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2023.10.20

必見!最新情報
十三の鼓動 先日淀川区の地域包括支援センター主催の事例検討会に行ってきました。 淀川区十三(じゅうそう)と言えば、以前私が勤めていた包括支援センターがあった場所です。 駅の改札を一歩出れば、そこはまさしく十三の鼓動というか、においというか、 「十三に来た!」という感覚にさせてくれます。 昼間から開いている吞み屋がいくつもありますし、 すれ違うおっちゃんおばちゃんたちもめっちゃ親しみの湧く十三の人々です。 商店街の濃い~部分はちょっと写真には撮れません。   そんな懐かしい雰囲気をかみしめながら淀川区区役所へ。 当時何度も通った場所ですね。 事例検討会には、介護支援専門員、包括職員、地域医療関係者、 オレンジチーム、訪問看護、訪問介護、淀川区役所高齢福祉課、 そして淀川区の医師会から医師が5,6名というそうそうたるメンバーでした。 以前親しくしていただいたドクターとも熱い握手を交わし、 あの当時は何もかもダイナミックに動いていた日々だったと思いだします。 淀川区のキャラクター 夢ちゃん?だったかな?   もの盗られ妄想等が激しい認知症の独居女性への取り組みが事例検討内容でしたが、 淀川区のいいところは、これらの様々なメンバーが連携して ひとつのケースに取り組むということですね。 何よりも医師の敷居が低くなっており、カンファレンスにも参加してくれます。 もう一つ、行政職員の協力。一緒に動いてくれるのですね。 包括に丸投げのどこかの市とは大違いです。 各グループには医師が入り、様々な職種の人達と事例検討を行います。   このように、在宅の方を支えるためには、様々な職種が連携したチームがあってこそのことなのです。 包括支援センターだけが重荷を背負うというのではないのです。 何よりも、フットワークの良い、医療関係者に行政職員。これは大きな力になりますね。 しかしながら、若い包括職員からは、大変な事例が多すぎて、 とてもしんどいという言葉を聞きました。 確かに十三はあったかい庶民の街であるとともに、 ありとあらゆる複雑な人間模様が交差する場所でもあるのです。 ケア関係者への「セキュアベース(心の安全基地)」が必要であるとも思ったのでした。
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2023.09.27

必見!最新情報
その方の世界に付きあっていくこと 認知症の人と関わる中で、 時々「え?なんのこと?」というような話が出てくるときがあります。 それはかつてのその方が体験した記憶の一部のことが多いでしょう。 その記憶は例えれば、パズルのパーツの一つとも言えます。 認知症がない時は整っていたパズルの絵も、 認知機能の低下に伴い、その記憶というパーツが一つ抜け、二つ抜けしていきます。 やがてその記憶のパーツはバラバラになり、 まともな絵ではなくなってしまうのです。 これだけ見たらなんだかわからない形 これは長野県なのです。   しかし、その記憶のパーツは、全く失われるわけではなく、 何かの拍子で、何かの記憶パーツがふと言葉として出てきます。 それがいつどこでどのようなものなのか、 私たちには見当もつかないのですが、 その方にとっては、人生の大切な記憶のかけらと言えるのです。 しかし、私たちがその記憶のかけらのことを理解せず、 私たちの世界で判断して誘導したりしようとすると、 その方の世界に寄り添わず、トラブルになってしまいます。 ふと出てきたその方の記憶のかけら そしてその世界 その方にとっては、大切な人生の記憶の一部なのです。 その世界に私たちは付きあってあげること。 つまり、その方の世界の話で、会話を弾ませること。 もう少し詳しく言えば、私たちもその世界の話を楽しむということです。 もしかしたら、本人の記憶も、事実の記憶ではなく、 妄想や夢想から作られた記憶かもしれません。 私たちも、多かれ少なかれ、妄想や夢想があるように。 出てくる話が事実かどうかは別にして、 その方の世界に付きあい、共感すること。 それはその方の人生を大切にするということなのです。 そして私たち専門職の「傾聴」や「共感」の姿勢の トレーニングにもつながることなのです。 認知症の人は、認知症のためにわからないことが多い人ではなく、 私たち専門職にとって、その専門性をアップしてくれる すてきなトレーナーなのです。
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2023.09.26

必見!最新情報
「アーバンベアの脅威」?もあるけど「アーバンケアはお祭り」です 新聞の見出しにでっかく載った「アーバンベア」という言葉 一瞬、アーバンケアかと思いましたが、 クマのことだったのですね。 市街地に出没するクマのことをアーバンベアというそうです。 今、北海道では人住む場所に出てくるクマに戦々恐々とか。 先日訪れた北アルプスへの登山口、折立でも クマへの注意が一杯出ていました。 ただここは元々クマの居住地でもあり、人間がお邪魔しているところですね。 私たちの方がクマを脅かす存在なのです。 山小屋の太郎平小屋に出ていた注意喚起。登山者はクマ鈴必携です。   「人から見れば、クマは脅威の動物」ですが、 クマからは人やその生活はどう見えているのでしょう? 物事一方的に見てしまうと、何か勘違いを起こすことがあるのではないでしょうか? 北アルプス折立駐車場に出てきたクマ。食べ物の匂いにつられて出てきたようです。「ざく山歩」さんのYouTubeより   認知症ケアも同じですね。 認知症の人の視点や家族からの視点を もっと感じてみること。 要は一方的な見かただけで判断しないということですね。   さてアーバンベアではなく、 アーバンケア島之内では10月1日にビッグなお祭りがあります! クマは出てきませんが、豪華な景品や素敵なイベントは出てきます! 是非ともお越しください!
ブログ投稿画像 先日淀川区の地域包括支援センター主催の事例検討会に行ってきました。 淀川区十三(じゅうそう)と言えば、以前私が勤めていた包括支援センターがあった場所です。 駅の改札を一歩出れば、そこはまさしく十三の鼓動というか、においというか、 「十三に来た!」という感覚にさせてくれます。 昼間から開いている吞み屋がいくつもありますし、 すれ違うおっちゃんおばちゃんたちもめっちゃ親しみの湧く十三の人々です。 [caption id="attachment_5116" align="alignnone" width="2560"] 商店街の濃い~部分はちょっと写真には撮れません。[/caption]   そんな懐かしい雰囲気をかみしめながら淀川区区役所へ。 当時何度も通った場所ですね。 事例検討会には、介護支援専門員、包括職員、地域医療関係者、 オレンジチーム、訪問看護、訪問介護、淀川区役所高齢福祉課、 そして淀川区の医師会から医師が5,6名というそうそうたるメンバーでした。 以前親しくしていただいたドクターとも熱い握手を交わし、 あの当時は何もかもダイナミックに動いていた日々だったと思いだします。 [caption id="attachment_5115" align="alignnone" width="2560"] 淀川区のキャラクター 夢ちゃん?だったかな?[/caption]   もの盗られ妄想等が激しい認知症の独居女性への取り組みが事例検討内容でしたが、 淀川区のいいところは、これらの様々なメンバーが連携して ひとつのケースに取り組むということですね。 何よりも医師の敷居が低くなっており、カンファレンスにも参加してくれます。 もう一つ、行政職員の協力。一緒に動いてくれるのですね。 包括に丸投げのどこかの市とは大違いです。 [caption id="attachment_5114" align="alignnone" width="567"] 各グループには医師が入り、様々な職種の人達と事例検討を行います。[/caption]   このように、在宅の方を支えるためには、様々な職種が連携したチームがあってこそのことなのです。 包括支援センターだけが重荷を背負うというのではないのです。 何よりも、フットワークの良い、医療関係者に行政職員。これは大きな力になりますね。 しかしながら、若い包括職員からは、大変な事例が多すぎて、 とてもしんどいという言葉を聞きました。 確かに十三はあったかい庶民の街であるとともに、 ありとあらゆる複雑な人間模様が交差する場所でもあるのです。 ケア関係者への「セキュアベース(心の安全基地)」が必要であるとも思ったのでした。
ブログ投稿画像 認知症の人と関わる中で、 時々「え?なんのこと?」というような話が出てくるときがあります。 それはかつてのその方が体験した記憶の一部のことが多いでしょう。 その記憶は例えれば、パズルのパーツの一つとも言えます。 認知症がない時は整っていたパズルの絵も、 認知機能の低下に伴い、その記憶というパーツが一つ抜け、二つ抜けしていきます。 やがてその記憶のパーツはバラバラになり、 まともな絵ではなくなってしまうのです。 [caption id="attachment_5080" align="alignnone" width="471"] これだけ見たらなんだかわからない形 これは長野県なのです。[/caption]   しかし、その記憶のパーツは、全く失われるわけではなく、 何かの拍子で、何かの記憶パーツがふと言葉として出てきます。 それがいつどこでどのようなものなのか、 私たちには見当もつかないのですが、 その方にとっては、人生の大切な記憶のかけらと言えるのです。 しかし、私たちがその記憶のかけらのことを理解せず、 私たちの世界で判断して誘導したりしようとすると、 その方の世界に寄り添わず、トラブルになってしまいます。 ふと出てきたその方の記憶のかけら そしてその世界 その方にとっては、大切な人生の記憶の一部なのです。 その世界に私たちは付きあってあげること。 つまり、その方の世界の話で、会話を弾ませること。 もう少し詳しく言えば、私たちもその世界の話を楽しむということです。 もしかしたら、本人の記憶も、事実の記憶ではなく、 妄想や夢想から作られた記憶かもしれません。 私たちも、多かれ少なかれ、妄想や夢想があるように。 出てくる話が事実かどうかは別にして、 その方の世界に付きあい、共感すること。 それはその方の人生を大切にするということなのです。 そして私たち専門職の「傾聴」や「共感」の姿勢の トレーニングにもつながることなのです。 認知症の人は、認知症のためにわからないことが多い人ではなく、 私たち専門職にとって、その専門性をアップしてくれる すてきなトレーナーなのです。
ブログ投稿画像 新聞の見出しにでっかく載った「アーバンベア」という言葉 一瞬、アーバンケアかと思いましたが、 クマのことだったのですね。 市街地に出没するクマのことをアーバンベアというそうです。 今、北海道では人住む場所に出てくるクマに戦々恐々とか。 先日訪れた北アルプスへの登山口、折立でも クマへの注意が一杯出ていました。 ただここは元々クマの居住地でもあり、人間がお邪魔しているところですね。 私たちの方がクマを脅かす存在なのです。 [caption id="attachment_5067" align="alignnone" width="2160"] 山小屋の太郎平小屋に出ていた注意喚起。登山者はクマ鈴必携です。[/caption]   「人から見れば、クマは脅威の動物」ですが、 クマからは人やその生活はどう見えているのでしょう? 物事一方的に見てしまうと、何か勘違いを起こすことがあるのではないでしょうか? [caption id="attachment_5066" align="alignnone" width="2560"] 北アルプス折立駐車場に出てきたクマ。食べ物の匂いにつられて出てきたようです。「ざく山歩」さんのYouTubeより[/caption]   認知症ケアも同じですね。 認知症の人の視点や家族からの視点を もっと感じてみること。 要は一方的な見かただけで判断しないということですね。   さてアーバンベアではなく、 アーバンケア島之内では10月1日にビッグなお祭りがあります! クマは出てきませんが、豪華な景品や素敵なイベントは出てきます! 是非ともお越しください!