2021.11.27 | トピックス, 必見!最新情報, 認知症の教室(一般市民用), 認知症の教室(専門職用)
傾聴すべきは…
2021.11.30
猿の表情から分かること
トピックス
ほんわか写真館
認知症の教室(一般市民用)
認知症の教室(専門職用)
以前にも実際に見えているものは、一人ひとり解釈が違うと書きました。
例えば下記の猿の写真
人それぞれに感想は違うと思います。
「サル、怖い!」「襲われそう!」「野生やな。」「サル、嫌い!」「何見てんのやろ?」「誰かに似てる」「凛々しい顔やな。」等々…
「怖い!」という傾向はあるかもしれませんが、同じ写真に人それぞれに色々な感想をもつでしょう。
では下記の写真ではどんな感想をもつでしょうか?
「気持ちよさそうやな。」「いい匂いするんかな?」「なんの花?なんやろ」「サルでもいい匂いってわかるんかな?」「サルでも心地よいのがわかるんやな」「なんかほっとする風景」等々…
一枚目の写真同様、人それぞれに様々な感想をもつでしょう。
このように、同じ写真を見ていても、ひとりひとり解釈は違ってきます。
この解釈の違いは、当然ケア実践者の間でも起きます。
ですから、意見のすり合わせが必要なのです。
勝手な思い込みで動かないことです。
ところでこの二枚の写真の猿、同じ猿なんですよね。
一枚目の猿の表情は厳しく、二枚目の猿の表情は穏やかです。
猿にも表情があるのだと言うことです。
ところが二枚目の写真を見なければ、猿に対して二枚目の写真にあるような穏やかな感想は持たないでしょう。
そして一枚目の写真の印象が、固定観念として残っていきます。
そのことが、見えているものの判断を狂わせていくのです。
たかが猿の写真。
でも探求心を働かせ、思考を展開させれば、色々なことがわかるかもしれません。