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2020.10.17

トピックス
ほっこりなつどい開催されました。 センター長の石川です。 17日(土)、地域包括、デイサービスとの共同実施で 認知症の方を介護する皆様の「ほっこりなつどい」が開催されました。 冷たい雨が降るにもめげず、タクシーで来てくれた人を含め、 6名の家族の方が参加してくれました。 それぞれに、妻、兄弟、息子、娘と多様な状況の方が来られました。 コロナ禍ということもあり、人数を制限したうえでの、英田北公民館での実施でした。 それぞれに、困りごとを吐き出してもらい、聞いてもらえたこと、他の介護者の話が聞けたこと、情報共有できたこと、 そして利用しているデイサービスの職員との意見交換ができたこともよかったのではないかと思います。 1時間はあっという間に終わってしまいました。 アーバンケアでは利用者だけでなく、利用者の家族も支えるというコンセプトのもとでの開催でもありました。 特に認知症の人を介護されている家族の心身の負担は大きいので ストレスの掃き出しの一環にもなったのではないかと思います。 日常の生活について職員共々に話しあっています。 そして、利用しているデイサービスの職員や、包括の職員との意見交換は、 通常の認知症家族の会とは違った、利用者と事業所の関係性(意思疎通)を深めるものになったのではないかと思います。 特に認知症の人の場合、継続的に見守っていくことは必要不可欠と言えるでしょう。 家族同士の話しあいもありました これからも社会状況を見ながらということになりますが、継続して実施していきたいと思っております。        
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2020.10.15

トピックス
困難な状況であるからこそ人と人の関係性が大切 センター長の石川です。 ここしばらく介護業界を震撼させた出来事がありました。 ヘルパーにコロナを移され、亡くなったと、訪問介護事業所が訴えられた出来事です。 それについて、下記のような投書がありました。 10月11日朝日新聞「声」欄より 私もこの投書の訴えは実によくわかります。 正直、このような訴えがあると、介護事業所はたまったものではないし、 安全の上に安全で、結局利用者宅に行けなくなるでしょうし、 入居系の職員も今でも相当我慢しているのに、なおさら委縮してしまうからです。 ここでの争点は、感染症対策とともに、事業所と本人が、コロナかもしれないのに安全対策をするということを怠ったということになるのでしょう。 しかし利用者側もヘルパーの支援を受けなければならない状況であるでしょうから、サービスの実施に至ったのかもしれません。詳細はわかりませんが、訴訟が次から次へと起こされれば、介護業界全体の萎縮に繋がるかもしれません。 一方家族側からすれば、本当に安全配慮義務が行われたのかと疑念を持つのも当たり前かもしれません。 そして、この件は、以下のような顛末になりました。 10/12(月) 16:30配信(中国新聞より抜粋) 今年4月に三次市の82歳の女性が新型コロナウイルスに感染して死亡したのは、コロナ感染の兆候があったヘルパーの訪問を続けさせ安全配慮義務を怠ったためだとして、女性の遺族男性(広島市)が三次市の訪問介護事業所の運営会社に計4400万円の損害賠償を求めて広島地裁に提訴した訴訟で、男性と運営会社が12日、和解した。 男性側は法廷での審理開始前に、訴訟を取り下げた。 和解書などによると、運営会社は女性の死亡について遺憾の意を表し、哀悼をささげるとし、運営会社に法的な賠償義務のないことを双方で確認した。 訴訟取り下げの理由として男性側は、介護現場の安全管理体制についての問題提起は報道である程度達成された▽訴訟継続で介護現場が萎縮するのは本意ではない―などを挙げた。 提訴時にはネット上で「損害賠償が認められると介護現場が持たない」などの声が上がっていた。 男性はこの日、取材に対し「金銭の請求が目的ではなかった。運営会社にお悔やみと遺憾の意を表してもらい、和解という結果に満足している」と話した。 運営会社は「早く解決に至り、ほっとしている。これまで以上に気を引き締めて感染対策に取り組んでいきたい」と話した。 訴状などによると、ヘルパーは3月31日に発熱などの症状が出たが4月1日改善し、10日に感染が判明。3月23、27、30日と4月2、6日に女性宅を訪問していた。一方、女性は4月3日に発症。広島市内の病院に入院し、19日に新型コロナによる肺炎のため死亡した。 以上が事の顛末になります。 尊鉢厄神釈迦院 この顛末についてコメントはしませんが、引き続き介護業界に働くものとしての安全対策には全力を注がなければならないのは当然です。 そして今回はコロナでしたが、ケア全体の在り方も問われることになります。 家族の思いにもしっかりと向き合っていかなければならないでしょう。 しかし同時にそのケア職員の苦労や苦悩も理解していただきたいとも思うのです。 本質はコロナではなく、「人と人との関係性をどう持つか」ではないでしょうか。
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2020.10.13

トピックス
認知症の人を支えるということ センター長の石川です。 先週の土曜日、尼崎市高齢課並びに地域包括支援センター主催の、認知症の人を介護されている家族の方々50名を対象にした講演会に行ってきました。 常々認知症の人と面と向かっている介護者。 その苦労も人それぞれです。 100人いれば100通りの悩みがある。 そして専門職に対しては、その専門性を当然求めてくる。 その求めに私たちは果たして答えられているのだろうかと思うのです。 私自身も、介護者との関りの中から、 認知症の人への介護の在り方を学んでいったことの方が多いのではないでしょうか。 本当は、もっと皆様と密接に話が出来る講座ならよかったのですが、 何分コロナ禍における研修です。 出来るだけ会話を避け、また距離も置かれた中での座学中心というものになりました。 それでも質問の時は、それぞれに個々の悩みを打ち明けられ、 微力ではありますが、アドバイスさせていただいた次第です。 やはり、自分の悩みに蓋をしないで、吐き出すことが大切ですね。 由寿会ではこの土曜日に介護家族向けの「ほっこりなつどい」を開催します。 少しでも介護家族の皆様の心の重荷の軽減になり、ほっこりできる時間が設けられればと考えております。
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2020.10.09

トピックス
「知れば知るほど無知を知る。そして人は深まる。」 センター長の石川です。 今ブログのネタとして考えているのが、「感情と感性」と言うのと「5憲章」と「阿吽の呼吸と不器用な一生懸命さ」、「焼き場に立つ少年の話」そして「プライドについて」というテーマです。 いずれも重たいテーマで、わかりやすく書くのにちょっと時間が掛かりそうです。 ということで、今日は認知症ケアから離れた火星の話です。 誰もが知っている火星。この6日、その火星と地球とが接近した日でした。 ですから赤い(オレンジ色)火星が東の空に輝いていたのですね。 接近したと言っても、400ミリ望遠でもこの程度の大きさです。次回の接近は2035年だそうです。 必ずしも太陽の周りを地球も火星も円形で規則正しく回っているわけではないので、時に接近したりするのです。 接近と言っても新幹線のスピードで26年もかかる距離に火星はあります。 近いけど遠い星。でも人類が移住できる(避難する)としたら、この火星しかないのですよね。 だけど、そのお隣の星、火星のこともわかっていないことが一杯なのです。 もし地球が壊れるようなことになったら、人類の頼れる星は火星しかないというのに。 そうです。私たちの周りはわからないことだらけ。 飛行機が何故飛べるか? これ100%解明されてないそうです。ちゃんと飛んで下りてこられるからまぁいいかっていう感じですね。 ケアの世界だってわからないことばかり。 特に人間自身との関りですから、100人いれば100通りのケアが必要になります。 それでも私たちは、「わからないからどうでもいいや」って思ってしまったら、100万年経っても進歩はありません。 常にわかろうとする好奇心を持つこと。好奇心を持てば色々なことに興味を示し、ケアの内容も人自身も道が開けていきます。 こんな場所でゆっくり読書をしていたいですね 物事ネガティブばかりに考えず、好奇心を持って考えてみましょう。 「おもろい発見」に出会うかもしれません。 好奇心 え?ウサギって月にもいたんや!? 「知れば知るほど無知を知る。そして人は深まる。」(大谷大学キャッチフレーズ)
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2020.10.03

トピックス
「人生の卒業式」雲一つない日に 「山さん(仮名)ありがとう。私たちに色々教えてくれて。その教えを無駄にしないようにします。」 山さんの亡骸に触れながら、ケアワーカーは山さんに語り掛けたのでした。 「ごめんね、たくさんの薬飲ませてしまって。亡くなる時にそばにおれなくて。本当にごめん。」 センター長の石川です。 かつて私が某老人ホームで生活相談員をしていた時、100名いや数えきれない多くの方の死に接しました。 今は直接的にケアの現場にいないため、本当に久しぶりに亡くなられた直後の方の所に行きました。 たまたまこの日の朝、ブログに載せるための写真を探していました。 「見つめあっている写真」がないかなと。 その時、山さん(仮名)と息子さんが見つめあっている写真を見つけたところでした。 それから1時間後でしょうか。山さんが亡くなられたのは。 山さんはある意味ケアスタッフ泣かせの方でした。 特に夜間の頻繁な訴えはケアスタッフを散々困らせたものです。 ケアでの関り方が見つけ出せない中、薬に頼ることになっていきます。 山さんがそれで静かになったとしても、それではケアワークの専門職としてのプライドを捨てるのと同じ。 現場の人たちも苦悩の日々が続いたのです。 ケアマネジャーは山さんが危ないかもしれないと感じたのか、 前日家族に連絡し、コロナ体制の面会規制中でしたが、山さんに面会してもらっていました。 ここで息子さんと山さんははっきりとお話が出来たそうです。 これがなければしばらく会えないまま、会話もないままに亡くなってしまったということになったでしょう。 山さんの亡骸を見守る中、新人の栄養士も来てくれました。 昨日山さんの食事介助をしてくれたところだったそうです。 「私、いてもいいですか?」もちろん、いいに決まってる、ありがとう。彼女も山さんをやさしく撫でてくれ、涙していました。そして何人ものケアワーカーたちがやってきて山さんに声を掛けてくれていました。 やがて交通渋滞で到着が遅くなった息子さんが到着したのでした。 そこから先は… 以前、息子さんを交えたカンファレンスでは、母としての山さんの思い出を語ってくれました。 暴力をふるう父親から身を挺して子どもたちを守ってくれた母親だったそうです。 その山さんも晩年は精神的な疾患と認知症が相まった行動が出て、ご家族も苦労されたそうでした。   お見送り、いや「人生の卒業式」が行われました。 生まれ育った糸魚川、楽しくはしゃいだ子ども時代、そして青春時代。 母となり子どもたちを必死に育ててきた日々、子どもたちの独立後はカラオケの先生として地域の人から慕われ、そして発病と共にそれらの人が離れていった、生きているそのものに対しての孤独な闘いの日々… その山さんの人生の卒業式。 山さんが好きだった美空ひばりの音楽が流れる中、 多くの職員、デイサービスや入居利用者に見送らる中、晩年を過ごした特養を後にしたのでした。 思えば山さんは、その残り少ない命を、身を挺してケアスタッフたちに学びの時間を与えてくれたと言えます。 ケアスタッフたちも正直苦しみました。 しかしその失敗や苦しみの中で少しずつ成長していくのです。きっと。 「山さん、ありがとう。あなたから学んだものは、絶対活かすから。」 ケアスタッフの力強い言葉でした。 昨年のお祭りの時に撮影。見つめあう親子の姿です。
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2020.09.30

トピックス
認知機能検査の紹介です センター長の石川です。 先日、稲田地域包括主催のファイブ・コグ検査に参加してきました。 当日は東大阪大学短期大学部介護福祉学科重松義成准教授により、その進行が進められました。 ファイブ・コグ(Five Cognitive Functions)とは、高齢者用の集団認知機能検査として、東京都健康長寿医療センター研究所と筑波大学精神医学によって開発された検査です。 一般高齢者の活動機能の変化を評価できるものです。 記憶、注意、言語、視空間認知、思考の5つの認知領域と運動機能を判定していきます。 検査によって、現在の認知機能を知ることが出来、活動へのモチベーションを高めることが出来ます。 自分の活動が既に認知症予防になっていることを知ってもらう、或いは教室や講座、活動グループの紹介などが行えます。 (以上、「認知症予防サポートセンター」HPより引用) この検査後に評価を行い、さらに様々な取組に参加したうえで再評価を行い、自分の認知症予防向上力を認識していくことが出来ます。 コロナ禍で、心身の動きが鈍るなか、認知症予備軍が増えているのは間違いなく、そのためにも必要な検査ではないかと思います。 但し、既に認知症状が発症している方がこの検査を受けると、「できないつらさ」をもたらしてしまうので、受験者の精査が必要かと思います。(ここは重要です) さらに結果得点が、「モチベーションを高める」ものになるか、「不安をもたらす」ものになるか、それは紙一重ではないかと思います。 そこは主催者側の適切なサポートが必要になるのではないでしょうか。  
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2020.09.24

トピックス
わからないことを楽しもう! センター長の石川です。 かつてラグビーの平尾誠二選手が現役の時の決勝戦。 平尾選手が属する神戸製鋼はリードされ、いよいよノーサイドの時間が目前に迫る。 「このまま負けてしまうのか。」 神戸製鋼の誰もが負けを覚悟したとき、平尾選手が言った。 「おもろなってきたな~」 この大ピンチを楽しもうとしている平尾選手の言葉に、みんな驚いたという。 そしてその言葉に載せられるかのように、次の瞬間大逆転のトライが生まれ 神戸製鋼は優勝したのです。 朝日新聞デジタルより引用 私が大好きな写真ですが、既に発病されていた時ですね。 私たちの仕事は、わからないこと、困ったことが一杯です。 「どうしよう、困ったな~」 「どうしたらいいかわからないです」 よく聞く言葉ですね。 でも、「わからない」と言ってしまったら、そこで終わりです。 何の進化も成長も生まれないのです。 ちょっと立ち止って考えてみよう!わからなかったことがわかるのは楽しいぞ。 平尾選手は絶体絶命のピンチに「おもろなってきたな」という前向きな考えを生み出しました。 「わからないなぁ~ と言うことは、わかるために頑張れるやん。おもろなってきた。」 と言う、発想の転換をするのです。 人類の進歩の歴史そのものが、「わからないなら、わかるまで探求しよう!」との考えが、 今の皆さんの生活の便利さに繋がっているのです。 「わからないことって、実は新しい何かが生まれるためのスタート地点」なのです。 今一度書きます。 わからないで終わらせたら、何の進化も成長も生まれません。 「え?どうしてや?なんでや?どないなってんねん?これはおもろなってきたぞ!」 と言うように、わからないことを楽しむのです。 そうすれば、必然的に探究心や新たな発想に繋がっていきます。 わからないをわかるためには、勉強もしなくっちゃ 探求心は「なるほど、こういうことやったんか、おもろいな~」となっていきます。 物事をネガティブに暗く考えることは誰にでも出来ます。 「わからへん。困ったな。でもおもろなってきたやん。」 という発想が、あなた自身の輝きへと繋がるのでしょう。
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2020.09.22

トピックス
コロナ禍で認知症にならないために センター長の石川です。 秋の4連休 お盆の時以上に観光地は人で溢れていたみたいですね。 東京以外は少し感染者数が少なくなったからでしょうか。 というか、皆さん何処かへ行きたくて仕方がなかったのかな。 浅草も、産寧坂も街中も、人で溢れていたようです。 弾けてしまった感じですね。 観光業にとっては良いことですが、ちょっとそこまで人が多いところに行かなくてもと思ってしまいます。 花はよくても、人間の密集密着は危険度が大きくなりますよ~ 今回、あるお土産屋さんの言葉が気になりました。 「観光客の世代が変わった。若い人たちばかりで、あきらかに高齢の方がいないのです。」 と言う言葉です。 コロナに罹ったとしても軽症で済むかもしれない若い世代はどんどん出て行くけれど、 死に直結するかもしれない高齢者は出ずらい世の中になっているのです。 リッチな高齢者は、高価な宿に泊まってと言うことが出来るかもしれませんが、 多くの市井の高齢者はますます行動力を失っていると言えます。 むしろ、高齢者ほどしっかりと動かないと、身体はフレイル(筋肉がなくなり転倒しやすくなる)に陥りますし、 引き籠っていると、認知症になる確率も上がってしまいます。 諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生もそのことを危惧され、 高齢者もどんどんお出掛けしなければならないと話されています。 鎌田實氏 HPより引用 http://www.kamataminoru.com/ コロナ禍で認知症にならないためにも、密でない場所ならば、積極的に動き回ることが必要になります。 カラオケ好きな皆さん、密室で唄わないで、生駒の中腹の展望所まで行き、 東大阪市街を見下ろしながら、音楽なしで大声で唄いましょう。 そうすれば、足腰も鍛えられますし、歌詞やメロディーを頭に叩き込んで、頭の体操になります。 外なら大声大丈夫ですから(人との距離は開けてね) 生駒山で唄ってみましょう! さて私は、二日間の連休の一日、関西のマッターホルンと言われている高見山に登ろうと思っていましたが、 唖然とするほどの交通渋滞に巻き込まれ(みんな何処へ行くのだろう)、人のいない秘境?に行くのを断念、 わずか199メートルの畝傍山に登ってきました。 知ってはいても通り過ぎるだけの低山だったので、初めての場所でもあります。 大和三山のひとつですね。 この広さでこの人数ならば。でも初詣の時は人が溢れるのでしょうね。(橿原神宮) そして有名な橿原神宮もこの歳にして行ったことがない場所だったので行ってきました。 どこも人が少なく、空気を一杯深呼吸してきましたよ。 観光地の人混みの中では深呼吸なんてできないですからね。 誰もいない駅が、今やトレンドです(笑) 今や、人のいない場所がトレンドですよ! 誰もいないホームが、今や流行の最先端です(苦笑) 人のいない場所こそが、流行の最先端を行く場所なのです!(笑) 空いてます!立ち入り禁止区域ですから!(笑)
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 17日(土)、地域包括、デイサービスとの共同実施で 認知症の方を介護する皆様の「ほっこりなつどい」が開催されました。 冷たい雨が降るにもめげず、タクシーで来てくれた人を含め、 6名の家族の方が参加してくれました。 それぞれに、妻、兄弟、息子、娘と多様な状況の方が来られました。 コロナ禍ということもあり、人数を制限したうえでの、英田北公民館での実施でした。 それぞれに、困りごとを吐き出してもらい、聞いてもらえたこと、他の介護者の話が聞けたこと、情報共有できたこと、 そして利用しているデイサービスの職員との意見交換ができたこともよかったのではないかと思います。 1時間はあっという間に終わってしまいました。 アーバンケアでは利用者だけでなく、利用者の家族も支えるというコンセプトのもとでの開催でもありました。 特に認知症の人を介護されている家族の心身の負担は大きいので ストレスの掃き出しの一環にもなったのではないかと思います。 [caption id="attachment_2004" align="aligncenter" width="650"] 日常の生活について職員共々に話しあっています。[/caption] そして、利用しているデイサービスの職員や、包括の職員との意見交換は、 通常の認知症家族の会とは違った、利用者と事業所の関係性(意思疎通)を深めるものになったのではないかと思います。 特に認知症の人の場合、継続的に見守っていくことは必要不可欠と言えるでしょう。 [caption id="attachment_2003" align="aligncenter" width="650"] 家族同士の話しあいもありました[/caption] これからも社会状況を見ながらということになりますが、継続して実施していきたいと思っております。        
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 ここしばらく介護業界を震撼させた出来事がありました。 ヘルパーにコロナを移され、亡くなったと、訪問介護事業所が訴えられた出来事です。 それについて、下記のような投書がありました。 [caption id="attachment_1999" align="aligncenter" width="650"] 10月11日朝日新聞「声」欄より[/caption] 私もこの投書の訴えは実によくわかります。 正直、このような訴えがあると、介護事業所はたまったものではないし、 安全の上に安全で、結局利用者宅に行けなくなるでしょうし、 入居系の職員も今でも相当我慢しているのに、なおさら委縮してしまうからです。 ここでの争点は、感染症対策とともに、事業所と本人が、コロナかもしれないのに安全対策をするということを怠ったということになるのでしょう。 しかし利用者側もヘルパーの支援を受けなければならない状況であるでしょうから、サービスの実施に至ったのかもしれません。詳細はわかりませんが、訴訟が次から次へと起こされれば、介護業界全体の萎縮に繋がるかもしれません。 一方家族側からすれば、本当に安全配慮義務が行われたのかと疑念を持つのも当たり前かもしれません。 そして、この件は、以下のような顛末になりました。 10/12(月) 16:30配信(中国新聞より抜粋) 今年4月に三次市の82歳の女性が新型コロナウイルスに感染して死亡したのは、コロナ感染の兆候があったヘルパーの訪問を続けさせ安全配慮義務を怠ったためだとして、女性の遺族男性(広島市)が三次市の訪問介護事業所の運営会社に計4400万円の損害賠償を求めて広島地裁に提訴した訴訟で、男性と運営会社が12日、和解した。 男性側は法廷での審理開始前に、訴訟を取り下げた。 和解書などによると、運営会社は女性の死亡について遺憾の意を表し、哀悼をささげるとし、運営会社に法的な賠償義務のないことを双方で確認した。 訴訟取り下げの理由として男性側は、介護現場の安全管理体制についての問題提起は報道である程度達成された▽訴訟継続で介護現場が萎縮するのは本意ではない―などを挙げた。 提訴時にはネット上で「損害賠償が認められると介護現場が持たない」などの声が上がっていた。 男性はこの日、取材に対し「金銭の請求が目的ではなかった。運営会社にお悔やみと遺憾の意を表してもらい、和解という結果に満足している」と話した。 運営会社は「早く解決に至り、ほっとしている。これまで以上に気を引き締めて感染対策に取り組んでいきたい」と話した。 訴状などによると、ヘルパーは3月31日に発熱などの症状が出たが4月1日改善し、10日に感染が判明。3月23、27、30日と4月2、6日に女性宅を訪問していた。一方、女性は4月3日に発症。広島市内の病院に入院し、19日に新型コロナによる肺炎のため死亡した。 以上が事の顛末になります。 [caption id="attachment_1603" align="aligncenter" width="650"] 尊鉢厄神釈迦院[/caption] この顛末についてコメントはしませんが、引き続き介護業界に働くものとしての安全対策には全力を注がなければならないのは当然です。 そして今回はコロナでしたが、ケア全体の在り方も問われることになります。 家族の思いにもしっかりと向き合っていかなければならないでしょう。 しかし同時にそのケア職員の苦労や苦悩も理解していただきたいとも思うのです。 本質はコロナではなく、「人と人との関係性をどう持つか」ではないでしょうか。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 先週の土曜日、尼崎市高齢課並びに地域包括支援センター主催の、認知症の人を介護されている家族の方々50名を対象にした講演会に行ってきました。 常々認知症の人と面と向かっている介護者。 その苦労も人それぞれです。 100人いれば100通りの悩みがある。 そして専門職に対しては、その専門性を当然求めてくる。 その求めに私たちは果たして答えられているのだろうかと思うのです。 私自身も、介護者との関りの中から、 認知症の人への介護の在り方を学んでいったことの方が多いのではないでしょうか。 本当は、もっと皆様と密接に話が出来る講座ならよかったのですが、 何分コロナ禍における研修です。 出来るだけ会話を避け、また距離も置かれた中での座学中心というものになりました。 それでも質問の時は、それぞれに個々の悩みを打ち明けられ、 微力ではありますが、アドバイスさせていただいた次第です。 やはり、自分の悩みに蓋をしないで、吐き出すことが大切ですね。 由寿会ではこの土曜日に介護家族向けの「ほっこりなつどい」を開催します。 少しでも介護家族の皆様の心の重荷の軽減になり、ほっこりできる時間が設けられればと考えております。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 今ブログのネタとして考えているのが、「感情と感性」と言うのと「5憲章」と「阿吽の呼吸と不器用な一生懸命さ」、「焼き場に立つ少年の話」そして「プライドについて」というテーマです。 いずれも重たいテーマで、わかりやすく書くのにちょっと時間が掛かりそうです。 ということで、今日は認知症ケアから離れた火星の話です。 誰もが知っている火星。この6日、その火星と地球とが接近した日でした。 ですから赤い(オレンジ色)火星が東の空に輝いていたのですね。 [caption id="attachment_1988" align="aligncenter" width="650"] 接近したと言っても、400ミリ望遠でもこの程度の大きさです。次回の接近は2035年だそうです。[/caption] 必ずしも太陽の周りを地球も火星も円形で規則正しく回っているわけではないので、時に接近したりするのです。 接近と言っても新幹線のスピードで26年もかかる距離に火星はあります。 近いけど遠い星。でも人類が移住できる(避難する)としたら、この火星しかないのですよね。 だけど、そのお隣の星、火星のこともわかっていないことが一杯なのです。 もし地球が壊れるようなことになったら、人類の頼れる星は火星しかないというのに。 そうです。私たちの周りはわからないことだらけ。 飛行機が何故飛べるか? これ100%解明されてないそうです。ちゃんと飛んで下りてこられるからまぁいいかっていう感じですね。 ケアの世界だってわからないことばかり。 特に人間自身との関りですから、100人いれば100通りのケアが必要になります。 それでも私たちは、「わからないからどうでもいいや」って思ってしまったら、100万年経っても進歩はありません。 常にわかろうとする好奇心を持つこと。好奇心を持てば色々なことに興味を示し、ケアの内容も人自身も道が開けていきます。 [caption id="attachment_1989" align="aligncenter" width="650"] こんな場所でゆっくり読書をしていたいですね[/caption] 物事ネガティブばかりに考えず、好奇心を持って考えてみましょう。 「おもろい発見」に出会うかもしれません。 [caption id="attachment_1878" align="aligncenter" width="650"] 好奇心 え?ウサギって月にもいたんや!?[/caption] 「知れば知るほど無知を知る。そして人は深まる。」(大谷大学キャッチフレーズ)
ブログ投稿画像 「山さん(仮名)ありがとう。私たちに色々教えてくれて。その教えを無駄にしないようにします。」 山さんの亡骸に触れながら、ケアワーカーは山さんに語り掛けたのでした。 「ごめんね、たくさんの薬飲ませてしまって。亡くなる時にそばにおれなくて。本当にごめん。」 センター長の石川です。 かつて私が某老人ホームで生活相談員をしていた時、100名いや数えきれない多くの方の死に接しました。 今は直接的にケアの現場にいないため、本当に久しぶりに亡くなられた直後の方の所に行きました。 たまたまこの日の朝、ブログに載せるための写真を探していました。 「見つめあっている写真」がないかなと。 その時、山さん(仮名)と息子さんが見つめあっている写真を見つけたところでした。 それから1時間後でしょうか。山さんが亡くなられたのは。 山さんはある意味ケアスタッフ泣かせの方でした。 特に夜間の頻繁な訴えはケアスタッフを散々困らせたものです。 ケアでの関り方が見つけ出せない中、薬に頼ることになっていきます。 山さんがそれで静かになったとしても、それではケアワークの専門職としてのプライドを捨てるのと同じ。 現場の人たちも苦悩の日々が続いたのです。 ケアマネジャーは山さんが危ないかもしれないと感じたのか、 前日家族に連絡し、コロナ体制の面会規制中でしたが、山さんに面会してもらっていました。 ここで息子さんと山さんははっきりとお話が出来たそうです。 これがなければしばらく会えないまま、会話もないままに亡くなってしまったということになったでしょう。 山さんの亡骸を見守る中、新人の栄養士も来てくれました。 昨日山さんの食事介助をしてくれたところだったそうです。 「私、いてもいいですか?」もちろん、いいに決まってる、ありがとう。彼女も山さんをやさしく撫でてくれ、涙していました。そして何人ものケアワーカーたちがやってきて山さんに声を掛けてくれていました。 やがて交通渋滞で到着が遅くなった息子さんが到着したのでした。 そこから先は… 以前、息子さんを交えたカンファレンスでは、母としての山さんの思い出を語ってくれました。 暴力をふるう父親から身を挺して子どもたちを守ってくれた母親だったそうです。 その山さんも晩年は精神的な疾患と認知症が相まった行動が出て、ご家族も苦労されたそうでした。   お見送り、いや「人生の卒業式」が行われました。 生まれ育った糸魚川、楽しくはしゃいだ子ども時代、そして青春時代。 母となり子どもたちを必死に育ててきた日々、子どもたちの独立後はカラオケの先生として地域の人から慕われ、そして発病と共にそれらの人が離れていった、生きているそのものに対しての孤独な闘いの日々… その山さんの人生の卒業式。 山さんが好きだった美空ひばりの音楽が流れる中、 多くの職員、デイサービスや入居利用者に見送らる中、晩年を過ごした特養を後にしたのでした。 思えば山さんは、その残り少ない命を、身を挺してケアスタッフたちに学びの時間を与えてくれたと言えます。 ケアスタッフたちも正直苦しみました。 しかしその失敗や苦しみの中で少しずつ成長していくのです。きっと。 「山さん、ありがとう。あなたから学んだものは、絶対活かすから。」 ケアスタッフの力強い言葉でした。 [caption id="attachment_1981" align="aligncenter" width="650"] 昨年のお祭りの時に撮影。見つめあう親子の姿です。[/caption]
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 先日、稲田地域包括主催のファイブ・コグ検査に参加してきました。 当日は東大阪大学短期大学部介護福祉学科重松義成准教授により、その進行が進められました。 ファイブ・コグ(Five Cognitive Functions)とは、高齢者用の集団認知機能検査として、東京都健康長寿医療センター研究所と筑波大学精神医学によって開発された検査です。 一般高齢者の活動機能の変化を評価できるものです。 記憶、注意、言語、視空間認知、思考の5つの認知領域と運動機能を判定していきます。 検査によって、現在の認知機能を知ることが出来、活動へのモチベーションを高めることが出来ます。 自分の活動が既に認知症予防になっていることを知ってもらう、或いは教室や講座、活動グループの紹介などが行えます。 (以上、「認知症予防サポートセンター」HPより引用) この検査後に評価を行い、さらに様々な取組に参加したうえで再評価を行い、自分の認知症予防向上力を認識していくことが出来ます。 コロナ禍で、心身の動きが鈍るなか、認知症予備軍が増えているのは間違いなく、そのためにも必要な検査ではないかと思います。 但し、既に認知症状が発症している方がこの検査を受けると、「できないつらさ」をもたらしてしまうので、受験者の精査が必要かと思います。(ここは重要です) さらに結果得点が、「モチベーションを高める」ものになるか、「不安をもたらす」ものになるか、それは紙一重ではないかと思います。 そこは主催者側の適切なサポートが必要になるのではないでしょうか。  
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 かつてラグビーの平尾誠二選手が現役の時の決勝戦。 平尾選手が属する神戸製鋼はリードされ、いよいよノーサイドの時間が目前に迫る。 「このまま負けてしまうのか。」 神戸製鋼の誰もが負けを覚悟したとき、平尾選手が言った。 「おもろなってきたな~」 この大ピンチを楽しもうとしている平尾選手の言葉に、みんな驚いたという。 そしてその言葉に載せられるかのように、次の瞬間大逆転のトライが生まれ 神戸製鋼は優勝したのです。 [caption id="attachment_1961" align="aligncenter" width="640"] 朝日新聞デジタルより引用 私が大好きな写真ですが、既に発病されていた時ですね。[/caption] 私たちの仕事は、わからないこと、困ったことが一杯です。 「どうしよう、困ったな~」 「どうしたらいいかわからないです」 よく聞く言葉ですね。 でも、「わからない」と言ってしまったら、そこで終わりです。 何の進化も成長も生まれないのです。 [caption id="attachment_1960" align="aligncenter" width="650"] ちょっと立ち止って考えてみよう!わからなかったことがわかるのは楽しいぞ。[/caption] 平尾選手は絶体絶命のピンチに「おもろなってきたな」という前向きな考えを生み出しました。 「わからないなぁ~ と言うことは、わかるために頑張れるやん。おもろなってきた。」 と言う、発想の転換をするのです。 人類の進歩の歴史そのものが、「わからないなら、わかるまで探求しよう!」との考えが、 今の皆さんの生活の便利さに繋がっているのです。 「わからないことって、実は新しい何かが生まれるためのスタート地点」なのです。 今一度書きます。 わからないで終わらせたら、何の進化も成長も生まれません。 「え?どうしてや?なんでや?どないなってんねん?これはおもろなってきたぞ!」 と言うように、わからないことを楽しむのです。 そうすれば、必然的に探究心や新たな発想に繋がっていきます。 [caption id="attachment_1878" align="aligncenter" width="650"] わからないをわかるためには、勉強もしなくっちゃ[/caption] 探求心は「なるほど、こういうことやったんか、おもろいな~」となっていきます。 物事をネガティブに暗く考えることは誰にでも出来ます。 「わからへん。困ったな。でもおもろなってきたやん。」 という発想が、あなた自身の輝きへと繋がるのでしょう。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 秋の4連休 お盆の時以上に観光地は人で溢れていたみたいですね。 東京以外は少し感染者数が少なくなったからでしょうか。 というか、皆さん何処かへ行きたくて仕方がなかったのかな。 浅草も、産寧坂も街中も、人で溢れていたようです。 弾けてしまった感じですね。 観光業にとっては良いことですが、ちょっとそこまで人が多いところに行かなくてもと思ってしまいます。 [caption id="attachment_1577" align="aligncenter" width="650"] 花はよくても、人間の密集密着は危険度が大きくなりますよ~[/caption] 今回、あるお土産屋さんの言葉が気になりました。 「観光客の世代が変わった。若い人たちばかりで、あきらかに高齢の方がいないのです。」 と言う言葉です。 コロナに罹ったとしても軽症で済むかもしれない若い世代はどんどん出て行くけれど、 死に直結するかもしれない高齢者は出ずらい世の中になっているのです。 リッチな高齢者は、高価な宿に泊まってと言うことが出来るかもしれませんが、 多くの市井の高齢者はますます行動力を失っていると言えます。 むしろ、高齢者ほどしっかりと動かないと、身体はフレイル(筋肉がなくなり転倒しやすくなる)に陥りますし、 引き籠っていると、認知症になる確率も上がってしまいます。 諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生もそのことを危惧され、 高齢者もどんどんお出掛けしなければならないと話されています。 [caption id="attachment_1956" align="aligncenter" width="300"] 鎌田實氏 HPより引用[/caption] http://www.kamataminoru.com/ コロナ禍で認知症にならないためにも、密でない場所ならば、積極的に動き回ることが必要になります。 カラオケ好きな皆さん、密室で唄わないで、生駒の中腹の展望所まで行き、 東大阪市街を見下ろしながら、音楽なしで大声で唄いましょう。 そうすれば、足腰も鍛えられますし、歌詞やメロディーを頭に叩き込んで、頭の体操になります。 外なら大声大丈夫ですから(人との距離は開けてね) [caption id="attachment_1873" align="aligncenter" width="650"] 生駒山で唄ってみましょう![/caption] さて私は、二日間の連休の一日、関西のマッターホルンと言われている高見山に登ろうと思っていましたが、 唖然とするほどの交通渋滞に巻き込まれ(みんな何処へ行くのだろう)、人のいない秘境?に行くのを断念、 わずか199メートルの畝傍山に登ってきました。 知ってはいても通り過ぎるだけの低山だったので、初めての場所でもあります。 大和三山のひとつですね。 [caption id="attachment_1954" align="aligncenter" width="650"] この広さでこの人数ならば。でも初詣の時は人が溢れるのでしょうね。(橿原神宮)[/caption] そして有名な橿原神宮もこの歳にして行ったことがない場所だったので行ってきました。 どこも人が少なく、空気を一杯深呼吸してきましたよ。 観光地の人混みの中では深呼吸なんてできないですからね。 [caption id="attachment_1952" align="aligncenter" width="650"] 誰もいない駅が、今やトレンドです(笑)[/caption] 今や、人のいない場所がトレンドですよ! [caption id="attachment_1955" align="aligncenter" width="650"] 誰もいないホームが、今や流行の最先端です(苦笑)[/caption] 人のいない場所こそが、流行の最先端を行く場所なのです!(笑) [caption id="attachment_1953" align="aligncenter" width="650"] 空いてます!立ち入り禁止区域ですから!(笑)[/caption]