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2023.08.02

感性があふれる館

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ほんわか写真館

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認知症の教室(一般市民用)

認知症の教室(専門職用)

白山登山の帰りに立ち寄ったのが、「日本一短い手紙の館」でした。
毎年募集コンクールをしている有名なところですね。

日本一短いかどうかは別にして、ここには数多くの感性溢れる手紙の入賞作が展示されています。
毎年テーマに沿って「誰それへ」(自分宛でもよい)と手紙を送るものです。

LINEなど、言葉が(文字が)あっという間に消費してしまう中、心がこもった一文字一文字になります。

特に私が好きなのは、一人二役の往復書簡です。
これは相手の立場になって手紙を返信するもの。
研修でも使える、相手の立場になって考えてみようというものですね。

私が特に好きなのは、「愛犬ハナへの手紙」

飼い主から愛犬ハナへ

「雨がこう多いと億劫なもんでねぇ。散歩にも連れていけなくて。」

愛犬ハナから飼い主へ

「ごっついストレスたまるわ。お前も鎖でつながれてみいや。」 

飼い主が、愛犬の気持ちになって返信したものですね。

 

入賞はしていませんが、これも私のお気に入りです。

・妻から亡くなった認知症の夫(お父さん)へ

「ほんまに、認知症になったときは介護で大変やったよお父さん。
今は自由な時間できて人生エンジョイしてる。でもね、寂しさだけはなくならへんわ。」

・亡くなった認知症の夫から妻へ

「ほんまにえらい迷惑かけたなぁ。でも人生エンジョイできる時間ができてよかった。
まぁ寂しさくらい残しとかんと、忘れられてしまうからな~」
 

家族のつらき日々とともに、コミュニケーション能力が厳しくなり、
伝えたくても伝えられない認知症の人の思いがよく出ていますね。

ケアの現場では、次のようなものも。

・ケアワーカーの私から認知症のAさんへ

「なんで忙しいときに限って家へ帰ると言って私たちを困らせるのですか?」

・認知症のAさんからケアワーカーのあなたへ

「あんたが忙しいかどうか知ったことじゃない。
私はただただ安心してくつろげる家に帰りたいだけなんや。」

一人二役の往復書簡はこのように、相手のことを思うトレーニングにもなるのです。
一度、誰かのことを思って一人二役往復書簡をやってみてはどうでしょうか。

いじめの手紙、お経の手紙、なんか泣けますね。

 

因みに、今年のテーマは「時」です。
みなさんもチャレンジしてみませんか?
できたら介護の関係で。

下記のサイトから申込できます。

https://maruoka-fumi.jp/ippitsu.html