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2021.11.15

どんな試練があっても、きっと道は開ける

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奈良の大峯山脈は、修験者の山として知られています。
修験道の開祖役行者(えんのぎょうじゃ)が開いた修行の山、つまりとても険しい山々が連なっている場所なのです。
元々東大阪市と役行者は縁があります。
暗峠近くで人間を襲っていた前鬼、後鬼の鬼を捕まえ、改心させて連れていったのが大峯山でした。

その前鬼、後鬼という鬼が住んだ場所の遥か上方にそびえ立つ山が「釈迦が岳」(1800メートル)です。
その釈迦が岳の山頂には、等身大のお釈迦さまが立っています。

険しい山を登り詰め、山頂に立った時、そのお釈迦様の表情に身も心も洗われるのでした。

釈迦が岳
27年前、晴天下が心地よさそうなお釈迦様でした

 

今回、今年亡くなられた私の山の師匠の慰霊のため、この山になんと27年ぶりに登ってきました。
師匠が好きな山だったからです。

私自身も登山から引退していたのですが、
修験者のように修業を積むわけではありませんが、
老体に鞭打ち自らを律するため最近は登山を再開していました。

釈迦が岳
27年前の写真です。山頂にそびえ立つ釈迦像。その昔、一人の人が担いで登ったそうです。

 

この日は山はかなり冷え込みマイナスの世界。
森は霧氷の森となり、登山としてはかなり厳しいものでした。
山頂も凍てついていました。
そしてお釈迦さまも凍り付いていたのです。

釈迦が岳
氷点下のお釈迦様 凄みがありました。写真を撮るために手袋を脱ぐと凍傷になるかと思うくらい寒かったです。

 

それでもお釈迦様の表情からは
「どんな試練があっても、きっと道は開ける」というエネルギーを頂いたと思います。

私は信心のない人間ですが、やはり山頂のお釈迦様には心洗われます。

今回27年ぶり6回目の釈迦が岳でしたが、
7回目はそう遠くない日にコロナ禍を耐えてきた人々を見守ってくれた御礼に登ると思います。