2021.05.12 | トピックス, ほんわか写真館, 認知症の教室(一般市民用), 認知症の教室(専門職用)
「それぞれの人に人生の物語があり」長谷川洋先生のお話しより
2021.05.17
反対側の視点から見ることの大切さ
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センター長の石川です。
先週の土曜日の「世界ふしぎ発見」は、鬼の特集でした。
世間はまさしく「鬼滅の刃」ブームで、鬼がクローズアップされたのですが、
番組では鬼を単に悪者として見るのではなく、
鬼には鬼の置かれた立場があるのだという所にも視点が向けられていました。
「鬼は人をだますことはしないが、人はだます卑怯なことをする。」という言葉に、
思わず頷いてしまいました。
私たちから見る鬼は、悪そのものかもしれませんが、
鬼から見たら人間の方がずっとずる賢い悪なのかもしれません。
立場を変えて(視点を変えて)みて見れば、全く違う世界が見えるのです。
私たちの仕事でも、ここは重要なポイントですね。
さて、番組では奈良の山奥に住む、鬼の子孫五鬼助義之さんが登場していました。
奈良下北山村の曲がりくねった落石の多い林道を長々と行くと前鬼(小仲坊)に着きます。
ここで五鬼助さんは夫婦でひっそりと宿坊を開いているのですが、
私もその昔、ここに宿泊したことがあります。
まさしく修験道の場所、そして山なのです。それも極めて険しい山です。
その山を登り詰めると、お釈迦様の銅像が立っている釈迦が岳山頂に着きます。
めっちゃ交通不便な、奈良の奥深い山にもかかわらず、私はこれまで5回登頂しています。
本当に心が洗われる素晴らしい山なのです。
さてさて、テレビに出てきた鬼の子孫五鬼助さん。
その先祖は前鬼、後鬼と言う夫婦の鬼なのです。
驚くことに、この前鬼、後鬼は、生駒山暗峠で人間を襲っていた鬼でした。
つまり、下北山村の山奥の鬼の出身地は、生駒山だったのですね。
当時役行者(役小角 えんのおづぬ)と言う、スーパーマンのような行者がいて
(この行者、修行の末に空を飛べたので)、この前鬼、後鬼を捕らえ
(捕らえた場所が、鬼取という名前で暗峠近くの村落に今も残っています)、改心させ、
付き人とし、今の前鬼(地図にも出てきます)に住まわせ、
そして代々鬼の子孫がここで住み続けたという訳です。
ちなみにこの役行者、昇天された地は、箕面の山中なのです。
今は箕面の猿たちによってその聖域は守られているようですが、
緊急事態宣言が解除されれば、一度登ってみようかなと思っています。
因みに役行者は奈良県御所市生まれ。生粋の奈良人ですね。