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2021.04.30

みんな違って みんなおもしろい

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ほんわか写真館

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認知症の教室(一般市民用)

認知症の教室(専門職用)

センター長の石川です

以前、長谷川和夫先生から「みんな違って みんな尊い」という言葉をいただきましたが、
思えば思うほど深い言葉だなと思います。

私たちが関わる全ての人に、それぞれの人生ドラマがあります。
その人生ドラマ一つひとつが実に味があるのです。

職業で言えば、校長先生であったり、警察官であったり、調理師であったり、
トラックやタクシーの運転手であったり、医者や看護師であったり、会社の会計係であったり、
農家の人であったり、主婦として家を守り続けた人であったり、
皆さんそれぞれに違って、それぞれの人生に接することがとてもおもしろいのです。

みんな違ってみんなおもしろい

おもしろいと言っても、お笑いという意味ではありません。
これだけ一人一人違う人生を送ってこられた方と接するこの仕事は、
ある意味味わい深い仕事でもあり、多くの人から学べる仕事でもあるのです。

みんな違ってみんなおもしろい
同じように見えてもみんな違う花々

 

もちろん実際には、排せつや入浴、食事の介助と、めっちゃ大変です。
特に排せつのケアはつらいと思うことも多分にあるでしょう。
さらにコミュニケーションがうまくとれない方や、目が離せない方などと毎日接していると、
「味わい深いおもしろい仕事」などとは思えないかもしれません。

みんな違ってみんなおもしろい

では、少しでもそのように思えるためにはどうしたらいいか?

どんなに関わり方が大変だと思った方でも、その方との中に必ず小さいながらも、
私たちの心に振動する何かがあると思うのです。
その小さな幸せを感じられるかどうか。

みんな違ってみんなおもしろい

「はぁ忙しかった!やっと帰れる」と思った時、
「ふぅやれやれ」と息を掃き出す時、
でもこの日一日頑張ることが出来た、何かがあったことを思い浮かべてみましょう。

みんな違ってみんなおもしろい

もしかしたら、いつも無表情のような人が少し微笑んで見えた瞬間や、
「家に帰らせろ!」と怒っている人が見せる一瞬の孤独な表情や、
ちょっとでも目と目があって見つめあった人がいたことや、
実は日常の忙しさの中に、ほんの小さな私たちの心を支えてくれる瞬間があったのかもしれません。

みんな違ってみんなおもしろい

仕事が終わり、スイッチを自分の世界に切り替える前に、
少しだけ振り返ってみたら、
「いつも笑わないAさんが、今日少し笑ってくれた。」と
自分の中で少しほくそ笑むことができることがあるといいかもしれません。

みんな違って、みんなおもしろいからこそ、
この仕事の意義を感じることが出来るのではないでしょうか。