2019.04.25 | 認知症の教室(一般市民用), 認知症の教室(専門職用)
家族を想う心はどんなときにも
2019.05.16
記 憶
認知症の教室(一般市民用)
認知症の教室(専門職用)
槇原敬之の歌に「記憶」という歌があります。
歌自体は、母を想う気持ちで作られたようですが、
認知症の人へのやさしい心づかいの歌詞ともとれるのです。
大丈夫だよと
微笑んであげたいとき
思い出せる特別な場面がある
何かの拍子に思い出す
言葉を超えた思いの記憶
もしも思い出せないなら
僕がやさしく伝えよう
何かの拍子に思い出す
言葉を超えた想いの記憶
以前の認知症の教室で、ジグゾーパズルのピースが一つひとつの記憶ならば、その記憶がばらばらになってしまうけど、断片的にその記憶が思い出される時があると書きました。
何かの拍子に思い出す記憶
記憶は決して消し去られたのではなく、裏返しになっても小さくなってもきっとどこかに存在するのでしょう。でもそれを、表現する能力自体が失われてしまっているのです。
言葉にはできなくなっているのです。
だからこそ、大丈夫だよと、微笑んでそばにいてあげること
そして、手を握りやさしく伝えてあげること。
言葉にできなくても、ふと思い浮かぶ記憶に、
人生を生きてきた証を感じられる瞬間がある、と言えるかもしれません。