこと。 この数字を多いと取るか少ないと取るかは別にして、 必ずおられるし、身近におられる可能性ありともいえます。 若年性認知症の方の場合、高齢の認知症の方以上に様々な課題が生じてしまいます。 一番大きな問題は家族としての財政崩壊を招くということでしょうか。 ご本人の就労支援もさることながら、家族単位のサポートが必要になってくると言えるでしょう。   残念ながら私たち介護保険制度の下で働く、ケアマネジャーや地域包括支援センターなど、 さらにケア実践の現場で働く者にとって、若年性認知症の方への関わり方へのノウハウは、まだまだ浅いといえます。 私たちの課題ともいえるでしょう。 来年3月19日、「全国若年認知症大会」が東大阪市で開催されます。 全国大会の情報については順次お知らせします。 これを機にぜひとも若年認知症の方、並びにその家族への関わり方について視点を深めていただければと思います。
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2022.07.22

トピックス
第77回ネットワーク委員会開催されました(河内警察との連携) センター長の石川です。 第77回英田地区認知症ケアネットワーク委員会が開催されました。 今回は河内警察署から2名の警察官が参加され、 増えつつある特殊詐欺を、どう市民の方にその危険性を伝えていけばいいのかなどの話をされました。 独居の方の場合、ケアマネジャーやヘルパーが関わるので、 それら専門職の気づきも必要ではないかという話も出ていました。 河内警察は、これまでゲスト参加のような形でしたが、 次回からはこのネットワーク委員会にレギュラー参加してもらうことになりました。 詐欺だけでなく、認知症の人の見守りという点でも、強力なメンバーになりますね。 また、10月25日開催のシンポジウムに向けて、 ここでも大阪府警からの参加、健康体操、そしてネットワーク委員会のメンバーによる 「コロナ禍での健康管理(仮称)」をテーマに、劇を交えた講演を行おうということになりました。 また委員会での話題は、やはりコロナでした。 様々な社会活動は実施したいものの、急増する感染者。 この状況に地域も翻弄されているということです。 何かを開催する場合、そこから感染者が出た時の開催者の責任を問うのではなく、 参加者の自己責任という形にしないと、活動を実施する側は責任を問われることに委縮して、 何も行わなくなるということでした。 盆踊りなど、開催については各地区に任され、やるところ、やらないところなど バラバラになるだろうとのことでした。 本当に、コロナはいつ収まるのでしょうか…    
ブログ投稿画像 戦争があったことそのものが忘れられようとしている昨今 戦争実体験者も今は数少なくなりました。 7~8年前までは、地域の高齢者を訪問する中で、多くの戦争体験を聴けたものです。 しかし実体験を語れる人も少なくなり、人々の心からも忘れ去られようとしています。 今日に至るまで、戦争は悲惨、悲しみ苦しみしかもたらさないと、言い続けていながらも、 今もって戦争は起きています。 民衆の地獄よりも、国家の(一部指導者の)権威が常日頃優先される、懲りない人類です。 しかし、確かに戦争によって、多くの幼い命が奪われたのは事実。 その事実を忘れることは決してできません。 [caption id="attachment_3937" align="alignnone" width="1600"] 淀川区十三にある北野高校に保存されている、米軍戦闘機による機銃掃射による弾痕[/caption]   当時も認知症の人はおられたはずですが、 実際どのように過ごしていたのでしょうか。 多くの高齢者の方との話の中にも、当時の認知症の人の話は出てきませんでした。 戦争という過酷な状況の中で、認知症の人はどのように生きてこられたのか… 今となっては聴き取りできる人も少なくなりました。 もっと早くから調査をすべきだったと思いますが、 想像するに、病院が姨捨山のような存在になっていたのかもしれません。 [caption id="attachment_3938" align="alignnone" width="960"] 当時、女、子供関係なく機銃掃射を受けた。戦争の事実が残る貴重な場所です。[/caption]   戦争の経験だけでなく、認知症の人の状況も 「忘れ去られる日々」であってはならないと思うのです。
ブログ投稿画像 昨日は山の日でした。 登山大好きな私は、山に登らず、 職場の屋上に登り? 生駒アルプス(と、勝手に名付けた。山並みを見ると、なんでもアルプスと名付けたくなります)を眺めていました。 山の向こうに湧く白い雲と、青空がきれいでしたね。 [caption id="attachment_3930" align="alignnone" width="2048"] 生駒アルプス?[/caption]   さて、今年も北アルプスに行こうと思っていたのですが、 あまりのコロナの猛威に断念。 北アルプスのいくつかの山小屋も従業員が感染し (間違いなく、登ってきた登山者に感染させられた)閉鎖したところもありました。 [caption id="attachment_3933" align="alignnone" width="1600"] 奥穂高岳から槍ヶ岳を望む[/caption]   今でこそ牛歩でしか私は登れませんが、昔はあちこちの山に元気よく登ったものです。 ただ最近はマナーの悪い登山者が増えてきているとか。 (ほかの登山者関係なく、我が道を行く(走る))、高山植物のお花を摘むなどなど… 山に行くと心洗われるのですが、 山でも不快な思いに会うことが増えてきたのかもしれません。 [caption id="attachment_3931" align="alignnone" width="2048"] 北アルプス常念岳山頂(積雪期)[/caption]   私たちの仕事の大切なところは、 利用者の心身が安心できる、そんな場所を提供すること。 そのためには私たち自身の人間関係も良くしていくこと。 「好循環」ですね。 [caption id="attachment_3932" align="alignnone" width="1600"] 三千メートル峰から見るご来光[/caption]   心を汚す仕事ではなく、荘厳なご来光のように、 心潤う仕事 生駒アルプス?を眺めながら、そう思いました。 屋上、暑い! 三千メートル峰は涼しいのになぁ~
ブログ投稿画像 随分間隔があいてしまいましたが、今回も若年性認知症と診断された、 丹野智文さんと下坂厚さんが共同で作成された「認知症のことで知ってほしい5つのこと」から紹介したいと思います。 その5回目、最終回です。 私たち人間は、感情の生き物です。 怒ったり、笑ったり、泣いたり、落ち込んだり、 或いは何かをしたい行動も感情がベースになっています。 私たちの行動(姿)は、感情そのものともいえます。 当然、認知症の人もそれは同じです。 私たちと何ら変わらない、同じ人なのですから。 ところが認知症と診断されただけで、その人の行動の全てが「認知症のせい」になってしまうのです。 そしてその行動には、問題行動という、私たち側から見た「困った行動チェック」が入ります。 冊子の文面を借りれば、 お風呂を嫌がれば「入浴拒否」、一人で外出しようとすれば「徘徊」、 怒れば「暴言」、気持ち悪くておむつの中を触れれば「不潔行為」等… 「認知症の問題ある行動を取る人」というレッテルを貼ってしまうのです。 その行動には、様々な感情が揺れ動いていること。 それを理解し、突き詰めることが必要です。 しかし、認知症の人にそのようなレッテルを貼ってしまう私たちはどうでしょうか? 例えば職員関係、色々な状況での人間関係…  これらの中の方が、よほど困った行動の人が多いのではないでしょうか?
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 コロナが猛威を振るっていますが、熱中症、コロナ、物価高に襲われる中で、 私たちはサバイバル生活を余儀なくされていますね。 ただ、対策もあります。 コロナへの最大の予防効果は、やはり換気です。 寒い時に換気したように、暑い時でも換気は必要です。 よくわかる短い映像があるので確認してください。 神奈川県が作成したビデオです。 https://www.youtube.com/watch?v=O9Q4OnCQwpQ   皆さん、「換気を喚起して、歓喜の日を迎えましょう!」   神奈川県のHPの文章も添付しておきます。 神奈川県さん、ありがとうございます。 非常にわかりやすいです。   新型コロナ対策と熱中症予防 オミクロン株は感染拡⼤のスピードが速く、マスクを着用していても、換気の悪い場所でのエアロゾルによる感染が確認されています。これを防ぐためには効果的な換気が重要です。夏場は室内の温度が外気よりも高くなるため、エアコンや扇風機を活用して熱中症を予防しながら行いましょう。 新型コロナの感染経路 エアロゾル感染 飛沫(ひまつ)よりも細かい5マイクロミリメートル(0.005ミリ)未満の粒子がしばらくの間空気中を漂い、その粒子を吸い込んで感染します。 2メートル以上の離れた距離にまで感染が広がる可能性があります。 飛沫感染 ウイルスを含む飛沫が口、鼻、目などの露出した粘膜に付着します。通常2メートル以内の距離で感染します。 接触感染 ウイルスを含む飛沫を直接触ったか、ウイルスが付着したものの表面を触った手指で目・鼻・口などの露出した粘膜を触ることにより感染します。 注意:空気感染 エアロゾルよりもさらに小さな微粒子となり、空気中を広範囲にわたってかなり長い時間漂い、それを吸い込んで感染します。空気感染するウイルスは麻しん、水痘(水ぼうそう)、結核菌と限られます。 エアロゾル感染 飛沫は水分を含み重いため、到達するのはおおむね2メートル以内です。エアロゾルは、5μm未満の粒子がしばらくの間空気中を漂い、2メートルを超える空間まで到達します エアロゾルは、ウイルスを含む飛沫から水分が蒸発した状態で、微細飛沫や飛沫核が空気中に浮遊している状態です エアロゾルは、1回の咳で約700個、1回のくしゃみで約4万個発生し、空中を浮遊するので、直接飛沫を浴びなくても、短距離では吸い込んで感染することがあります。 換気が不十分な室内や、混雑した室内に長時間滞在すると、エアロゾル感染が拡大するリスクが発生します。感染者との距離が遠いにもかかわらず感染が発生した事例が国内外で報告されています。 [参考1]厚労省社会・援護局事業オンライン研修市中感染、家庭内感染はこうして防ごう~施設職員のための注意ポイント(2021年1月5日版)(PDF) [参考2]【厚労省Q&A】新型コロナウイルス感染症にはどのように感染しますか。 [参考3]【国立感染症研究所】新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染経路について 感染対策 換気 夏場の一般家庭「換気の悪い密閉空間」の改善と熱中症予防 エアロゾル感染を防ぐには、換気が重要です。ただし、夏場は家電などからの発熱や日射侵入により、室内の温度が外気よりも高くなるため、エアコン(注釈1)や扇風機を活用して熱中症を予防することが必要です。 可能であれば、室温28℃以下を確保できる範囲で、防犯に注意しながら、5センチから15センチを目安に2か所の窓を常時開放します。常時換気が難しい場合は、30分に1回を目安に、数分間窓を全開にします。 ひとり暮らしの場合 エアコンを優先しながら24時間換気システム(注釈2)や換気扇を活用して、最小限の換気を確保しましょう。 窓開けによる換気を併用する際は、対角線上にあるドアや窓を2か所開放すると効果的です。 窓が1つしかない場合は、部屋のドアを開けて、扇風機などを窓の外に向けて設置しましょう。 24時間換気システムがない場合は、浴室やトイレの換気扇を常時運転しましょう。 室温が上がりすぎないようにすると窓を十分に開けられない場合には、換気不足を補うために、HEPAフィルタ(高性能エアフィルター)によるろ過式の空気清浄機の併用が有効です。 ご家族の皆様が一部屋で過ごす場合 上記の24時間換気システムや換気扇などの機械換気と窓開けによる換気を行いつつ、エアコン等を使用しましょう。 いずれの場合も、下記の熱中症対策に注意してください 室温が28℃以下を確保できる範囲で行いましょう(注釈3) 外気温の低い朝や夕方以降などに窓開けを行い、換気時間を多く取りましょう。 換気後はエアコンの温度を再設定しましょう。 (注釈1)一般の家庭用エアコンは空気を循環させるだけで換気を行っていません。 (注釈2)2003年7月の建築基準法改正以降に新築された住宅には、24時間換気システムの設置が義務付けられています。 (注釈3)「室温28℃」は、エアコンの設定温度ではありません。設定温度を28℃にしても、室内が必ずしも28℃になるとは限りません。そのような場合は設定温度を下げましょう。 換気により室内温度が高くなりがちです。エアコンの温度設定を下げるなど調整をしましょう
ブログ投稿画像 大阪府では、高齢者は不要不急な外出を控えよと言うお達しが出ました。 コロナ感染による重症化を防ぐということからです。 不要な行動とは、今すぐいかなくてもいいのなら、行くなということですね。 確かに高齢者が出ていくと感染のリスクは高まり、重症化する人が増えるので それを阻止したいということですね。 しかし、あまりにも上段的に言われると、 「高齢者は街をうろつくなと言われてるのに、なんでうろうろしてるねん!」なんて言われかねません。 何よりも、高齢者の家への引きこもりは、二次災害というか、心身の著しい低下をもたらします。 歩かないと、高齢者の筋肉は若者よりはるかに早く、一気にその能力を奪われます。 散歩や日常生活上必要なものの買い物は構わないとのことですが、 人間は散歩だけで心を満たすものではありません。 私たちが取り組んでいる地域活動の中には、大切な人と人との交流、心身機能の維持向上があります。 そのような活動にも自粛モードが出てくると、心の機能も衰え、認知症が忍び寄ってくるのです。 ですから、高齢者だからこそ、外に出て、様々な刺激を受けなければならないのです。 例えば、「吉本新喜劇を見て大いに笑いたい!そのために難波に出たい!」 そのような思いも奪い取られると、ボディブローのように要介護者がそのうちに増えてくるでしょう。 「高齢者こそ外に出るべき!」 なのですが…  そこにもう一つの大敵、熱中症が待ち構えています。 この暑さが、お出掛けを妨げます。 まるで高齢者であってもサバイバル生活をやっているような状況ですね。 しかし、24時間のうちには高齢者に味方の時間帯もあります。 夜明け前、朝陽が昇るころ、お店は開いてないけど、街を大いに闊歩できる時間です。 そして、暮れなずむ時間。物価高だけど、お出掛け我慢の分、 そんな自分へのご褒美で、少し美味しいものでも買いましょう。 とにかく高齢者であっても、コロナと熱中症というサバイバルな状況の中、 一生懸命自分の心身の維持について、積極的に取り組んでいくこと。負けてたまるか!ですね。でも、「吉本行って大いに笑い、551の豚まんをお土産に買って帰る。」そんな自由までも奪ってほしくないですね。 私たちの行動に、不要な行動なんてないのです。 [caption id="attachment_1451" align="alignnone" width="650"] コロナも熱中症も、これ以上の狼藉は、私が許しません![/caption]
ブログ投稿画像 いぶし銀 「見た目の華やかさはないが実力や魅力があるもの」 私は彼のことを「いぶし銀のようなケアマネジャー」と呼び、尊敬していました。 彼とはわずか3年間しか仕事を共にしませんでしたが、 その謙虚で真摯な姿勢を見るたびに、いつも自分は何をやってんだかと思った次第です。 彼の名前から、浮かんだ言葉が「月に咲く花」でした。 月に花なんか咲かない? いやいやそのような場所であっても花を咲かせてくれるような存在だったのです。   今年に入って私は、二人の若く熱き思いを持った後輩を病気で亡くしました。 将来を託せる人の早逝は、痛手です。 本当に全てにおいて心が痛むことなのです。 同時に、いつどこでどうなるかわからない人生。 一日一日を無駄に過ごすことがないようにしたいものですね。 どんなに暑くてもどんなに寒くても 宮沢賢治の詩のように、自転車で走り回っていた彼の姿が 今でも目に浮かびます。   石川が詩を改変しました。 「雨ニモマケズ」   雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けず 新型コロナウイルスの脅威と恐怖の中でも 丈夫なからだと心をもち 決して怒らず いつも冷静に対処し、利用者には笑っている 一日に、相談・訪問・デイ・ショート 守るべき人たちのことを よく見聞きし分かり そして忘れず 地域の住民や高齢者にとって 灯台のような建物から 東に病気の高齢者あれば 行って適切なマネジメントをし 西に疲れた介護者あれば 行ってそのつらさを受け止め 南に死にそうな人があれば 行って看取りを支え 北に認知症の人が不安の中にいれば あたたかなまなざしと言葉をかけ 新型コロナウイルスの恐怖に怯えながらも 日照りの時は汗を流して自転車をこぎ 寒い冬も北風に負けずに歩き マスコミにはその地味な努力を 褒められもせず 苦にもされず それでもひたすら頑張っている そういういぶし銀のようなあなたを 私は 誇りに思いたい。
ブログ投稿画像 センター長の石川です 「若年認知症の最大の課題とは」というテーマで、 全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会会長である宮永和夫先生のお話を聞いてきました。 現在、若年性認知症の方は日本で約3万6千人おられるとのこと。 この数字を多いと取るか少ないと取るかは別にして、 必ずおられるし、身近におられる可能性ありともいえます。 若年性認知症の方の場合、高齢の認知症の方以上に様々な課題が生じてしまいます。 一番大きな問題は家族としての財政崩壊を招くということでしょうか。 ご本人の就労支援もさることながら、家族単位のサポートが必要になってくると言えるでしょう。   残念ながら私たち介護保険制度の下で働く、ケアマネジャーや地域包括支援センターなど、 さらにケア実践の現場で働く者にとって、若年性認知症の方への関わり方へのノウハウは、まだまだ浅いといえます。 私たちの課題ともいえるでしょう。 来年3月19日、「全国若年認知症大会」が東大阪市で開催されます。 全国大会の情報については順次お知らせします。 これを機にぜひとも若年認知症の方、並びにその家族への関わり方について視点を深めていただければと思います。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 第77回英田地区認知症ケアネットワーク委員会が開催されました。 今回は河内警察署から2名の警察官が参加され、 増えつつある特殊詐欺を、どう市民の方にその危険性を伝えていけばいいのかなどの話をされました。 独居の方の場合、ケアマネジャーやヘルパーが関わるので、 それら専門職の気づきも必要ではないかという話も出ていました。 河内警察は、これまでゲスト参加のような形でしたが、 次回からはこのネットワーク委員会にレギュラー参加してもらうことになりました。 詐欺だけでなく、認知症の人の見守りという点でも、強力なメンバーになりますね。 また、10月25日開催のシンポジウムに向けて、 ここでも大阪府警からの参加、健康体操、そしてネットワーク委員会のメンバーによる 「コロナ禍での健康管理(仮称)」をテーマに、劇を交えた講演を行おうということになりました。 また委員会での話題は、やはりコロナでした。 様々な社会活動は実施したいものの、急増する感染者。 この状況に地域も翻弄されているということです。 何かを開催する場合、そこから感染者が出た時の開催者の責任を問うのではなく、 参加者の自己責任という形にしないと、活動を実施する側は責任を問われることに委縮して、 何も行わなくなるということでした。 盆踊りなど、開催については各地区に任され、やるところ、やらないところなど バラバラになるだろうとのことでした。 本当に、コロナはいつ収まるのでしょうか…