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2021.05.12

「それぞれの人に人生の物語があり」長谷川洋先生のお話しより

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認知症の教室(一般市民用)

認知症の教室(専門職用)

センター長の石川です。

長谷川洋先生へのインタビューの第2回目からの抜粋です。
洋先生から見た父長谷川和夫先生のこと。

それぞれの人にそれぞれなりの人生の物語があるということ。
まさしく幾星霜の方々なのですね。

ケア従事者は、今目の前の方の姿だけで判断するのではなく、
一人ひとりの方にはそれぞれの人生があり、喜びも悲しみも幾年月を経てきた人であり、
その人生に敬意をもって(リスペクトするということ)接しなければならないということです。

ここは忘れてはならないところですね。

それぞれの人に物語あり

以下、長谷川洋先生へのインタビューの抜粋です
(「なかまある」息子が語る父・長谷川和夫の姿(下)より)

洋さんが特に実感したのは、和夫さんが一人ひとりの名もない人たちの人生を、いかに大切に考え、尊重して治療にあたってきていたかということだそうです。
「認知症になって、父は自分の人生を振り返るような本を出版させていただきました。それが父はとてもうれしかったようで、『この喫茶店のマスターの人生も、本になるといいのにね』『理容師の〇〇さんの人生も、近くの薬局の△△さんの人生も、みんな本になるといいのに』と繰り返し言うのです。父は認知症の治療も、常に本人を中心にした『パーソン・センタード・ケア』という考えを実践していました。すべての人に掛け替えのない人生があり、それは認知症になっても決して変わることがないのだ、という考えですね」

それぞれの人に物語あり

「パーソン・センタード・ケア」はまさしく認知症ケアの根幹をなすものなのです。