2020.12.25 | トピックス, 心の荷物預かり所, 認知症の教室(一般市民用), 認知症の教室(専門職用)
若年性認知症の方との関り(9)【涙する場面、そして最後の言葉】
2020.12.28
まなざしの微笑み
トピックス
心の荷物預かり所
認知症の教室(専門職用)
センター長の石川です
「まなざしの微笑み」と書くと、まるで「モナリザの微笑み」みたいですね。
ただモナリザは、顔全体の表情から、あの独特の微笑みを感じることが出来ます。
しかし、今はマスク着用の時代です。
著作の関係でマスクをしたモナリザの画像は載せられませんが、
目だけのモナリザでは微笑んでいるのかどうかわかりません。
しかし、マスクが必携な今、私たちはこの目だけで相手に思いを伝えることをやらなければなりません。
「目の表情」がとても重要なのです。
この目。意外とことわざが一杯あります。
「目から鱗が落ちる」「目くじらを立てる」「目のかたき」「目は口ほどに物を言う」「目は心の鏡」等々
目の表情は、その時のその人の心の動きを表すと言えるでしょう。
「目力」(めじから)がある人は、信念を持った人として捉えられます。
ただ「目が泳ぐ」人からすれば、「目力」を持った人は恐怖でしょう。
「目が泳ぐ」人は、人見知りや緊張もありますが、自信のなさ、不安、誤魔化しのある人と言えます。
ただ、ケアの現場では、「目が泳ぐ」(眼をそらす、きょろきょろするなど、相手が不安に感じてしまう目の表情)ケア職員だと、やはりケアを受ける側は不安になってしまいます。
相手を安心させるには、「微笑んだまなざし、そして信頼できそうな目力」+「温かいコミュニケーション」に「身振り手振り」を加えます。
認知症の方の場合、情報が入りにくいのでなおさら必要になりますね。
とにかく今は顔の中で表情が表現できるのは、目だけになります。
「まなざしの微笑み」は、相手の心をほぐす、最大要素です。
皆さんも「目の表情」をトレーニングしましょう!
あたたかなまなざしは、冷えた心も温めてくれます。