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2023.07.14

忘れてはいけない日々

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認知症の教室(一般市民用)

認知症の教室(専門職用)

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
ことわざには、なるほどなと思うものが一杯あります。

確かに大変だったこと、しんどかったことは
早く忘れたいとは思います。

人を写さずに撮影すること自体不可能な日中の二寧坂。ある意味貴重な歴史的写真と言えます。

 

しかし、その大変だった時、しんどかったこと
そこから学んだことまで忘れてしまっては
ただただつらいだけの無意味な日々だった
ということになってしまいますね。

清水寺に続く二寧坂

 

特にコロナ禍を青春真っ盛りだった生徒、学生、そして新人職員さんたち
今までごく普通にあった人との関りを知らぬままに過ごしてきたのですが、
それを嘆いて終わるのではなく、
知ることができなかった新しい世界を、これから知ることができるという
「知らなかったことをわかっていく」ワクワク感につながるだろうし、
逆にコロナ禍だから得られたものも多々あったでしょう。

今や外国の観光客で溢れている産寧坂も、人はいません。

 

少なくとも私たちは、コロナ禍で学んだことを
忘れてしまってはいけないと思うのです。

緊急事態宣言、誹謗中傷、正義警察等、著しく排他的になった日々

でもそのような状況下でも、人と人とのつながりを大切にしてきた私たちの仕事
しかしただただ、コロナ禍前に戻ることを喜び、再開するだけでなく、
今一度、私たちは何を学び、それをどう活かすのか
考えなければならないのだと思うのです。

店も半分以上閉じていたでしょうか。

 

認知症の人にとってのコロナ禍の3年間
認知症の人の立場になって考えてみてください。

私たちの心も浮足立ち、パニックになっていた時、
それでなくても情報を理解することも、発信することも厳しい状況にある
認知症の人がいかに理解することができない状況に置かれていたのか、
同時に介護家族にとってもどれだけ厳しい状況だったのか
忘れてはいけない事実としてあるのです。
マスクをするということも、認知症の人には理解することが厳しい状況だったのですから。

清水寺正門。人があふれている場所なのですが、早朝ではなく、日中の景色です。

 

介護施設もクラスターが発生するなど各施設本当に大変でした。
命を守らなければならない使命があるだけに、
極めて厳しい状況にケアスタッフたちが直面していたのです。

しかし、忘れてはならないのは、認知症の人を介護する介護家族は
孤立無援に近い状況で、意思疎通が厳しい認知症の人と共にいたということです。

恐らく間違いなく、ケアの専門職よりも厳しい状況の中で。

そのことも忘れないでください。

ただ、コロナは終わったわけではありません。
まだまだ皆さんの側にいます。
くれぐれも感染対策は怠らないようにしてください。