2021.01.18 | トピックス, 必見!最新情報, 認知症の教室(一般市民用), 認知症の教室(専門職用)
若年性認知症の方との集いと1月17日
2021.01.20
人は変われるか?ケアワークにおいて①
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センター長の石川です
人は変われるのか? その確信を持ったラグビー選手の話を前回書きました。
しかし、本当に人は変われるか?と言われると、かなり難しいことかもしれません。
一人ひとり違うということは、それぞれに個性があり、
その個性があるからこそ、この世の中は成り立っていると言えます。
もちろん、人は変われるかは、個性まで変えろと言ってるわけではありません。
ここでは、ケア職員としての在り方を問うと言うことになります。
つまり前回書いたラグビー選手が、自分の天性にかまけて努力もせず、チームワークも関係なく試合に出ていたのが、
人が変わったかのように練習に励み、チームワークに貢献したラグビー選手になったように、
ケアの世界で働くものとして、ケアワークに対しての心構えと言うか、在り方が変わっていけるのか?
ということがテーマになります。
おそらくは、半日講座ぐらい開けるかなというぐらいのボリュームになりそうですが、
少しずつ小出しに書いていきます。
そもそも人には(と言うか生命体には)「生きていくためにあらゆる手段を使う」という本能が備わっています。
憎きコロナウイルスにしてもそうです。
ウイルスの変異が今私たちにとって脅威になっていますが、ウイルスにとっては生きていくがゆえの変異なのでしょう。
話が随分それてしまいました。
つまり人にも生きるための「自己防衛機能」が備わっているのです。
この自己防衛機能があるがゆえに、人の心構えが変わると言うのは至難の業になってきます。
例えば、何か失敗したときに上司から責められた時の「言い訳」はまさしく自己防衛機能が働いている姿だと言えます。
「仕方なかった、わからなかった、どうしようもなかった」などの言葉を並べて、
自分は悪くないと、自分の心のダメージや立場を悪くすることを防ぐための必死の行動と言えます。
ニュアンスは異なりますが、私たちが認知症の人に押してしまう「作話」と言うレッテル。
はたから見れば、在りもしない、出来もしないことを必死になって話す姿は、
私たちにとって困った行動として「作話あり」と判断しますが、
しかしその行動は、認知症の人にとって、自分は大丈夫、しっかりしている、問題ないと、
必死に「認知症」という病魔に対抗し、生きていこうとする自己防衛反応の姿ともいえるのです。
では、ケアスタッフはどうすればその心構えが変わっていくのか?
ひとつの方法として、この「自己防衛機能」を逆に活用すると言うものがあります。
ちょっと先まで、to be continued