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2022.08.20

しつらえについて

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認知症の教室(一般市民用)

認知症の教室(専門職用)

しつらえって何?
わからないですよね?
しかし、高齢者施設においてはとても大切なものなのです。

簡単に言えば、心地よい生活環境を設えて(しつらえて)行くということになります。

花のエネルギーに
島之内前の花壇のお花です。

 

かつて私が働いていた施設には、豊富なほど、観葉植物がそこら中に設置されていました。
認知症の人がおられてでもです。
そこで仕事をしていたので、緑があるのは当たり前だと私は思っていたのです。

ある日別の施設に見学に行ったとき、なにか違和感を感じたのです。
それは観葉植物一つない何か心が潤わない施設環境だったということなのです。

たかが観葉植物一つでなんて思わないでください。
そのたかが一つの観葉植物が、部屋の雰囲気をがらりと変えるのです。

或いは最近は心身の状況が重度の人ばかりで、心地よい生活空間を整えても、
本人にはわからない(わかるはずもない)とも思う人もいるのかもしれません。

それは、とんでもない職員側のおごりだと言えます。

寝たきりの人は何もわかってない? それは私たちの勝手な思い込みです。
私たちがそう思っているだけで、ご本人には周囲の状況がはっきりとわかっているのです。
寝たきりの人だからこそ、なおさら環境が必要なのです。
見えているもの、聞こえているもの、香り、触れる感覚等、そして自分の状態(身だしなみも含めて)… 
それを表現できないだけで、どんなに脳が萎縮しても、感覚は生きているのです。
(実際私はそのような方に出会いました。)

自分が住みたくない環境に、認知症だから理解力がない(と、勝手に思い込んでいる)人ならばかまわないというのは、
人としてどうなのか?とも言えるのです。

 

(つづく)