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「2020年03月」で記事を検索しました。

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2020.03.03

ほんわか写真館
長寿星に願いをこめて(2) センター長の石川です。 うっかりくしゃみひとつもできない殺伐とした状況になってしまいました。 世の中は、気持ちが落ち着かないニュースばかりなので、今回はちょっとそんな世界を離れたお話を。 と言っても前回の続きですが、今回は私が撮影した写真を載せますね。 但しブログ掲載では写真をかなり圧縮しなければならないので、一杯の星粒はきれいに写らないですが。 1等星の中で2番目に明るい「カノープス」。 別名「南極老人星」は、長寿を願う星でもあります。 私たち高齢者福祉に携わる者にとっては、ある意味、守り神みたいな星かもしれませんね。 私は「南極老人星」という名前が気に入ってます(笑) さて、超ラッキーなことに、私は3年連続カノープスを撮影することが出来ました。 海辺に住んでいれば、見る機会は一杯あると思うのですが、私の休みと、快晴と、月がないことが重なる時でないと撮影できないので、ほんとにラッキーだと思います。 2年前に撮影したこの写真の水平線上の4つの明かりは船になります。その船の上で、ぼんやりとオレンジ色に輝いているのがカノープス(南極老人星)です。 上空で、でかく輝いている星が(ソフトフィルターを使用しているので、明るい星ほどでかく写ります。)1等星で一番明るいシリウスです。 あれれ?カノープスは2番目に明るい星のはずなのに、シリウスとの明るさに差がありすぎるのでは? 前回も書いたように、カノープスは元々南半球の星なので、南に行けば輝いていますが、日本ではかなり低い場所となり、太陽光の偏光や大気の影響から、このように輝きは暗いですし、オレンジ色の感じでしか見えないのです。 1枚目の写真をアップにしたものです。天空の星と違って、いかに低い位置にあるかというのがわかります。 この写真は昨年のものです。海面付近は、もやが発生しやすいので、晴れていてもこれだけ低い位置だと見えないときもあるのです。上空はシリウスです。 地球からカノープスまでの距離は200光年。つまり、200年前の輝きを見ていることになります。 因みにシリウスまでは約8光年強。シリウスは地球にかなり近い恒星ですね。 この写真の左側で淡く輝いている筋は、冬の天の川です。 この写真はつい最近撮影したものです。違うカメラで撮影したので、前の二枚とは少し趣が違いますね。 3年連続撮影出来て、本当にラッキーでした。 これらの星は「恒星」と言いますが、「惑星」との違いについてはまた後ほどに。 今はとにかく、コロナウィルスが早く終息することを、星に願うのみです。
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2020.03.02

トピックス
操られ人間にならないように センター長の石川です。 突然のトイレットペーパーが消えたことにびっくりしています。 世の中に不安が増すと、その不安を煽って楽しむ「ダークサイドに染まったろくでもない人間」の書き込みひとつで世の中はパニックになり、瞬く間にトイレットペーパーがなくなります。 そしてすぐに高価な価格で売りつけようとする「ろくでもない人間」が出現し、私たちを操ります。 そんな「不安を煽る、高価な価格で転売する、ろくでもない人たち」と違って、下記のようなメッセージを出してくれた人もいます。 イタリアでもウィルスは猛威を振るっていますが、休校になったある学校の校長先生が生徒に送った手紙が話題になっています。 ドメニコ・スキラーチェ校長 朝日新聞デジタルより ヴォルタ高校の皆さんへ〜 『”ドイツのアラマン族がミラノに持ち込む可能性があると健康省が恐れていたペスト。それは、実際に持ち込まれ、イタリア中に蔓延し、人々を死に至らしめた…” これは、1630年にミラノを襲ったペストの流行について書かれた”許嫁”の有名な第31章です。見事な先見性と良質な文章。ここ数日の混乱の中に置かれた君たちに、よく読んでみることをお勧めします。ここに全てが書かれています。 外国人を危険と見なし、当局間は激しい衝突。最初の感染者をヒステリックなまでに捜索し、専門家を軽視し、感染させた疑いのある者を狩り、デマに翻弄され、愚かな治療を試し、必需品を買い漁り、そして医療危機。 君たちもよく知っている通りの名前がいくつも登場するこの章は、マンゾーニの小説というより、まるで今日の新聞を読んでいるかのようです。 親愛なる生徒たち。規則的な学校生活は市民の秩序を学ぶためにも必要です。休校に至るには、当局もそれ相応の決断をしたのでしょう。専門家でもない私は、その判断の正当性を評価することも、また評価できると過信もしません。当局の判断を信頼し、尊重し、その指示を注意深く観察して、そして君たちには次のことを伝えたいと思います。 冷静さを保ち、集団パニックに巻き込まれないでください。基本的な対策(手洗いうがいなど)を怠らず日常生活を続けてください。 この機会を利用して散歩をしたり、良質な本を読んでください。 体調に不備がなければ家にこもっている理由はありませんが、スーパーや薬局に殺到しマスクを探しに行く理由もありません。マスクは病気の人に必要なものです。 感染の広がりが速いのは、発展した文明の結果です。それを止める壁がないことは、数世紀前も同様で、ただその速度が遅かっただけです。 このような危機における最大のリスクについては、マンゾーニ、そしてボッカッチョが、私たちに教えてくれています。 それは、人間が作る社会が毒され、市民生活が荒れること。目に見えない敵に脅かされた時、人間の本能は、あたかもそこらじゅうに敵がいるかのように感じさせ、私たちと同じ人々までもを脅威とみなしてしまう危険があります。 14世紀と17世紀のペスト流行時とは異なり、現代の私たちには確実で進歩し続ける医学があります。 社会と人間性、私たちの最も貴重な資産であるこれらを守るために、文明的で合理的な思考をしましょう。 もしそれができなければ、”ウィルス”が勝利してしまうかもしれません。 では、学校で君たちを待っています。』 さすが、教育者ですね。 しかしながら、それでもどうしても煽られてしまう所は私たちにあると思います。 でもこんな時だからこそ、「それがどうした!」くらいの思いを持たないと、「ろくでもない人間」に好きなように操られることになってしまうでしょう。 そしてそれは社会と人間性の崩壊に繋がっていくのです。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 うっかりくしゃみひとつもできない殺伐とした状況になってしまいました。 世の中は、気持ちが落ち着かないニュースばかりなので、今回はちょっとそんな世界を離れたお話を。 と言っても前回の続きですが、今回は私が撮影した写真を載せますね。 但しブログ掲載では写真をかなり圧縮しなければならないので、一杯の星粒はきれいに写らないですが。 1等星の中で2番目に明るい「カノープス」。 別名「南極老人星」は、長寿を願う星でもあります。 私たち高齢者福祉に携わる者にとっては、ある意味、守り神みたいな星かもしれませんね。 私は「南極老人星」という名前が気に入ってます(笑) さて、超ラッキーなことに、私は3年連続カノープスを撮影することが出来ました。 海辺に住んでいれば、見る機会は一杯あると思うのですが、私の休みと、快晴と、月がないことが重なる時でないと撮影できないので、ほんとにラッキーだと思います。 2年前に撮影したこの写真の水平線上の4つの明かりは船になります。その船の上で、ぼんやりとオレンジ色に輝いているのがカノープス(南極老人星)です。 上空で、でかく輝いている星が(ソフトフィルターを使用しているので、明るい星ほどでかく写ります。)1等星で一番明るいシリウスです。 あれれ?カノープスは2番目に明るい星のはずなのに、シリウスとの明るさに差がありすぎるのでは? 前回も書いたように、カノープスは元々南半球の星なので、南に行けば輝いていますが、日本ではかなり低い場所となり、太陽光の偏光や大気の影響から、このように輝きは暗いですし、オレンジ色の感じでしか見えないのです。 1枚目の写真をアップにしたものです。天空の星と違って、いかに低い位置にあるかというのがわかります。 この写真は昨年のものです。海面付近は、もやが発生しやすいので、晴れていてもこれだけ低い位置だと見えないときもあるのです。上空はシリウスです。 地球からカノープスまでの距離は200光年。つまり、200年前の輝きを見ていることになります。 因みにシリウスまでは約8光年強。シリウスは地球にかなり近い恒星ですね。 この写真の左側で淡く輝いている筋は、冬の天の川です。 この写真はつい最近撮影したものです。違うカメラで撮影したので、前の二枚とは少し趣が違いますね。 3年連続撮影出来て、本当にラッキーでした。 これらの星は「恒星」と言いますが、「惑星」との違いについてはまた後ほどに。 今はとにかく、コロナウィルスが早く終息することを、星に願うのみです。
ブログ投稿画像 センター長の石川です。 突然のトイレットペーパーが消えたことにびっくりしています。 世の中に不安が増すと、その不安を煽って楽しむ「ダークサイドに染まったろくでもない人間」の書き込みひとつで世の中はパニックになり、瞬く間にトイレットペーパーがなくなります。 そしてすぐに高価な価格で売りつけようとする「ろくでもない人間」が出現し、私たちを操ります。 そんな「不安を煽る、高価な価格で転売する、ろくでもない人たち」と違って、下記のようなメッセージを出してくれた人もいます。 イタリアでもウィルスは猛威を振るっていますが、休校になったある学校の校長先生が生徒に送った手紙が話題になっています。 [caption id="attachment_1331" align="aligncenter" width="300"] ドメニコ・スキラーチェ校長 朝日新聞デジタルより[/caption] ヴォルタ高校の皆さんへ〜 『”ドイツのアラマン族がミラノに持ち込む可能性があると健康省が恐れていたペスト。それは、実際に持ち込まれ、イタリア中に蔓延し、人々を死に至らしめた…” これは、1630年にミラノを襲ったペストの流行について書かれた”許嫁”の有名な第31章です。見事な先見性と良質な文章。ここ数日の混乱の中に置かれた君たちに、よく読んでみることをお勧めします。ここに全てが書かれています。 外国人を危険と見なし、当局間は激しい衝突。最初の感染者をヒステリックなまでに捜索し、専門家を軽視し、感染させた疑いのある者を狩り、デマに翻弄され、愚かな治療を試し、必需品を買い漁り、そして医療危機。 君たちもよく知っている通りの名前がいくつも登場するこの章は、マンゾーニの小説というより、まるで今日の新聞を読んでいるかのようです。 親愛なる生徒たち。規則的な学校生活は市民の秩序を学ぶためにも必要です。休校に至るには、当局もそれ相応の決断をしたのでしょう。専門家でもない私は、その判断の正当性を評価することも、また評価できると過信もしません。当局の判断を信頼し、尊重し、その指示を注意深く観察して、そして君たちには次のことを伝えたいと思います。 冷静さを保ち、集団パニックに巻き込まれないでください。基本的な対策(手洗いうがいなど)を怠らず日常生活を続けてください。 この機会を利用して散歩をしたり、良質な本を読んでください。 体調に不備がなければ家にこもっている理由はありませんが、スーパーや薬局に殺到しマスクを探しに行く理由もありません。マスクは病気の人に必要なものです。 感染の広がりが速いのは、発展した文明の結果です。それを止める壁がないことは、数世紀前も同様で、ただその速度が遅かっただけです。 このような危機における最大のリスクについては、マンゾーニ、そしてボッカッチョが、私たちに教えてくれています。 それは、人間が作る社会が毒され、市民生活が荒れること。目に見えない敵に脅かされた時、人間の本能は、あたかもそこらじゅうに敵がいるかのように感じさせ、私たちと同じ人々までもを脅威とみなしてしまう危険があります。 14世紀と17世紀のペスト流行時とは異なり、現代の私たちには確実で進歩し続ける医学があります。 社会と人間性、私たちの最も貴重な資産であるこれらを守るために、文明的で合理的な思考をしましょう。 もしそれができなければ、”ウィルス”が勝利してしまうかもしれません。 では、学校で君たちを待っています。』 さすが、教育者ですね。 しかしながら、それでもどうしても煽られてしまう所は私たちにあると思います。 でもこんな時だからこそ、「それがどうした!」くらいの思いを持たないと、「ろくでもない人間」に好きなように操られることになってしまうでしょう。 そしてそれは社会と人間性の崩壊に繋がっていくのです。