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「ありがとう」の言葉
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今は「人類」の存在価値が試されているときかもしれません。
科学を発展させ、たぶん、地球上の支配者となっている人類ですが、
戦争という虐殺から、誹謗中傷と言う身近な攻撃まで、
人類は「そこまでの存在」でしかないのかもしれませんね。
そのような時代だから大切にして行きたい言葉
少し長くなりますが、以前に何かに書いたものをここに載せます。
ありがとうの言葉「父と子編」
ファミリーレストランで、店員さんが食事を持ってきたときのこと。
「どうもありがとう」とお父さんが言ったのを聞いた子供が、そのお父さんに聞きました。
「お父さんはお客さんなのに、どうしてありがとうって言ったの?」
お父さんはにこっと笑って答えました。
「それはね、料理を作ってくれたこと、その料理を運んでくれたことにありがとうって言ったんだよ。」
「ふ~ん・・・」子どもはいまいち理解できないような顔をして頷き、そして目の前のご馳走を食べ始めたのでした。
しかし、父親のこの行動はいつかきっと子供に反映されるでしょう。
今では珍しいような、親子の会話かもしれません。
だけど、とても大切なEI(感じる知性)を高める場面がそこにあると思いました。
確かにサービスを提供する側にお金を払っている私たちが、
お礼を言わなければならないのはおかしいことかもしれません。
お金を払っているのだから適切なサービスを受けるのは当たり前のことなのだと。
でもここはきっとそんなことを議論するところではないでしょう。
ある日のこと、
バスを降りる子どもが「運転手さんありがとう」と言って降りていくのを見たことがあります。
素直に、「運転手さんいつも安全に運んでくれてありがとう」という意味なのでしょう。
「はい、ありがとう」と微笑んで答える運転手。
そう、難しく考え議論するものでもないのです。
そして先日、知人のあるバス運転手がこう話してくれました。
「お客さんからありがとうって言われると、すごく気持ちがいいし、私も(安全運転への)達成感があります。この一言が、気持ちの豊かさに繋がるんだと思います。」
そう、たった一言だけのこと。
「おいしい料理を作ってくれてありがとう」「重たい料理を運んでくれてありがとう」
「いつも安全運転でありがとう」「寒い中の外でのお仕事ありがとう」「夜遅く、朝早くのお仕事にもありがとう」・・・
別に緊張して肩肘張って大声で言わなくてもいい。軽く感謝の意を伝えればいいのだ。
気軽に爽やかに、「ありがとう」「おつかれさん」「どういたしまして」「ごめんね」「気にしないで」って言えれば。
でも、そのたった一言を惜しんだために崩れていく人間関係もあるだろう。
むしろ今は、平気で誹謗中傷する時代。
社会的EIが高まるか悪化するかは、その一言が言えるか言えないかにも関わっているかもしれません。
まずは、自戒を込めて。
では、ろくでもないサービスをする人には何と言う?
「とっても不快な思いにさせてくれてありがとう」かな?
おそらくそんな人には皮肉も通じないのかな。
多分、人のことばかり言ったり責めたり、そして不快な思いに人を巻き込む人は
時間の大切さを知らないのだと思う。
それはともかく、一生懸命に昼夜を問わずお仕事されている皆さまへ、
いつもいつも、本当にありがとうございます。
縁の下の人の働きがあるからこそ、その上で働く人が動けます。
その上の人が働けるから、縁の下の人が報われます。
苦難多々の状況の中で働いている皆様に
「ありがとう」
ナオト・インティライミ「こころことば」を聴きながら