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2022.12.12

感情に響く風景(その1) ~ディスプレイがないと生きていけない?~

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私たちの生活の多くの時間は「ディスプレイ(モニター、画面)」と付きあっています。
スマホにより、SNS等を含め、様々な情報をそのディスプレイから得ています。
パソコンにしても同様で、会議までそのディスプレイの中で行います。
テレビから溢れ出る情報も、ディスプレイ(画面)からの情報です。

今の現代人は、ありとあらゆる情報や、好き勝手な書き込みまで
ディスプレイに向かって行っています。
今こうしてブログを書いているのも、ディスプレイに向かっていることになります。

情報を得るのも、人とのコミュニケーションも、匿名の誹謗中傷も、
全てディスプレイを通じて行われています。
今や私たちは、このディスプレイがないと生活していけないともいえるかもしれません。

しかし、世界は(あなたの周囲は)、ディスプレイよりもはるかに広く大きいのです。
それなのに現代人は、ディスプレイの中からほとんどの情報を得たりやり取りしたりを続けています。

一方、認知症の人はディスプレイから情報を得ることや伝えることは厳しくなっていきます。
しかしその分、ディスプレイ以外の世界をしっかりと見て感じられていると言えます。

インスタグラムの写真を見て「わぁきれい!」というような、
ディスプレイに踊らされるようなそんなものではない、本物の世界を必死に見ようとされています。

ディスプレイを見るという認知機能は失われても、それ以外の世界を感情や感性で見ていきます。
そうなのです。本物の「わぁきれい!」と思う景色を見ること。
それはまだまだ失われていない認知症の人の感情や感性に直接響くものとなるのです。

(つづく)