2021.07.23 | トピックス, ほんわか写真館, 心の荷物預かり所, 認知症の教室(一般市民用)
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2021.07.24
認知症の人の気持ちをどう理解する?(3)「そもそも認知症とは?」
トピックス
認知症の教室(一般市民用)
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センター長の石川です。
認知症の人をどう理解する?で書き始めたのですが、
そもそも認知症ってどのようなものなのか?
私たちは認知症の人を、「コミュニケーションができない、伝えたいことが理解してもらえない、周囲に迷惑を掛ける、時に暴力が出る」等、そのような現象で捉えがちです。
要するに理解してもらえない誘導が必要な人ですね。
以前「認知症高齢者の日常生活自立度」Ⅲaの文言についてこのブログで載せたことがあるこの文章
「着替え、食事、排便、排尿が上手にできない、時間がかかる。やたらに物を口に入れる、物を拾い集める、徘徊、失禁、大声・奇声をあげる、火の不始末、不潔行為、性的異常行為」
(「認知症高齢者の日常生活自立度」Ⅲaより)
確かに、認知症の状況を確認する指標として、これらBPSDを列挙するのは必要と言われるかもしれません。
しかし、これは認知症の人を同じ人間として敬意を示そうとする文章ではありません。
こんな見方ばかりするから、認知症ケアを間違えるのです。
上記の項目は、あくまでも私たち側から見た項目です。
そうではなく、認知症の人が置かれた状況や心の内面をしっかりと理解すること。
認知症を理解するということは、ここから始めないといけないのです。
でも現実には怒る人もいるし、大声出す人もいるし、時に手をあげる人もいる。
本当にケア側の苦労は絶えません。
お風呂にも入って欲しいのに、怒鳴られる。正直つらいし、困惑もします。
一生懸命なのにまるで虐待されているかのように声を上げられたら、気持ち落ち込むし、
何度も同じことを聞かれたら、忙しいのにかまっておられないとイライラもしてしまうでしょう。
それが普通だと思います。
次回からは、なぜそのような行動が出るのか、それをわかりやすく説明していきたいと思います。