「認知症の人とアタッチメント」或いは、「介護者とアタッチメント」について
考えてみたいと思います。

アタッチメントとは、基本子育てに必要なものとして捉えられています。
不安や恐怖を感じたときに、「特定の誰か」にくっつくことで安心感を得ようとすること。

例えば、子どもが喧嘩して帰って来た時に、やさしく抱きしめてくれる母親の存在。
「セキュアベース」として存在する母親の具体的行動ともいえるでしょうか。

これは認知症の人にも言えることです。
不安や苛立ちの中にいる認知症の人にとって、アタッチメントしてくれるケア実践者の存在は、
わからなくても、失敗しても、頑張って生きていこうとする
セキュアベースとしての役割を持つということです。

子育てで実践することは、認知症の人への関わり方の基本にもなる。
つまり、認知症の人へのアタッチメント技術を、
私たちも磨いていかなければならないということなのです。

このアタッチメントは、
毎日の介護の中で不安や疲労を抱えている介護者にも必要なことになるでしょう。

追々、もう少し具体的にまとめていきたいと思います。