2022.06.04 | トピックス, 必見!最新情報, 認知症の教室(一般市民用), 認知症の教室(専門職用)
六甲颪に送られて
2022.06.08
「大河への道」から学ぶ(認知症から少し離れますが)
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伊能忠敬ってご存知ですか?
一言でいえば、江戸時代日本中を歩き回って測量し、日本地図を作製した人ですね。
現代、GPSで確認しても、その江戸時代の測量(自分たちが歩いて計測したもの)地図の正確さがわかります。
それは驚くほど偉大なことなのです。
伊能忠敬の凄さについては、ネットで調べてもらうとして、
映画「大河への道」に描かれていたのは、その超有名人を支えていた名もなき人々のことです。
伊能忠敬は歴史にその名を残していますが、
その伊能忠敬を支えてきた多くの人たちのほとんどは、歴史に名を残すことなく、
しかし歴史を形作る一員として存在していたのです。
思えば、歴史に名を残す人などほんの僅かな人です。
ほとんどの人は歴史に名を残すことなく、それでも確実にこの社会を支えています。
どんな有名人でも、周囲の人たちの何らかの支えがなければ、有名にはなれません。
自分は一人で頑張ってきたという人がいたならば、思い上がりでしかないでしょう。
社長だって、例えば誰かの手によって会社まで来ることができるし、誰かが作ってくれた食事を食べているのです。
時には名を残したいがためにあがく人もいたりして。
まさしく多くの人たちによって支えられているのが社会であり、
当然ケアの世界も同じでしょう。
確かに名だたるリーダーの存在は、社会には必要です。
でも、「あなたがいるからこそ、この社会は(職場は)動いている」ことも事実です。
「私は社会の(会社の)歯車の一つにしか過ぎない」という考えもあるでしょう。
しかし、その歯車がなければ、会社も社会も成り立たないのです。
歯車であっても、なくてはならない誇れる存在だし、
逆に「歯車扱いする」リーダーは、歴史に悪い意味で名を残すでしょう。
伊能忠敬、性格的には厳しい人のようでしたが、
年齢を経てからこれまでの商売の道とは全く違う世界へのチャレンジ精神や、
地図を作り上げるまでの熱意には、敬服すると同時に、
自分もまだまだ、なにかをしなければという思いにも繋がるのですね。
映画「大河への道」、めっちゃ面白かったです。