2022.07.27 | トピックス, 心の荷物預かり所, 必見!最新情報
月に咲く花
2022.08.01
高齢者こそ、外出すべき!なのですが…
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認知症の教室(一般市民用)
認知症の教室(専門職用)
大阪府では、高齢者は不要不急な外出を控えよと言うお達しが出ました。
コロナ感染による重症化を防ぐということからです。
不要な行動とは、今すぐいかなくてもいいのなら、行くなということですね。
確かに高齢者が出ていくと感染のリスクは高まり、重症化する人が増えるので
それを阻止したいということですね。
しかし、あまりにも上段的に言われると、
「高齢者は街をうろつくなと言われてるのに、なんでうろうろしてるねん!」なんて言われかねません。
何よりも、高齢者の家への引きこもりは、二次災害というか、心身の著しい低下をもたらします。
歩かないと、高齢者の筋肉は若者よりはるかに早く、一気にその能力を奪われます。
散歩や日常生活上必要なものの買い物は構わないとのことですが、
人間は散歩だけで心を満たすものではありません。
私たちが取り組んでいる地域活動の中には、大切な人と人との交流、心身機能の維持向上があります。
そのような活動にも自粛モードが出てくると、心の機能も衰え、認知症が忍び寄ってくるのです。
ですから、高齢者だからこそ、外に出て、様々な刺激を受けなければならないのです。
例えば、「吉本新喜劇を見て大いに笑いたい!そのために難波に出たい!」
そのような思いも奪い取られると、ボディブローのように要介護者がそのうちに増えてくるでしょう。
「高齢者こそ外に出るべき!」 なのですが…
そこにもう一つの大敵、熱中症が待ち構えています。
この暑さが、お出掛けを妨げます。
まるで高齢者であってもサバイバル生活をやっているような状況ですね。
しかし、24時間のうちには高齢者に味方の時間帯もあります。
夜明け前、朝陽が昇るころ、お店は開いてないけど、街を大いに闊歩できる時間です。
そして、暮れなずむ時間。物価高だけど、お出掛け我慢の分、
そんな自分へのご褒美で、少し美味しいものでも買いましょう。
とにかく高齢者であっても、コロナと熱中症というサバイバルな状況の中、
一生懸命自分の心身の維持について、積極的に取り組んでいくこと。負けてたまるか!ですね。でも、「吉本行って大いに笑い、551の豚まんをお土産に買って帰る。」そんな自由までも奪ってほしくないですね。
私たちの行動に、不要な行動なんてないのです。