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2022.06.02

認知症のことで知ってほしい5つのこと(3)「本人の視点で考える」

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認知症の教室(一般市民用)

認知症の教室(専門職用)

今回も若年性認知症と診断された、丹野智文さんと下坂厚さんが共同で作成された「認知症のことで知ってほしい5つのこと」から紹介したいと思います。

(3)良かれと思って先回りしないでほしい。普段と変わらないように接してほしい。

私たちは「できないことをサポートする」ことがどうしても前提となってしまい、
特に「認知症の人」には「わからないだろう」という思いから、
本人の意思を無視して「やってしまう」ことや、気を使いすぎての対応があるかもしれません。

もちろんご本人の認知症の進行具合によっては、「サポートする」ことは多くなるでしょう。
しかし、私たちの親切心は、あくまでも私たち側からの思いなのであって、
ご本人からすれば、自分の意思や自由、できることを奪ってしまうことにもなりかねません。

「認知症の人が、何ができて、何ができなくて、何をしてほしいと思っているのか、把握することが大切です。」 その通りですね。

特に、認知症があろうがなかろうが、ルーティンワークをこなすために、
本来なら自分でできることをケア側がやってしまったり、
歩けるのに車いすに乗せて移動するなんてことも多々あるでしょう。

これは身体の能力だけでなく、本人の意思をも奪ってしまうことになります。

「残存機能の維持」ではなく、ケア職員が「残存機能も奪う」ことにも繋がります。
これではケア職員の面目丸潰れになってしまいます。

春爛漫

それはわかってるけど、忙しいし、ゆっくり本人の意思や能力に付き合っている余裕はないというのが現状でしょう。
ケア職員の面目丸潰れではなく、ケア職員の面目躍起になるためにはどうしたらいいのか?

簡単なことです。
「本人視点」に立って、ケアを考え直せばいいのです。
「私たち視点」で考えている限り、いつまでたっても、少しも変わらないでしょう。