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2022.09.28

映画「百花」を見て思ったこと

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「百花」はアルツハイマー病の母と息子の物語です。
映画の出来に対する評価は賛否両論
かなり厳しい評価もありますね。

ただ高評価のレビューは、認知症にスポットを当ててみた人が多いようです。
映画そのものの出来で判断するのか、認知症にスポットを当てて判断するのかの違いでしょうか。

私の感想は家族(息子)の「愛憎」でしょうか。
家族にはそれぞれに様々な人生があります。
愛が溢れている、逆に憎しみが渦巻いている、あるいはその両方…
どれが正しいというよりも、どれも人生では起こりうることですね。

この映画の場合、母との温かい時間の記憶とともに
母への憎悪も渦巻いている中でのケアです。
他人から見れば冷たい対応と見えても、
その家族には言い知れぬ(心の中では整理がつかない)思いがあるのかもしれません。

仕事帰りのレイトショー 観客はわずか4名でした。

 

映画の出来で評価するより、
母親の立場、息子の立場で考えて見てみるとおもしろいかもしれません。

そして息子自身が忘れてしまっていた記憶。
それが母親には残っている。

記憶とは、認知症のあるなしに関わらず、不思議なものだと思います。