2020.01.11 | トピックス, ほんわか写真館
今夜はウルフムーンです
2020.01.16
認知症になっても見える景色は同じ・長谷川先生について
トピックス
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センター長の石川です。
ちょっとバタバタしていまして、長谷川先生のことを書くのが遅くなりました。
11日に放送されたNHKスペシャル「認知症の第一人者が認知症になった」への反響は凄いものがありましたね。
私自身、気づきどころは一杯ありましたね。学びどころも当然一杯あったわけです。
その一杯を一つひとつ書いていると大変になるので、そこは皆様の感想にお任せするとして、私が印象的だったシーンをひとつ書いてみます。
それは、「デイサービスをやめる、もう行かない」と長谷川先生が言い出したシーンでした。
困惑する家族、取材スタッフ。沈黙の長谷川先生。
家族に迷惑をかけると言う思いと、自分のプライドが許さないという思いと、様々な葛藤が長谷川先生の中で渦巻いていたシーンでした。
多くの葛藤と闘うこと。
避けては通れない道でもあるのですね。
以前、先生とのよもやま話の時に、「高齢になって辛かったこと」の話になった時、「運転をやめた時」と話されていました。
「これまで妻を乗せて買い物に行くことが男としての重要な役割と思っていたが、その大切な役割が奪われたようで、とてもつらかった」と。
多くの喪失感と闘うこと。
これも避けては通れない道。
だからこそ、「確かなもの」として支えてくれる人の存在は大きく重要なのですね。
その長谷川先生が書かれた「認知症ケアの心」は、私にとってバイブルのような本です。
先生から戴いたときは本当にうれしかったですね。
付箋が一杯挟んであります(笑)
先生はラストに「認知症になっても見える景色は変わらない」と話されていました。
もちろんこの言葉をラストに持ってきたのは作品上のディレクターの演出ですが、ここに認知症の人へのパーソンセンタードケアが込められていたのではないかと思います。
因みにディレクターは神(じん)さんという方。以前取材を受けたことがある方なので、彼らしいエンディングだなと思いました。
長谷川先生の話はまた後日に。
なお、素晴らしい感想を書いてくれた人がここに👇
(ハンカチを用意して読んでください)