2021.07.02 | トピックス, 認知症の教室(専門職用)
ケアワーカーは「アドボケーター」になること(1)
2021.07.05
「若年性認知症の方の集い」レポート
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認知症の教室(一般市民用)
認知症の教室(専門職用)
センター長の石川です。
コロナ禍の影響で、2か月中止になっていた「若年性認知症の方の集い(楽Café)」が、
若江岩田で開催されました。
今回の参加者は、50歳代の方が2名、60歳代前半の方が2名でした。
ご本人への関りと、介護家族の話を伺う二つのグループに分かれて行います。
新規の方もおられたので、前半はご本人の様子をうかがいながら、
後半は介護家族の方の話を聞いてきました。
当事者の方と関わると、介護家族の方の苦労が浮かび上がってきます。
私たちは毎分毎秒、瞬時に様々なことを、認知機能を働かせて理解し、行動していきますが、
ひとたび、その「瞬時に理解する認知機能」が支障をきたしだすと、
認知機能が正常な人とのギャップが大きく出てしまいます。
直前のことを忘れてしまったり、コミュニケーションがちぐはぐになる
それだけで介護家族のストレスは、オーバーフローしてしまうのです。
そしてご本人も必死で、何とか「わかっている自分」を取り繕うとします。
ですから一見ごく普通の方です。
しかし、その一見ごく普通であるがゆえ、介護家族の苦労は増加してしまいます。
若年性認知症の方の場合、生活上の問題も出てきますし、家族の心の傷も生じてしまいます。
しかし実際には、それらのフォロー体制は確立されていないのが現状です。
当事者の方をサポートするとともに、介護家族もサポートする。
どちらも不可欠な両輪ですね。
介護家族同士のお話しでは、家族間同士のアドバイスが多く、これは凄い有効性があります。
そしてご本にに対しては、前回のブログで前触れしましたが、
私たちは「アドボケーター」としての役割を発揮していかなければならないのです。