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2023.08.21

認知症の人の「感情伝染」とは(4)~しつらえについて~

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少し本流(人と人の感情の動き)からずれますが、
認知症であってもなくても、周辺の環境が大きな影響を与えます。
最大の環境要因は人であることは、以前のブログにも書きましたが、
「生活環境」という観点からいえば、「しつらえ」も、感情に多大に影響するということになります。

 

殺風景な部屋にいるのか、そうでない部屋にいるのか、
それだけで感情に与える影響が変わってきます。
つまり、生活環境が良いか悪いかも感情伝染するということです。
生活環境が悪ければ、そこで住まわれる人の感情も砂漠化するのです。

 

例えば、デイサービスに来られる方も、
センターに入った時にほっと安心できる空間か、或いは、そうでないかは、
ポイントを付けるとすると、大きな得失点に繋がります。
もちろん、人の関わり方(挨拶や言葉遣いやケアの仕方)が一番大きいのですが、
入った時の印象も大きな得失点に繋がります。

 

皆さんも、病院でも、スーパーでも、様々なお店でも、
入った時の第一印象は心に刻印付けられますよね?

誰だって、落ち着くところにいたいと思いますよね?
そんな当たり前のことを、意外と施設では行われていないかもしれません。

 

環境(雰囲気)は、その事業所の評価に大きく影響するということです。
「なんか知らんけど、ええ感じの雰囲気やな~」と、感じる、
質感(クオリア)を感じるかどうか、
つまり「しつらえ」(心地よい生活環境を整えること)は、
事業所の評価を高めるためにも、利用者の感情にも大いに影響を与えるものなのです。