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2021.12.17

記憶と感情(2)

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認知症の教室(一般市民用)

認知症の教室(専門職用)

これは研修でよく使うスライドです。

記憶と感情

何を言いたいかというと、
人間は生命本能的に自己保全が働くので、
生きていくためには自分に関わる人たちが、
自分が心地よく生きられる人なのかどうかを
見極めていくということなのです。

ここでは感覚的なものと書いていますが、
それが感情と言えます。
自分にとって目の前の人が良い人なのか悪い人なのか
自己防衛上判断するのが、感情です。
いわゆる気分を害する、或いは気分が良くなるということです。

記憶と感情

その感情が心に残り、人の見極めに繋がります。
ここで矛盾が生じます。
記憶することが厳しいはずなのに、何故嫌な人のことは記憶に残っているのか?

認知症の方との関わり方

ただここで言えることは、「感情を害する」ことが生じた
具体的内容は覚えていないということです。
「怒鳴られた」「強引に引っ張られた」「睨まれた」など、
実際の具体的出来事は覚えてないことが多いのです。(余ほど衝撃的なものでない限り)

認知症の方との関わり方

だけど感情を害された(自分にとってとても嫌なことが生じた)出来事がきっかけで、
不穏、混乱に繋がってしまうのです。

しかし、具体的に何をされたかは覚えていなくても、
「自分の感情を害した人」のことは覚えている。

何故なのでしょう?

もう少し探求してみたいと思います。

 

(つづく)