2023.10.12 | トピックス, 必見!最新情報, 認知症の教室(一般市民用), 認知症の教室(専門職用)
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2023.10.20
十三の鼓動
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先日淀川区の地域包括支援センター主催の事例検討会に行ってきました。
淀川区十三(じゅうそう)と言えば、以前私が勤めていた包括支援センターがあった場所です。
駅の改札を一歩出れば、そこはまさしく十三の鼓動というか、においというか、
「十三に来た!」という感覚にさせてくれます。
昼間から開いている吞み屋がいくつもありますし、
すれ違うおっちゃんおばちゃんたちもめっちゃ親しみの湧く十三の人々です。
そんな懐かしい雰囲気をかみしめながら淀川区区役所へ。
当時何度も通った場所ですね。
事例検討会には、介護支援専門員、包括職員、地域医療関係者、
オレンジチーム、訪問看護、訪問介護、淀川区役所高齢福祉課、
そして淀川区の医師会から医師が5,6名というそうそうたるメンバーでした。
以前親しくしていただいたドクターとも熱い握手を交わし、
あの当時は何もかもダイナミックに動いていた日々だったと思いだします。
もの盗られ妄想等が激しい認知症の独居女性への取り組みが事例検討内容でしたが、
淀川区のいいところは、これらの様々なメンバーが連携して
ひとつのケースに取り組むということですね。
何よりも医師の敷居が低くなっており、カンファレンスにも参加してくれます。
もう一つ、行政職員の協力。一緒に動いてくれるのですね。
包括に丸投げのどこかの市とは大違いです。
このように、在宅の方を支えるためには、様々な職種が連携したチームがあってこそのことなのです。
包括支援センターだけが重荷を背負うというのではないのです。
何よりも、フットワークの良い、医療関係者に行政職員。これは大きな力になりますね。
しかしながら、若い包括職員からは、大変な事例が多すぎて、
とてもしんどいという言葉を聞きました。
確かに十三はあったかい庶民の街であるとともに、
ありとあらゆる複雑な人間模様が交差する場所でもあるのです。
ケア関係者への「セキュアベース(心の安全基地)」が必要であるとも思ったのでした。