2022.04.20 | トピックス, 必見!最新情報, 認知症の教室(一般市民用), 認知症の教室(専門職用)
第74回英田地区認知症ケアネットワーク委員会開催されました
2022.04.22
メタ認知力を身につけよう⑥「音について2」
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メタ認知力
一言でいえば、今の自分を客観的に分析できる能力ということになります。
他の職員に訴えたいことがヒートアップしたとき
「あ、今私は感情的になって怒ってるな、これでは相手にはうまく伝わらないな。」と
判断できる能力となります。
「この話はうまく伝わってるのかな? 自分の話は強引だったのではないだろうか?
相手はどんなふうに聞いていたのだろうか?」
と、常にセルフチェックを行うことができるかどうか。ということになります。
「自分にとっての正当性は、必ずしも相手にとっての正当性ではない」
ということを念頭に置かなければなりません。
しかし、人はついつい自分の意見を通したくなりますから
いつの間にか客観的に自分の状況を見つめる視点を失ってしまいます。
そんな時は一旦「リセットする時間を作ること」です。
例えば、交差点のすぐ横で話をしていたとすると、あらゆる騒音が聞こえて、自分の心は落ち着きません。
そんな時よく行うのは「ちょっと静かなところで話をしようか」ということになります。
誰だって、盛んに車、バス、トラック、そしてバイクが行き交う交差点の横で、
ゆっくりと話をしたいとは思いません。話の内容もぎすぎすしたものになるでしょう。
「一旦リセットする」のテクニックについては次回お話しします。
音はそれだけ私たちのコミュニケーションに影響を与えるものなのです。
つまり、メタ認知力を働かせようとすると、周辺環境、特に音の影響力が大きいのです。
そもそもが雑然とした音の中では、メタ認知力が働かないどころか、
イライラのほうが大きくなってしまいます。
利用者の生活環境も同じです。
心が落ち着くことができない音が多いほど、
知らずのうちに心の中に咲く花も枯れてしまうのです。