2021.11.25 | トピックス, 心の荷物預かり所, 必見!最新情報, 認知症の教室(一般市民用), 認知症の教室(専門職用)
ほっこりなつどい(介護家族の会)開催されました
2021.11.27
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センター長の石川です。
先日某県の認知症研修に行ってきました。
9時から5時までしゃべり詰めのリモート研修で、ちょっと大変でしたが、
教える側でありながら、学びも多くありました。
研修は教えているつもりが逆に学びも多く得られるのでいいですね。
さてそのひとつ。
カンファレンスを行う上においての情報について。
①ケア側が欲しい情報とは何か
②利用者が思っているケア側に知って欲しい情報とは何か
について、ブレイクアウトルームで議論してもらいました。
5つのグループから出た意見を大雑把にまとめてみると、
①では、・ライフスタイルやライフヒストリー ・身体状況(既往歴) ・パーソナリティ ・課題となる行動 ・家族との関係性 など、アセスメント項目などが多く上がりました。
一方2⃣では、①の項目はあるものの、今思ってること (家に帰りたい、苦しみをわかって欲しい、自由にさせて、寂しい、痛い等) が多く上がりました。
つまり利用者視点になって考えると、「今、この時間の気持ちを知って欲しい」と言うことになります。
ここに大きな乖離がありますね。
ケアスタッフの考えと、利用者の考えは、色々な場面で乖離しているかもしれません。
もちろん、①で挙げられたようなアセスメント情報は必要不可欠なものです。
しかし利用者 (人生の時間がもうあまりないと感じている) にしてみれば、自分のライフヒストリーなんか今はどうでもいい、今、この時を心地よく生きたいという思いの方が大きいでしょう。
ではこの乖離はどうしたら埋められるのか?
やはり、まずは「利用者の話を聴くこと。」
ここからがスタートです。
信頼関係が出来、穏やかな時間が作れれば、
ライフヒストリーの情報を元にした「語らい」もできるようになるでしょう。
私たちが思っている以上に、ケア側と利用者の思考は離れているかもしれません。
耳を傾けるのは、人のうわさ話ではなく、利用者の声なのです。